小樽にも青の洞窟が!神秘的な海の秘境を目指してクルージング

2017.07.21 更新

北海道小樽市の塩谷地区に、“青の洞窟”というアクアブルーに輝く海の洞窟があるのをご存知ですか?断崖絶壁が続く海岸線に潜む洞窟、陸上から行くことも眺めることもできないうえ大型船も近寄れないので、全貌を探りに行くには小型船やシーカヤックのみ。そんな海の秘境を目指して手軽にクルージングを楽しめるんです!さあ、プチ冒険気分でいざ出航!

▲断崖絶壁の海に潜む青の洞窟へ潜入!(写真提供:Salt Valley 408)

青の洞窟探検クルーズって?

小樽市の塩谷地区へは、JR小樽駅から余市町方面に向かって車で約15分。浜辺が広がる塩谷海岸にある「Salt Valley 408」で、「青の洞窟探検クルーズ(中学生以上5,000円、小学生以下3,000円)」を楽しめます。4月下旬~9月下旬の毎日(悪天候の場合は中止)、9:00以降1時間30分おきに18:00まで出航しています(手続きや準備約30分+乗船約60分)。
▲国道近くにあるSalt Valley 408。海辺の赤い建物の奥側に受付があります

ここのクルーズ体験は、4~7名乗りのプレジャーボートに乗るか、プレジャーボートがけん引するラフトボート(ラフティングなどに使用するゴム製のボート)に乗るかの2択。
▲プレジャーボート(左)がラフトボート(右)を牽引、ラフトボート乗船希望者がいない場合はプレジャーボートのみで出航します(写真提供:Salt Valley 408)

安定感があるクルーズを楽しみたいならプレジャーボート、揺れが大きいものの、波しぶきを思いきりかぶりながら海面スレスレで迫力あるクルーズを楽しみたいならラフトボートで。

今回はプレジャーボートに乗船。まず受付で参加申込用紙への記入など手続きを済ませ、そのあとは船に乗る準備。
▲スタッフの岩本さん。乗船時の服装や靴の相談にものってくれます

プレジャーボートへの乗船でも潮風を受けるうえ、多少は波しぶきが飛んでくることもあります。服が濡れてしまう可能性があるので、無料で貸してくれるカッパとサンダルを着用して万全に。
▲カッパを着たら救命胴衣も着用。着用のしかたなど岩本さんが気さくに教えてくれ、乗船前のドキドキ感や不安感は一気に吹き飛びました

また、鞄などあると潮風を受けるだけではなく、揺れた拍子に海に落としてしまう可能性もあるので、荷物は極力車の中へ置いていき、身軽になっていきましょう。

準備が整ったら乗船!
▲今回乗ったプレジャーボートは、前に3人、後ろに3人乗ることができるタイプ
▲プレジャーボートを操縦してくれた畠山さん。小型船の販売会社を営みつつ、会社の一事業部として青の洞窟探検クルーズを催行しています

潮風を思いきり受ける前の席に座ったら、青の洞窟を目指して出航!
▲見た目はとても格好悪いのですが…、カッパのフードをかぶって首元をとめれば、海からの波しぶきも頭上からの直射日光も防ぐ完全防備スタイルに

断崖絶壁が続く海岸線の眺め、迫力アリ!

岸壁で岩本さんが大きく手を振り見送る中、畠山さんが操縦するプレジャーボートがバババババッと大きなエンジン音を立てながら岸を離れ、海の秘境へと突き進んでいきます。
▲真っ青な海!右手に海岸線を見ながら進んでいきます

訪れた日は少々波があり揺れは感じたものの、恐怖感を感じるほどではなく、酔うこともありませんでした。
「波がある日でも、お客さんが酔わないような操縦のしかたをしているんでね」
そう語る畠山さん。ベテランの腕に感謝!
▲切り立った崖が目の前に迫ってきました!だんだん秘境感が!

海をまっすぐ突き進むだけではなく、時には崖の下に点在する岩礁の間を縫うように進みます。大型船では味わえない、プレジャーボートならではの緊張感溢れるクルーズを楽しめるんです!
▲岩の間をすり抜け快走!遊園地やゲームではなくリアルでこんなところ行くの!?と思うくらい迫力アリ!
▲近くで見上げると首が痛くなるくらい、断崖絶壁の海岸、かなり高さがあります!
▲巨大な岩にぽっかり開いた穴も!別の会社の観光船もこの付近へやってきていました

岸辺を出航してから10~15分、潮風を浴びつつ迫力ある海岸線の眺めをしばらく楽しんでいると、青の洞窟の入口に到着!

いよいよ青の洞窟へ潜入!

