宮古島の神秘的光景!海からしか入れない鍾乳洞で幻のパンプキンと対面!

2017.08.16 更新

沖縄本島から飛行機で約50分。宮古島は隆起したサンゴが形成した自然豊かな美しい島。そんな宮古島に、海からしか入ることのできない鍾乳洞が存在するのをご存知ですか?しかも、その鍾乳洞の中には驚くような光景が!今回は宮古島の人気ショップ「ナギ ザ・カーム」の案内で、「パンプキンホール」と呼ばれる鍾乳洞への大冒険に参加してきました!

鍾乳洞に向けて、いざ準備!

今回のスタート地点は「保良泉(ぼらがー)ビーチ」。宮古島の中心地から車で40分程度の距離です。そこで、「ナギ ザ・カーム」代表の鈴木良典(すずきよしのり)さんと待ち合わせです。
▲「保良泉ビーチ」の無料駐車場から、目指すべき鍾乳洞の入口を確認

目的地である鍾乳洞へは、干潮の時間を狙って波打ち際を歩いていくことになりますが、潮位や風向きなどコンディションは日によって大きく変わります。海の状況をしっかりと見極めた上で、集合時間や集合場所は体験前日に鈴木さんから直接連絡が入ります。前日にしっかりと確認しておきましょう!
▲ライフジャケットは身体にしっかりフィットするよう丁寧に着用をサポートして貰える

安全のため、ライフジャケットは必ず着用します。日差しが想像以上に強いため、帽子などがあれば安心です。風で飛ばされたり、波にさらわれたりする可能性がありますので、必ずあご紐が付いたものを持っていきましょう!
▲足を怪我から守るマリンブーツは必須

宮古島を中心とする宮古諸島は、隆起したサンゴで形成された島々。そのため、海の中はゴツゴツとした隆起サンゴの岩場が広がります。歩く際は必ずマリンブーツを着用しましょう!ビーチサンダルで参加するとほぼ間違いなくケガをしてしまいます。
ちなみに、ライフジャケットやマリンブーツのレンタルも参加料金に含まれているので安心して下さいね。
ライフジャケットとマリンブーツを着用したのち、希望者にはさらに水中メガネも無料で貸して貰えます。今回参加の「鍾乳洞ツアー(3時間コース)」(税込5,000円)では、シュノーケリングを別途行えるだけの時間的余裕はありませんが、鍾乳洞への往復時に綺麗な魚が見られるということで、一応お借りしておきます。

いよいよ、鍾乳洞探検のスタート!

全ての準備が整ったところで、いよいよ出発です。無料駐車場から整備されたスロープをゆっくりと下りていきます。写真では少し分かりづらいのですが、海の先には宮古島の有名な景勝地「東平安名崎(ひがしへんなざき)」も見えます。
▲綺麗な砂浜と、青い海が広がる保良泉ビーチ

ビーチまで来ると、しばし海岸沿いに進みます。もしお持ちであれば長袖のラッシュガードやトレンカの着用をおすすめします。とにかく日差しがスゴイ!目の弱い方はサングラスをかけていきましょう!サングラスも紐やバンドの付いたものが安心です。
ビーチの端まで歩くこと約5分。ここからは海の中を進んでいきます!いよいよ大冒険のスタート。「行ってきまーす!」
干潮時間の参加ですが、水深は膝丈ほどあります。日頃の運動不足を実感しながら進んでいくことになりますが、ゲストのペースに合わせて歩いてくれるので焦る必要はありません。
海の中はかなりゴツゴツとしています。できるだけ平らなルートを選んで進んでくれるので、可能な限り鈴木さんのすぐ後ろを歩いていきましょう!怪我の防止にもなりますし、生きているサンゴを踏んで折らないことにも繋がります。
もちろん、せっかく水中メガネをお借りしたのですから、犬かきの要領でプカプカと泳いで行っても問題ありません。想像以上に海の中は魚でいっぱい!置いていかれない程度に楽しみましょうね(笑)
岩に見えますが、全て隆起サンゴの石灰岩になっています。その隙間からは、いくつかの湧き水が細い川のように流れているのが見えます。細い水の流れが石灰岩を少しずつ削り、何万年、何十万年もの時間をかけて完成したその姿は、見ているだけで圧倒されるようです。

鍾乳洞の入口を発見!

