佐世保バーガーを食べるならココ!現地ライターおすすめの店3選

2017.06.30 更新

長崎県佐世保市と言えば「ハウステンボス」に九十九島(くじゅうくしま)の大絶景、さらに忘れてならないのが、ご当地グルメの先駆け的存在と言われる「佐世保バーガー」。現在、市内には約30ものバーガーショップが点在。今回はその中でも「佐世保バーガー」デビューにぴったりな、ライター山田のおすすめ店を3つご紹介。どれも個性的なので、ハシゴしての味比べにもぜひトライを。

まずは基本情報。「佐世保バーガー」ってなあに?

「ハンバーガー伝来の地」とも言われている佐世保市。昭和25年頃に駐留した米海軍の関係者が、アメリカのソウルフードであるバーガーのレシピを伝えたのが始まり、と言われています。

最初は外国人バーをはじめ、アメリカ人向けに販売されていましたが、やがて日本人の口に合うようにアレンジされ、今やバーガーは佐世保市民のソウルフードになっています。
▲佐世保バーガーのマスコットキャラも。右が「佐世保バーガーボーイ」、左がガールフレンドの「させぼのボコちゃん」。デザインは、アンパンマンの作者でもあるやなせたかし先生

さて、どんなものを佐世保バーガーというのか?その定義や特徴みたいなものを「佐世保観光情報センター」に尋ねると、以下の2つがあるそうです。
1.作り置きでなく注文を受けてから作り、お客様に出来立てを提供すること
2.できるだけ地元の食材を使うこと

いろいろ実食しているライター山田としては、個人的にもう1つ、「甘めのマヨネーズ、“甘マヨ”が使われている」という点も佐世保バーガーの特徴に加えたい。
▲このマヨネーズが甘マヨ

どこの店もだいたい甘マヨをぬっています。どうやら佐世保っ子のもう1つのソウルフードである創業200年以上のデパート「玉屋」のサンドイッチの影響のようです。甘マヨ仕立てのサンドイッチ味に慣れ親しんだがゆえ、同じパン食であるバーガーにも甘マヨが使われているのではないか、と。諸説ありですけどね。

それをまざまざと実感できるお店が「ハンバーガーショップ ヒカリ」。まずはこちらからご紹介しましょう。

佐世保バーガーの老舗的存在「ハンバーガーショップ ヒカリ」

▲米海軍佐世保基地の数百m前にある。隣の2階もバーガー店「ログキット本店」

こちらとお隣のログキットさんは、多くのメディアでも取り上げられる、佐世保バーガーを代表するお店です。

「昭和26(1951)年、私の祖父がこの場所に『スター』という雑貨店を開いたんです。アメリカ人を相手にクリーニングや貸自転車などをしながら、ハンバーガーも作って出していたそうです」と語るのは現オーナーのお嬢様、日高律子さん。
その後、「スター」は閉店しますが、昭和48(1973)年、同地に日高さんのお父様がバーガー店をオープン。
▲店内にはカウンター席が7つ。現在の建物、店内も昭和48年当時のままで、昭和世代にとっては懐かしい雰囲気

「『ヒカリ』という店名は父の母、つまり私の祖母の名前『光子』からとったそうです。途中で切れてはいますが、まあ親子3代でバーガーを作っています」と日高さん。

ベーシックなハンバーガー350円(税込)もありますが、ヒカリのバーガーと言えばこれです!
▲「ジャンボチキンバーガー」400円(税込)

