圧巻!満開のつつじが咲き乱れる鯖江・西山公園の楽しみ方

2017.04.27

春と言えば桜……だけではありません!桜の見頃が終わったゴールデンウィーク頃から満開になるつつじの名所が北陸にあるんです。今回は、2017年5月3日(水・祝)~5日(金・祝)に「さばえつつじまつり」が開催される、福井県鯖江市「西山公園」の魅力を全力でご紹介します!

▲色とりどりのつつじが咲き乱れる圧巻の景色!

鯖江市と言えば「めがね」が浮かびますが、実はつつじが「市の花」に選ばれているほど、つつじが有名なまちなのです。

北陸最大のつつじの名所と言われているのが今回訪れた「西山公園」。北陸自動車道・鯖江ICから車で約5分とまさに市の中央に位置し、敷地約56ヘクタールの広大な園内には、日本庭園や動物園、芝生広場、展望台、道の駅など子供から大人まで楽しめる設備が充実しています。「日本の歴史公園100選」にも選ばれているんですよ。

ゴールデンウィークには約5万株のつつじが満開に!

つつじが植えられたのは1958(昭和33)年の頃。市民の提供で約2,100株のつつじが植えられ、現在ではその数なんと約5万株にまで増えました。

満開になる5月のゴールデンウィークには毎年「つつじまつり」を開催。1960(昭和35)年から始まり、2017年で58回目を迎えるこのお祭りは、今では約20万人もの来場者が訪れるほどの一大イベントとなりました。

公園に近づくとまず驚くのが、つつじの迫力!
▲ピンクのグラデーションが鮮やかです

広い芝生広場をぐるりと囲むようにピンクのつつじが咲き乱れ、クラクラするようなコントラストに目を奪われるはずです。

全国につつじの名所はあれど、この数のつつじを見ることができるのは「西山公園」くらいではないでしょうか。
▲あっちもこっちもつつじだらけ

「つつじまつり」ではたくさんの屋台が出店し、ものづくりワークショップや市内の中高生による吹奏楽の演奏(鯖江市の学校は吹奏楽にも力を入れている)、野点など、さまざまな催しが行われます。

つつじを愛でながら芝生広場でのんびりピクニックするのもよし、遊歩道が張り巡らされている「西山公園」を散策するのもよし。つつじの花に囲まれた気持ちの良いゴールデンウィークを過ごしてみるのもオススメですよ!
▲「つつじまつり」期間中などはライトアップされる夜も狙い目!(18:00〜21:00)。ピンクのつつじが艶やかに浮かび上がります

一年中、花が咲き乱れる公園

つつじだけではありません。
「西山公園」は、実は一年中美しい景色を見ることができるんです。
▲桜の時期には淡いピンク色に染まる「西山公園」
その歴史は遡ること江戸時代末期。
1856(安政3)年に鯖江藩の7代藩主だった間部詮勝(まなべあきかつ)公が、「嚮陽渓 ( きょうようけい )」と名づけ、現在の「西山公園」エリア一帯を整備しました。

当時の大名庭園と言えば、家臣や武家など限られた人だけに開かれたものでしたが、この間部公はとても領民思いの人で、特権階級だけではなく訪れる人たちが一年中楽しめる公園にしようと提案。
間部公も率先して鍬を振るい、領民も家臣も階級の枠を超えて皆でせっせと作庭したそうです。
いい話ですね~。

江戸時代以降も町民主導で公園を大事にする取り組みは続き、1914(大正3)年、「西山公園」に改称。町民総出で園内全域に桜や楓を植え、季節の草花を一年中楽しめる憩いの場となりました。
▲園内には1,600本の楓が植えられ、紅葉の時期にはご覧の景色に

レッサーパンダに釘付け!日本で一番小さな動物園

ここからは「西山公園」のおすすめの場所を巡っていきます。

まず園内の芝生広場から坂を登ったところにあるのが「西山動物園」。 “敷地面積が日本で一番小さい動物園”なのですが、あなどるなかれ。いろんな動物に会うことができるんですよ。
▲1985(昭和60)年のオープン以来、なんと入場料は無料!
▲ボリビアリスザルがガラス越しに寄ってきてくれます。こんにちは~
▲凜とした姿のインドクジャク。運が良ければ羽を広げた姿に出会えるかも
▲2017年1月に赤ちゃんが生まれたばかりのシロテテナガザル。普段はお母さんがしっかり抱っこしていますが、こちらも運が良ければかわいい赤ちゃんの姿を見ることができます(画像提供:西山動物園)

