岐阜・長良川の畔でゆっくりと湯浴みを楽しむおすすめ温泉宿「十八楼」へ

2017.08.26 更新

鵜飼で有名な岐阜・長良川。伝統ある鵜飼を優雅に楽しむのなら、温泉宿に泊まって、ゆったりとした時間を過ごしたいもの。古い町並みとともに清流長良川の風情を楽しむための、おすすめの宿「十八楼(じゅうはちろう)」をご紹介します。

▲鵜飼観覧船のりばの近くにあるポケットパーク「鵜かがり」の銅像

1300年以上も前から日本の伝統文化として継承されてきた「ぎふ長良川鵜飼」は毎年5月中旬から10月中旬の間、ほぼ毎日行われています。

しっとりとした情緒あふれる温泉宿「十八楼」

青く澄んだ長良川の畔に立つ「十八楼」は、創業から150年以上の歴史を持つ老舗旅館。JR・名鉄岐阜駅からタクシーで約15分とアクセスも良く、長良川の鵜飼見物に出る鵜飼観覧船のりばのすぐ近くにあります。
▲鵜飼観覧船のりばから徒歩約2分のところにある「十八楼」

上の写真が十八楼の玄関。とても重厚で趣のある外観です。

貞享5(1688)年に俳聖・松尾芭蕉が岐阜を訪れたとき、その感動を「十八楼の記」に残しました。そして江戸時代末期、この名誉を地域の宝にしようと、前身である旅館「山本屋」のあるじが、現在の十八楼に改名したのだそう。
▲上品で落ち着いた雰囲気のロビー

ロビーの壁には、芭蕉が記した「十八楼の記」の碑文が刻まれています。

「このあたり 目に見ゆるものは 皆涼し」
(この水楼からの景色は野も川も森も村々も遠い山も総てがすがすがしいことよ)

長良川畔の水楼に招かれた芭蕉が、
「中国の有名な瀟湘八景(しょうしょうはっけい)と西湖十景(せいこじっけい)のすべてが、すがすがしいこの景色の中にあるように思われる。私のいるこの建物に名前を付けるとしたら、十八楼としたい」
と、すばらしい眺望に感銘を受けて詠んだものなのだそう。

さっそく、その芭蕉を感動させたパノラマが満喫できる、露天風呂付きの客室へ案内してもらうことに…。

ゆっくりとくつろげる露天風呂付客室

▲部屋で信楽焼の露天風呂が楽しめる「和室 露天風呂付客室」2名1室2食(夕・朝)付 21,000円(1名・税別)~ ※お部屋の風呂は温泉ではありません

部屋に入ると障子の向こう側には大きな信楽焼の露天風呂、そしてそのまた向こうには長良川の清流が…。

建物や街の様子は変わったのでしょうが、300年以上も前に芭蕉が同じ景色を眺めていたのかと思うと、心にしみ入るものがあります。

指先がシワシワになるまで湯船に浸かりながら、この景色を独り占めできるなんて、贅沢の極み~。
いつでも気兼ねなくお風呂を楽しめます。
さて、客室の露天風呂は後ほどゆっくり味わうとして、せっかくの長良川温泉ですもの。湯めぐりも楽しまなくちゃ!

…ちょっとその前に。
十八楼の館内には、カラフルな浴衣が並ぶ「浴衣コーナー」があるんです。
宿泊客は、浴衣セット(浴衣・帯・下駄)が1セット500円(税込)で借りられるのだそう。
※浴衣セットを無料で利用できる宿泊プランもあります。
▲浴衣や帯が豊富に揃う「浴衣コーナー」

お気に入りの浴衣に着替えたら、湯めぐりはもちろん、鵜飼見物や町並み散策に出かけましょう!
男性用の浴衣も揃っているので、カップルで浴衣を着て町並みをそぞろ歩くのも、雅やかな風情が楽しめて気分が盛り上がります。
「ど・れ・に・し・よ・う・か・な…。綺麗な色・かわいい柄の浴衣がいっぱいあって迷う~!」

十八楼ならではの湯めぐりを楽しむ

それでは湯めぐりにまいりましょう!
館内には、2階に「川の瀬」、1階に「川の音」という2つの湯処があり、それぞれに内湯や展望風呂、露天風呂があるので、趣の異なるさまざまな温泉を楽しむことができます。