チキンバーガー=チキンカツバーガーではありません。チキンミンチのパテ入りのバーガーです。

「昭和58(1983)年頃、近くの高校のバレー部の子たちの為に作ったオリジナルバーガーです。みんなバーガーが好きなんだけど、1個じゃもの足りないし、かといって2個買うお金もないということで、牛肉よりもお得な鶏肉のパテを作って、バンズも特別に大きいものを作ってもらって、それだけだと栄養が偏るので、野菜もしっかりサンドしました」と日高さん。
ヘラで反しているのがジャンボチキンバーガー用のチキンパテ。その右にある定番のハンバーガーに使うビーフ&ポークのパテに比べると、倍の大きさ。
日高さんを含め、「ヒカリさん」のスタッフの多くが女性。店頭では2枚の鉄板を前に、2人1組でコンビネーション良く作るシーンを見ることができます。
まず右の鉄板はパテやべーコン、卵用。左の鉄板は仕上げ用。バンズの両面に焦げ目をつけ、内側に砂糖入りの甘マヨをぬり、その上に右で焼いた具材、野菜を積み重ね、焼き立てアツアツをキープして、お客様へはい、どうぞ。

そんなジャンボチキンバーガー。では、どのくらいジャンボなのでしょうか?ちょっと比べてみましょう。
左の某有名チェーン店のバーガーに比べるとその差、1.5倍!
バンズの表面も鉄板でしっかり焼かれ、カリッ&サクッとした歯触り。創業以来、佐世保市内の某パン屋さんに特注しているほんのり甘めのバンズで、下味のついたチキンパテ、さらにトマト、オニオンスライス、シャキシャキのレタスをサンド。

一見、ボリューミーですが意外にあっさり味で、バーガーというよりもサンドイッチに近い感じ。しかもビーフよりもカロリーの低いチキンのパテということで、ヘルシー志向の女性にも大人気だそうです。
もう少しガッツリ食べたい方は、ベーコン、チーズ、エッグをプラスした「ジャンボチキンスペシャルバーガー」630円(税込)がおすすめ。

ちなみにライター山田はいつもスペシャルを注文していますが、今回ちょっと冒険して、こちらをオーダー。
▲「特製ヒレカツバーガー」480円(税込)

壁のメニューでは、ジャンボチキンバーガーはもちろん、ハンバーガーを押さえ一番上に書かれているメニュー。焼き立てバンズ、揚げたてヒレカツ、その下に広がる濃いめの特製ソース、千切りキャベツ、そして甘マヨが見事に融合。

これってイチオシの新メニューですか?
「いえ、ずーっと前からありましたよ。特に年配の方に人気で、バーガーというより、カツサンドって感じで食べているみたい」と日高さん。

あらためてメニューを見ると、バーガー類だけで約20種、さらにジャンボなホットドックなどもあり。
このバリエーションの豊富さも、人気の秘密なんでしょうね。

「Stamina本舗 Kaya(伽倻)」で佐世保“最大”バーガーを

さて、おすすめバーガーショップの2軒目は、佐世保市街地から少し離れた大和町にある「Stamina本舗 Kaya(伽倻)本店」。イオン佐世保白岳店の通りを挟んだ迎えにあります。
▲11時のオープン時点で、もうこの行列

テイクアウト専門店ですが、商品の受け渡しスペースの右にベンチやテーブルが幾つかあり、その場で食べることも可能です。また、隣接する駐車場まで商品を運んでもくださるそうです。

では、こちらのイチオシバーガー。なんと、1日最大1,000個以上売れたこともあるそうですが、何バーガー?
「はい、チキンかつれつバーガーです」

スタッフさんの顔とほぼ同サイズ!しかもこの大きさでワンコイン以下の480円(税込)!サイズ感、伝わります?では、身近な紙コップで比べてみましょう。
紙コップの直径は7cm弱。その倍はありますから、バンズの直径は15cmくらいでしょうか。

「お客様に元気に、お腹いっぱい食べて幸せな気分になってほしい、ということで店名にStaminaという言葉をいれました。バンズが大きいのもそのためです」と語るのはオーナーの羽野幸治(こうじ)さん。

