イケメンゴリラだけじゃない!東山動植物園は展示種類数日本一で魅力モリモリだった

2017.08.04 更新

約60haもの敷地に動物園、植物園、遊園地などが集まり、展示種類数日本一(※1)を誇る「東山動植物園」は、愛知県民から愛されている人気スポット。今回は有名なイケメンゴリラ「シャバーニ」を始め、たくさんの動物たちに会って、癒されてきました。

500種以上の生き物に会える動物園

2017年で開園80周年を迎えた東山動植物園は、名古屋駅から地下鉄東山線で18分の東山公園駅で下車し徒歩約3分。都心から30分以内で行ける、広大な森の中にあります。
▲地下鉄東山公園駅から歩いてすぐ見えてくる正門

ここにある施設は、動物園、植物園、遊園地、東山スカイタワーの4つ。これらすべてを1日で隈なく見て回る超駆け足体験もできなくはないですが、今回は動物園を1日ゆったり楽しめるオススメコースをご紹介します。

とはいうものの、筆者は数年前に一度来たことがあるだけのほぼ初心者。そこで今回は名古屋市緑政土木局・東山総合公園管理課の石川さんに案内して頂きました。
▲アジアゾウ「コサラ」(♂)の像の前は人気撮影スポットです。左が石川さん。像はゾージアムが完成した2013年当時のコサラのサイズ。現在よりも小さい!

ちなみに東山動植物園では2年に1回、動物の人気投票の結果を発表しています。ということで、筆者の希望で「人気動物ランキングベスト10」を中心に案内をお願いしました。

来園者人気動物ベスト10、第1位は?

▲2013年に完成したアジアゾウ舎「ゾージアム」

正門から入って、マレーバクとインドサイを左右に眺めながら進むと見えてくるのがランキング1位のゾウがいるアジアゾウ舎「ゾージアム」です。

「東山動植物園は現在長期の再生プラン中で、ゾージアムは2013年に完成した施設です。アジアゾウの故郷・スリランカの風景をイメージして整備されました。ゾウを見られるだけでなく、ゾウの生態を学べる展示も用意しています」と石川さん。
▲像ではない本物のゾウを発見!ゾージアムでは現在4頭のアジアゾウが飼育されています
▲展示スペースには、東山動植物園でくらしたゾウたちの紹介から始まり……
▲東山動植物園で実際にあったゾウの出産のリアル映像も見られます。この時(2013年)に生まれたゾウ・さくらちゃんもここの人気者です
▲ゾウが1日に食べるエサ、1日にするうんちも展示されています。どちらも大量!
▲2階からはゾウたちが遊ぶグラウンドを一望できます

「ゾウは1日のほとんどの時間を食事に使います。ゾージアムでは野生のくらしに近づけるためにエンリッチメントを実施しています。エンリッチメントとは、変化の少ない飼育下で生息地における動物本来の生態を再現するよう工夫・充実させることで、例えば飼育員がいろいろなところにエサを隠して置くなど、ゾウを飽きさせない工夫をしています」と石川さん。
▲この木の反対側にエサ場があり、隙間からゾウを間近に見ることもできますが、筆者は残念ながら見られませんでした
▲ゾウと同じ空間にいるかのような写真も撮れます!

シャバーニに会うために
動物園北園へ!

アジアゾウの次は、いまや動物園一の人気者と言ってもいいニシローランドゴリラのシャバーニのいるエリアに向かいます。

東山動植物園は、アジアゾウをはじめキリンやライオン、コアラなどのいる「動物園本園」と、シャバーニのいる「動物園北園」に分かれていますが、大人の足なら歩いて数分。時計はこの時、午前10時より少し前。「そろそろかもしれません」と石川さんに急かされて向かいます!
▲ゴリラ舎の運動場にやってくると、いました!あの影は……

事前にネットで調べた時に、室内で見づらかったという情報があったので、屋外にいるのを発見し「やった!」と心の中で叫びました。
▲シャバーニです。ちょうど食事タイムでした!

「飼育員が室内を掃除するために、だいたいこの時間には屋外にいることが多いんです。今はちょうど食事タイムです」

辺り一帯には彼が食べているセロリの香りが漂い、平日にもかかわらずシャバーニ目当てのお客さんのシャッター音が響いていました。
▲実物を見るのは初めてでしたが、精悍さとアンニュイさが入り混じった雰囲気のあるイケメン!
▲この日のシャバーニの食事はこちら(ローランドゴリラ)。類人猿舎の中に展示されています

ちなみにゴリラは現在のランキングでは3位。シャバーニが話題になり前回の7位から一気にランクアップ!次回は1位になるかもしれません。

アメリカゾーンでは
レアな餌やりシーンを見た!

