北海道ときどき東北~女子大生2人のゆらゆら鈍行列車録~前編

2017.04.18

こんにちは。都内学生のみゆうです。ひとり旅する女の子を応援するフリーペーパー『たびぃじょ』を制作する「学生団体mof.」に所属しており、暇さえあれば国内をうろちょろ旅しています。今回は北海道の魅力を、学生だからこそできる旅目線でまるっとお伝えしていけたらと思います!

昨年(2016年)の夏にひとり旅デビューで中国四国地方に「青春18きっぷ」を使って旅をしたのですが、その際に鈍行旅の楽しさを知ってしまったのです。その旅の帰路にはもう、「冬は東北・北海道へ行きたいな~」と考えており、この3月に、さっそく決行しちゃいました。
▲窓から見える広大な海。こんな景色がたくさんです

旅の計画

今回もひとり旅にしようかな、とも考えましたが、なんせ行先は雪国。寒い寒い寒い。1人じゃ孤独で寒さも2倍3倍に違いないということで、仲良しの友人に青春18きっぷの魅力を全力で伝え、鈍行列車旅のお供をしてもらうことにしたのです。
▲左がお供してくれた「おくん(あだ名)」。右が私です

青春18きっぷの魅力を借りて誘ったのですが、実はもっと私たちの旅にとって魅力的なきっぷがあったのです。その名も「北海道&東日本パス」。なんと、青春18きっぷよりも期間が長く、東北ではJR以外の列車にも乗れるすばらしすぎる切符なんです。わたし、JRの回し者ではありませんよ?ただただこの切符に感動したんです。というわけで今回は「北海道&東日本パス」を使うことにしました。どちらにせよJR様様ということです。

2017年3月3日~9日までの7日間、行き帰りに通る東北で下車しつつ、旅の大目玉、紋別の流氷クルーズを目指し、北海道では思う存分大自然を味わいたい!そんな思いで、寒さとの闘いに覚悟を決め、早速出発します!
▲7日間のルート。地図の雑さはお許しください
▲こちらが噂の優秀「北海道&東日本パス」。7日間で10,850円

1日目。目指すは青森。怒涛の北上デイ!

今日の目標、“なにがなんでも青森駅に到着すること”。

前日の夜に我が家に集合し、早朝3時半(もはや深夜)に目覚ましで必死に起き、お互いに励ましながらなんとか4時45分の始発に無事乗車。夏とは違い、始発はまだまだ暗かったです。

東京駅で京浜東北線に乗り換え、大宮・宇都宮・黒磯で行先の違う宇都宮線に乗り換えます。
▲朝霧の中から見える日の出
▲早朝にふたりで握ったおむすびを食らう

郡山に着いたら東北本線に乗り換え、福島で快速シティラビット3号という可愛らしい名前の電車に乗り換え仙台へ向かいます。ちなみにですが、ラビット感は皆無。
▲なんだか平和な景色を眺めながら電車に揺れる

途中、置き石による30分以上の運転見合わせというハプニングが起きましたが、約7時間かけてなんとかお昼頃、仙台へ到着!お昼ごはんの時間だ~~~~~~~!

足早に向かったのは牛タン専門店「青葉亭」。
▲牛たん屋さんの賄い丼セット(980円)

丼はもちろん、付け合わせのとろろとテールスープも最高でした。思い返すだけでもヨダレがでそう。これだけの牛タンがのっていての980円はリーズナブルすぎる!
お食事だけで終わらないのが私たち。目に入り気になったお店にイン。
これからまだまだ続く長旅に備えて、ずんだスイーツで糖分摂取です。
▲みんながみんなと言っていいほど頼んでいた「ずんだシェイク」(250円)。ちょうどいい甘さとサイズでしたっ

よーし!お腹を満たしたところで、鈍行旅再スタート!次に向かうは盛岡。
しかしここで。思いがけぬハプニング発生。
▲ちーーーーん

盛岡までの東北本線が、強風により運転見合わせになってしまったのです。え、さっそくピンチ。深夜青森発のフェリーにはなんとしてでも乗りたいところ。どうする~~~~

ということで、堅い財布の紐をあけて渋々高速バスに乗ることに。
▲あー。5,200円さようなら。奥でおくんが黙祷してます

高速バスに乗ること約5時間、19時前に無事盛岡駅に到着!
さあ~~~盛岡名物を食らいに行きます!

