福井で溶接し放題!?アイアンオブジェづくり体験/クリエイター女子が行く!vol.26

2017.05.13

こんにちは。フリーでイラストレーターをしています五島です。「ものづくりに興味はあるけどどこで体験できるのか分からない、なかなか行動に移せない……」この企画は、そんな悩めるあなたのために、クリエイター女子を代表してわたくしが全国各地で「ものづくり」を体験しまくります。そして、ものづくり体験の思い出を描き下ろしのイラスト付きでお送りします!前回は石川で加賀友禅染めときもの着用体験をしました。さてさて今回は……?

突然ですが皆さん、最近ドキドキしてますか?
愛おしいあの人を想って、早まる鼓動。
いいですよね、恋。でも、世のなか恋する人ばかりじゃない。

今回はそんな、日頃ドキドキが足りていない方に必見の、ハイパードキドキものづくり体験をお届けしたいと思います。

ちなみに愛おしいあの人はまったく関係ありません。
しかし、とにかくドキドキしっぱなしなことだけは間違いないので、お楽しみに~!

火花飛び散るアレってなあに?

▲超快晴!

本日やってきたのは、福井県は坂井市のとある工場。

車と見比べてもらえれば分かる通りとにかく巨大で、なんだかおしゃれな外観です。
▲入り口を発見

コチラその名も「IRON PLANET(アイアンプラネット)」さん。

またの名を「長田(おさだ)工業所」。平成3(1991)年に鉄工所として開業しましたが、平成27(2015)年からは工場見学や鉄にまつわるいろんな体験教室も行える “鉄のテーマパーク”としてリニューアルしたそう。

……そうなんです。
今回は、リアルな鉄工所の中で本格!溶接でアイアンオブジェづくり体験に挑戦したいと思います。
あのバチバチッ!と火花飛ぶ溶接です。

ほうら、ドキドキしてきたでしょう?
▲めっちゃ広いしめっちゃかっこいい

中に入ってビックリ!
端から端まで歩くだけで疲れそうな、横に長~い工場を見渡すことができます。
キュイーンと機械の音が鳴り響いて、本物の鉄工所感がスゴイ。とにかくスゴイ空気。
▲子どもが楽しく遊べるスペースも
▲まずはご挨拶

鉄工所の雰囲気に圧倒されている私に、本日お世話になる会長の小林先生が声をかけてくれました。

先生「いやあ、ようこそお越しくださいました。どうぞよろしくお願いします」

気さくな笑顔が印象的な小林先生、不安だらけですがお手柔らかにお願いいたします!

先生「はっはっは!大丈夫ですよ。まずは安全のため、作業着に着替えましょうか」
▲てなわけで、へーーーーん
▲しんっっ!!

完全防備に変身完了いたしました。すっごく安全そう。
アイアンプラネットさんでは、鉄を用いたネームプレートやサインプレート、はたまたスツール作りなんかも体験できるそうですが、今日はいったい何ができあがるのでしょうか?
▲かわいいお手本が登場

先生「それでは説明いたしましょう。今日は見本のような“アイアンオブジェ“をおひとつ作っていただきます。鉄のプレートをプラズマ切断機という機械で自由に切り抜き、台座に溶接してできあがり!小学生でもできちゃうんですよ」

ぷ、ぷらずませつだんき……?
先生は簡単そうに言いますが、小心者の私は緊張してきました。
▲ともかくまずは下絵を描きます

切り抜く鉄板のデザインは自由ですが、あんまり細かい曲線は難易度が上がるそう。
私は窓のあるお家を描いてみました。上手に切れるかなあ。

まっすぐ綺麗にこわがらず

▲いよいよ切断の時

先生「このプラズマ切断機ってのはね、放電させた熱で鉄を溶かし、空気で飛ばす仕組みになっています。溶接機と要領は同じですね。まずは手本をお見せしましょう」
▲ビーーーーーーーーうえええええええええ!

なに!?なになにいまの!?!?

なんかすっごいバチバチ言って、ぶわあってなって、いつの間にか鉄が切れた!
よく分からないうちにコトが済んでる。こわい。こわいこわい。

先生「わはは!五島さんは怖がりですね。子どもなんかは大喜びするのに。大丈夫、熱さは感じないですし、視覚的な恐怖心だけ捨ててください。それではやってみましょうか」

先生、頼もしい。でもやっぱりこわい、でも頑張る!
▲まずは練習用の鉄板で、ビーー

おおおおっ!
ビビッと音がしたかと思うと、鉄がみるみる切れていきます。
ノコギリと違い、すんなり鉄が言うことを聞いてくれる感じ。

ゆっくり動かせばそんなに火花は立たないし、これなら大丈夫かも。
よし、いざ本番に挑戦じゃー!
▲ビビビビビビビーー

あわわわわわ。
やっぱりすんごい火花が出たあ!
しかも自分の方に熱気が向かってくる。初体験のドキドキ感です。

先生「そうそう、その調子。ただ切断機の角度が斜めになると、自分に火が当たることもあるよ。垂直を意識してみてくださいね」

なあるほど、角度の問題なんですね。
▲一発目、なんとか切れました

先生からコツも教わったことだし、このままどんどん切りまくりましょう。
こわい気持ちは一旦忘れます。
▲真剣にお話を聞きながら制作
▲だんだん慣れてきました

ほんとこれ、真っすぐな線の下絵にしてよかった~!
曲線なんて1年かけても切れそうにないや。

真ん中のくり抜く窓部分は、窓の角に切断機をあて穴をあけ、そこから切り出していきます。ハサミというよりはカッターと同じように使えるんですね。
▲おうちの形に切り出せました