▲アメリカゾーンの中央にいるアメリカバイソン

シャバーニの魅力を堪能した後は、隣のチンパンジー、そしてフクロウやコンドルなどの猛禽類、キジ・ツル舎を経由して、アメリカゾーンにやってきました。

ここには再生プランの一環で整備されたシンリンオオカミ舎やハクトウワシ舎などがあります。
▲アメリカの国鳥、ハクトウワシ。凛々しい!
▲ハクトウワシ舎には小さな池が作られ、中にはエサの魚が!飛び込んで掴むところが見たかった……
▲ブラジルやコロンビアに生息するブラジルバク
▲こちらは動物園本園・正門近くにいるマレーバク。下半身が白い!同じバクでも見た目は全く違いますが、どちらも絶滅危惧種です
▲独特の体型をしているオオアリクイ
この日はたまたまオオアリクイのエサやりに遭遇しました。エサはドライフードなどに水を混ぜてミキサーでペースト状にしたもの。それを60cmほどあるという長い舌を使って上手に食べていました。野生のオオアリクイは1日に3~5万匹ものアリやシロアリを食べるそうですが、さすがに用意できないですよね……。
オオアリクイの舌の長さに驚いた後は、石川さんのオススメ、世界のメダカ館に立ち寄りました。場所は東山スカイタワー横の入園口から歩いてすぐです。
1階は、日本の田園風景を模した展示になっていて、どこか懐かしくて落ち着きます。また、冷房が効いているので夏場は特に人気だそうです。
▲意外でしたが、メダカは日本には元々1種類しかいないそうです。ここでは世界中から集められた約200種類の姿を見られます

世界中のメダカだけでなく、川魚などの種類も豊富で、イタセンパラやネコギギなど淡水魚の天然記念物を4種類も見られるのは、日本の動物園ではここだけだそうです。
メダカ館では繁殖も行っていて、バックヤードは展示スペースより広く、なにげにここは日本でも有数のマニアックな水族館だそうです。

穴場的な入園口、スカイタワー門

▲ちょうど園全体の中央付近にあるスカイタワー門の駐車場は「正門側が混雑していても意外に空いていることが多くてオススメ」と石川さん

メダカ館を堪能した後は、スカイタワー門の前にある自然動物館に入りました。

「ここでは夜行性動物を展示しています。開園時間中は展示スペースの照明を暗くして昼夜逆転させ、夜に活動する動物を見られます。ただ開園直後は室内が明るくて、寝起きの動物が見られるレアな時間です」と石川さん。
筆者が訪れた時はすでに館内は暗く、写真も撮り辛く……。そんな中、上手く撮れたのがこのツチブタ。くまのプーさんの友達のピグレットのようで可愛い!
▲自然動物館には、ワニも数種類います。こちらは黒光りっぷりが半端ないミシシッピワニの「ギンガ」くん
▲自然動物館の前では手の届く距離でゾウガメを見られます

再び本園へ戻って
人気の動物を一気に見る!

さてここで問題です。水面に出ているものは何でしょうか?
答えは、

ランキング10位のカバの鼻の穴でした。
この日のカバは筆者が見ている間中、プールの中で泳ぎ続け、時折写真のように鼻の穴を見せてくれるだけでした……残念。

代わりに世界四大珍獣のひとつ、コビトカバを見に行ったものの……。
▲完全に寝落ちしていました
▲しかも2匹とも。まるでナスの煮びたしです
気を取り直して、動物園本園にいる人気ランキング2位のコアラを見に向かいました。普段は寝ていることが多いコアラたちが、この日はタイミングよくエサのユーカリを求めて動き回っていて、お客さんからも歓声があがるほどでした。

そして人気ランキング第4位のキリンです!
コアラ舎から正門の方へ歩いていくと左手にキリン舎はあります。2頭のキリンがゆっくり動く様子は、まるでアフリカのサバンナ!ここの展示方法は柵のないスタイルなので、より一層身近に感じられます。すぐ近くのベンチに座ればキリンと自分だけの世界に没入できること間違いなし!

個人的な動物ベスト3を発表!

コアラやキリンなどの他にも、この日筆者が出会った癒される&萌える動物ランキングベスト3を発表します!※完全主観です。

まず第3位は、、、
▲日本では東山動植物園でしか見られない、絶滅危惧種のソマリノロバ。表情、色、皮膚の質感、希少性に萌えました

続いて第2位は、、、
石川さんイチオシのヤブイヌです。もっとも原始的なイヌ科動物の一種だそうで、メスは逆立ちでおしっこをするそう。表情、サイズ感、何とも普通な名前にマニア心をくすぐられました。実はオオアリクイ担当の飼育員さんにめっちゃ懐いていて、後を追いかける姿が超キュートでした。


そして第1位は、、、
プレーリードッグです!