どん!お邪魔したのは、盛岡駅すぐの「東家」さん。
▲創業明治40年の老舗わんこそば店だそう!
▲わんこそば初体験でわくわく止まらないっ
▲この算木(数え棒)で杯数を数えていきます

お姉さんの「はいっどんどんっ」「はいっじゃんじゃん」の声でお椀におそばが足されていきます。お椀にふたをするまでノンストップなため、食べている写真はありません(笑)
▲じゃーん!一般女性の平均は30杯ちょっとということだったので頑張ったほうでしょう!

お腹いっぱい!かわいいお姉さんにおそば入れてもらえて幸せだったなぁ。
ごちそうさまでした!
さ、ここから終電に乗り、本日の目的地青森駅へ向かいます。
▲IGRいわて銀河鉄道で八戸まで!この鉄道もあの優秀パスで乗れちゃいます
▲青い森鉄道で八戸から青森まで。23時46分、無事青森に到着。はぁ~長かったね~~~!東北の大きさを実感しました(笑)
▲定番のジャンプで喜びを表現。飛ぶくらいの元気はあります
▲私、幼少期の2年間だけですが青森に住んでいたことがあり、ねぶた祭りが大好きだったとか

数年ぶりのねぶたとの再会を経て、雪の降る青森駅からタクシーで15分。
青森と函館を結ぶ、青函フェリーに乗るため乗船ターミナルへと向かいます。

2日目。函館から札幌へまだまだ移動が続きます

日付が変わること深夜2時。青函フェリーに乗り込み、津軽海峡を渡ります。※このフェリーはパスには含まれていないので別途料金がかかります。(10~5月は大人1,600円、4~9月は大人2,000円)
▲貨物トラックなども乗る大型のフェリー

フェリー内には、簡易シャワー室や仮眠室もあるので、とても助かりました!
船で運ばれ約4時間。朝の6時頃、函館に到着!
▲ありがとう、あさかぜ21号
▲寒さの中に暖かな光。きれいな日の出が見れました
フェリーターミナルからは、タクシーで10分ほどで函館朝市へ!
▲朝早すぎてまだあまりやっていなかった(笑)

どこにしようか~とふらふら迷っていると、おじさんに声をかけられ、お腹がすいていたので素直についていくことに。おじさんのお店「どんぶり屋」に入れていただきました!
▲「えらべる三食丼」。大好きなうに・いくら・ほたてにしました(1,728円)

北海道の海の幸は別格だよ~なんてよく言われますが、いやほんとに、別格。特にうになんて比べ物にならないくらいとろとろでした。

おくんとはしょっちゅう都内の某(5枚食べると1回がちゃがちゃが出てくる)回転寿司に行っているので、「こんなおいしいもの食べちゃったからしばらく行けないね~」なんて話すほどの美味しさでした。一緒に出していただいた海苔のお味噌汁も最高でした。
幸せな朝食で幸せいっぱいになったところで、函館本線に乗り、長万部(おしゃまんべ)・倶知安(くっちゃん)で行先ちがいの同じく函館本線に乗り換え小樽へ向かいます。
▲ありがとう函館~~また帰りに寄るから待っててね!

函館から電車に乗り、揺られること3時間。11時すぎに長万部駅に到着。
乗り継ぎ接続が悪く、なんとこの駅で2時間待たなければならないという。これは事前にわかっていたことではあるのですが、調べても特に近くに観光できそうなところはなさそう……。唯一、名物駅弁のカニ飯だけが楽しみでした。カニ飯で2時間潰せるかなぁと、ぼやぼや思っていたところに……!
▲うあああああああ!なにだれこの子…!

なんと、長万部のゆるキャラ『まんべくん』が駅の待合室にいたのです。
まんべくんの見た目は、長万部町の名産品でデザインされており、体はカニ・耳はホタテ貝・頭にはアヤメが。
▲椅子に座って貧乏ゆすり(超高速)してた

なにやらただのゆるキャラではない様子。
▲張り付くまんべくん。30秒くらいこのまま止まってました。怖すぎ
▲一緒に撮ろうというと全力で顔面をつぶされた
▲いつなにされるか不安になりながらも記念写真

仲良くしてくれたかと思うと、突然消えてしまうまんべくん。どこに行くのかなー。
▲マイペースな奴め!と思っていたら…
▲吹雪の中、長万部に降り立つ人々をお迎えに行っていた。見直したぞ

そんなこんなしていたら、あっという間に時間が経っていました。まんべくん、濃い時間をありがとう。きみのおかげで予期せぬ楽しい時間が送れたよ!!

ここからまた3時間ほど函館本線に揺られていきます。
▲かにめし(1,080円)はなんとかゲット!