お湯処「川の瀬」の湯めぐり

▲鵜のオブジェが長良川を見つめる「川の瀬」の露天風呂

目の前に広がる長良川。川の瀬の露天風呂では、雄大な眺めの中で川の風を感じながら爽快な気分で湯浴みが楽しめます。
「ふぁ~!癒される~!」
▲「川の瀬」の展望内風呂

そして上の写真は川の瀬の内風呂です。内風呂なのに、景色が一望できるつくりになっているのが嬉しい!
壁に施された十八楼オリジナルの美濃和紙は、温かみがあってとても綺麗です。
湯船に浸かって眺める景色に、身も心もほぐれますよ~。

続いては、川の瀬内にある、エキゾチックな趣の「蔵の湯」へ行ってみましょう。扉を飾る2羽の鵜が「ようこそ」と出迎えてくれているよう。
▲明治時代の蔵を蘇らせた「蔵の湯」へ

わぁお!あまりの迫力に圧倒されます。
お湯が赤茶色に見えるのは、鉄分を豊富に含んでいるから。これが長良川温泉の特徴なんです。
▲太い柱や梁、高い天井が迫力満点の「蔵の湯」

蔵の湯に使われている柱や梁は、120年以上も前の蔵に使用されていたものを再利用しているのだそう。昭和初期につくられたステンドグラスや美濃和紙の照明も幻想的です。
▲「蔵の湯」のステンドグラスと美濃和紙の照明

お湯処「川の音」の湯めぐり

次は、宿周辺に残る町家造りを模した「川の音」をご紹介します。
▲「川の音」の露天風呂。木曽ひのきの天井と石造りの湯船が優美な佇まい

丸い湯船は木曽石を使った「渦の湯」。心地良い刺激のジェットバスになっています。
▲長良川を一望できる「渦の湯」

川の音には他にも、10種類の薬草をブレンドした「薬草風呂」や「シルキーバス」などの内風呂があります。
▲癒しのひとときを楽しめる「シルキーバス」

乳白色のシルキーバスは女性に人気のお風呂です。
きめ細かいミクロの気泡が毛穴に働きかけて、皮脂や汚れを取り除く効果が期待できるのだそう。
▲シルクのような肌触りが、まるでエステを受けているような気分にしてくれます

湯めぐりで、身も心もゆったり、ほっこり温まりましょう。
お風呂は、男性用と女性用が朝と晩で入れ替わるので、チェックしてから湯浴みを楽しんでください。

そして十八楼には、お風呂以外にもとっておきのポイントが…。

鵜飼観覧船の乗船場へと続く鵜飼小路

十八楼には、鵜飼観覧船の乗船場へ続く専用の「鵜飼小路」があるんです。やわらかい灯りに照らされた小路は雰囲気抜群!
▲十八楼館内から鵜飼観覧船の乗船場へつづく小路

小路を抜けると長良川の川岸。鵜飼観覧船の乗船場に出られるようになっています。浴衣を身にまとい、うちわ片手にこの小路を抜けて鵜飼見物に…。
なんて風情があるんでしょう。
▲停泊する鵜飼観覧船

それではこのまま十八楼のある町並みを散策してみましょう!

ふらっとレトロな町並み散歩

鵜飼観覧船の乗船場から、ふたたび十八楼の玄関へ戻ってきました。玄関横の通り沿いには「手湯」があり、誰でも楽しむことができます。
ポコポコと長良川温泉が湧き出しています。
▲鉄分をたっぷりと含んだ長良川温泉の「手湯」

足湯より手軽なので、通りがかった人はみなさん手湯を楽しんでいるようです。

長良橋のたもと、鵜飼観覧船のりばから続く「湊町・玉井町・元浜町」の町並みは、通称「川原町(かわらまち)」と呼ばれ、昔ながらの町家が今も残されています。
「うわぁ~!レトロな雰囲気が素敵~!」

十八楼では「川原町周辺散策ミニツアー」を開催しており、毎日17時からの30分間、歴史案内人の楽しいお話を聞きながら、趣のある川原町周辺を散策します。宿泊の方は無料で楽しめるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょう。
通りには、着物のレンタル店や伝統工芸品「岐阜うちわ」のお店、おしゃれなカフェなどもあります。
車で4~5分のところにある金華山「岐阜城」へ足を延ばしてもよし、鵜飼で有名な長良川の風情を、長良川の畔に立つ「十八楼」で、しみじみと感じてみてはいかがでしょう?
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

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