アメリカゾーンのアメリカバイソン舎の隣にいます。ちょこんと立つ姿はずっと見ていたくなる愛らしさ!ガラス越しのタッチは、アイドルとの握手会気分でした。
続けて、シャバーニと同様に男前だと思った極私的イケメン動物ランキングベスト3です。

まず第3位は、、、
北園のアメリカゾーンにいるシンリンオオカミです。小さい頃に読んだ小説「白い牙」を思い出しました。動物園でも遠吠えは聞けるそうです。来園者人気ランキングでも第8位に入っています。
続いて第2位は、、、
▲ジャガーの「アスカ」くん。ネコ科の肉食獣のしなやかそうな体躯と美しい模様に一目ぼれしました

そして第1位は、、、
開園80周年の記念として改装されたガラス張りのスマトラトラ舎で、キリリとした表情を目の前で見せてくれた「ダマイ」ちゃん。2才のメスですが(8月4日が3才の誕生日!)、かなりのイケメンタイガーです!筆者の隣では子供が泣くほどの迫力でした。来園者人気ランキングでは第7位です。
極私的ランキング、最後に寝相編です。

まず第3位は、、、
▲ナイルワニの「ナイ」くん。このままヨガのワニのポーズができそうです

続いて第2位は、、、
人気動物ランキング5位にも入っているライオンです。この日はメスライオンが百獣の王とは思えないダラッとした姿でごろ寝してました。

そして第1位は、、、
岩の段差を枕代わりに微笑みながら眠る姿がヤバすぎる可愛さのカリフォルニアアシカです!
さて、来園者人気動物ランキングの10位以内には入っていませんが、正門から入って最初に見られるインドサイも迫力と愛嬌がありました。まるで鎧のような体表も見どころです。この日は水浴び中でした。
▲アフリカに生息しているクロサイは、カバの隣にいます。こちらは2本のツノがあります

ちなみに写真はありませんが、人気ランキング6位はペンギン、9位はホッキョクグマです。

オシャレな食事スポットもあります!

動物たちの食事風景を何度も見ていたら、いつの間にかランチタイムを過ぎていたことに気付き、やってきました。

こちらも再生プランの一環で新しくなったフードコート「ゾアシス」です。ウエストとイーストの2棟あり、ピザやハンバーガー、トルコ料理、ラーメン、名古屋メシなどの7店舗が入っています。
麺好きの筆者は、ゾアシスウエスト内にある「東山茶寮」の「トマト坦々きしめん」(800円・税込)をセレクト。意外に辛くないので、辛いのが苦手でも大丈夫です。トッピングされたリーフトマトとイタリアンパセリもトマトと合っていて、万人受けしそうな美味しさです。
そして「東山茶寮」の隣の「PIZZA & GELATO MILANO STYLE」で「コアラアイス」(450円・税込)を購入。チョコレート好きにはたまらない、結構ボリュームのあるアイスです。
ついでにおやつもゲット!正門近くの「ズーボゲート」で「店内で焼きあげるどうぶつパン」を4種類。キャラメルクリームの「ぶたパン」(250円)、チョコクリームの「おさるパン」(250円)、チーズクリームの「くまパン」(250円)、そして「カメのメロンパン」(300円)。どれもさっぱりとした甘さで美味しゅうございました。※全て税込

フォトスポットもあり
動物と一緒に写真撮れます!?

たくさんの動物を見て回って思ったのは、動物と一緒に写真を撮りたい!ということ。そんな風に思うのは筆者だけではないはずだからか、いくつかの人気動物の展示スペース近くにはフォトスポットがありました!
▲シャバーニの姿勢は意外に辛いことが判明
▲カバの飼育員になれる顔はめパネルは、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさんが行っている「ワッキーの全国顔はめパネル選手権」で優勝した逸品
▲スマトラトラの「ダマイ」ちゃんはタイミングが合えばガラス越しで一緒に撮れるでしょうが、筆者はパネルを利用しました

この日約100種類以上の生き物を見て感じたのは、圧倒的な東山動植物園の懐の深さです。見て、感じて、楽しんで、また行きたいと思わされ、1日では足りないと実感しました。

現在動物園北園の一部のリニューアルが行われており、2018年度中に新しいゴリラ・チンパンジー舎が完成するそうなので、さらに楽しみです。

筆者ら愛知県人だけでなく、旅行者の方にもぜひ行って楽しんでほしいです。
▲コアラ舎の壁にあるシンボルマークは、1984(昭和59)年のコアラ初来園時に漫画家の鳥山明先生が手がけたもの。敬意を表してかめはめ波のポーズでパチリ!
(※1)日本動物園水族館協会の平成28年度の年報調べ。日本動物園水族館協会に加盟する動物園の中での展示種類数に関して日本一。
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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