大きさもそうですが、羽野さん、バンズの上が真っ平に焼けていますね?
「実は昔、長野県のフレンチレストランで働いていまして、長野と言えばおやきが有名でしょ。それをヒントにバンズの上を鉄板でジューと焼いてペッタンコにして、厚みを押さえ、女性でも食べやすいようにしたんです」と羽野さん。
コスパ◎な上に、女性にも優しいこのバーガー、もう少しアップで見てみましょう。
底のバンズにオーナーが自ら仕込む門外不出のバーベキューソースをぬり、その上に「チキンかつれつ」と称するサクサクのチキンカツが鎮座。その上にトマト、オニオンスライス、レタスの上に甘マヨ、そして焼き目がしっかりついてカリカリのおやき風バンズ。

このバーガーの主役である「チキンかつれつ」は、オーナーのご実家で生産している佐賀県のブランド鶏「ありた鶏(どり)」によるもの。
「ありた鶏」とは、北の海でとれるヨード分の高い特殊な昆布「ケルプ」をエサに加え、放し飼いで育てられる若鶏のこと。やわらかな肉質が特徴ですが、その胸肉を特別に熟成し、旨みをプラスしたものを「かつれつ」にしています。
そのやわらかさと味わいを際立たせる、粗挽きペッパーの存在も秀逸。

ちなみにこの「チキンかつれつ」は、単品でも味わえます。
▲「チキンかつれつ」単品250円(税込)

また、480円のチキンかつれつバーガーにもう100円(税込)プラスすると、こんなバーガーも味わえますよ。
▲「スペシャルバーガー」580円(税込)

ビーフ100%パテにチーズ、エッグ、ベーコン、トマト、オニオン、レタスをサンド。チキンかつれつバーガーよりもちょっと多めにぬられたバーベキューソースが、具沢山な中身をバランスよくまとめます。
こちらもおやき風バンズのおかげで、そこまで大口を開けずにかぶりつけます。

とはいえ、バーガーを食べると、たいがい手が汚れますよね。
そんなことも考慮してか、自販機の横にはシックな蛇口の手洗い場も用意されています。

実はテイクアウト専門店ということで、お客様用のトイレをご用意していないそうです。しかし、道を挟んだイオン佐世保白岳店さんがこの店の大ファンだそうで、Kaya利用客ならトイレはもちろん、駐車場の利用も大歓迎とのこと。
ちなみに店舗の左横にも専用の駐車スペース(20台)があります。

長崎和牛100%の分厚いパテ!精肉店の「バーガーショップ あいかわ」

さて3軒目は、ハンバーガーの命であるパテの分厚さ、肉々しさで人気のお店。なぜならこちらは焼肉店も経営する長崎和牛専門肉店のバーガーショップなのです。
▲店頭はもちろん、県道202号沿いにも大きな看板あり

バーガーショップは精肉店「肉のあいかわ」に隣接しています。
オープンキッチンの店内。テイクアウトはもちろん、出来立てをカウンター、またはテーブル席でゆっくり味わえます。テーブル席の奥からお隣の「肉のあいかわ」へ行くこともできます。
▲「肉のあいかわ」のショーケースには長崎和牛がズラリ

食肉センターから一頭買いで仕入れるため、希少部位やホルモンなど、さまざまな部位を用意。長崎和牛のみならず県産の鶏、豚肉、自社工場で仕込んだ加工品も多数販売。そのいずれもが市価よりもかなりリーズナブル。この良質かつ、お得なお肉を使ったバーガーがお隣で味わえるのです。

では、バーガーショップに戻って、人気No.1バーガーの「AIKAWAスペシャルバーガー」ができるまでを見てみましょう。
まずは自慢の長崎和牛100%パテを鉄板でじっくり焼きます。重量100g、厚さ約2cm。パテというよりはもうハンバーグですね。
パテの横で分厚くスライスした自家製ベーコン、そしてエッグも焼きます。このベーコン、さらにハンバーガー用の長崎和牛100%パテは、お隣の「肉のあいかわ」で購入することができます。
同じ鉄板で両面をこんがり焼いたバンズにレタスを敷いて、その上にオーロラソースをかけ、さらにトマトスライス、エッグ、チーズ、ベーコン、そして長崎和牛100%パテを重ねていきます。その上にのるバンズの裏側にマヨネーズ、そして自家製デミソースを絞って、合体!

