沖縄の伝統衣装「琉装」で那覇・国際通り周辺を散策!沖縄旅で新しい自分に出合う

2019.03.03 更新

「ひと味違った沖縄観光を楽しみたい!」「一生の思い出に残るような体験をしてみたい!」そんな願いを叶えたい方は、沖縄の伝統衣装「琉装(りゅうそう)」でお出かけしてみませんか?今回は、就職を控えた大学4年生の伽奈さんと咲希さんが、学生時代の思い出作りのため琉装体験に挑戦。当日の彼女たちに密着取材させていただきました。

国際通り近くにある「琉装スタジオ ちゅら美人」で琉装体験

ふたりが訪れたのは、那覇市の中心部にある国際通りへ続く平和通り商店街に店舗を構える「琉装スタジオ ちゅら美人」。ゆいレールの牧志駅・美栄橋(みえばし)駅から徒歩10分ほどのところにあるため、アクセスも容易です。午前10時にちゅら美人に到着した伽奈さんと咲希さんは、早速お店の中へ。
▲「琉装スタジオ ちゅら美人」は、多くの観光客が訪れるアーケード街にある

琉装を手軽にリーズナブルに体験できる「琉装スタジオ ちゅら美人」。琉装体験と写真撮影20分がセットになった「ちゅらコース」や、琉装体験と写真撮影30分の「ちゅらぢゅらコース」がありますが、今回、伽奈さんと咲希さんが選んだ「ちゅら散歩コース」は、撮影後3時間の街歩きを自由に楽しむことができます。
事前予約をしておくと受付がとてもスムーズ。入口で名前を伝えるだけで(申込用紙などに記入する必要なく)、着替えの準備に入ることができました。
▲色鮮やかで華やかな琉装は、琉球王国時代からの伝統衣装

かつては琉球王国という独立国だった沖縄。琉装は、琉球王朝時代に王族や貴族が着用していた伝統衣装です。
生地は、沖縄の伝統的な染色技法のひとつである紅型(びんがた)で染められています。紅型は、顔料や染料で染める型染めの一種。当時は中国の文化や影響を強く受けていたため、鮮やかな色合いにハッキリとした柄が描かれているのが特徴です。
▲更衣室にかけられた琉装。どれも素敵で、選ぶのに時間がかかってしまいそう

広々とした更衣室には、琉装がズラリ。女性用は50種類ほど、男性用は30種類ほどが用意され、サイズもSから6Lまで幅広く取り揃えているので、自分の好みや体形に合った一着が見つかります。
▲様々な柄が描かれている琉装は、見ているだけでも面白い

柄は花鳥風月を取り入れたものが多いのですが、中には雪が描かれたものも。亜熱帯気候の琉球では見ることができないはずの雪が描かれているのは、四季に対する憧れから。身分の高い人だけが身に付けることのできる柄だったそうです。

「どれも素敵!この中から一着を選ぶなんて…難し過ぎる」「同じ黄色でも、デザインが違うから迷ってしまう。贅沢な悩みだね」と、伽奈さんと咲希さんも楽しそうに選んでいました。

好みの一着を選んで、王朝時代の王妃に変身!

ちゅら美人では、正装の「2枚重ね」を体験することができます。内側と外側に着る着物の色の組み合わせで、印象はガラリと変わります。
▲組み合わせは自由。まずは水色と青の衣装を合わせてみる
▲続いて内側を濃い青に変更。同系色でも、彩度や明度が少し変わるだけで違った印象に

「赤と合わせるなら、内側は黄色でも青でも。割とどんな組み合わせでも合ってしまうんですよ。例えば同じ青系でも、実際にあててみると雰囲気が変わるので、いろいろ合わせてみてくださいね」とスタッフ。なかなか一着に絞れない伽奈さんと咲希さんを温かく見守り、絶妙なタイミングで声をかけてくださいます。
▲鏡の前で合わせてみるとイメージしやすい
▲スタッフに相談しながら、納得のいく一着を選びましょう

気になったものはぜひ試着を。鏡の前で実際に羽織ってみるとイメージが湧きやすいかもしれませんね。
▲ロングヘアの場合はアップに。途中で崩れないよう、ピンでしっかりと固定

