【日本唯一】千里浜なぎさドライブウェイで砂浜を爽快ドライブ!

2017.06.11

日本に砂浜をドライブできる海岸があるのをご存知でしょうか?石川県の羽咋市(はくいし)千里浜町(ちりはままち)から羽咋郡宝達志水町(ほうだつしみずちょう)にわたる千里浜海岸が、日本で唯一、普通の車で走ることのできる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」なのです。海を目前に車で走る爽快感を体験してきました!

砂浜をドライブできるとても珍しい海岸

一般的な砂浜は車で走ることができませんが、世界に数ヵ所ほど車で走行できる海岸があると言われています。ほとんどが海外になりますが、そのうちのひとつがなんと日本にあるのです。
▲日本海に面する「千里浜なぎさドライブウェイ」(写真提供:石川県観光連盟)

「千里浜なぎさドライブウェイ」(千里浜海岸)は国内で唯一、砂浜をドライブできる(無料)全長約8kmの長い海岸。1968(昭和43)年5月1日に国定公園の指定を受けた能登半島の一部で、石川県屈指の景勝地として知られています。
夏はもちろん、季節を問わず砂浜を車で走ることができるので、一年中県内外からドライブを楽しむ人が訪れています。
▲夜明け前は朝もやが出ることもあり、幻想的な光景に
▲空が茜色に染まる夜明け寸前は、知る人ぞ知る美しさ

金沢から無料の自動車専用道路「のと里山海道」に乗り、今浜ICで降りてすぐの海岸が「千里浜なぎさドライブウェイ」の南の起点。そこから北へ向かって波打ち際を車で走る人や、車を停めて風景を楽しむ人など思い思いに楽しむ様子が見られます。
▲夏は空と海の青さが一層濃くなります(写真提供:石川県観光連盟)
▲天気がいい日はバイクで走る人もいます
▲日本海に面した海岸のため、海岸線に沈む夕日も楽しめます(写真提供:はくい市観光協会)

海も空も近くに感じて満喫できる「千里浜なぎさドライブウェイ」。そもそも、どうして砂浜を車で走ることができるのでしょうか?

今回、はくい市観光協会にお話を伺ったところ、「千里浜の砂はきめ細かく、砂の1粒1粒が海水を含んで引き締まって硬くなるため、4WDでなくとも、普通車もバスも走行可能なんです。海水を含んで硬くなったところは砂の色が濃く、逆に水分がほとんどない砂は白くサラサラしています。走る時は砂の色が濃い部分を走行してくださいね」とのことで、白くサラサラした部分を走ると、タイヤが埋まってしまう可能性があるそう。
▲砂浜に残るタイヤの跡や、対向車の動きなどを見ながらお互いに注意して走行を

天然のドライブウェイである「千里浜なぎさドライブウェイ」には、基本的に一方通行の規制がなく、センターラインなどもありません。雨天や強風時はもちろん、晴天時でもスピードを十分に落としてゆっくり走ることがおすすめです。

「いつでも走行可能ですが、海が荒れて波が高くなり、ドライブ中の車のすぐ近くまで波が押し寄せてきたら『通行規制』がかかります。その時は海岸自体に出ることができなくなります」とのこと。
海水浴シーズンの夏期間のみ、安全のため海岸にはロープが張られ、海水浴エリア、通行帯(千里浜なぎさドライブウェイ)、駐車場エリアに分けられます。この期間だけ「道路」の扱いになり、道路標識が立つのだそう。
▲波打ち際にはカモメの姿も

また、粒子が細かい砂のため、金属部品の隙間に入り込み錆の原因に…。走行後は、車の念入りな洗車やメンテナンスをお忘れなく。

自転車でも砂浜を走れるんです!