先生「うんうん、上出来じゃないかな。ちょっとフチがガタついているところは、ヤスリを使って角をとりましょう」

うふふ。先生に褒められちゃった。
▲ゴリゴリ削ります

先生「ある程度ヤスリをかけたら、次は鉄板と土台を溶接でくっつけます。溶接中の光は太陽光と同じで直視してはいけないので、専用の面などを着用して行いましょう」

それは聞いたことあります!
目に良くない紫外線と赤外線が含まれているんですよね。
▲万全の光対策

ついにきました、ハイパードキドキ

溶接もまず、先生のお手本をしっかり見ます。
ああ、こんなに間近で見るのはじめてだ。ドキドキドキドキ。
▲バッッッチイイィ!!!!

なんと、慣れている先生は面はつけず目をつむって溶接しています。(初心者は絶対マネしちゃダメ!)
▲バチバチバチイイイィ!!!!

ギャーーーー!

今日何度目の雄叫びだろうか。
面をしていると周りが暗く、溶接してる部分だけが光って見えるのですが、明らかに先程の比じゃない火花が飛び散っています。
▲こんな機械を使うんだ

先生「最初はびっくりするでしょう。これは半自動溶接機といって、さっきの切断機と仕組みは同じです。溶接材料は自動で供給されますが、溶接自体は手作業で行います。先端から出てくる細い針金と、接着する鉄を放電させた熱で溶かし合いながら固めているんですよ」

へええ、針金が仕込まれているとは知りませんでした。
普段職人さんが使用している本格機械なのでめちゃくちゃこわいけど……やってみなくちゃはじまらない!
▲私がこわがったので、安全カバーをつけてくれました

それではいざ、溶・接!!
▲バチチチッチチチチ
▲バチイイイ!(先生は面をつけず目をつむっています)

うっわー!めっちゃこわい。
でもなんだろう、この気持ちよさ。
恐怖心と緊張感と同じくらい、ストレスがはじけ飛んでいくんですよね。

“鉄を溶かしている”という感覚は無いのですが、硬いものを自分の力で崩している感じがとても気持ちいい。
▲鉄板と土台の間に見える点が、溶接した部分

先生「うん、ガッチリ土台とくっついていますね。いいでしょう。あとはスプレーで好きな色に着色して乾かせば完成となります」

やった。やった!私にも溶接、できたんですね。
▲スプレーはゴールドをチョイス

その後しっかり乾かせば……。
▲かかかか完成~!

できあがりました、オリジナルアイアンオブジェ。
少しいびつではあるけれど、なかなか上手に切り出せたのではないでしょうか?
こわがりながら、溶接も楽しめました。
いやあ~なんとかなるもんだなあ。

やりたい放題つけ放題

それでは先生、今日はありがとうございました。お疲れさまでし……

先生「さて。せっかくなので、ここからは10分間の溶接し放題も体験してもらいましょうか。うちの人気アクティビティですよ」

……えっ。

溶接し放題?食べ放題以外の放題を体験するのは人生初めてな気がします。
おわりじゃないんですね、むしろここからが本番なんですね。
▲練習用の鉄板を好きなだけ溶接

先生「それじゃあ練習しながら、厚めの鉄板を溶接で組み立ててみましょう!もうとにかく楽しんでください」

うむ。こうなったら、思う存分くっつけまくりますか!
ここからは美しい溶接の世界を、ダイジェスト写真でお楽しみください。
▲一接入魂!バチバチッ
▲至近距離で見守る先生
▲面をかぶると視界はほぼ真っ暗で、溶接部分だけがわずかに見えます
▲もはや神秘的
▲格闘すること10分、こんな厚い鉄も溶接できました~!

先生「はい、お疲れさまでした。これで本当に、おしまいになります。初めての溶接体験はいかがでしたか?」

ぷはー、お疲れさまでした。
それはもう、ドキドキこわかったです。
でもそれと同じくらい、心からドキドキ興奮しっぱなし!

鉄工所って実際はどんな場所?溶接ってどんな作業?
大人も意外と知らない、鉄の不思議な世界を覗くことができる貴重な時間になりました。
なお施設内には、鉄工所が普段どんな仕事をしているのか知る事ができるパネルが展示されています。大人もこどもも楽しい、工場見学も併せてどうぞ。
▲笑顔が絶えない1日だったな

先生「普段なかなか知ることのない、溶接の楽しさを感じてもらえて私も良かったです。これからも老若男女問わず、どんな方でも気軽に遊びにきてもらえたら嬉しいな」
▲最後に記念のツーショット

おちゃめで優しい小林先生、たくさんのサポートありがとうございました。

はあ~ドキドキした~!!

(おしまい)

(きょうのいちまい)
五島夕夏

五島夕夏

桑沢デザイン研究所卒業。学生時代ロシアの絵本に大きく影響を受け、絵本画家を志す。現在はサロンのレセプションをしながら、イラストレーターとして活動中。

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