鎌倉観光のスタートは、人気スポット鎌倉大仏詣に決定!大仏スイーツも美味彩々

2017.06.15 更新

古都・鎌倉を初めて訪れる際に、絶対欠かせない人気スポットといえば「鎌倉大仏」。国宝指定の大仏さま(阿弥陀如来座像)が鎮座する「高徳院(こうとくいん)」は、一年を通じ常に観光客で賑わっています。今回は、大仏さまに秘められた謎と見所をリサーチ!雄大なお姿に対面した後は、大仏通り商店街で“大仏スイーツ”ハンティングへご案内します。

▲訪れたのは4月、花のころ。大仏さまを桜が彩ります

鎌倉のシンボル大仏さまは江ノ電「長谷駅」から歩いて約7分

あまたある鎌倉の名所のなかで、押しも押されもせぬ断トツ人気スポット「鎌倉大仏」。鎌倉のアイコン的存在でもあり、長谷(はせ)の大仏とも呼ばれる大仏さまに会いに行くには、JR鎌倉駅から江ノ電に乗って3つめの「長谷駅」で下車。徒歩7分ほどで大仏さまが鎮座する「高徳院」に到着します。
「高徳院」まで続く参道は商店街になっていて、その名も「大仏通り商店街」。土産物店をはじめ食べ物やスイーツ、お菓子などを売っているお店や食事処がずらり。つい立ち寄ってみたくなりますが、ちょっと我慢して、まずは大仏さまのお顔を拝見しに参りましょうか。

鎌倉時代に生まれたという大仏さまが鎮座する寺「高徳院」へ

商店街をそぞろ歩いた先に、「大佛」と書かれた石碑が見えてきました。
大仏さまのお顔はまだ見えませんが…この先にいらっしゃるのだと思うと、なんだか胸がわくわくしてきます。
▲「大異山(だいいさん)」と記された懸額(かけがく)が掛けられた山門「仁王門」。勇壮な仁王像が迎えてくれます
▲拝観受付所へ進む途中ふと前方を見ると、塀の先に大仏さまの頭がぽっかりと浮かぶように見えてきました。スケールの大きさがうかがえます
参拝券を購入して、いよいよ境内へ入ります。地図を見ると、中はけっこう広いようです。

高さ約11.312m、重量は約121tの巨大ご本尊にご対面!

▲清らかな水がわく洗水舎でまずは心身を清めます
洗水舎から左に曲がると、大仏さまの全身が現れます。大空と山をバックに鎮座する国宝「銅造阿弥陀如来坐像」の姿は、想像以上に大きく、あたりに漂う存在感に思わず圧倒されました。訪れた時期は4月、桜のころ。薄紅色の花に包まれたお顔は、なんだか優しくて頼もしい雰囲気です。
一歩ずつ近づいていくと、巨大さがますます感じられます。
高さ約11.312m(台座を含めると約13.35m)、重量は約121t。大仏殿の屋根に守られた高さ14.98mという奈良・東大寺の大仏さまより少々小柄ではありますが、鎌倉の大仏さまは屋外に鎮座。立派なお姿が自然の風景に溶け込んでいる様子は、圧巻のひとことです。

露座の金銅仏は建長4年製造開始。謎に包まれたその歴史

鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』に造営開始の記録が残っているものの、完成の時期も仏師の名も不明で謎だらけで、造建当時は木造であったという鎌倉大仏。大風による倒壊後、建長4(1252年)に青銅で鋳造し、金箔で覆われ大仏殿に安置されていたということです。その後大仏殿が崩れ露座になった大仏は、大正12(1923)年の関東大震災にも耐え、近年免震構造に。