「めがね」「つつじ」に並び、鯖江市の名物として全国に名を馳せるのが「レッサーパンダ」。
1985(昭和60)年に中国・北京動物園から友好の証として3頭のレッサーパンダを譲り受けて以来、その繁殖では国内の動物園の中でも有数の実績を誇り、「西山動物園」だけで50頭以上のレッサーパンダが生まれました。その多くを全国の動物園に送り出し、今では鯖江生まれのレッサーパンダが各地の動物園にいます。
▲早速いました!きゃーこっち向いて~!
▲つぶらな瞳にもふもふの毛。たまりませんっ

繁殖には成功するものの、いかんせん日本一小さいと言われている「西山動物園」。レッサーパンダを育てる場所が足りず、所有しているレッサーパンダたちを県外の動物園に貸し出すなどして、一時は数も少なくなっていたそう。

しかし、2016年3月に新しく「レッサーパンダのいえ」が完成し、より多くの人にその姿を見てもらえるようになりました。
▲じゃーん!これが「レッサーパンダのいえ」です
▲入口ではかわいいレッサーパンダのパネルがお出迎え
▲「西山動物園」で生まれたレッサーパンダたちの家系図を見ることもできます

「レッサーパンダのいえ」は名前のとおり、レッサーパンダが快適に過ごせる環境が整っていて、その姿を間近で見ることができます。
▲レッサーパンダが遊べるような遊具がたくさん!空調も完備

あれ、肝心のレッサーパンダは……
いました。かなりおねむのようですね(笑)。

ちょうどごはんを食べた直後だったらしく、右の子はすやすや眠っています。
でも、起きていなくてもがっかりすることはありません。この姿も十分かわいいですから。
▲外にいた子たちもスヤスヤ。ぬいぐるみみたい
▲木の上でも……リラックスしすぎ
▲唯一起きていた「モッチー」を記念にパシャリ

はぁ…本当にかわいい。
見ていると時間を忘れてしまいそうなので、ここらで動物園をあとにします。

動物園の外を出ても、あらゆる場所にレッサーパンダがいる「西山公園」。
レッサーパンダへの愛を感じることができると思いますよ!
▲公園内のレッサーパンダを探してみてくださいね

ここに行けばなんでも揃う!?「道の駅西山公園」

おなかいっぱいで気持ち良さそうなレッサーパンダたちを見ていたら、私たちもおなかが空いてきました。今度は園内にある道の駅に行ってみましょう。

2014年にオープンした「道の駅西山公園」は年間100万人もの人が訪れる「西山公園」の中でも大人気のスポット。
市内近郊の農家から毎朝届く新鮮野菜や鯖江のものづくりに関連したお土産ものなどさまざまな商品が充実しています。
▲連日多くの人で賑わっています

個人的に道の駅というと、“旅行や観光で立ち寄る場所”というイメージがあるのですが、「道の駅西山公園」は観光客よりも市内のお客さんが多いそう。ちょっと買い物をしたり、ごはんを食べたりと、普段使いできる気軽さが人気の秘訣なのかもしれません。
▲地元の人からも大人気の地場野菜コーナー
▲地元のパン屋さんとコラボした「眼鏡堅麺麭(パン)」(3枚入り450円・税抜)はテレビにも取り上げられ話題に
▲お土産もいいけど、おやつにも食べたい「パンダどらやき」(1個140円・税抜)

鯖江と言えば、1500年以上の歴史を持つ「越前漆器」や国内シェア9割以上の生産を誇る「メガネ(フレーム)」など、ものづくりのまちとしても有名です。
▲伝統的工芸品の指定を受けている「越前漆器」。漆の光沢が美しい
▲無料のメガネ洗浄コーナーも。鯖江に来たからには、メガネもきれいにしちゃいましょう

ここではメガネフレームの素材で作ったアクセサリーが大人気!私もいくつか持っていますが、「どこで買ったの?」と聞かれることも多いです。ピアスやネックレス、ブローチなどカラフルな上に丈夫なので、お土産に喜ばれること間違いなしですよ。
▲メガネ素材で作ったピアスやネックレスなど(各1,800円・税抜)
▲ブローチは男性にも喜ばれそう(1,200円・税抜)