青の洞窟は入口が2カ所あり、洞窟内部でUの字形につながっています。入口はともに断崖絶壁の岩の切れ間。船はゆっくり洞窟の中へと進んでいきます。
▲青の洞窟の入口。秘密基地へ続く入口みたい!
▲洞窟に潜入!中は意外と広いです。ここから写真左の暗闇へと進んでいきます

洞窟の入口付近は明るいのですが、ゆるやかなカーブを進むと一気に暗闇となり、奥にもう一つの入口から漏れる光がうっすら差し込んでいました。
洞窟の外に比べると波はいくぶん和らぎましたが、少々揺れはあり、暗い中なのでカメラをかまえるとブレが激しくなりました…。
▲U字形の洞窟を進んでいくともう一つの入口から出ることができます

この洞窟は人為的に造られたものではなく、波が岩を浸食してできた、天然の巨大洞窟。
洞窟内で船をとめると、波がチャプチャプする音と、洞窟上部に身を寄せるコウモリの鳴き声と羽ばたく音が響いていました。かなり非日常な空間!自然の神秘を感じます。

ここで船の進行方向を180度転換し、入ってきた入口方面に向かってゆっくり進みます。すると、入口から差し込む太陽光が水面に反射して洞窟内の水面がアクアブルーに!
洞窟内の位置と光の差し込みかたにより微妙に変化する色具合。洞窟の奥では濃紺色に見えた水面が、入口近くのカーブに差しかかるとアクアブルーに変わります!もう少し入口に寄ると水面の色の鮮やかさが薄れるとともに、入口から差し込む眩い陽射しで目がくらみ視界が一瞬真っ白に。目が慣れると、目の前にはエメラルドブルーの海が広がっていました。
▲洞窟を出ると、断崖絶壁の海岸線と夏色に輝く海が広がっていました

青の洞窟、一回入って終わりではない!

洞窟を出たら、海岸線を右手に眺めながらさらに進みます。5分ほど進むと、海に突き出た岩の一部が空洞になった“窓岩”があります。
▲どうしてこんな穴が開くのでしょうかね?自然の威力って不思議!

窓岩の裏手まで進んだら折り返し、帰路につきます。

帰路はまっすぐ帰るのではなく、再度青の洞窟へ侵入!今度は先ほど通らなかったもう一つの入口から入り、UターンせずそのままU字型の洞窟をゆっくりと通り抜けます。
▲再び青の洞窟へ潜入!
二度目の観賞タイムを堪能したら、左手に海岸線を眺めながら出発地へと帰ります。
▲小さな浜辺を発見。もしもここに上陸できたら完全なプライベートビーチですね
▲「ざっばーん!」と波が岩礁を洗っていました

行きに比べ、帰りは波がさらに高くなりました。揺れを感じるものの船は安定、酔うこともなく、無事に桟橋へと戻りました。
▲間もなく到着。非日常の船旅、かなり楽しかったです!

約60分の探検クルーズ。ちょっぴりスリリングな気分を楽しみながら、安定感がある非日常の船旅です。8月など真夏で海水温が温かい時期は海に飛び込んで遊ぶ人もいるそうです。
▲真夏はクルーズ途中、うつぶせになって水面に浮かび海底を覗ける「ザヤック」を楽しめることも!

「青の洞窟探検クルーズ」、とっても手軽にプチ冒険を楽しめます!

もっと冒険をしてみたい方は、シーカヤックで青の洞窟へ!

「Salt Valley 408」と提携している「BLUE HOLIC」では、青の洞窟までシーカヤックで行く「青の洞窟ツアー(小学生以上6,000円、未就学児4,000円)」を楽しめます!
開催期間は5月上旬~9月下旬、9:00発と13:00発、各1回約3時間の体験です(高波など悪天候時は中止)。
▲Salt Valley 408から車で2、3分の場所にあるBLUE HOLIC
▲塩谷海岸から自分の力で青の洞窟へ!冒険気分いっぱい!
▲ガイドの嘉藤さん。パドリングシャツなどシーカヤックに適したウエアの無料レンタルもあります

自力で大海原を行くなんて…と不安に思うみなさん、大丈夫!2人乗りのシーカヤックが多いので心細くないですよ。
▲漕ぎ方などレクチャーを受けたあと、ガイドが並走しながら2人1組で青の洞窟へ!(写真提供:BLUE HOLIC)
▲大海原を進んでいくと冒険気分いっぱい!(写真提供:BLUE HOLIC)
▲海面が近いので迫力アリ!(写真提供:BLUE HOLIC)
▲海底のウニが見える!こんな澄んだ海の色を間近で見ることができる日も!(写真提供:BLUE HOLIC)
▲青の洞窟に入ると、探検気分は最高潮!(写真提供:BLUE HOLIC)
▲ワンコと一緒に体験もできるんです!(犬用ライフジャケットのレンタル500円。写真提供:BLUE HOLIC)

青の洞窟を眺めに行くツアーのガイド会社は複数ありますが、青の洞窟まで距離が一番近いのは塩谷地区内にある「Salt Valley 408」と「BLUE HOLIC」です。
プレジャーボートやラフトボートでの「青の洞窟探検クルーズ」か、シーカヤックでの「青の洞窟ツアー」。みなさんお好みでどうぞ!

※料金はすべて税込です。
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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