雨の日も、酷暑の日も、雪の日も、どんな厳しい季節でも変わらぬ穏やかな表情で私たちを迎えてくれる大仏さま。永きにわたってこの地を見守る鎌倉大仏を、多くの歌人たちが歌や俳句の題材としてきました。例えば正岡子規は、こんな歌を詠んでいます。   
~火に焼けず 雨にも朽ちぬ 鎌倉の はだか仏は常仏かも~
女流歌人・与謝野晶子が“美男におはす”と詠んだ大仏さまの顔は、彫りが深く、端正な印象です。眉間にある「白毫相(びゃくこうそう)」は、ここから光を出し人を照らすものだそう。
▲横から見上げると、すっと通った鼻筋が確かにイケメン。長い耳たぶは1.90mもあり、福耳ですね

大仏さまの内部は空洞に!胎内拝観も可能です

少し丸みを帯びたお背中には、なんと窓?!実は大仏さまの内部は空洞になっていて、胎内見学も可能(20円)。混んでいる日は行列ができるほどですが、時間があればぜひ入ってみましょう。
▲大仏さまの足元には蓮の花びらが。江戸時代の信者たちが、蓮の台座に座ってもらおうと寄贈したものだそうです
境内の右手の休憩所には、大仏さまの足に合わせた長さ1.8m、幅0.9mの大わらじが。3年に一度、茨城県常陸太田市松栄町の子供会が寄進するわらじには、大仏さまに行脚してもらい、日本国中を幸せにしてもらいたいという願いが込められています。

大仏さまを囲む回廊の裏手に広がる庭園も見所豊富

大仏さまの全身をぐるりと眺めたら、ぜひ裏手の庭園へ。四季折々の風情漂うなか、歌碑や名建築がひっそり佇んでいます。
▲~かまくらや みほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな~という有名な与謝野晶子の歌碑
▲境内のあちらこちらに点在している大きな石は、造営当初あった大仏殿の礎石。56基が残っていて、かつて大仏を覆っていた建物の大きさが想像できます
▲15世紀なかごろ朝鮮王宮内に建てられた名建築を移築した「観月堂」。ここには、江戸幕府2代将軍の徳川秀忠公所有と伝わる観音菩薩立像が安置されています

御朱印と御守りをいただいて御利益もGET

▲心願成就守(400円)

境内の一角にある札所には、御守りや大仏さまの絵葉書、御朱印帳、お土産などがずらり。色とりどりの柄が美しい御守りには、小さな大仏さまが入っていて可愛いですね。
▲阿弥陀如来と書かれた御朱印と開運・招福の御守り(400円)

札所の隣に御朱印を授けてくれる受付もあります。参拝のしるしに御守りとともにいただけば、いつも大仏さまが身近に感じられそうです。
春夏秋冬いつでも境内は、外国人観光客や修学旅行の学生たちで賑わっています。こんなにも大仏さまに人々が惹きつけられるのは、きっと、その大きさ、包容力に抱かれて心が安らぐからでしょうか。鎌倉観光には欠かせない場所だと改めて納得。もう一度、顔を見上げて手を合わせ、「また来ますね」と心の中でつぶやいて、高徳院を後にしました。

いざ、大仏通り商店街へ。鳩サブレーの「豊島屋 長谷大仏前店」で限定アイスを発見!

長谷駅へと続く大仏通り商店街は、昔から観音さまで名高い長谷寺と大仏さまの高徳院の門前として栄えた場所。土産物屋や食事所が軒を連ねる中から今回は、長谷駅方向に向かいつつ、食べ歩きにも絶好な大仏さまゆかりのスイーツを探していきます。
高徳院のすぐ目の前にあるのが、鎌倉を代表する銘菓・鳩サブレーの「豊島屋 長谷大仏前店」。数ある豊島屋さんの中でもこの店舗だけでしかお目にかかれない限定商品があると聞いてさっそく入ってみました。
その名も「グレートブッダアイス」は、大仏さまのシルエットが描かれた豊島屋オリジナルのアイス最中。バニラと抹茶の2種類(各300円・税込)があり、どちらも美味しいと評判なんです。
▲一口かじると、中から濃厚な抹茶アイスがとろ~り