浅瀬をゆったりと歩くこと約20分、ついに鍾乳洞の入口に到着です。干潮時には上の写真のようにポッカリと通路が開いていますが、満潮時や波の荒い時には完全に塞がってしまうこともあるそうです。気象条件などによって大きく環境が異なり、時に危険な場合もありますので、必ずプロが主催するツアーで参加しましょう。
▲鍾乳洞の入口に建てられた祠
▲鍾乳洞は神聖な場所。入る前にはきちんと祈りを捧げる

さて、鍾乳洞に入る前、まずは頭上に建てられた祠に挨拶をします。この鍾乳洞には海の神様がいらっしゃると地元では考えられており、とてもとても神聖な場所。十分に配慮して参加したいものです。

いよいよ鍾乳洞の中へ!

▲鍾乳洞の入口付近は足がつかないので泳ぎながら入っていく

神様への祈りを終え、いざ洞窟に潜入!今まで温かかった海水が、嘘のように冷たくなってきました。鍾乳洞の中から湧き水が流れ出してきて、それが海水と混ざることで冷やされるそうです。水深3m程度なので足はつきませんが、ライフジャケットを身に着けているのでプカプカと浮かんだまま入っていきます。
▲鍾乳洞に入ったすぐ先に……!

鍾乳洞に入った瞬間、不思議で神秘的な光景が目に飛び込んできました。「すごーい!」と誰もが自然と声に出してしまうほど。何とも不思議な形は、まるでハロウィンで飾られる巨大なパンプキンのよう!この鍾乳洞が通称「パンプキンホール」と呼ばれる理由がよく分かります。
近づいてみると、改めてその大きさに驚きます。人の背丈の倍以上は軽くあり、何ともいえない不思議な丸みが安心感もあり、神々しさもあり。
鍾乳石は1mm成長するのに数年かかるといわれるそうですが、この形になるまで何百万年もの年月を経てきたのでしょう。そう考えると、間違っても「ポキッ」なんて折ってしまわないように十分気を付けなくてはなりません。
▲見る角度によって微妙に形や色合いが変化する

さて、実はこのパンプキンホールで鍾乳洞は終了ではありません。パンプキンの上によじ登れば、その先にも鍾乳洞が広がっているのです。本来はパンプキンの横をガシガシと手足を使って上っていくのですが、この日は別のツアーグループが、簡易型の梯子を持ち込んで立てかけてあるではないですか。
当然ですが、「使えるものは使う」精神で勝手に拝借致します。鍾乳石はツルツルしていそうに見えますが、実はその表面には細かな気泡のような凹凸が無数にあり、マリンブーツでしっかり踏みしめれば滑ることはありません。通常、この梯子はありませんので、皆さんは頑張って上がって下さいね!

パンプキンの奥にもスペースが広がる!

▲鍾乳洞の入口から光が差し込み、幻想的な風景を見せてくれる

パンプキンの上から入口を眺めると、鍾乳洞内の水がまるでエメラルドのように輝いていて、こちらからの眺めも幻想的。世界各地に「青の洞窟」と名前のつく場所はいくつもありますが、こちらの雰囲気も決して負けてはいません。
▲鍾乳洞の内部は光がなく真っ暗。ライトの電源を切ると、漆黒の闇に包まれる

さて、鍾乳洞の奥はさらに続いています。まるで棚田のようにプールを形成していますが、これらをリムストーンプールというそうです。洞窟の中はかなり暗いため、水中でも使用可能なライトを鈴木さんが一人につきひとつずつ用意してくれています。もちろん、ライトもツアー料金に含まれています。
リムストーンプールの中に溜まっている水は湧き水なので、不純物がなく透き通るように綺麗です。驚くほど冷たく、気持ちがキリリと引き締まるよう。
辺りを見回してみると、そこかしこの鍾乳石から水が滴り落ちており、これが数十年、数百年の時を経て、数mm、数cmといったわずかな成長をゆっくりと遂げていくのでしょうね。
▲鍾乳洞の中には沖縄でしか採取されないという「クチャ」が豊富にある

鍾乳洞の奥までいくと、壁面に泥のようなものが付いています。これは「クチャ(泥岩)」という非常に細かい粒子のいわば泥。クレイと同じように美容効果が高いといわれており、クチャを活用したパックや洗顔料といった商品が沖縄では一般的に販売されているほど。
▲暗闇の中、懐中電灯に照らされた人物を撮影するとほぼホラー写真に仕上がる

せっかくなので顔にも塗ってみましたが、美白効果を実感する以前にホラー画像のような仕上がりになってしまいました。鍾乳洞内はかなり暗いため、全ての写真が若干ホラーテイストになってしまいますのでご了承を!ただ、洗い流したあとは本当に毛穴がすっきりしたような気がしますので皆さんも試してみてくださいね♪

