【2019年版】ダイヤモンド富士・田貫湖の絶景スポット情報!撮影チャンスは4月20日と8月20日頃

2019.04.12 更新

ダイヤモンド富士は、富士山の頂上と太陽が重なる宇宙レベルの芸術。その聖地と呼ばれる場所の1つが、静岡県富士宮市にある田貫湖です。天候に恵まれれば湖面に「逆さ富士」が現れ、上下に日輪が輝く「ダブルダイヤ」になることもある田貫湖。2019年のダイヤモンド富士の撮影チャンスは4月20日と8月20日頃。ダイヤモンド富士の撮影テクニックや周辺の宿泊キャンプ情報と合わせて2019年版・田貫湖から見る絶景ダイヤモンド富士の情報を紹介します!

▲幻想的な田貫湖のダブルダイヤ。神秘的な美しさを感じる

田貫湖から眺める富士山は日本を代表する絶景スポット

ダイヤモンド富士の眺望スポットは、静岡県の田貫湖と山梨県の山中湖がよく知られています。ただし、田貫湖は日出時、山中湖は日没時という大きな違いがあります。どちらも雄大な天体ショーを思わせますが、朝日が後光のように差す田貫湖のダイヤモンド富士は荘厳さにあふれ、思わず息を呑みます。
▲朝霧高原の一角にある田貫湖と富士山

田貫湖は元々あった小さな沼地を拡大させた人造湖です。農業用水を確保するために1935(昭和10)年から堤防を築き始め、水の需要拡大に応じて拡張工事を行ってきました。静岡県富士宮市の朝霧高原の一角にあり、湖面は東西に約1km、南北に約0.5km広がり、周囲は約4kmです。
▲田貫湖の湖畔に整備された遊歩道(東側)

田貫湖の湖岸は、ほぼ全域にわたって遊歩道が整備され、いろんな角度から富士山を眺められる絶景スポットです。中でも、北側駐車場前の桟橋付近、南側キャンプ場にある展望テラス、西端にある「休暇村 富士」前の展望デッキは、特に人気のある富士山のおすすめ撮影スポットです。
▲南岸、田貫湖キャンプ場内にある展望テラス(手前右)

田貫湖でダイヤモンド富士が見られるのは、例年4月20日と8月20日前後。

正確な日時は展望スポットによって少しずつ変わり、例えば、北側駐車場前の桟橋付近なら4月22日頃と8月22日頃、南側にある展望テラス(田貫湖キャンプ場内)なら4月25日頃と8月18日頃になります。春は日付とともにポイントが北から南へ、夏は南から北へポイントが移ると覚えておくと良いでしょう。

時間帯は4月が6時00分前後、8月は6時08分前後です。展望スポットを移動すれば連日ダイヤモンド富士を見ることもできます。当然ですが、曇天や雨天時には見えません。
▲ベストロケーションに建つ宿泊施設「休暇村 富士」

数ある田貫湖の鑑賞ポイントの中で最も人気があるのは湖の最西端に位置する展望デッキです。中央に富士山、左右に山並みが迫る構図は、まるで絵に描いたような美しさです。その背後に建つ宿泊施設「休暇村 富士」も人気の理由。前日から宿泊すれば、準備が容易になるばかりか、温泉や地元のおいしい料理も堪能できます。

ダイヤモンド富士の時期ではなくても、田貫湖から眺める富士山は日本を代表する絶景です。量感のある山肌が眼前にそびえる姿は、圧倒的な迫力に満ちています。快晴で風のない天候に恵まれれば、湖面に「逆さ富士」も浮かび上がります。もしもそのタイミングがダイヤモンド富士と重なれば、上下対称の「ダブルダイヤ」という現象になりますが、出現率はかなり低く、目撃できたら超ラッキーです。
▲「休暇村 富士」前から見たダブルダイヤ(撮影:桐原 操)

ダイヤモンド富士を上手に撮影するコツ、おすすめスポットは?

ダイヤモンド富士を撮影する上で一番重要なのは場所取りです。周囲にいる人を避けながら、美しい構図でカメラに収めるには、「どこで撮るか」が最大のポイントになります。ベストポジションは展望デッキの最前列ですが、当日の場所取りは競争が激しく、思うように場所を確保できないこともあります。
▲「休暇村 富士」前にある展望デッキ(手前)

撮影には三脚が必要です。あたりが暗いので手持ちのカメラでは手ブレの原因になります。ただし、当日は早朝から場所取りが始まるので、日の出の直前に出かけても三脚を立てる場所は残っていません。「見るだけ!」という人でも思うように居場所を確保できないのが現実です。ですから時間と予算に余裕があれば、「休暇村 富士」に前泊して当日を迎える方法をおすすめします。

ダイヤモンド富士は明るい太陽と暗い富士山の明暗差が大きいので、カメラの設定をオートにして撮影すると、極端に明るい、あるいは極端に暗い写真になりがちです。したがって上手に撮影するためにはカメラの知識がある程度必要になります。

基本的な設定はISOが100、ホワイトバランスは昼光(晴天)、絞り値はF11、シャッタースピードは1/250~1/500です(一般的なデジタル一眼レフの場合)。ただし各設定は、レンズ、アングル、当日の天候などによっても適正値が変わるので、状況を見ながら少しずつ設定を加減する方法がベストです。その意味でも前日から準備し、事前に試し撮りをしておくことが有効です。
▲「休暇村 富士」の温泉から見える富士山。これも一見の価値あり