そっくりで驚き!「長谷だんご」の大仏さんまんじゅう

豊島屋のすぐ近くにあるのが、できたて団子で人気の「長谷だんご」。この店で注目なのが、鎌倉大仏をリアルに再現した「大仏さんまんじゅう」です。いわゆる今川焼きですが、味は餡とクリームの2種類(各120円※税込)。焼き上がった大仏さまが店頭に並ぶ様子も、どこかほほえましい印象です。
▲お顔はやや大きめですが、後ろ姿までそっくり。中は餡子たっぷりです

小腹がすいたら、味もいろいろ「雷神堂」の大仏さま煎餅を

商店街を中ほどまで歩くと、手焼きせんべいの店「雷神堂」から香ばしい匂いが漂ってきました。長谷大仏店の名物は、しょうゆ油、のり巻、二度づけ、唐がらし、ざらめの5種の味が楽しめる「大仏さま煎餅」(各100円より、5種類各1枚セット600円・税込)です。
こだわりの醤油とお米を原材料に、大仏さまの姿形を模したお煎餅は、堅さもほどほど。日持ちもするのでおみやげにもグッド!

大仏あめほか、大仏グミ、和三宝など大仏グッズが勢揃い

続いて見つけたのが、黄金色の「鎌倉大仏あめ」をはじめオリジナル大仏菓子&グッズがたくさん並ぶ「偶遇(グウグウ)亭」。オーナーのアイデアで作ったという大仏お菓子やグッズは、見た目もキュートでつい手にとりたくなるものばかり。大仏通り商店街にある同系列店でも入手できます。
▲ダントツ人気なのが「鎌倉大仏あめ」。棒付きでおみくじ付きなのも人気の秘密。甘さも程よく、オリゴ糖入りなのでお腹にも優しい(1本70円・税込)
▲大仏さまと江ノ電がコーラ味や青リンゴ味のグミになった「大仏グミ・湘南グミ」(8個入200円・税込)のほか、四国の和三盆やさんに特注した「鎌倉めぐり和三宝」(300円・税込)、「大仏足飴」(8個入300円・税込)など種類も豊富

江戸時代から続く老舗「恵比寿屋」の大仏観音煎餅

週末はほかほか蒸したての酒まんじゅうも売っている「恵比寿屋」は、なんとこの地で7代続く老舗中の老舗。江戸から明治、そして現在まで看板を守る神奈川県指定銘菓にもなっている「大仏観音煎餅」(2枚セット260円・税込)で有名なお店です。
▲創業期から使用される鉄製の型で、今も一枚一枚ていねいに手焼きされています

店内へ一歩入ると、タイムスリップしたかのよう。高徳院の大仏さまと長谷寺の観音さまをかたどった手焼き煎餅は、砂糖と小麦粉と卵のみを使用した昔ながらの素朴な煎餅です。
▲大仏煎餅(大仏&観音2枚260円・税込)のほか大仏サブレー(8枚850円・税込)も
鎌倉観光の定番中の定番「鎌倉大仏」。行ってみれば改めて、大仏さまの懐大きな魅力に気づかされた今回の旅。食べ歩きも満喫した帰りに江ノ電の踏み切りを越えて散歩すれば、すぐ目の前に坂の下海岸の海が広がっていました。古民家カフェも多いこのエリア、訪れた際はゆっくり流れる鎌倉時間を、ぜひ満喫してくださいね。
ゴトウヤスコ

ゴトウヤスコ

ホテル、レストラン、神社、婚礼、旅、食、暦&歳時記、ものづくりなどの広告コピー、雑誌記事、インタビュー記事などを多数執筆し、言葉で人と人をつなぎ、心に響くものごとを伝える。旅は、基本一人旅好き。温泉、パワースポット、絶景、おいしいものがあるところなら、好奇心がおもむくままどこへでも。得意技は、手土産&グルメハンティング。最近は伝統.芸能、日本刀、蓄音機など和文化への興味を深堀中。読書会なども開催。(制作会社CLINK:クリンク)

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