神聖な場所や天然のシャワーも

▲まるで植物のような形をした鍾乳石が並ぶ

鍾乳石は不思議なことに、場所によってその形は大きく異なります。上の写真のように、まるでキノコのような鍾乳石も見られます。
▲滝行というよりも、なぜか悲哀に満ちた雰囲気に見える

キノコのような鍾乳石の横には、不思議なことに水道の蛇口のように水が流れ落ちる場所があります。ここではお約束の滝行がマストですが、こちらもホラー写真のような仕上がりになってしまうのでサラッと流しておきましょう。
ちなみに、鍾乳洞の中には聖域として立ち入りや写真撮影が禁止されている場所があります。悪気なく入ってしまうことで、聖域を大切にしている人々の気持ちを踏みにじってしまうこともありますので、必ずガイドさんの指示に従って下さいね。

さて、運が良ければ鍾乳洞内に暮らす生物に出合えるかも知れません。鈴木さんが何かを発見したようです。
この日は小さなカニが私たちの前に姿を現してくれました。鍾乳洞内にはウミヘビも暮らしているそうなので、もし見つけたらそっと見守りましょうね。猛毒を持っているので、間違っても捕まえようとしないでください!こちらから近づかない限り、襲ってくることはないそうですよ!
▲リムストーンプールにライトを並べると幻想的な風景が楽しめる

しっかりと鍾乳洞内を楽しんだら、足元に注意しながらゆっくりと入口へと戻ります。貸切状態で楽しむ鍾乳洞がもちろん最高に素敵ですが、人が多く入るとそれだけライトの数も増え、鍾乳洞内が明るく照らされます。幻想的な雰囲気に思わずうっとり。

最後に大ジャンプが待っている!

すぐにパンプキンまでたどり着きます。当然ながら、先ほど立てかけられていた梯子は、他のグループのお帰りとともに撤去されてしまっています。さて、どうしたものか。しばしの間考えてみたものの、ここはジャンプして帰るしかなさそうですね……。
▲大人も子どもも、我々をあざ笑うかのように軽くクリアしていく

我々が悩んでいる間に、次々と他のグループの猛者たちがこの難関をクリアしていくではないですか!高さはきっと3mほどですが、鍾乳洞内は何故か恐怖100倍、勇気0倍。この恐怖を乗り越えたら、何でもできるような気がするっ!たぶん……。
飛ぶまでに時間はかかりましたが、人生をかけた大ジャンプが見事に成功!
いやいや、実際に体験するとなかなかの迫力ですよ。本当に!
▲難関をクリアして無事に脱出。とりあえずガッツポーズで締めくくり!
無事に鍾乳洞を後にしたら、再び祠に感謝の祈りをささげましょう。人々が大切に守っている場所へ「お邪魔させていただいている」という気持ちは忘れてはいけませんね。
▲懸念事項の大ジャンプを終え、帰りはさらに大はしゃぎ!

帰りは再びゆったりと来た道を戻ります。
干潮時間を狙って鍾乳洞へ入っているため、来た時よりも帰りは潮が満ちてきており水深が増しています。そのため海中観察も楽しみやすくなっていました。
何気なしに見ていると見落としてしまいそうですが、岩の間にシャコガイを発見!沖縄では、だいたいどの海にも生息していますが、刺身で食べるとコリコリとして美味なんですよ~!捕獲したい気持ちは捨て、自然のままに残して去ります。
▲最後の最後まで、いくつもの生き物を紹介してくれる鈴木さん

無事に出発地点のビーチまで戻ってくることが出来ました。冒険心をくすぐる鍾乳洞ツアーは、あっという間の3時間。終始、宮古島の自然や生物について説明をしてくれるので、もっともっと聞いていたい気分です♪
鍾乳洞ツアーの7時間コースでは、鈴木さんオススメのシュノーケリングスポットへも案内してもらえるので、さらに宮古島の大自然を満喫できますよ!

観光地化された鍾乳洞は、スロープや足場、入場ゲートなど人の手によってその一部が損壊されているのがほとんど。しかし、宮古島のパンプキンホールは自然のままの状態が残されている本当に素敵な場所でした。
宮古島を訪れたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。不思議な不思議なその光景は、きっと皆さんの記憶に深く刻まれることになりますよ。
芦田敏幸

芦田敏幸

WORD WORKS OKINAWA ディレクター。記事執筆から書籍・ウェブ全体のプランニング、オーガナイズまで幅広く対応。沖縄在住のインタビュアーとして著名人のインタビュー・執筆などにも精通。映像制作やイベントプロデュース、WEBショップなど複数のビジネスも手掛ける。

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