函館本線には変わった地名がいくつかありました。
▲ここに住んでいる人はどんな人だろう。したことあるのかな。それとも戒めのようでできないかな。なんて勝手な妄想
▲いや、突然の食材登場。テイストが違いすぎてびっくり
▲読もうと思えば読めるのかもしれないけど、普通にしてたら読めませんよね

16時半頃、小樽駅に到着。おくんオススメの道産子ソウルフードを求めて降り立ちます。
何かといいますと…こちら。
▲寒すぎて手ぶれがすごいですが、何かわかるでしょうか

これは、老舗かまぼこ屋「かま栄」の名物である「パンロール」(216円)。かまぼこのすり身をパンで包んで揚げたもの。『外はサクッ・中はふわっ』界NO.1と言ってもいいくらい最高な触感でした。意外とお腹にもたまり、コスパも最高。

寒い寒い寒い中、揚げたてほやほやのパンロールを頬張りながら、ほんのちょっと小樽観光へ。
▲お馴染みの小樽運河
▲寒いなと思ってたけど、まさかマイナスだったとは。これ見て寒さが増した気がしました

とにかく寒いので、小樽での滞在はすぐに切り上げ、札幌へと向かいます。
実はおくんの親戚が札幌周辺にいて、泊めていただけることになっているのです。おじちゃん・おばちゃん・ミカさんミミさん(双子の姉妹)の4人のおうちです。図々しくも4泊5日、お世話になります…!

2日ぶりのお布団でゆっくり寝て、明日の札幌観光に備えます~!

3日目。札幌ドームで野球観戦&すすきのでグルメナイト

3日目のメインイベントは札幌ドームでの野球観戦!日本ハムファイターズの拠点地、札幌ドームは、さっぽろ駅から地下鉄東豊線に乗り、福住駅から徒歩10分のところにあります。ファイターズ!勝て!勝て!道民になりきって行ってきまーす!
▲おうちの前も雪・雪・雪でテンションがあがる

おくんは大の野球好きであり、なかでもファイターズの本気(マジ)ファン。私がここで声を大にして言いたいのは、おくんの野球愛はそんじょそこらの、にわか野球好き女子ではないということ。ファイターズファンクラブ会員10年目、三度の飯よりスポーツ新聞、といった具合でかなりの野球好きなんです。

一方の私はというと、まったく知識もなく、母が大好きな甲子園をたまに一緒に観る程度でしたが、おくんと仲良くなってから何度か野球観戦に東京ドームや西武ドームに連れて行ってもらって、ド初心者ながらも野球観戦を楽しんでいます。(これをにわか野球好き女子というのでしょう。)
▲青空とまっしろな雪に囲まれた札幌ドーム
▲いざ球場へ!楽しみすぎて先に歩いて行ったおくん
▲本日の試合概要はこちら
▲ちゃっかりユニフォームを着て応援。おくんがいつも貸してくれます

おくんが用意してくれていた双眼鏡で、選手たちを近くに感じるのが超楽しい。
▲大活躍。守備の回はずっと覗いていたかもしれません

中でも私が特に目で追っていたのがこの選手。
▲西川遥輝選手。ふとキャップから覗く顔がイケメン過ぎて、その瞬間を逃すまいと必死でした

もちろんちゃんと、純粋に応援もしましたよ。
▲田中賢介選手への応援「けーーんすけーーーーーーーー」

結局この日のゲームはファイターズの勝利!
▲やっぱり勝ちってうれしいね~

いつもわかりやすくルールや選手情報を教えてくれるおくんのおかげで、にわか(にも程があるレベルの)野球好きの私でも、いつも楽しく応援ができてます。感謝感謝!
応援で声を出しお腹がすいたので、まだ早いですがもう夜ご飯を食べることに。
本日のお夕飯どころはこちら!
▲福来軒すすきの店

ここは1965(昭和40)年創業の、さっぽろ味噌ラーメンが人気のお店です。
ちがう店舗ですが、とんねるずが紹介する「きたなシュラン」で紹介されるほど、美味しい味噌ラーメンが有名だそう。
▲味噌コーンバターラーメン(950円)

とっても濃い味噌、かといってこってりしているわけでもなく、気づいたら完食してしまったほどの絶品でした。最後の一滴までスープも飲み干しちゃいました。
▲だいすきなラーメンが食べられて幸せ。ごちそうさまでした!
私たちの夜ご飯はまだここでは終わりません。ラーメンだけでお腹が満足するはずないのです。ということで、次は最近札幌で流行っていると噂の“締めパフェ”をしに行きたいと思います~~!