世の多くのバーガーはパテの上に野菜などの具を重ねていくスタイルですが、写真のとおり、AIKAWAスペシャルバーガーはその逆。「俺が主役!」とばかりに具のてっぺんに長崎和牛パテが君臨。
▲「AIKAWAスペシャルバーガー」800円(税込)

かぶりついた上アゴあたりに肉厚パテがガツッ!ニクッ!って感じでやってきます。と同時に、長崎和牛ならではの脂の甘さ、赤身の旨みが、口の中にじわ~。そこへ厚切りベーコンの肉々しさと塩気が加わり、さらにチーズのコク、まろやかなエッグが追い打ちをかけます。この濃厚な味の連続攻撃をトマトとレタスが実に穏やかに、さっぱりと収束。といった感じで、なかなかドラマチックな味わいです。

実にボリューミーなバーガーですが、もっと長崎和牛を堪能したい方は、こちらはいかが?
▲「長崎和牛A5モモステーキバーガー」1,300円(税込)

なんと100gの長崎和牛100%パテの上に、長崎和牛A5ランクのモモ肉のステーキ100gをON。つまり、長崎和牛が合計200g!これで1,300円ってお値段は、精肉店の直営バーガーショップならでは。

柔らか食感が特徴の長崎和牛。モモ肉でもそれは十分堪能できますが、さらに上質を求められる方はぜひ、「長崎和牛A5サーロインステーキバーガー」2,200円(税込)をどうぞ。

最新バーガー情報と共にオリジナルグッズをゲット!

佐世保バーガーを食べる前にぜひ行っていただきたいのが、JR佐世保駅構内にある佐世保観光情報センター。
▲佐世保駅南口側にあり

ココには佐世保バーガーの公式マップ(無料)がおいてあります。佐世保観光情報センターのホームページからもダウンロードできますが、プリントアウトするにはサイズがちょっと大きいので、こちらでオリジナルをゲットしましょう。旅の記念にもなりますしね。
「約25軒のバーガーショップを各店おすすめバーガーと共に掲載しています。また、裏面のマップでは、佐世保のおすすめ観光スポットも併せて紹介していますよ」と、佐世保観光情報センターの本多葵さん。
このマップにまだ載ってないショップもあるそうですね、本多さん。「はい、ぜひお気軽にご相談ください。お待ちしております!」
また、佐世保観光情報センター内では「佐世保バーガーボーイグッズ」も販売しています。中でもおすすめは以下の3つ!
▲上から時計回りに「佐世保バーガーボーイキャンディー オレンジ味20粒入り」648円、「バーガーボーイクッキー 18枚入り」780円、「佐世保バーガーボーイTシャツ」2,160円(全5色、サイズは130cm・S・M・L)※すべて税込

他にも、ここでしか売っていない、ネット販売もしていない佐世保バーガーボーイオリジナルグッズがいっぱいです。
さて、今回はライター山田の個人的なセレクトで老舗、ジャンボ、肉厚パテ系と3つのバーガーを紹介しましたが、他にも個性あふれるバーガーが満載です。いろいろ周って食べて、あなたのマイベスト佐世保バーガーを見つけてくださいね。
山田誠

山田誠

新潟県十日町市生まれ、現在は福岡県福岡市在住のフリー編集者・ライター。九州の宿や温泉、飲食、雑貨系のショップ、さらに漁村、農村、道の駅など、暮らしと休日に関わるスポットをほぼ毎月、年間150軒以上を取材。取材後は必ず近隣の直売所で地元食材を買って帰る。1児の父。

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