車やバイクだけでなく、なんと自転車でも走行でき、その爽快感は格別!こちらは普通の自転車では走行が難しいため、ビーチクルーザータイプの自転車をレンタルして走ります。
▲専用の自転車はタイヤが太め(写真提供:はくい市観光協会)

千里浜ICから降りてすぐ、海岸そばに建つ「千里浜レストハウス」は、専用の自転車をレンタルできるほか、レストランや売店も備えた施設。羽咋のグルメも気軽に楽しめます。
▲海風を切って颯爽と走る、この気持ち良さ!(写真提供:はくい市観光協会)

自転車のタイヤ幅は車より細いので、砂にタイヤを取られてぐらついたり、埋まったりするのでは?と思うものの、意外にもスイーッと普通に走れます。この驚きと気持ち良さは、一度は体感してみてほしいです!

焼貝店で地物の貝に舌鼓

もし7月10日の海開きから8月20日頃までに訪れるなら、ぜひ夏季限定の浜茶屋にも立ち寄ってみては。「千里浜なぎさドライブウェイ」には、所々に昔ながらの浜茶屋が立っていて、地物の海鮮からラーメンまで気軽に味わえ、夏の海気分を満喫できます。

浜茶屋以外にも、海岸には貝をメインに扱う焼貝店が数軒あり、営業期間と時間がお店ごとに異なるものの夏季以外も営業しているのだそうです。
▲お店によっては早朝から営業している所もあります

その中でも、今回お邪魔した「焼貝の店 かどや」は、約50年続く焼貝店のひとつで、3月から11月まで営業しているお店。
▲「焼貝の店 かどや」は店内はカウンター席のみ
▲キッチン内にはボウルたっぷりの貝が

「この辺りでは大きなあさりを青砂(あおさ)と呼ぶんです。6月くらいまでの春の貝は身がふっくらしていておいしいですよ」と、貝を焼きながら店主さんが教えてくれました。
▲左が青砂、右が白貝(しろがい)。どちらも3~4分焼くと貝の口が開きます
▲あっつあつの湯気がたまりません!
▲上・青砂(1人前4個700円・税込)、下・白貝(1人前2個800円・税込)

青砂は弾力がある大きな身で、噛むほどに磯の香りもたっぷり感じられます。青砂よりも一際大きく真っ白な貝は、千里浜と北海道の一部で採れる白貝で、千里浜の浜茶屋の名物だそうです。味は淡白ながら甘みもあり、ぬたや酢味噌和えにも合いそうなおいしさ。大きな身なのにサクッと噛み切れるのも驚きです。
▲この日の貝汁(300円・税込)の具は大きなはまぐり2個でした
※「千里浜なぎさドライブウェイ」の浜茶屋・焼貝店の営業期間・時間は店舗によって異なります。

海岸ならではのアートやイベントも開催

千里浜海岸の夏のお楽しみのひとつ、立体型の大きなサンドアートも見逃せません。夏が近づくと「千里浜レストハウス」とその近くの海岸に、立体のサンドアートが多数制作されます。4月下旬から小型のサンドアートを、5月下旬からは大型のサンドアートを作りはじめ、8月に全作品が完成するそうです。
▲きめ細かい砂を水で押し固め、削って整形されるサンドアート(写真提供:はくい市観光協会)
整形後、環境に配慮された専用ノリを吹き付けて、さらに砂を固めることで風雨などに耐えられるようにしているのだとか。
サンドアートは毎年7~11月末まで展示され、2017年は8月5・6日に砂像作り体験も開催されるそうです。

さらに、7月初旬には「ジェットスキーin千里浜」が、秋には往復10kmの海岸のコースを子どもたちが走る「千里浜ちびっこ駅伝」が行われます。

毎年、海開き以降の海水浴シーズンは、千里浜が一際賑わいます。雄大な海岸をドライブしたり、遠浅の海で泳いだり、浜焼きを味わったり、サンドアートを観たり…。潮風を感じながら思い思いに楽しめる世界でも珍しい海岸「千里浜なぎさドライブウェイ」、ぜひ一度訪れてみませんか?
SARYO

SARYO

石川県の温泉地として名高い南加賀在住のライター・エディター、時々シナリオライター。北陸の地域情報誌に10年勤めていた経験と、国内も国外も興味津々な好奇心をフル活用し、さまざまな情報をお届けします。歴史、神社仏閣、旅、温泉に強く、利用者と同じ目線を重視するスタイル。

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