初心者にもオススメ!西日本最高峰のパワースポット石鎚山登山へ

2017.08.01

愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する標高1,982mの「石鎚山(いしづちさん)」。“日本百名山”、“日本七霊山”の一つでもある石鎚山は、山自体が神と崇められている神聖な山で四季折々の美しい自然が楽しめるほか、パワースポットとしても人気の場所です。今回は、ロープウェイとリフトを利用して、初心者でも気軽に山登りが楽しめる、成就社(じょうじゅしゃ)から山頂の石鎚神社頂上社を目指すルートで挑戦しました!

石鎚山とは、最高峰に位置する「天狗岳」、石鎚神社頂上社がある「弥山(みせん)」、「南尖峰(なんせんぽう)」の一連の総体山のこと。かつては弘法大師空海も修行としたと言われ、現在でも厳しい修行をする修験の山の一つとして有名です。

毎年7月1日から7月10日に「石鎚山お山開き」が催され、たくさんの登山者で賑わいます。
主な登山コースは、今回利用した“成就社コース”の他に、石鎚スカイラインなどを利用して土小屋遥拝殿から登る“土小屋コース”、面河渓谷から登る“面河コース”の3つがあります。

ロープウェイを利用して、初心者でも気軽に石鎚登山口へ

国道11号線「氷見交差点」を石鎚登山口方面へ車で約30分走ると、ロープウェイ乗り場がある「下谷駅」に到着します。また、JR予讃線の「伊予西条駅」からは「石鎚ロープウェイ前」までのバスも出ています。
▲標高455mの下谷駅からロープウェイで一気に標高1,300mの「成就駅」へ

今回の取材は新緑が綺麗な6月中旬、しかも平日だったのでロープウェイは貸し切り状態でした。乗車して約10分で成就駅に到着します。成就駅からは瀬戸内海の島々まで見えて景色も最高です。
▲成就駅から望む瀬戸内海
▲成就駅から徒歩約5分でリフト乗り場に到着
リフトを降りて約10分、散策道を歩くと「中宮 成就社(ちゅうぐうじょうじゅしゃ)」に到着します。
▲標高1,450mにある石鎚神社中宮 成就社

ここは千三百数十年の昔、石鎚山開山の祖である役小角(えんのおづぬ)が石鎚山の開山を祈り、その願いが成就したことにより、諸願成就の宮として全国各地より尊崇を集めているお社です。境内には旅館や売店もあります。

いざ、山登りスタート!大自然を満喫しながら頂上を目指す

登山口である「神門」を通って、いよいよスタートです。ここから約3.5km先の頂上を目指します。到着の目安は、ゆっくり歩いて約3時間です。登山口に「登山ポスト」が設置されているので、万が一の場合を考慮して登山計画書を投函します。
▲登山口からしばらくは緩やかな坂道が続く

服装は、軽装ではなくある程度の登山装備をして登ることをオススメします。6月でも蚋(ぶよ)などがいますので、素肌が隠れる服装と虫よけ対策は必須です。靴も滑りにくい登山に適したものが良いです。私は、他に500mlのペットボトル2本とチョコレートを持って行きました。
▲「遥拝所」。「頂上まで行かれない方はここでお参り下さい」という看板がある

登山口からしばらくは緩やかな道が続いて、約15分歩くと「遥拝所」があります。ここから先はきつい登りが続くので、年配の方など何らかの理由があって山頂の「頂上社」までいけない方はここで祈願をします。
▲美しい原生林。ここからは上り道が続くので、無理せずゆっくりと進もう

石鎚山には、珍しい高山植物など約1,200種の植物が生息していて、学術上貴重な動植物や素晴らしい景観を長く後世に伝えるために、森林の大部分が「自然維持林」に指定されているそうです。

石鎚山といえば日本屈指の「鎖場」!

しばらく登っていくと「鎖場」に到着します。ほぼ垂直の石崖を鎖で登っていくというスリル満点の行場です。
▲「試しの鎖」。ほぼ垂直の石崖を鎖で登って降りる全長74mの難所

石鎚山には全部で4ヶ所の鎖場があり、後の3本を登れるかがここで試されるため、この「試しの鎖」をクリアできれば、他の鎖場もチャレンジして良いかもしれません。私は10mくらい登ってみましたが、予想以上に勾配が急だったため怖くなって引き返しました。登り口には、「体力に自信の無い方は近道へ」という看板があり、すべての鎖場に迂回路があるのでご安心ください。
▲「夜明かし峠」。標高1,600~1,700m付近

現在は登山道が整備されていて登りやすいですが、昔はとても困難だったため、ここで夜が明けるのを待ったと言われる「夜明かし峠」。このあたりから森林が開けて、目の前に山頂が見えます。周りには、瀬戸内海や四国山地の山々など絶景が広がっています。
▲雲がすぐそばにあり、天空を歩いているように感じる
▲全長65mの「二の鎖」を登っている人を発見!私はもちろん、ここも迂回路です
▲「二の鎖」付近にあるトイレ休憩所。公衆トイレはこれが最後
▲頂上まであと300m。ラストスパートに気合が入る!

ここまで約2時間、山を登り続けたので体力はかなり消耗しましたが、「石鎚山頂0.3km」という看板をみて、最後の気合いが入ります。

登った人だけが体験できる神秘的な絶景!

▲雲がすぐそばにある山頂からの景色

ついに標高1,974mの石鎚山(弥山)山頂に到着です!見渡す限り一面に広がる四国の山々の緑と瀬戸内海の島々が望めます。山頂に辿り着いたという達成感と程よい疲労感で、気持ちが高揚した状態でみる絶景は格別です。
大自然のパワーを体内に感じることができ、石鎚山自体が神様だということも実感できます。
▲山頂での記念撮影
▲石鎚神社頂上社、標高1,974m
▲山頂から海側の景色。瀬戸内海の島々まで遠望できる
▲山側の景色。見渡す限りの山々を見ていると、自然の偉大さを感じます
▲西日本最高峰、標高1,982mの天狗岳

山頂の弥山からはさらに、鎖を使って西日本最高峰の天狗岳にも行くことができます。周囲は断崖絶壁なので、勇気のある方はぜひトライしてみてください。私が取材に行った時も、60代の男性と女性が天狗岳に登っていました。

登山者の方たちの多くは、山頂で持参のサンドイッチや弁当などの軽食を好きな場所に座って食べていました。私は、山頂にある山小屋「石鎚神社頂上山荘」で食事をしました。
▲山頂で食べた「石鎚チキンカレーライス」(830円・税込)

他にも、クリームシチューや親子丼などメニューが豊富です。またお土産が買える売店、宿泊施設(予約制)もあります。
下山は来た道を帰ります。成就社までの下りの目安は、約1時間30分~2時間です。下りは疲労が溜まっていますので、幻想的な森林に癒されながら、無理をせずゆっくり下りましょう。そして成就社に着いたら、無事の下山のお礼参りをして帰りましょう。
▲幻想的な森林の緑が印象的

石鎚山は初心者でも気軽に山登りが楽しめるパワースポットですが、鎖場や崖など危険な場所がすぐ近くにあったり、天気が急に変わったりもするので登る際は充分に注意が必要です。
山頂へ到着した時は最高の気分ですし、無事下山した時の自然への感謝の気持ちは、経験した人だけが感じられる特別な感覚です。ぜひ体験してみてください。
出久根弘照

出久根弘照

僧侶。フリーランスのライター。広告会社勤務の後、バックパッカーとして世界を一周する。その後、高野山での修行を経てお寺の副住職に。現在はライターとしての県内外の取材と寺の檀務を両立する日々。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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