先ほどメロメロになったレッサーパンダの商品もたくさん揃っています。
▲子どもたちに大人気!「レッサーパンダのぬいぐるみ」(1つ1,680円・税抜)
▲大人も遊びたくなる「ハンドパペット」(1つ1,100円・税抜)

「食」にもかなり本気な道の駅

そして次は道の駅内のイートインコーナーへ。
道の駅の駅長・伊藤努さんによると、こちらのメニューはどれもかなりこだわりがあるそう。
大人気の名物メニューをいただきながら、詳しく聞いてみたいと思います。

まず、西山公園の名物「つつじ」をイメージした「つつじソフト」。
つつじの色やほのかな香りなどを再現していて、「道の駅西山公園」でも1、2を競うほどの人気メニューです。
▲「つつじソフト」(300円・税込)

意外なことに、ソフトクリームは甘さが濃厚なので、通常は夏場になると売り上げが落ちるのだとか。しかし、この「つつじソフト」は甘さのバランスにこだわり後味がさっぱりするよう仕上げているので、一年を通して大人気だそうです。
▲メニュー開発にはかなり力を入れている駅長の伊藤さん

たしかに食べるとさっぱり。そして、食べた後にかすかに漂ういい香りが主張しすぎず、もう一口もう一口と食べ進めたくなる美味しさです。

一方、定番の「バニラソフト」(300円・税込)はつつじソフトとは反対に超濃厚なので、好みや気分によって選びたいですね。
▲2つを食べ比べてみると、「つつじソフト」のさっぱり感と「バニラソフト」の濃厚な味がよくわかります

そして食べるとその美味しさにやみつきになるという「西山コロッケ」(1個120円・税込)。
▲一度に5~10個買うファンも多いそう

「西山コロッケは、特に鯖江の特産を使っているわけではないのですが、納得できる味にしたいと思い、半年以上費やしてこの味を完成させました!コロッケというと、普通はミンチが入っていると思うのですが、西山コロッケで採用したのは肉の食感が楽しめる『牛スジ』。味付けも少し甘めにして子どもから大人まで食べやすくしました」と、伊藤さん。

一口食べると、衣のサクサク感とは相反したまろやかな牛スジとジャガイモ。伊藤さんの言葉通り、少し甘めに煮込んだ牛スジの旨みがジャガイモにも染み込んでいて、かなり美味しいです!
▲「西山コロッケ」は食べ歩きにもちょうどいい大きさ

残念ながら今回は期間外で販売していませんでしたが、「吉川ナスバーガー」(300円・税込)もぜひ食べてほしい一品。大きなソフトボールのような形が特徴の鯖江の伝統野菜「吉川ナス」を使い、かなり食べ応えがありそうです。
▲販売期間は毎年6月~11月。肉厚の「吉川ナス」に鶏そぼろの旨みが染み込んでジューシーなのだとか(画像提供:道の駅西山公園)

まだまだ見所満載の「西山公園」

最後は展望台に行ってみましょう。

「西山公園」内の展望台へ向かう遊歩道沿いには、300mにわたって続く「祈りの道」があります。
この「祈りの道」は両端に約400基の石像が並ぶ風情ある通りになっています。
これらの石像はなんと市内在住の人たちが地元彫刻家の指導により彫ったものだとか。
▲いろいろな表情の石像

じっくり眺めながら歩いていくのも楽しそうです。
▲あ、これは日光にもいるお猿さん!?
▲思わず手を合わせたくなります

さらに歩いていくと遊具が充実した冒険の森「パンダらんど」もあります。景色を見るのに飽きたお子さんも楽しめそう!
▲冒険の森「パンダらんど」ではしゃぐ大人

園内すべて回ろうと思うとかなり広い「西山公園」。のんびり歩くだけではなくアップダウンが激しい場所もあり、トレイルランのトレーニングをしている人も見ることができます。

公園の奥に行くと予想外に険しい坂が続き、思わず息が切れる私たち。
▲「あとちょっとですよ!」と励まされる始末。体力の衰えを感じます

坂を登りきり、やっと到着!
鯖江市内や隣の越前市が一望できる展望台をゴールに今回の旅は終了です。
▲頑張って登ってよかった!

満開の「つつじ」にかわいい動物、美味しい食事と一日中楽しめる「西山公園」。
今度のゴールデンウィークはぜひ、「つつじまつり」に訪れて西山公園をまるごと楽しんでみてくださいね。

※つつじや桜、紅葉の写真は2017年のものではありません。
石原藍

石原藍

ローカルライター。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

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