京都で苔玉作り体験。愛着が湧くかわいいフォルムにぞっこん

2017.05.11

京都観光中に何かこの地にちなんだ自分だけのお土産を、とお考えなら、まるで手毬のような苔玉がおすすめ。京都御所の西側にある生花店「花工房」ではかわいい苔玉作り体験ができるんです。

オリジナルの苔玉「生命花手毬」作り

京都御所がすぐ目の前、という気持ちの良いロケーションにある生花店「花工房」。
ここで行われているのが「生命花手毬(せいめいはなてまり)」と名付けられたオリジナルの苔玉作り体験です。植物を愛で育てることから生命の大切さを知って欲しい、と2014年からこの体験コースを実施しているそう。
▲切花やブーケ、観葉植物はもとよりプリザーブドフワラーなども充実している

苔玉作り体験は、少人数の際にはお店の1階で行うこともあるそうですが今回は2階で体験させていただきました。体験の参加者は20代から60代の女性が中心と幅広い年代から人気。観光の途中に来られる方もいらっしゃるそうです。

苔玉作り体験スタート!

▲こちらが今回、苔玉作りを教えてくださる「花工房」の吉橋先生。苔玉作り体験は1名2,500円(税込)
最初に用意されているのは写真右から時計回りに乾燥した苔、苔玉に植える小さな観葉植物アイビー、飾り紐、ピン。そしてイネ科のヨシを腐らせたもの(=ケト土 ※写真下)です。
▲苔玉のベースはケト土。赤玉土や富士砂を混ぜてより苔玉に適した土にしているそう
まずはケト土を取り出し、しっかりとこねていきます。吉橋先生いわく「まずは土をこねる楽しさから自然を味わって欲しいんです」。
次にケト土を丸く、手毬の形に握っていきます。「ハンバーグをこねるように」と先生。「粘土みたいでずっと握っていたい~(笑)」。とはいえ、水を含んでいるケト土は柔らかく成型はちょっと難しい作業です。
ある程度、ケト土が手毬の形になるとそこに観葉植物のアイビーを埋め込みます。育てるのが難しくないアイビーは初心者にうってつけだそうです。その他は、例えば半日陰で育つ植物、ハツユキカズラやスミレなどの山野草も初心者に向いているのだそう。今回はアイビーになりましたが、観葉植物は先生と相談して選ぶことができます。
育ちを良くするためにアイビーの根元を少し出した状態で苔玉へと埋め込みます。さらにしっかりと空気を追い出すように握っていきます。
▲アイビーの埋め込み完了。これでベースの完成です。「苔玉に生命が宿ったみたいでかわいい」
続いては、乾燥したきれいな緑色の苔をベースに少量ずつ付けていきます。
形をキープしつつ、全体に少しずつ苔を装着していく作業。これがなかなか思うように定着してくれず、けっこう難しい作業なんです。
苔をつけすぎてデコボコにならないように、と集中。もう無我夢中になってしまいます。ちょっとずつ形になってきました。
続いて、用意されたのは細い木綿糸。次の工程は苔玉作りの重要なポイント。糸で苔玉をぐるぐる巻きにしていきます。これは円球が型崩れしないようにする大切な作業です。
上下左右、いろんな方向に糸をぐるぐると巻きつつ、ときおり外れないようピンでしっかりと固定します。ここで苔が足りない部分は加えていきます。かなり苔玉らしくなってきましたね。
巻いていくうちに細い糸が苔やアイビーに絡まり大混乱。でも「これくらい巻けていたら大丈夫」と先生。糸が無くなるくらい苔玉に巻きつけます。
巻いた糸を結び、余った糸をカット。ここまでの工程で約30分程度。
▲苔玉を眺めながら「もう愛着が出てきました!」
最後は京都の伝統工芸品、飾り紐を付ける作業。ピンで飾り紐を苔玉の底近くに止めます。そこから飾り紐をぐるりと斜めに巻いていきます。
先生いわく「コツは少し苔玉に食い込むくらいに強めに巻くこと」だそうです。
斜めに巻く作業にはかなり苦戦しつつも、完成に近づいてきましたよ。
余った飾り紐をカットし「生命花手毬」のタグを付ければ完成!
すぐ誰かに見せたくなりますね。もちろんこのまま持って帰ることができます。
「やっぱり自分で作ったから愛着が湧いてきます!」。
今回は45分ほどで完成しました。かかる時間は人によって異なり30分~1時間ほどだそうです。
管理方法は苔玉が乾いてきたら水に浸し、風通しの良い日の当たる明るい場所に置いておきます。また、苔玉を載せるなら、こんな根腐りしにくい平らのお皿(税込486円)が向いていますよ。
店頭でもさまざまな種類の植物が埋め込まれた「生命花手毬」が販売されています。ちなみに体験が2回目の方は、松や多肉植物に挑戦する方が多いそう。次回は、ちょっと変わったサボテンなんかにチャレンジするのもおもしろそう。

この「生命花手毬」作り体験、実際に苔に触れるからこそ愛着もひとしおです。京都観光の合間にこんな苔玉作りを体験してみるのはいかがでしょう。
三木桃子

三木桃子

京都在住のライター。近年は、その土地ならではの生活、文化、歴史に興味津々です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP