札幌観光の定番「北海道大学」のキャンパスはこう巡る!おすすめコースを伝授します

2017.08.06

札幌市中心部から北に向かって広がる「北海道大学」(以下、北大)は、12学部21大学院からなる国立大学。東京ドーム約38個分もの広さを誇る緑豊かな札幌キャンパスは、札幌観光の人気スポットのひとつです。博物館や明治時代から現存する建造物など、絶対見たいスポットをくまなく巡るためのコースを紹介します!

▲北大キャンパスの象徴ともいえるイチョウ並木

スタート地点は「正門」。すぐにマップを入手して

北大広報課のスタッフに「南から北へと効率よく回れます!」と教えてもらったコースがこちら。

「中央ローン」→「エルムの森(理学部ローン)」→「北海道大学総合博物館」(以下、北大総合博物館)→「ポプラ並木」→「大野池」→「イチョウ並木」→ちょっと足を延ばして「札幌農学校第2農場」。
外せないスポットが網羅されているそうで、ワクワク! 期待が高まります。

スタートは南側の入り口「正門」がベスト。JR札幌駅北口から歩いて約7分のここから、キャンパスの南側3分の1くらいまでの区間に見どころが集結しているのです。
▲正門

札幌キャンパスの総面積は約177万平方メートル。気を抜くと本気で迷子になってしまう広さなので、まずは正門を入ってすぐ左手のインフォメーションセンター「エルムの森」でキャンパスマップを入手。
▲インフォメーションセンター「エルムの森」(写真提供:北海道大学)

それでは、行ってみましょう!

「中央ローン」や「エルムの森」で自然に親しみ、博物館ではお土産選び

中央ローンは、約1万2,000平方メートルもの緑地。なだらかな起伏の間に人口流水の川が流れ、大木の根元には、マイペースに昼寝や読書、食事を楽しむ学生の姿。JR札幌駅から徒歩圏とは思えないほどのどかな場所です。
▲中央ローン

ここからエルムの森に向かう途中で「クラーク像」を拝顔。北大の前身で明治9(1876)年開校の札幌農学校初代教頭、ウィリアム・スミス・クラークの像です。

彼はみなさんもご存じであろう、道産子のソウルを揺さぶる名言「Boys,Be Ambitious(少年よ、大志を抱け)」という言葉の生みの親。勇気が湧いてきますね!
▲クラーク像

エルムの森に向かう途中、右手には木造2階建ての「古河講堂」が。林学教室として建設された瀟洒(しょうしゃ)な洋風の建物は国の登録有形文化財。建てた当時は、とてもモダンで、前衛的な建物だったのではないでしょうか。

内部は非公開ですので、白亜の外観の美しさをお楽しみください!
▲古河講堂

緑滴るエルムの森には数十本のハルニレ(エルム)の木が、上から見るとXの形をした散策路に木漏れ日を落としています。樹齢100年を超える巨木は、太い幹から悠々と枝を伸ばしており迫力すらありました。
▲エルムの森

そのお隣、2016年にリニューアルした北大総合博物館では、札幌農学校開学以来の学術標本や資料などを保存、一部を公開。旧北海道帝国大学理学部本館として、昭和4(1929)年に建設された重厚感あふれる鉄筋コンクリート造りの建物も見ものです。
▲スクラッチタイルとテラコッタ張りの外壁が印象的な北大総合博物館の外観
▲北大総合博物館の展示室「生き続ける札幌農学校精神」(写真提供:北海道大学総合博物館)

ミュージアムショップでは、オリジナルグッズを販売。北大の名前が入ったボールペンやクリアファイルの他、学生たちが授業の一環で考えたというグッズも。たくさんあって目移りしちゃいますよ!
▲ミュージアムショップに並ぶオリジナルグッズ
▲学生考案グッズの2017年新作は「“Go-to museum”トートバッグ」(左・800円)、「“Go-to museum” 缶バッジ」(バッグに付いている・各200円)、「ぽけっとミュージアムハンドタオル(さかな・はかせ・むし)」(右・各500円)

ひと休みしてランチ!名物は「牛トロ丼」や「クラークカレー」

そろそろ少し休みたい、お腹が空いた…という方、ご安心ください。キャンパスには食事処があるのでランチもできます! 学生に混ざって食べるなら「中央食堂」、ゆったりしたいなら「レストランエルム」がおすすめです。

中央食堂はキャンパス内に7つある大学生協の食堂の一つ。1階と2階に分かれ、「1階食堂」ではラーメンから定食まで幅広いラインナップが学生たちの胃袋を支えています。
▲中央食堂の入口。入ってすぐ左手には焼き立てを並べるパン屋もあります

今回紹介するのは、北大生協イチオシの「牛トロ丼」(中・580円)。観光客にも人気のメニューだそう。
▲「牛トロ丼(中)」と「半熟たまご」

牛トロとは、十勝の牧場で健康に安全に飼育された放牧牛のフレーク。冷凍状態のままご飯に載せて、甘じょっぱいタレをかけて運ばれてきます。

一口頬張ると、口の中でなめらかに溶けてご飯やタレと混ざり合い、うまぁ~!臭みやくどさはありません。「半熟たまご」(64円)をプラスするとさらにおいしさアップです!

