谷川岳に抱かれて初めての乗馬体験!群馬・みなかみの大自然を満喫♪

2017.08.18

谷川岳のふもとに位置する群馬県みなかみ町に、初心者でも大自然を満喫しながら乗馬できる「ブルームーンヒル牧場」があると聞き、さっそく行ってきました。馬場(ばば)だけを歩く乗馬体験が多いなか、ここブルームーンヒル牧場では、森林の中に繰り出して乗馬を体験できます。馬と一緒にのんびり大自然を楽しみましょう!

都心から関越自動車道を使って約2時間、雄大な谷川岳を望むみなかみ町に「ブルームーンヒル牧場」はあります。ブルームーンヒル牧場は、初心者でも安全に乗馬できるように丁寧に指導してくれると評判の牧場です。
▲2003年に創業したブルームーンヒル牧場。みなかみ町に唯一ある乗馬施設

2017年夏現在、牧場には乗用馬10頭、競技馬5頭の全15頭のほかに、看板犬が2匹、ネコが2匹、ロバが1匹、暮らしています。ここでは、馬の蹄(ひづめ)に蹄鉄を装着せずに飼育しています。すべての馬の蹄にやさしいように、馬場には砂や杉の皮を敷いて、柔らかく整えています。
▲厩舎には、サラブレッドなど15頭が暮らしている

今回は「森林散歩コース」(平日9,000円、土日祝10,000円・いずれも税込)という、専用フィールドと森林コースを使って、青々と生い茂る森のなかを乗馬する約1時間のコースを体験します。
※ヘルメット、手袋のレンタルは無料

乗馬経験に応じてレッスンスタート!

乗馬の前に、まずはクラブハウスで乗馬経験や運動歴など、体験者のレベルについて話をしながら、プラン内容の相談をします。受付表を記入したら、ヘルメットや手袋を装着。服装は長ズボンにスニーカーなど、動きやすい格好で臨みましょう。この日、教えてくれるのはスポーツ指導歴30年以上のオーナー、長岡省一さんです。
▲オーナーの長岡さん。ご家族でこの牧場に住んでいる
▲娘の芽生(めい)さんにヘルメットのフィット感を調整してもらった
▲今回お世話になるのは、メスのショコラちゃん(17歳)

まずは、乗馬させてもらう馬の顔や体をなでて、挨拶をします。

「馬の視界は大体340度くらいです。馬からもよく見えるところをさわれば驚きません。見えないところをいきなりさわると、馬がびっくりするから気をつけましょう」と、長岡さんにアドバイスをもらいました。
ショコラちゃんの頬や首をやさしく撫でてみると、ふわふわとしたなめらかな毛並みでした。

まずは乗る練習

クラブハウスの正面にある馬場でさっそく乗る練習です。
左手で手綱と鬣(たてがみ)を持ち、右手で鞍を上からおさえるようにまたがります。
▲乗るときは踏み台を使って

馬からの眺めは、思っていたより高くて見晴らしがいい!「馬上では可能な限り、リラックスした方がいいですよ」と長岡さん。肩の力を抜いて、ふーっと深呼吸をしました。

「乗馬のときに大事なのは、姿勢です。骨盤の上に背骨が真っすぐ乗っているようなイメージで、腰を反らせないようにしましょう。力んでしまうと馬の上で体が自然に動かないため、馬が動きを止めてしまいます」
▲まずは馬上でのバランスを覚える。手を置いている場所(ホーン)から手綱に持ち替える
▲鐙(あぶみ)には両脚を平らに乗せ、つま先で力強く踏みつけすぎないようにする

ふくらはぎを馬のお腹に密着させ、両脚でやさしく挟んだら、さっそく歩行のスタートです!

