究極のB級グルメを発見!広島・ホルモン天ぷらは包丁とまな板が衝撃的!

2017.07.07

ホルモン天ぷらがキテるらしい、との情報をキャッチして広島市西区へ。ホルモン×天ぷらというイメージしやすいコラボながら、実際に食べてみると想像以上の旨さで、しかも食べるスタイルが衝撃的!どこにでもありそうで、どこにもない、まさに究極のB級グルメを発見じゃあ~!

アサコばあちゃん直伝!70年前からしよるんよ
<福本食堂>

ホルモン天ぷらを出す店は広島市西区の一部エリアに密集しています。JR西広島駅からは徒歩10分ほど。広島市中心部の繁華街からは車で10分ほどの場所で、昭和の雰囲気が残る昔ながらの住宅街です。
最初に向かったのは最古参の部類に入る「福本食堂」。
▲間口はさほど広くないが、店内は奥行きがあって広い

店に入ったのは午後2時前。お昼時を過ぎているので空いているだろうと思ったら、テーブルの上には食事を終えたばかりの食器がズラリ。おそらく直前まで満席だったと思われる雰囲気で、スタッフが忙しそうに片付けをしているところでした。
▲いきなり衝撃的な光景が!

店に入ってすぐ横にあるカウンターに目をやると、トレイにどっさり盛られた天ぷら。その前には大きなまな板と包丁がデンッ!と。言っときますけど、これは厨房の中ではなく、カウンターなんです!思わず「えっ……!なにコレ?」
▲「うちはセルフなんよ」とスタッフの京子さん

こちらでは揚げたての天ぷらが次々とトレイに盛られ、客が好きなものを取るスタイルです。とはいえ、ホルモンの部位が5種類もあって、野菜の天ぷらも混ざっているので、どれが何やらさっぱり……。
▲ホルモンと野菜の計9種類の天ぷらが山盛りに

すると、スタッフが「欲しいの言って。取ってあげるけぇ」とやさしくフォロー。やはり常連になるまでは衣の中身が何かは判断しにくいようで、悩む人が多いそうです。
▲やっと5種類のホルモン天ぷらが勢揃い

これがスタッフに取り分けてもらったホルモン天ぷら。手前の丸っこいのがセンマイ(牛の第三胃袋)、長細いのは左からチギモ(牛のレバー)、ハチノス(牛の第二胃袋)、ビチ(牛の第四胃袋)、白肉(牛の第一胃袋)です。
▲天ぷらをカットするのもセルフ

ひと安心したところで「そこの包丁で食べやすいように切ってね」と次なるミッションが。なるほど、包丁とまな板はそのためにあるのかと、ようやく納得してザクザクとカット。
▲いい感じでカットできました

すると「本数を覚えておいてね。うちは自己申告じゃけぇ」と、さらなるミッション。この店ならではの約束ごとのようで、適当に取っていると本当に何本食べたのか分からなくなります。しかも、途中でもうちょっと食べたいなと思って追加を取りに行ったりすると混乱は必至。
▲ホルモン天ぷらは各税込100円

唐辛子の入った酢醤油に浸けて食べるのがホルモン天ぷらのスタイル。普段、天ぷらは塩で食べるのですが、酢醤油の味は店ごとにこだわりを持っているそうなので、やはり王道で味わってみます。

衣はサクサクで、白肉は弾力があって噛むほどに旨みがでます。ハチノスはもっちりした食感で、センマイはクセがなく食べやすいのでホルモンが苦手な人でもオススメ。ビチとチギモはやわらかく、どれも100円とは思えないボリュームと旨さで大満足です。
▲あっさりして肉の旨みがたっぷりのでんがく

メニューに「でんがく」と、気になるのを見つけたので注文することに。でんがくはホルモンを塩ベースのスープで煮込んだもので「でんがくうどん」はその中にうどんを入れたものです。
▲でんがくうどん(税込500円)

ホルモンはトロトロになるまで煮込んであって、細めの麺に旨みたっぷりのスープが絡んだ絶品です。でんがくのみの単品(税込450円)もあり、どちらも天ぷらによく合います。
▲元祖せんじがらは左から牛のホルモン(税込1,300円/土曜のみ販売)、豚のホルモンと馬肉(各税込800円)

