尾道名物「からさわ」のアイスモナカ。三世代に愛されるレトロなカフェはスイーツ好きなら必ず行くべし!

2017.07.22

旅の楽しみにご当地スイーツはマスト!という方に、とっておきの名物アイスをご紹介しましょう。場所は広島県の尾道。坂道にネコ、映画や文学の香りにレトロな雰囲気もあって、旅好きなら一度は訪れたい場所です。そんな尾道で「からさわ」の手づくりアイスは「地元で知らない人はいない」とまで言われ、店の雰囲気もい~い感じなんです。

卵たっぷり!口どけさらりの絶品アイス!

▲工事中のJR尾道駅。右に見えるのは坂の町がある千光寺山

尾道に到着です。現在、JR尾道駅は駅舎の建て替え中で、2018年夏には新駅舎が完成する予定。駅前には芝生の広場があり、市民や観光客の憩いの場になっています。
▲商店街の入口には尾道と縁の深い林芙美子の像がある

尾道駅を出るとすぐに尾道本通商店街があり、ここを通っても「からさわ」に行けますが、今日は通りません。では、どうやって行くかというと……
▲駅前広場から海に沿って延びるボードウォーク

商店街ルートではなく、駅前広場から海沿いの遊歩道を東へ歩いて向かうことに。ここからは尾道水道を挟んだ向島(むかいしま)やしまなみ海道の新尾道大橋など、尾道の代表的な景観をしっかり楽しめます。
▲「からさわ」は尾道駅から徒歩8分。木枠の窓とタイルの壁が昭和っぽい

「からさわ」には専用の駐車場はありませんが、店から西に100mほどのところに提携駐車場があり、税込600円以上の利用で1時間無料のサービスが受けられます。
▲フォトジェニックな店頭のメニューボード

手づくりアイスの店らしく、メニューボードも手づくりです。
▲店に入ると、すぐにアイスの売場
▲店を訪れた有名人のサインもいっぱいあります
▲アイスは基本的に「たまごアイス」のみ

アイスの専門店ですがバリエーションは多くありません。というか、基本的にはたまごアイスのみで、10月から1月の間は抹茶が加わり、11月にはごま、12月と1月にチョコ、3月にイチゴが期間限定であるだけです。
▲まず注文したのはたまごアイスをたっぷり詰め込んだ「アイスモナカ」

看板メニューのアイスモナカは、注文するとその場でアイスを挟んでつくってくれます。テイクアウトもできますが、今日は店の雰囲気も楽しみたいので、店内で食べることに。
▲アイスモナカ税込150円

では、溶けないうちにいただきます。ネーミングどおり、卵をたっぷりと使ったアイスはほのかに卵の香りがして、さっぱりとしているのに味がしっかりと残ります。砂糖は控えめのようで、ひと言で言えば上品な甘さ。口当たりはさらりとしていて、夏の暑い日はもちろん、冬の寒い日でも食べたくなる、まさにクセになる味わいでした。
▲サクッとした生地にもこだわり

モナカの生地は専門業者から仕入れたものですが、店のオーブンでもう一度焼いて、パリッとした状態にしています。これも人気の理由で、香ばしさがたまりません。

昭和感たっぷり!レトロな「モナカルーム」

▲イートインコーナーは「モナカルーム」

改めて、店内の紹介です。モナカルームと名付けられた空間は、木の床と壁でレトロな雰囲気に仕上げられています。
▲ウッディで、ほんわかした気分になれる
▲天窓があり、壁掛けの古い振り子時計も
▲木製の窓枠は昭和そのもの。尾道水道と向島も見える

からさわのオープンは昭和14(1939)年。当時は喫茶店として食事も提供していましたが、昭和20年代の半ばに創業者が独学で試行錯誤してたまごアイスをつくると大評判に。約30年前からはアイス専門店になりました。このモナカルームは当時の店を三代目オーナーの唐沢鎮男(からさわやすお)さんが昔の写真や記憶を頼りに復元したものです。
▲「愛され続けている味を守りたい」と三代目オーナーの唐沢さん

たまごアイスのレシピは、基本的に発売当初のまま。材料の卵は尾道市の北隣にある世羅(せら)町の契約養鶏場から仕入れ、牛乳もずっと県内産を使っているそうです。
「美味しいと言ってもらえるのが何よりの励み。親から子、そして孫の三世代で来てくれるお客さんもいて、この味を守っていきたいと思っています」と唐沢さん。
▲三世代で来店するお客さんも珍しくない

開店から客足が途絶えることなく、学生やサラリーマン、年配のご夫人、カップルの観光客など、客層もさまざま。男性客が多いのも特徴で、まさに老若男女、万人に愛されているのがよく分かりました。

尾道のソウルフード、たまごアイスをとことん味わい尽くす

▲店の奥では次々とたまごアイスがつくられている

もはや尾道の文化遺産と言ってもいいほどのたまごアイス。せっかく来たからには、アイスモナカをひとつ食べただけでは帰れません。
▲たまごアイス(税込240円)

発売当時から変わらないスタイルで、レトロな器にたまごアイスが2つ乗って出てきます。ビジュアル的にも昭和を感じさせてくれます。
▲クリームぜんざい(税込340円)

北海道産小豆の大納言を使った自家製ぜんざいの中にもたまごアイス。こちらも喫茶店時代からの人気メニューで、ほどよい甘さ。たまごアイスと混ぜると、2つの甘さが絶妙なハーモニーを奏でます。
▲店の前には尾道観光の定番スポットも

レトロな店内で存分にたまごアイスを味わったら、店の外でもからさわらしさを楽しんでみたいと思います。道路を隔てて目の前にある突堤には、ペンキで塗られたベンチが2台。
▲TVドラマのロケにも使われたベンチ

地元の人はもちろん、観光客にものんびりと尾道の景色や雰囲気を楽しんでもらいたいと約30年前に置かれたもので、現在は二代目。NHKの連続テレビ小説「てっぱん」のロケでも使われたことから、観光スポットにもなっています。「からさわ」のメニューはテイクアウトできるものも多いので、ベンチに腰掛けて食べるのもおすすめですよ。
▲尾道水道の渡船も映画やドラマに数多く登場

からさわから東へ1分ほど歩くと、尾道水道を行き交う渡船があります。対岸の向島までわずか4分で、地元の人の生活には欠かせない交通手段。同時に尾道を代表する風景のひとつです。
▲フェリーでちょっとした船旅も

渡船は5~10分間隔で運航され、何と運賃は片道たったの税込100円。車でも4m未満なら税込120円という安さなので、手軽にプチ船旅が楽しめますよ。
からさわはスイーツ好きはもちろん、レトロな雰囲気を愉しみたい人や、のんびりとした時間を過ごしたい人にもぴったりの店でした。尾道を観光する際には、からさわのたまごアイスをお忘れなく。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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