初めてのキャンプ 最終回 ダッチオーブン料理に挑戦!これでキャンプ料理の鍋番長だ

2015.08.27

圧倒的な存在感と、そこから生まれる力強い料理で人気のダッチオーブン。焚き火を使い、素材の力を引き出す魔法の鉄鍋の扱い方と、シンプルでおいしいレシピを紹介します。

snow peak Headquarters(スノーピーク ヘッドクォーターズ)
ストア店長 青木祐真さん

1986年、東京都生まれ。隣接する広大なキャンプ場で起こるさまざまなハテナをひと手に引き受ける、頼れるお兄さん。休日は、近隣の岩場でクライミング、トレイルランニング、山スキーを楽しむ、マルチなアウトドアズマン。

蓄熱性に優れたダッチオーブン

焼く、煮る、蒸す、炊く、揚げる……ほとんどすべての調理法をひとつでこなす「ダッチオーブン」。その特徴は、なんといってもその高い蓄熱性にあります。家の台所に比べて不確定要素の高いキャンプにおいて、安定的に素材に熱を加え、味を染みこませてくれるのも、この蓄熱性のおかげ。「オーブン」と呼ばれるゆえんは、写真のように上火を使い、上下から加熱できる点にあります。

簡単!絶品・ローストポークに挑戦!

今回は、「スノーピーク・和鉄ダッチオーブン26」を使い、初めてのダッチオーブン料理でも簡単においしくできる、ローストポークに挑戦しましょう。
(食材 3-4人分)
・豚バラブロック 2本くらい(鍋に入るサイズを)
・塩、こしょう  適量
・タイム 適量(ハーブはお好みで。生があればなお良し) 
・ニンニク 3-4片(お好みで多くしてもOK)
・ジャガイモ 中6個
・タマネギ 中4個
・パプリカ 1個
料理をはじめる前に、炭を多めにおこしておくのがポイントです。食材の量は人数に合わせて調整しましょう。肉は鶏肉でもOK。ニンジンやカボチャもホクホクになるのでオススメです。
まずは下ごしらえ。塩、こしょう、ハーブ、ニンニクで肉に下味をつけ、余裕があれば、ビニールや密閉容器などに入れてしばらく寝かせておきます(味がより染みこみます)。
そのかたわら、ダッチオーブンをプレヒート(鍋にふたをして火にかけ、空焚きして十分に熱すること)させます。目安としては鍋のなかに拳を入れ、10秒我慢できるくらいの熱さです。

準備ができたら、具材を鍋に放り込むだけ!

肉汁を閉じこめるよう、ブロック肉に焼き目をつけたら、いったんあげます。この時、油などをひく必要はありません。野菜は切らずにそのまま鍋底に敷き、先ほど焼き目をつけた肉をそのうえに載せます。
ふたを閉じて、上に多めの炭(中火)、下に少なめの炭(弱火)をセット。あとは待つだけなので、散歩にでも出かけましょう。ダッチオーブン料理の魅力は、蓄熱性がもたらす「いい加減」な包容力。
水を汲み、山菜を摘んで戻ってきた頃、キャンプサイトはいい香りに包まれていることでしょう。火加減、肉の大きさによるけれど、目安としては30分ほど。途中でふたを開けて、焼け具合を確認することもできます(ダッチオーブン料理は、「赤子泣いてもふた取るな」式ではありません)。

できあがり!

肉にしっかり火が通っているか分かりにくかったら、ナイフで切って確認を。こんがり&ジューシーな豚肉はもちろん、下に敷いたジャガイモやタマネギに肉汁が染みこんで……。さあ、思い切りがっついてください!

ダッチオーブンの後片付け

鋳鉄製のダッチオーブンは、使用後そのままにしておくと錆びてしまいます。片付けは次の料理への準備!ひと手間加えていつでも快適に使えるようにしておきましょう。

1.油汚れを洗い落とす

まずは、鍋の熱が冷めるまで待ちます。ダッチオーブンの鍋は鋳物、熱々のうちに冷たい水をかけるのは御法度!鍋に亀裂が入ってしまうなど、壊れる原因となります。
油汚れは、たわしなどで落とします。食器用洗剤は使わず、水洗いです。

2.バーナーにかけて熱する

料理によっては汚れが固着してしまいます。そこで、ダッチオーブンをバーナーで熱して汚れを炭化させ、へらでこそぎ落とします。時間がない場合でも、ここまではキャンプ場ですませておきましょう。以降は、帰宅後でもかまいません。

3.水洗いの後、ふたたび熱する

へらで汚れを落としたら、鍋を水洗いし、ふたたびバーナーで熱します。写真のような白い煙は、鍋に付着した油汚れが残っている証拠。もし、汚れが残っていたら、前の作業を繰り返します。

4.オリーブオイルを塗りこむ

油汚れを焼き切り、鍋の内側と外側にオリーブオイルを塗り、キッチンペーパーでよく伸ばします。オリーブオイルを塗ることで、鉄をコーティングして錆を防ぎます。

5.煙が出なくなったら終了

オイルを塗りこみ、伸ばしながら、何度か火にかけます。白い煙が出なくなったら、アフターケアの終了です。ふたにも同様に、油を塗りこんでください。
こんなにぴかぴかになりました。

5回にわたってお送りした「初めてのキャンプ」いかがでしたか。キャンプは普段の生活を離れて、大自然のなかでゆっくり過ごすことが醍醐味です。なんでも時間と手間がかかるのが特徴です。でも、その時間と手間を惜しまず、楽しむことが深い味わいとなることでしょう。ぜひ、家族と友人と、キャンプを楽しんでください!

初めてのキャンプ

その1 大自然の頼れる我が家!テントを張ってみよう
その2 キャンプサイトのリビング「タープ」を張ってみよう
その3 簡単、安全な焚き火のおこし方
その4 キャンプサイトを照らす太陽、ランタンの灯し方
最終回 ダッチオーブン料理に挑戦!これでキャンプ料理の鍋番長だ
麻生弘毅

麻生弘毅

カヤックやバックパッキングの旅が好きなアウトドアライター。アマゾンや北極圏など、でかい空が広がる世界でよろよろと旅をしてきた。お気に入りのフェスは「朝霧JAM」で、憧れは「バーニングマン」。フェイバリットバンドは怒髪天。著書に『マッケンジー彷徨』(エイ出版社)がある。

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