泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」で最高の読書空間を体験

2015.12.20

本屋を訪れたとき、読みたい本がたくさんあって、つい長居をしてしまったことはありませんか?「BOOK AND BED TOKYO」は、長居をしていいどころか、そのまま泊まれてしまう「泊まれる本屋」です。本棚に囲まれた寝室に好きな本を持ち込んで読んでもよし、ソファーでのんびり読んでもよし。本好きが待ち望んだ空間を体験してきました。

▲本棚に囲まれた寝室。ブックライトがあるので、好きな本を持ち込んで読むこともできる。写真は、「BOOK AND BED TOKYO」広報の力丸聡さん。

本好きの友だちの家に、遊びに行くような感覚で

東京・池袋に2015年11月にオープンしたばかりの「BOOK AND BED TOKYO」(以下、「BOOK AND BED」)は、「泊まれる本屋」として注目を集めています。

入口のドアを開けると、大きな本棚が目の前にあらわれます。書店とも図書館の雰囲気とも、ちょっと違う。誰かの部屋に遊びに来たような、あたたかみのある空間が広がっています。
▲大きな本棚に対面するように、ゆったりくつろげるソファーがある

本棚には、話題の新刊はもちろん、気になっていたけど買えなかったあの本!、つづきを読みたかったあの漫画!、今や手に入れるのがむずかしいなつかしの雑誌のバックナンバー!……など、さまざまなジャンルの本が並んでいます。

「友だちの家に行ったら、本棚にある本が気になってちょっと読ませてもらったら、面白くてそのまま泊めてもらっちゃった……。そんな感覚で来てもらえたらと思います」と、広報担当の力丸聡さん。
▲地下鉄池袋駅C8出口から徒歩15秒ほどで「BOOK AND BED」が入っているビルに到着。エレベーターで7Fに上がるとフロントがあり、スタッフが迎えてくれる
▲利用者のみに渡されるカード。ロックナンバーが明記されるので(写真のSAMPLE部分)、ホテルのエントランスのドアに入力して中に入る
▲あたたかみのある木製の本棚。「BOOK AND BED」の内装デザインを手がけたのは、世界的に活躍する建築家・谷尻誠さんと吉田愛さんが代表をつとめる建築設計事務所「SUPPOSE DESIGN OFFICE」だ
▲選書のコンセプトは、「ワクワクする本、スヤスヤ眠れる本」。新刊、漫画、絵本、建築書、マーケティング本、料理本、洋書など、2015年12月現在約2,000冊の本が並ぶ


本の選書は、渋谷にある本屋「SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS」が担当しています。

「読書好きはもちろん、ふだんあまり本を読まない人でも気後れしないように、個性的すぎず、つい手にとりたくなる本を選んでもらいました」(力丸さん)

押入れの中が好きだった人、いませんか?

注目すべきは、やはり本棚の中にあるベッドで眠れるということ。ありました……本棚の向こうにベッドが!
▲こんなふうに、本棚の向こうに寝室がある。ベッドは全部で30床

今回泊まった寝室(本棚に囲まれたタイプ)の広さは、ベッドマットを2まわりほど大きくしたくらいです。決して広いとは言えませんが、入ってみると不思議と落ち着きます。
小さい頃、押入れの中に入って、隠れ基地のように楽しんだ人はいませんか?そんな“わくわく”を思い出す空間です。
▲ベッドから身をのりだせば、好きな本が……。あぁ幸せ
▲メインフロアの奥にはベッドのみの寝室「BUNK(通称:籠もり部屋)」もある
▲籠もり部屋。完全なるプライベート空間!

フード、ドリンクの持ち込みOK。シャワーもあるので、宿泊してそのまま出勤もできる

「BOOK AND BED」には食事の提供はありませんが、フードやドリンクの持ち込みが自由です。池袋にはおいしいグルメがたくさんあるので、ご飯を食べに外出してもいいですし、どこかで買ってきて、本を読みながら食べるのもいいでしょう。
ちなみに、スタッフのみなさんのおすすめは、池袋駅構内のEchikaに店舗がある「美登利寿司」の海苔汁とのことです!

大きな本棚があるメインフロアの奥にはシャワー室が3室、洗面台もあります。シャワー室には十分な広さの脱衣所もあり、快適。平日、仕事帰りに泊まりに来ても、翌朝そのまま会社に行くこともできますね。
▲大きな鏡のある洗面台には、ドライヤーも完備
▲手ぶらで来ても、レンタルバスタオル、シャンプー、リンス、ボディソープ、歯ブラシ、エコバックのセットがある(税込540円)。ナイトウェアはないので、寝るときに着替えたい人は持参して

「本」という共通点があるからか、「この本おすすめですよ」「この雑誌、かっこいいですよね~」など、ほかのお客さんと自然と会話も生まれ、書店や図書館では味わえない体験でした。
▲ドアはなく、カーテンを閉める方式です(カーテンを閉める前)
▲カーテンを閉めて、外部とシャットアウト


シャワーを浴びて、読みたい本を選んで寝室へ(時刻は0時をまわっていましたが、まだまだ読む気満々……)。池袋の大きな交差点沿いにあるとは思えないほど静かで、時間の感覚を忘れて読書に夢中に――。
ウトウトしはじめたら、そのまま……おやすみなさい。

朝の光が気持ちいい。コーヒーとともに朝からのんびり読書

メインフロアの大きな窓からは、朝の光がたっぷり入り爽やか。読書ではじまる朝も新鮮です。もちろん、ソファーに座ってぼ~っと過ごすのもいいでしょう。
▲大きな窓から入る自然光が気持ちいい
▲朝食を買ってきて、コーヒーとともにのんびり。コーヒーはカウンターに設置してあるコーヒーマシンを利用できる(税込162円)
▲東京ガイドブックなどで今日行きたい場所をチェックするなど、朝にぴったりの本を探してみるのも楽しいですね
▲テーブルもあるので、仕事などをしてもOK
▲コーヒーマシン、トースター、ポットなども利用可能


「友だちとご飯に出かけるのも楽しいけれど、こんな読書時間をいっしょに過ごすのも面白いと思うんです。本を通じて話しが盛り上がったり、好きなテーマが似ていることに気づいたり……新しい時間の過ごし方をぜひ体験してみてください。今後は、何かイベントもできたらと思っています。プラネタリウムの空間を演出して、みんなで星の本を読んだり、作家もいっしょに泊まって本について語ったり、やってみたい企画があったらぜひ教えてください!」(力丸さん)

本とともに過ごす、ちょっぴり非日常の時間。そして、どこかへ旅に出かけていたような時間を過ごすことができ、ほんの一晩でとてもリフレッシュできました。
読みかけの本を読みに、また行きたいな。きっと誰もが通いたくなる泊まれる本屋です。
▲力丸さんが持っているこの雑誌、私が個人的に宝物にしているほど好きな雑誌でした……

撮影 阪本勇
齋藤春菜

齋藤春菜

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。女性の美容・健康・ライフスタイルに関する書籍、雑誌を多数編集・執筆。文芸、料理、アート本の編集も行う。全国各地へと取材に訪れたさいには地元のおいしいお店を必ずチェックする。編集を担当した本に『お灸のすすめ』『瞑想のすすめ』(ともに池田書店)、『足もとのおしゃれとケア』『わたしらしさのメイク』(ともに技術評論社)、『はじめてのレコード』(DUBOOKS)、『顔望診をはじめよう』、『月の名前』、『健康半分』などがある。

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