「2階食堂」では、牛トロ丼と観光客の人気を二分する「チキンスープカリー」(483円)を提供。どちらも平日11:30~13:00は学内の人以外利用不可なので、注意してくださいね。
▲どの時間も学生で賑わう中央食堂
一方、レストランエルムの看板メニューは「クラークカレー(サラダ付)」(1,140円)。
▲中央食堂に隣接するレストランエルム

クラーク博士の名がついたこちらのメニューには、こんな由来があります。

クラーク博士が札幌農学校にいる時に、寮生の栄養状態がよくないのは米飯に偏ったバランスの悪い食事が原因と考え、米を禁止にした。その際、カレーライスだけは食べてもいいという寮則を作った。

その話をもとに、「今、北大にクラーク博士がいたなら?」という視点で生み出されたメニューなのです。
▲レーズンや刻みピクルスなど6種の薬味が付いた「クラークカレー(サラダ付)」

玉ねぎを飴色に炒めてスパイスを加え、そこに水煮トマトを加えて煮込んだルーは、サラサラで程よい酸味と旨味があり、後味はスパイシー。やわらかでジューシーなローストビーフと9種の野菜がトッピングされていて、見た目もおいしい!

ちなみに運営は、札幌の老舗ホテルのひとつ「札幌グランドホテル」。ホテルメイドの味を気軽に堪能できる穴場なのです!
▲窓からは緑の景色が見える

「イチョウ並木」は黄葉の季節も見もの!

お腹を満たした後は散策再開!中央食堂と北大総合博物館の間の道を西に進むと、ポプラ並木に到着します。ウッドチップが敷かれた並木の間の道は80mほど散策可能です。
▲ポプラ並木

隣の「花木園」には、北国で多く見られる花や木が植えられ、入口付近には、札幌農学校2期生で国際人として活躍した新渡戸稲造博士の顕彰碑がありました。
▲自由に出入りできる花木園。白い花を咲かせる背の高い植物が印象的でした

アカゲラ(キツツキ)やシジュウカラなど30種以上の野鳥が見られる札幌キャンパス内ですが、大野池ではマガモが泳いでいました。池の周りでは、初夏はエンレイソウ、夏は蓮の花を愛でることができ、散歩がてら見に来る市民も多いそうですよ。
▲大野池
▲マガモの親子がいました

そして散策のハイライトはイチョウ並木!北13条通りと呼ばれる約380mの道路に、約70本の立派なイチョウがずらーっと並んでいます!

グリーンシーズンはきれいな黄緑色の葉が生い茂っていますが、例年10月下旬~11月上旬には黄葉に。これがまた圧巻の光景を作ります。
▲メインストリートから北13条門に繫がるイチョウ並木
▲黄葉の時期はこんな光景に(写真提供:北海道大学)

そして最後はイチョウ並木から北へ歩いて約15分の札幌農学校第2農場へ。北海道最初の畜産経営の実践農場として明治9(1876)年に開設され、昭和44(1969)年には国の重要文化財に指定された建物です。中には当時使われていた農機具などが展示されており、毎年4月29日~11月3日は自由に見学することができます。
▲赤い屋根が目印の札幌農学校第2農場
南から北へと歩いて来た私たち取材班ですが、ここでもまだ北端ではないんです。正門からイチョウ並木までだって、寄り道しないで歩いて10分はかかります。やっぱり、北海道は大学まででっかいどー! 

休み時間には、教室を移動すると思われし学生や彼らの乗る自転車が道路を忙しく行き交い、まさにラッシュアワー。その様子がなんだか微笑ましく、あんな若かりし時代もあったなぁ~と、昔の自分に思いを馳せてしまいました。

緑がいっぱいで、のんびり歩いていると気持ちが安らぐ場所。私も(仕事ではありましたが)、とてもリフレッシュできました!
JR札幌駅付近とアクセス抜群なのも嬉しいポイント。きっと長居したくなるので、しっかり時間を取ってお立ち寄りくださいね。

※記事内の価格はすべて税込です
ふみ

ふみ

フリーライター/札幌生まれ札幌育ち。タウン誌の営業・編集を経て独立。北海道全域を取材しながら雑誌、新聞、Web媒体で執筆している。企画や編集も行い、企業のコンセプトブックや顧客向け冊子などを手がけることも。インタビュー、観光、温泉、グルメ、雑貨、ファッション、コスメ、健康…と、わりといろいろな分野で書けるオールラウンダータイプ。

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