見た目は激辛!でも…!?赤倉のご当地グルメ「レッド焼きそば」を食べくらべ

2017.07.06

江戸時代から続く歴史ある温泉地・新潟県妙高市赤倉温泉。その赤倉地区の飲食店、ホテル等で食べることのできるご当地グルメ「レッド焼きそば」をご存知ですか?「赤い麺」という共通ルールの中、提供各店によって工夫と個性が光る赤倉限定のオリジナル料理。注目すべきは、その見た目と味とのギャップ!今回は3店舗を食べ歩き、食べても、見ても楽しいレッド焼きそばの魅力に迫ってきました。

新潟県上越地方には、地域ごとに3つに色分けされたご当地グルメがあります。糸魚川(いといがわ)市の「ブラック焼きそば」、上越市の「謙信公 義の塩ホワイト焼きそば」、そして今回ご紹介する赤倉の「レッド焼きそば」。3つ合わせて三色同盟ならぬ「三色同麺」を締結、グルメ関連のイベントにも積極的に出店しています。

では、レッド焼きそばとは、どんな焼きそばなのかと言うと…ずばり「赤倉」だけに「赤い焼きそばを作っちゃおう!」という、実にストレートな理由で誕生したご当地グルメなのだそうです。
「特製の赤いソース、米粉を使った麺を使うこと」という共通ルールの中で、提供各店舗がオリジナリティあふれる料理を展開しています。
▲レッド焼きそばの公式キャラクター「レッドくん」

「赤いソース」と聞くと、唐辛子を使った激辛な料理を思い浮かべてしまいませんか?

そしてこの公式キャラクター。

燃え盛る頭、真っ赤な体に「RED HOT」の字…いかにも辛さを体現したような出で立ち!ますます辛いものを想像してしまいますが、果たして…

ということで、レッド焼きそばとはどのような料理なのかを探るべく、3軒を食べ歩いてみました。

お食事処みよしやの「元祖レッド焼きそば」

まずは「お食事処みよしや」へ。

こちらで食べられるのは「元祖レッド焼きそば」。
「元祖」の名を冠しているとおり、みよしやはレッド焼きそばの提供第1号店です。
▲木やレンガが用いられたロッジ風の店内

冬期はスキー場として大変な賑わいをみせる赤倉。まさに「スキー場のロッジ」風な雰囲気のみよしやにも、多くのスキー客が訪れます。メニューにはすべて英語も表記されており、海外からの観光客も多いことをうかがわせます。

洋食屋テイストの雰囲気ですが、みそラーメン、かつ重が大人気なのだとか。そんな中、レッド焼きそばも知名度が高く、観光客からのオーダーが多いそうです。
▲元祖レッド焼きそば(700円・税込)

来ました!こちらが「元祖レッド焼きそば」です!

本当に真っ赤!想像していた以上に鮮やかな焼きそばです。どう考えても辛いメニューにしか見えません。

トップには温泉たまごと地元産の大葉が添えられ、鮮やかな色あいですが、激辛麺を中和する役割に見えます。とにかく赤のインパクトが強い!

店内が洋食屋さん風なので、ミートソースやナポリタンかのように錯覚しますが、洋食とは微妙に違う赤さです。

さて、お味はいかに?
▲「これ、絶対辛いでしょ…?」と恐る恐る箸を伸ばす筆者

「あれっ、全然辛くない…!?」

見た目とは違い、非常に口当たりの良い、マイルドな味です。焼きそばの味がしつつも、なんだかみずみずしい味もします。

それもそのはず!
なんと赤さの秘密は、パプリカやトマトから抽出した赤い成分を凝縮して作った高原野菜ソースだったのです。

さらに、麺自体にもソースと同じ高原野菜から抽出した成分を練り込むことで、赤色を出しているのだそうです。
▲麺自体にも赤いソースが練りこんである

通常の焼きそばの麺とは明らかに違う食感にも注目です。
非常にモチモチしたこの麺には、新潟県産のお米を使用した米粉を30%配合しているのです。

この特製ソースと麺さえ使えば、あとは各提供店舗の自由、というのがレッド焼きそばのルール。味付けと具材でオリジナリティを出すのです。
▲とろとろの温泉たまごを絡めるとよりマイルドな味に

店主の田子進也(たごしんや)さんによれば「うちのレッド焼きそばは、わかりやすく『何味です』とはあえて言っていないんです。お客さんそれぞれで感じ取ってもらえれば」とのこと。「見た目とのギャップを楽しんでもらえるよう、あえて辛さがないようにした」とも話してくれました。