福本食堂のメニューは創業者のアサコばあちゃん(故人)の味がずっと引き継がれています。豚のホルモンなどをカリカリになるまで揚げて塩で味付けした「せんじがら」はアサコばあちゃんの考案で、今ではコンビニやサービスエリアなどでも販売される広島の名物グルメになっています。
店は昔ながらの大衆食堂といった雰囲気で、活気があってガヤガヤした感じもいい味を出しています。

フレンドリーな雰囲気でメニューも豊富なんよ!
<ホルモン天ぷら あきちゃん>

カウンターやテーブルの上にパーソナル包丁&まな板がセットされているのは「ホルモン天ぷら あきちゃん」。
▲「揚げ置きは絶対にしませんよ」と店長の谷中さん

オーダーするとその場で揚げてくれて、熱々のホルモン天ぷらが出てきます。
▲ホルモン天ぷらは6種類。白肉のみ税込120円で、他はすべて税込110円

左からセンマイ、白肉、ハチノス、ビチ、チギモ、オオビャク。オオビャクは牛の大腸で、ホルモン焼肉では定番の部位。天ぷらにすると意外に脂っこさななく、やわらかくて食べやすくなります。
▲トングで掴んで包丁でザクッ!

ホルモンの旨みと揚げたてのサクサクした衣の食感が相まって、箸が止まりません。まさにホルモン天ぷらの醍醐味!
▲夜の居酒屋メニューも充実

丼や麺類、一品料理などメニューも豊富なので、サイドメニューには困りません。そんな中で、ホルモン天ぷらと並んで人気なのが継ぎ足しのつゆでしっかり煮込んだおでん。
▲ガリ(手前)とスジ肉のおでん(各税込110円)

ガリは牛の食道で、トロトロになるまで煮込まれた軟骨の食感がたまりません。見た目よりはあっさりとした味で、食べ応えも満点です。
▲清掃の行き届いたきれいな店内

約30年前から営業している人気店で、カウンターで横に座った人ともすぐに会話がはずむアットホームでフレンドリーな雰囲気です。女性一人でも入りやすいので、気軽にどうぞ。

居酒屋チックで夜は店長が倒れるまで営業しよるけん!
<天ぷら ひよこ>

若い店長が元気よく迎えてくれたのは「天ぷら ひよこ」。こちらもオーダー制で、ホルモン天ぷらはカットされた状態で出てきます。
▲店長の高澤さん

ホルモン天ぷらは白肉、ハチノス、センマイ、ビチ、チギモ、小腸の6種類で、白肉が税込200円、チギモが税込100円で、その他は税込150円です。
▲食べやすい大きさにカットしてある

「おまかせで」と注文して、まずは3品。左からビチ、ハチノス、白肉です。衣には少しの塩とダシで隠し味をつけています。揚げたてなので、もちろんサックサク。
▲白肉は適度な弾力があって旨みバツグン

中でも、個人的にお気に入りだったのが白肉。揚げたてなのでやわらかく、噛めば噛むほど旨みがジュワ~。衣との相性もバッチリです!
▲酢醤油に唐辛子をどっさり投入

酢醤油には好みの量の唐辛子を入れます。韓国産の唐辛子を使用しているそうで、どっさり入れても思ったほど激辛ではありません。
▲ホルモンチャーハン(税込650円)

シメに選んだのが、ゴマの香りも食欲をそそるホルモンチャーハン。小さく刻んだホルモンから出る脂でパラパラに仕上げています。
和風ダシを使っているせいかしつこさがなく、天ぷらにはよく合います。
▲洋風居酒屋のようなモダンな店内

店はひと言で言えば明るく元気。観光客でも気軽に立寄れる雰囲気です。ランチ限定でホルモン天ぷらの定食(税込700円)もあり、夜は創作メニューも豊富で焼酎や広島の地酒も充実。店長の体力次第では遅くまで営業することもあるそうです。
広島市内に住んでいても知らない人が多いホルモン天ぷらですが、実際に食べてみてブーム到来の予感は充分でした。今回の食べ歩きで巡った3軒以外にもホルモン天ぷらを出す店は数軒あるので、ぜひ広島に来て味わってみてください。ワシも近日中には全店制覇じゃ!
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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