ヘアセットもスタッフにお任せ。沖縄独特の髪型である「カンプー」(沖縄風の大きいお団子ヘア)も希望があれば可能だそうです。「髪をアップにすると、全然違った印象になるんですね」と咲希さん。
▲琉装の華やかさにも映える、カラフルなハイビスカスの髪飾り
▲沖縄の三線をモチーフにしたかんざし

ショートヘアの場合はウィッグを使うこともでき、仕上げには花飾りやかんざしを。
▲真っ赤な口紅もスタジオに用意されている

鮮やかな琉装に映えるよう、口紅はいつもより少し濃いめに。「真っ赤な口紅をつけると、なんだかドキドキする」と伽奈さん。
▲熟練のスタッフの手にかかれば、あっという間に変身できてしまう

「もうすぐ完成ですね?気持ちが高ぶってきました」と咲希さん。
最後は帯。琉装と相性の良い帯をスタッフが選んでくれます。和服とは異なり、前で結ぶのが琉装の特徴。ヘアも含めてわずか10分ほどで、あっという間に大変身できてしまいました!
▲ぬいぐるみを手に持ち、シーサーのポーズでハイポーズ

着替えが終わった後は、自分のカメラを使ってスタジオで撮影です。スタッフの「わぁ、可愛い」の誉め言葉に思わずにっこり。自然な表情を引き出してくれるので、撮られ慣れていない人もお気に入りの一枚を残すことができそうです。
▲最初は照れていたふたりも、だんだん様になってきました

花笠や三線、和傘、シーサーなど多数の小道具が用意されているので、好きなものを選びます。小道具やポーズを変え、スタッフが5~8ショット撮影してくれるので、記念になる写真を残しましょう。
▲可愛く変身した後は、もちろん自撮りも

「次はこんなポーズで撮ってみよう!最初は緊張したけど、だんだん楽しくなってきたね」とはしゃぐふたり。

スタジオ撮影を楽しんだ後は、いよいよ那覇の街へ繰り出しましょう!

変身後は散策に出発。まずは定番の公設市場へ

ちゅら美人の周辺は見所や立ち寄りたいスポットがたくさん。事前に散策コースを決めておくと、スムーズにまわることができるのでおすすめです。
▲琉装に身を包んでスタジオを出たふたり。最初はちょっとドキドキ
▲那覇に来たら、立ち寄らずには帰れない「第一牧志(まきし)公設市場」。ちゅら美人から徒歩1分ほどの場所にある

最初に立ち寄ったのは、那覇の台所として多くの人に愛されてきた「第一牧志公設市場」。那覇市内でも特に人気のある観光スポットで、市場内は活気にあふれていました。
▲「お嬢ちゃんたち、可愛いねぇ。どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれる市場のおじちゃん

昭和22(1947)年創業の老舗漬物店「平田漬物店」では、おばぁ(祖母)から代々伝わる“おいしくて身体に良い”沖縄のおかずを扱っています。ふたりは、スタッフからおすすめされた島らっきょうやゴーヤーのお漬物を試食しました。
▲県外では見ることのない沖縄ならではのおかずがたくさん

「どれもおいしくて白ご飯が食べたくなってきちゃった。お土産にしても喜ばれそうじゃない?」と咲希さん。食べ進める手が止まりません。
▲店主・玉城さんの「一緒に写真を撮ろう」のお誘いに喜んで応じるふたり

市場で働く人たちはおしゃべり上手でフレンドリー。会話を楽しみながら、お店巡りとお買い物を楽しんでみてくださいね。
▲記念撮影を求められて、あちこちで撮影

その後も、道行く人々から注目され、声をかけられます。その度に写真撮影に応じ、なかなか前に進めません(笑)。それでも、注目を浴びて悪い気はしないもの。伽奈さんと咲希さん「まるで有名人になったような気分」と話します。
▲南国ならではのカラフルな魚に驚くふたり
▲市場の1階で購入した魚は、2階の食堂で調理してもらうこともできる(その場合、調理の手数料が必要)