「レッド焼きそばの企画が立ち上がった時に真っ先に思ったのが『どうせやるならウチは当たり前のことはしたくない』と。赤い=辛いは想像どおりですから」と田子さん。

味はもちろん、ギャップと店主の遊び心も楽しめる「みよしや」をまずは訪れてみてはいかがでしょうか。

見た目どおりの味!食堂こやま「越後もち豚大辛レッド焼きそば」

続いては「食堂こやま」へ。

こちらのお店にもスキーシーズンには外国人観光客が数多く訪れるとか。そして彼らに大人気なのが「レッド焼きそば」だといいます。

さっそく注文してみましょう。
▲「越後もち豚大辛レッド焼きそば」(800円・税込)

メニュー名に「大辛」とあります。その名のとおり、こちらは見た目どおり辛いレッド焼きそばです。新潟のジューシーなブランド豚「越後もち豚」と野菜炒めという、いかにも焼きそばと言えるシンプルな具材。

それでは、いただきます!
1店舗目と同じ感覚でガツガツと食べ進めると…
「うわっ…辛い!」
激辛まではいかないものの、食べ進めると後から辛さを感じてきました。

アツアツの麺の上で踊る鰹節、青海苔がアクセントとしてほどよく利いており、スパイシーだけれど旨みもあります。

印象的なのは、わかりやすいまでの辛さ!しかし、単なる激辛メニューではありません。辛さと麺のマイルドさのバランスが良く、越後もち豚などの具材との組み合わせが絶妙!不思議なことに、辛いにもかかわらず、こちらの麺にはパプリカを練ってあり、しっかりと存在感があるのです。
▲思わず、冷たい飲み物が欲しくなる!

お店の方によれば「辛いメニューであり、ベースが焼きそばなので、ビールと一緒に楽しむのもオススメ」とのこと。ちなみに冬場は多くの外国人がビール片手にレッド焼きそばをかき込む、という面白い光景がよく見られるとか。

基本的にレッド焼きそばは辛くないのですが、「見た目どおりの辛さ」のお店もちゃんと(?)あるのです。

見た目どおりの辛さを楽しみたい方は、ぜひ「食堂こやま」へ!

高原野菜がたっぷり!カレーショップ真奈里「季節の野菜レッド焼きそば」

最後にご紹介するのは「カレーショップ真奈里」。
1970年代にオープンしたこちらのお店は、もともとはスキー用品の販売・レンタル店を営んでいたそう。創業オーナーがインド人の青年にスキーを教え、そのお返しとばかりにカレーレシピを教わったのがきっかけでカレー店としてオープンしました。
▲店内にはスキー関連の写真、賞状などがずらり

インド風の本格カレーが人気のお店ですが、はたしてレッド焼きそばのお味はいかに?インドカレー並みに辛いのでしょうか…?

こちらがカレーショップ真奈里のレッド焼きそばです。
▲季節の野菜レッド焼きそば(700円・税込)

まず色ですが、今回訪れた3店舗のなかでは最もビビッドな赤です。お店によって微妙に赤の発色が違うのも面白いポイント。使うソースは各店舗で共通であるものの、炒め方などの微妙な違いによって色合いが異なる模様です。

ごろっとした揚げナス、トマト、きゅうりといった野菜がインパクト大。焼きそばにナスやきゅうりが入っているというのは珍しいですね。

1店舗目はギャップがありすぎ、2店舗目は見た目どおり。3店舗目は果たして…?
食べてびっくり!一番赤いのに甘みがある!
みずみずしい野菜の甘みをそのまま活かした優しい味付けです。こちらのお店も麺にパプリカを練りこんであります。麺自体の甘みと、野菜自体の甘みが絶妙。とくに揚げナスから滴り出る甘みが非常にジューシー!

カレーショップ真奈里のレッド焼きそばは、見た目とは裏腹に(?)優しい甘さが光る、とくに女性におすすめなヘルシーメニューでした。
以上、赤倉の個性あふれるレッド焼きそばを食べくらべてみました。

今回ご紹介した3店舗の他にも、提供店舗はまだまだあります。
中にはハンバーガースタイルなどオリジナリティが発揮された個性的なレッド焼きそばを提供する店も。いろんなレッド焼きそばを食べに、赤倉へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

また、この地を訪れたのなら、やはり赤倉温泉を楽しみたいところ。宿泊はもちろん、日帰りでも気軽に楽しめる温泉施設や無料の足湯などもあります。レッド焼きそばとあわせて楽しむのもおすすめです。
竹谷純平

竹谷純平

フリーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。新潟県出身。SNS運営会社、WEB制作会社等に勤務後、独立。企業でWEBライティングに長年携わった経験とを活かし活動中。東京、アメリカなどを経て新潟へ帰郷した経験と、趣味の旅行での経験とを活かし、「新潟の魅力を内外へ楽しく発信する」をモットーに活動している。フィールドはインタビュー、グルメ、最新ITテクノロジーまでと幅広い。

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