締めといえばやっぱりラーメンですが、ここ札幌ではパフェなんですね。ラーメンをも上回るほどの、“締め“を感じられるのか。よくわからないですが行ってみます!(ただ甘いものが食べたいだけ)
▲ギラギラしたすすきのナイト締めパフェを食べるべく入ったのは、「INITIAL サッポロ」。

すみません、唐突ですがもう見せちゃいます。
▲でん
▲ででん

アーティスティックすぎて上手に撮れません。
私たちが頼んだのは、「エキュルイユ(1,320円)」と「ポムレット(1,250円)」。エキュルイユとはフランス語で“リス”の意味で、ポムレットは“りんご”の意味。それぞれ、リスの家とりんごの王女がモチーフだそう。
▲おしゃれすぎて食べ方分かんないよ~~~と笑ってしまうほど

食べ方としては、クッキーに乗った上の部分をまずお皿に置いて、グラスの中とは別で食べるそう。どれもこれも初めての味。おしゃれすぎて何が何の味だか分からなかったけど、とにかく美味しかったです。ラーメン後とは思えぬスピードで食べていました。
▲食べ終わった後のグラスでさえおしゃれに見えちゃう店内も素敵

パフェなんて夜中に食べちゃっていいのかな~なんて女性の方は少し躊躇してしまうかもしれません。でもいいのです。札幌では締めはパフェなんです。トレンドなんです。そう言い訳して食べるのがいいと思います。
▲テレビ塔。“締め“とか言っていたのでもっと遅い時間を想像されていたかもしれませんが、実はめちゃめちゃ健全な時間
▲今日もいちにち楽しかったなあ

4日目。雪国のスキー場のすばらしさを知る

北海道旅も半ば。もう十分雪は楽しんではいるけれど、今日はもっと雪と真正面から向かいに行きます。(大袈裟)

当初の予定だと、札幌付近のスキー場へ2人で行こうかなと思っていたのですが、なんと、ミカさんミミさんのお姉さん夫婦が私たちをスキーに連れて行ってくれることになったのです。どこまでもお世話になってしまって、本当に感謝しかありません。

お姉さん夫婦のユミコさんとノッコさんが連れて行ってくれたのは、札幌から車で1時間ほどの、お二人オススメの札幌国際スキー場!
▲晴天ときどき雪。最高な天気

札幌国際スキー場はなんといっても雪質が別格だと言います。
そんな最高なスキー場に連れてきてもらっちゃいました。

私もおくんも、もういつぶりだか覚えていないほど久々のスキー。不安でしたが、ユミコさんノッコさんがいるので、遭難の心配なく滑れそう。ここでも感謝です。
▲リフトからの景色。ふわっふわの雪にこのまま飛び込みたい衝動に駆られる
▲リフトから降りた後の景色も美しい
▲どこを撮っても絵になるスキー場。最高のスキー日和としか言いようがないです
▲途中少し吹雪いたので、寒さから口元まで守る仮面ライダーモードに

午前中は、ご夫婦に指導していただきながら雪になれることに必死でしたが、お昼休憩をしてからは2人で、体育会系並みにノンストップで3時間は滑っていたと思います。
▲わたしのお気に入りは直滑降!空いていたのでスキージャンプ選手のジャンプまでの助走中をイメージして滑っていました

あ~楽しすぎた~~~スキーってこんなに楽しいのか~~~。ふわふわな雪のスキー場だったから、久しぶりでも怪我なく滑れたのだと思いました。ユミコさん、ノッコさん、ありがとうございました!!
そしてこの日の晩ごはんは、おうちで手巻き寿司!おうちに泊めていただいてから初めてゆっくりみなさんと過ごせる時間です。
こんなに具のある手巻き寿司したことないってくらい、たくさん用意してくださいました。
▲さすが北海道。海鮮がたーーーくさん
▲ミカさんが茹でてくれたこの大きいタコもあります
▲ストーブの上で温めたやかんのお湯で、いつもあったかいお茶を出してくださいました

みんな揃ってゆっくり過ごせるのもこの日だけだったので、記念に撮りました!
▲親戚一同の中に混ぜていただきました!本当に楽しいおうちです

さーて。明日はこの旅の大大大本命、流氷観光。果たして、見ることができるのか…お祈りしながら眠ります。
(後編に続くっ)

※記事中の価格はすべて税込です。
菱沼 美優(学生団体mof.)

菱沼 美優(学生団体mof.)

都内学生。女の子のひとり旅を応援する学生団体mof.所属。フリーペーパー『たびぃじょ』の企画・制作を行っている。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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