他にもいろんなお店があるので、ぜひご自身の目で見て周ってみてくださいね。

国際通りをブラブラした後はカフェでひと休み

市場を出たら、アーケード街を散策。雨でも濡れずに歩けるので、お天気を気にすることなく観光を楽しめます。
▲アーケード街の中にある「松原屋製菓」。店頭に並べられているお菓子は、県外では見られないものばかり

沖縄の伝統菓子が並ぶ「松原屋製菓」へやってきました。店頭には、ポーポーや松風せんべい、花ぼーる、こんぺんなど初めて見るお菓子がたくさん。琉球時代に食べられていたお菓子も揃っているので、琉装に身を包んで味わってみるのも良さそうです。
▲一番人気は揚げたてのサーターアンダギー

「お土産ストリート」とも呼ばれている国際通りに出たふたり。国際通りはお土産ショップや飲食店が軒を連ねています。
▲国際通りには1.6kmにわたってお土産屋さんが並ぶ
そろそろどこかで休憩しようということで、カフェを探します。国際通りから少し入ったところにある「BALL DONUT PARK(ボールドーナツパーク)那覇本店」に入ることに決めました。
▲賑やかな国際通りから1本入ったパラダイス通りにある

こちらのお店は地元でも人気のボールドーナツ専門店。県民に愛される食料品企業「沖縄製粉」が運営しています。チョコバナナやフルーツ、白玉きなこなど、ひとくちサイズのドーナツに好きなトッピングを選んでいただきます。
▲どのドーナツもおいしそうで迷うふたり。スタッフにおすすめを聞いてみることに
▲店内のパッチワーク柄の床がフォトジェニックでテンションが上がる

ふたりがオーダーしたのは、ドーナツにタコスの具材がトッピングされた「タコボール」と、揚げたてのシュガードーナツにレモンをギュッと搾っていただく「レモンシュガー」。
▲タコスやタコライスをイメージして作られた「タコボール」640円(税込)
▲「レモンシュガー」420円(税込)はレモンをギューッと搾ってからどうぞ
ドーナツはひとくちサイズで食べやすいので、食事中も琉装を汚す心配がいりません。揚げたてのモチモチドーナツはクセになるおいしさ。テイクアウトもできるので、散策のお供にもぴったりですね。

個性的なお店が並ぶおしゃれスポット浮島通りへ

お腹が満たされたら、次は国際通りから一本入った浮島通りへ。個性的でおしゃれなカフェや雑貨屋さんが立ち並ぶ、地元の人たちからも人気のスポットです。

なかでも気になったお店は、沖縄の色彩やコントラストに影響を受け、その光景をモチーフにファッションアイテムを生み出す「taion(タイオン)」。沖縄発のファッションブランドです。
▲おしゃれで洗練されているが、どこかホッと心が和む店内。ワンピースやスカートの他にも、ストールや帽子、トートバッグ、ポシェットなどが販売されている
▲琉装とは異なる華やかさが感じられる衣服

素敵なパンツやスカート、バッグに出合えました。沖縄から生まれる色彩やデザインは、どれも色鮮やかで華やか。「絵画みたいで素敵。taionのバッグは、シンプルな洋服に合わせてみたい」と伽奈さん。「こういう洋服が似合う大人になりたい!」と咲希さん。自分用の沖縄土産として購入するのも良いかもしれませんね。

昔ながらの沖縄の風景を楽しむなら「壺屋やちむん通り」へ

お店を後にし、浮島通りを進んでいった先で巨大なシーサーを発見!「壺屋やちむん通り」入口に設置されている高さ3.62mもの「壺屋うふシーサー」は、那覇市の守り神です。
壺屋やちむん通りは、沖縄の伝統工芸である「やちむん(沖縄方言で焼き物)」の工房や店が軒を連ねる、ノスタルジックな風景が残る通りです。
▲昔ながらの風景が残る壺屋やちむん通り

さて。ずっと歩き続けている伽奈さんと咲希さんですが、疲れないのでしょうか?