「休暇村 富士」の敷地内にも宿泊者用の展望デッキを始め、富士山絶景スポットが多数あります。そうした敷地内であれば、場所取りに悩まされる可能性はかなり低くなります。逆に言えば、宿泊者以外は敷地内への立ち入りは控えてくださいね。
▲「休暇村 富士」にある宿泊者用の展望デッキ

ダイヤモンド富士を鑑賞できるのは数分だけ。春と夏を合わせても年間5分もありません。だからどうしても見たい人は必死になりますが、それゆえに事故やトラブルが発生しやすい状況に。鑑賞するだけの人も、カメラで撮影する人も、ルールやマナーはしっかり守りましょう。

食事、温泉、ホタル鑑賞も楽しめる「休暇村 富士」

▲「休暇村 富士」にあるバイキングレストラン

「休暇村 富士」に宿泊すれば、富士山周辺でとれた旬の食材も味わえます。夕食は「季節限定のコース料理」か、和洋中約50品目の料理が楽しめる「バイキングコース」をチョイスできます。お腹を満たして翌朝のダイヤモンド富士に備えましょう。もちろん温泉にゆっくり入って体を休めることも忘れずに。
▲田貫湖に舞うホタルの群生

ちなみに、田貫湖の周辺では6月中旬から7月後半にかけてホタルの群生を見ることができます。「休暇村 富士」では「ふれあいプログラム」と称して、宿泊者をホタルウォッチングの最適地へ案内するサービスも行っています。ダイヤモンド富士とは時期が異なりますが、年間を通じて富士山周辺の自然を満喫できるプログラムは「休暇村 富士」の人気メニューなんですよ。

絶景スポット多数!ハイキングコースと田貫湖キャンプ場

そのほか田貫湖周辺には富士山の絶景スポットがいくつもあります。おすすめは田貫湖畔のハイキングコースです。田貫湖のまわりをグルッと一周できる約4kmの遊歩道には、随所に感動スポットがあります。60分~90分の散策の中で、自分なりの絶景スポットを探すことも旅の思い出になるでしょう。
▲北側のボート乗り場付近から見た富士山と逆さ富士
▲朝霧高原の一角、田貫湖周辺には濃密な自然が息づいている

湖畔にある「田貫湖キャンプ場」はおすすめスポットの1つです。富士山が眼前にそびえるテントサイトは、キャンパーなら1度は泊まってみたいと思うでしょう。施設は湖の南岸と北岸に分かれ、南側にはテントサイトや売店、北側のデイキャンプ(日帰り)サイトにはバーベキュー場、貸しボートやレンタルサイクル施設、売店などがあります。
▲田貫湖キャンプ場の南側テントサイト

テント泊をして翌朝にダイヤモンド富士を眺める場合は南側のテントサイトを利用します。湖面に張り出した展望テラスは、視界が広く抜けていて鑑賞にぴったり。テラスにテントを張ることはできませんが、すぐ近くに幕営することは可能です。
▲南側テントサイトにある展望テラス

テント泊をする場合は、利用当日に南側の管理棟「瓔珞(ようらく)の家」で申し込みをします。インターネットや電話による事前予約はできません。分かりやすく言えば、早い者勝ちです。逆に北側のデイキャンプサイトは電話による事前予約が必要です。バーベキューコンロや調理器具などのレンタル(要予約)もできます。
▲朝焼けに染まる南側テントサイト。左奥に展望テラスも見える

自然体験のテーマパーク「田貫湖ふれあい自然塾」

▲「田貫湖ふれあい自然塾」とその周辺にある散策路

ファミリーで田貫湖を訪れたなら「田貫湖ふれあい自然塾」は、富士山を堪能した後、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。ここは環境省が運営する自然体験テーマパークで、入館料は無料。館内には「自然と人、人と人のふれあい」に重点を置いた楽しい展示が多数あり、子どもはもちろん、大人もつい夢中になってしまう体験プログラムも用意されています。

「田貫湖ふれあい自然塾」の館内施設は広く、雨天時でも竹トンボなどの昔遊びが楽しめます。自然にまつわるクイズコーナーでは、遊びながら自然の知識を学ぶこともできますよ。
▲雨天時でも楽しく過ごせる

なかでも館内にあるジオラマの溶岩洞窟は必見です。ヘルメットとライト(貸し出し無料)を装備して洞窟内に入れば、気分はまさに洞窟探検。暗闇の中に隠れている動物(模型)を探すゲームもあります。
▲館内でできる洞窟探検

そのほか、野外料理体験、魚のつかみ取り、有機野菜の収穫体験など、自然と一体になれる学習プログラムも豊富に用意されています。
▲田貫湖から眺める富士山は日本を代表する絶景スポット

「日出ずる国」と呼ばれる日本。そして日本のシンボル・富士山。太陽と富士山が山頂で調和するダイヤモンド富士は、世界に誇り得る最高峰の絶景です。眺望の可否は天候次第ですが、幸運に恵まれれば、生涯の思い出になることは間違いないでしょう。

最後に静岡県人として言わせてください。ふもとから仰ぎ見る富士山は想像をはるかに超えた存在です。だから多くの人が思わず手を合わせて拝んでしまうのです。その雄大さ、その美しさ、その神々しさは、実際に出かけてみなければ分かりません。

※本記事は2017年公開記事を一部更新したものです。
佐野正佳

佐野正佳

1960年、静岡市生まれ。25年間、東京で暮らした経験を持つため、静岡の魅力を外からの視線と合わせて語れることが強みです。音楽家、音楽ライター、フリー編集者を経て、現在は出版社「マイルスタッフ」に勤務。旺盛な好奇心と「のぞきや精神」で全国各地を東奔西走しています。

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