京都・嵯峨野トロッコ列車でGO!新緑のトンネルを駆け抜ける絶景trip

2017.06.29

京都を代表する観光地である嵯峨野・嵐山から、亀岡までを結ぶ観光列車「嵯峨野トロッコ列車」。新緑のトンネルの中を爽快に駆け抜けて、初夏の絶景旅を楽しんできました!保津峡(ほづきょう)の雄大な景色や、陽を浴びて揺れる若葉の美しさをお届けします。

片道約25分、四季の美しい景色の中を走る観光列車

京都有数の観光地・嵐山。渡月橋越しに見る嵐山の景色は、知らない人がいないほどの知名度です。その渡月橋がかかる大堰川(おおいがわ)の上流、保津川に沿って走るのが「嵯峨野トロッコ列車」です。JR山陰線の複線化により使用されなくなった線路を走り、トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までを結びます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の保津峡の景色が楽しめる観光列車なのです。
▲トロッコ亀岡駅

列車は単線を往復して運行します。駅はトロッコ亀岡駅、トロッコ保津峡駅、トロッコ嵐山駅、トロッコ嵯峨駅の4つ。どこから乗車しても料金は均一です。

今回の取材ではトロッコ亀岡駅から往復で乗車しました。トロッコ亀岡駅のアクセスはJR馬堀駅から徒歩約10分、京都縦貫道篠ICから車で約15分です。
トロッコ亀岡駅の構内の様子。近頃は海外の乗客も多く、平日の朝ながらも多くの観光客でにぎわっていました。
ホームの向い側には、たくさんの信楽焼のたぬきさん達が。列車を待つ時間、多くの観光客がスマートフォンで撮影していました。
▲併走するJR山陰線の電車が通過

観光の中心地に近いトロッコ嵯峨駅やトロッコ嵐山駅から乗車し、亀岡駅で下車する人が大半ですが、近頃は京都縦貫道の開通でトロッコ亀岡駅まで車やバスで来て、そこから乗車する団体客も増えているそうです。
往復で乗車する人もいますが、JR山陰線が併走しているので片道だけ観光列車に乗り、帰りはJRを利用、という人も多いようです。
列車を待つことしばし。「黄色の点字ブロックまでお下がりください」のアナウンス。緑の森の中からやってきましたトロッコ列車!赤とオレンジのカラーリングが素敵です。

大迫力!窓ガラスのない車両「ザ・リッチ」号

動力車両を含め全6両から成るトロッコ列車。今回は側板や床まで素通しの特別車両「ザ・リッチ(5号車)」に乗車しました。ザ・リッチ号の乗車券は乗車当日の先着順での販売になっています。
▲待ちきれなくてジャンプイン!
いよいよ発車時刻。ゆっくりと動き出した列車は嵐山方面へと向かいます。トロッコ亀岡駅周辺ののどかな田園風景が過ぎたら、保津川の景色が見えてきました。
保津川は丹波の山間から流れる川で、かつては京や大坂へ木材や物資を運ぶ水運として利用されていた川です。四季を通じて美しい山々や奇岩が並ぶ峡谷の景観、変化に富んだ水流を楽しむ「保津川下り」を楽しめる場所としても知られています。

周辺の山々は木々に溢れ、この時期(5月中旬)は特に美しい緑の景色を見せてくれます。緑の景色は桜の終わりから9月頃まで楽しめます。
▲淡い光に包まれる「緑のトンネル」がそこかしこに。若葉の香りもダイレクトに感じられて爽快!
▲足元はグレーチング(格子状の鋼材)で線路が見える状態。列車の鼓動が伝わってきます
列車のスピードは、平均時速25km。自転車並みの速度は、風を切る爽快感と景色の両方が楽しめるちょうどいいスピードです。絶景ポイントなどでは速度を緩め、シャッターチャンスを作ってくれます。

亀岡から嵐山方面へ向かう列車の場合、旅の前半は進行方向左側にダイナミックな保津川峡谷の景色が広がります。トロッコ保津川駅を過ぎたあたりから、今度は右側が絶景席になります。(嵐山から乗車して亀岡に向かう場合は前半が左側、後半が右側で絶景が楽しめます)
▲保津川で一番大きいと言われている一枚岩「孫六岩」。他にも「ライオン岩」や「カエル岩」などの数々の奇岩が
続いて見えてきたのはJR保津峡駅。前後がトンネルに挟まれているため、全国でも珍しい橋の上にホームがある駅です。橋の奥には、古くより京都の人たちからの信仰をあつめてきた愛宕山がそびえています。

この辺りの景色は本当にダイナミック!しばし撮影の手を止め、風に吹かれてボーっとしていたら、なんだか取材で来たことを忘れてしまいそうな心地よさでした。
▲トロッコ保津峡駅。ここで下車してハイキングへ向かう人もいるそう
保津峡駅を過ぎれば列車旅も後半戦。途中、レンガ造りのトンネルをいくつか通ります。取材時(2017年5月15日)は気温が30度近くあったのですが、トンネルの中は超ヒンヤリ!上着が欲しいと思うほどでした。
何個目かのトンネルを抜けると、トロッコ嵐山駅に到着。車両の一部はトンネル内にあるので、車内を移動して下車します。有名な竹林や嵯峨野の名刹エリアに近いので、ここで降りる人が大半でした。
▲トロッコ列車の動力車両

トロッコ嵐山駅を発車してから3分ほどで、終点のトロッコ嵯峨駅に到着。ここで乗客を入れ替えて、車両はまた亀岡方面へと向かいます。
トロッコ嵯峨駅(写真左)はJR嵯峨嵐山駅(写真右)に隣接。嵐山・嵯峨野観光の拠点駅として便利な場所にあり、渡月橋までは徒歩約15分、竹林周辺までは徒歩約10分ほど。せっかくなので、ここから歩いてトロッコ嵐山駅まで観光しながら向かいました。
駅舎の横にあるSL広場には、蒸気機関車D51の展示が。駅舎内には日本最大級の鉄道ジオラマミュージアム「ジオラマ京都JAPAN」や、産業革命をテーマにした「19世紀ホール」、飲食店やお土産店などが入っています。
夏でもヒンヤリ!嵯峨野の竹林。嵐山随一の観光名所はこの日も修学旅行生や海外からの観光客でいっぱいです。
▲竹林から少し足を延ばせば、長閑な嵯峨野の風景が
ひとしきり周辺の観光を楽しんだら、トロッコ嵐山駅に到着。ここからトロッコ亀岡駅へ戻ります。
帰りの列車も席は左側に着席。ちょうど保津川下りの船が見え、乗客がお互いに手を振り合っていました。
いかがでしたか?ダイナミックな峡谷美、新緑の爽快な空気…心洗われる景色を満喫するなら、嵯峨野トロッコ列車がオススメですよ!
最後に乗車券の購入についての情報を。

列車は全席指定。前売り券は乗車日の1ヵ月前の10時からJR西日本の主要駅にある「みどりの窓口」や全国の主な旅行会社などで購入できます。
当日券はトロッコ列車各駅窓口にて、その日全列車の乗車券を先着順で販売しています。各駅での販売時間は以下の通り。
・トロッコ嵯峨駅 午前8時35分
・トロッコ嵐山駅 午前8時40分頃
・トロッコ亀岡駅 午前8時50分頃

特別車両「ザ・リッチ(5号車)」は当日券のみの販売です。前売り券を購入した人は、当日窓口にてチケットを交換してください。ただし、売り切れの場合もあるので、早めに窓口に行くのがおススメ。大型連休や春・夏休みなど、混雑する季節もありますのでご注意ください。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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