聞いてみると「琉装は和装に比べて軽くて、しかも草履も歩きやすいです」と伽奈さん。「長時間歩いているのですが、全然汗をかかないので、いくらでも歩けてしまいそう」と咲希さんも言います。
1年を通して気温が高い沖縄。琉装はこの気候に合わせて、風通しが良いように袖を広く作られているのです。生地も和装に比べて薄いので、階段の上り下りも楽々。見た目以上に動きやすく、着心地が良いそうです。
▲琉装は軽いので、階段の上り下りもストレスを感じることはない
▲壺屋やちむん通りの筋道や裏道も風情があっておすすめ。通りでは、アカギやソテツ、ガジュマル、ブーゲンビリアなど、南国ならではの植物を見ることもできる

窯元や、やちむんを扱うお店が軒を連ねる壺屋やちむん通り。ふたりは気になったお店に入ることに。
▲通りのちょうど真ん中あたりにある「guma guwa(グマーグワー)」

こちらは器好き女子の間で話題の「guma guwa」。壺屋焼の窯元「育陶園(いくとうえん)」が運営しています。店内には、現代の暮らしに寄りそうモダンな器が並んでいます。シンプルで温かみを感じられる同店の器は、毎日の食卓を楽しく演出してくれるはず。
▲こちらで扱う器は、ひとつひとつ職人の手作業で作り上げられる
▲「何を盛り付けよう?」と考えながらお買い物するのも楽しい

シンプルで、和洋中どんな料理も引き立ててくれる器の数々。購入後は、自宅で料理を作り、器に盛り付けをして「見る」楽しみも感じられそうです。毎日の食事がより楽しくなること間違いなし!
「琉装姿で体験してみたかった」とふたりが話すのは、「ぶくぶく茶」。そこで壺屋やちむん通りのちょうど真ん中に位置する「うちなー茶屋&ギャラリー ぶくぶく」で休憩も兼ねてティータイムをとることにしました。
▲壺屋やちむん通りで休憩したい時にぴったりのカフェ

ぶくぶく茶は沖縄の伝統茶。煎った白米を煮出した米湯とジャスミン茶の一種であるさんぴん茶で作り上げた泡を、玄米茶に浮かべて楽しみます。
▲ぶくぶく茶専用の木鉢で、茶筅(ちゃせん)を使ってかき混ぜていく
▲玄米茶の上に、きめ細やかな泡をたっぷりとのせれば出来上がり

ぶくぶく茶に使う水は、軟水ではなくアルカリ度の高い硬水。硬水を使うことで、泡立ちが良くなるのだとか。
▲お茶碗を両手で持ち、下に入ったお茶と盛られた泡をすするようにして飲む

器を斜めにしないように平行に持ち、器に口をつけて、泡とお茶を一緒にすするように味わいます。多くの幸せを運んでくれる「福福茶」ともいわれているぶくぶく茶は、沖縄に来たらぜひ味わいたいお茶ですね。
▲店内には、ショップとギャラリースペースも。カフェで使用している器の一部を購入することもできる

琉装散策で非日常を楽しみ、大満足!

▲ちゅら美人は商店街にあるので、帰り道も楽しめる

さぁ、タイムリミットまであと少し…ということで、ちゅら美人まで歩いて戻ることに。3時間めいっぱい楽しみ、大満足の伽奈さんと咲希さん。「琉装姿で散策してみて、タイムスリップしたような気分になりました」と笑顔で話してくれました。
▲ちゅら美人に戻ると、紅型柄のヘアゴムのプレゼントが

参加者は、沖縄伝統の紅型特製ヘアゴムのプレゼント付き。身につける度に、琉装体験の思い出がよみがえりそうです。
▲沖縄滞在中は、ぜひ普段できない体験を

凛とした女性を演出してくれる琉装。「気が付くと、普段着の時とは違って、立ち振る舞いや所作にいつも以上に気を配っていた自分がいます」とふたりは話します。目標としている“美しい大人の女性”に一歩近づけたのではないでしょうか?

沖縄でしかできない体験を、ぜひ。
舘幸子

舘幸子

沖縄在住のフォトライター。以前はフードコーディネーターとしてカフェやお菓子メーカーのメニュー開発に携わっていました。 趣味である食べ飲み歩きブログ(おいしい沖縄)を続けながら、 大好きな沖縄の情報を発信したいと思い、2015年からフォトライターとして活動をスタート。様々なWebサイトや雑誌で沖縄の情報を発信しています。 (編集/株式会社くらしさ)

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