「動いている間は手綱をゆるりと張るだけで大丈夫。停止させるときは、まず手綱を握り、胸を張って両肘の間にお腹を入れ、馬に聞こえる声で『ホーッ』と停止を意味する指示をします」
馬への指示をだすときは、常に声かけが必要。きちんと言葉が通じるので、黙って無理に引っ張ったり、馬上でバタバタするのは馬が最も嫌う行為だそうです。
▲手綱を使って、馬の口に入っている馬銜(はみ)に、「出発」「停止」「方向転換」の合図を送る

「右に曲がるときは上半身を右側に回転させ進行方向へ向けます。さらに、右側の手綱を開くようにして、馬の顔も進行方向へ向けてあげることで馬を誘導します。乗る人と馬が同じ方向を向いて進んでいくことが大事なのです」
言われたとおりに体を動かしてみると、ショコラちゃんは体の動きを察知して曲がってくれました。乗る人の姿勢を感じて動くなんて、なんて敏感な生き物なのでしょう…!
▲慣れないうちは、スタッフが寄り添ってくれるので安心

つぎは広い馬場をぐるりと回ります。手綱を張りつつ、真っすぐに姿勢を保つために、手と脚に意識を向けます。しばらく続けると、進むたびに馬からほどよい振動が伝わってきて、体全体がリラックスしてきました。
▲少し覚えたら、両手を離して姿勢だけで馬に指示を送ることも

いよいよ森林へ!新緑が気持ちのいい大自然を堪能

馬道を通って、牧場の隣にある森林へ出発!馬場とちがって平らではないため、上下・左右と揺れるので、さらに迫力が増します。

今まで以上に姿勢を意識してゆるやかなアップダウンのある道を進んでいくと、青々と生い茂る森林のなかに入ってきました。ショコラちゃんと出会ってまだ30分ほどですが、意思疎通がうまく図れるようになってきた気がします。
▲緑道のなかを乗馬するなんて、映画のヒロインみたい
▲馬上から見える景色。視界が開けて、歩くのとは違う景色を満喫

最初は乗るのさえ怖かったのに、最後には「もっと馬に乗っていたい!」という気持ちに。馬がパカパカと歩くことで伝わってくる心地よい衝撃と馬とのコミュニケーションにすっかり癒されました。

乗馬は、背中や腿の内側、お尻など、普段の生活ではあまり使わない筋肉を使うので、体幹も鍛えられ、ダイエットにも効果的といわれています。さらに、「ホースセラピー」という言葉もあるように、人の気持ちに寄り添ってくれる馬と触れ合うことで、リラックス効果もあるそうです。
▲遠くには谷川連峰が見える。清々しい空気で心身ともにリフレッシュ!

とっておきのコーヒーでひと休み

約30分の森林浴を終えて、厩舎の馬たちにリンゴをあげることにしました。馬から見えるように横から近づき、口の下にリンゴを差し出します。「ブルル~ッ」と舌を出し、一口で完食してしまいました。
▲「一緒に森林浴をしてくれてありがとう!」とお礼を伝える
乗馬後は、併設されているクラブハウスで、みなかみ町の地下水を利用したコーヒーをいただきました。コーヒー豆の香りが引き立てられて、なんとも味わい深い一杯です。
こちらはカフェ・バーとしても営業していて、乗馬をしなくても利用可能です。
▲みなかみ町の地下水で沸かしたコーヒー(乗馬体験者は無料。通常は400円・税込)でほっとひと息

今回、サポートしてくれた芽生さんに、普段どのように馬とのコミュニケーションを図っているのか聞いてみました。
「馬は仲間。話しかけるときちんとわかってくれる、やさしい子たちです。おたがいに思いやり、日々寄り添い、一緒に楽しみ、信頼関係を築いていくのが一番大切なんです」
▲芽生さんは、馬術で国体出場経験があるほどの腕前
▲子猫を4匹も育てあげた看板犬のハチにも癒されました

ブルームーンヒル牧場は、一人で参加しても、家族や友だちとみんなで参加しても乗馬を楽しめる環境が整っています。乗馬が初めてでも、馬に触れるのが初めてでも、丁寧に教えてくれるので、安心して乗馬を体験することができます。谷川連峰の雄大な景色のなか、森林を馬と一緒に散歩してみませんか。
撮影:冨田寿一郎
重野友紀

重野友紀

カメラマン、編集者、ライター。出版社兼編集プロダクションの株式会社デコに所属。『TURNS』(第一プログレス)の編集などに携わる。海外ボランティアなどの経験で、未開の地で暮らす人びとの自由さを学んで以来、組織に縛られない生き方に憧れている。旅と写真が好き。

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