今がおいしい北海道のさくらんぼ。人気品種から希少品種まで食べ放題!

2017.07.21

北海道芦別市(あしべつし)の「大橋さくらんぼ園」では、有機質肥料で育てられたさくらんぼが時間無制限で食べ放題です!8月上旬には、高級品種「月山錦(がっさんにしき)」が食べ頃に。雨よけドームで天候に関係なく体験できるのも魅力です!

8月上旬は完熟多し!貴重な「月山錦」も

例年7月上旬~8月中旬にかけて、時間無制限で食べ放題のさくらんぼ狩りが体験できる「大橋さくらんぼ園」は、1970(昭和45)年から営業する老舗のさくらんぼ農園です。
「実は8月に入ってからの方が、熟したおいしいさくらんぼが増えるんですよ」と教えてくれたのは、二代目園主の大橋正数さん。そう、ここでは、これからがさくらんぼの食べ頃なのです!
▲園主の大橋さん

中でもオススメの体験プランは、「さくらんぼの女王」の異名を取る月山錦の畑にも行ける「50種類約1,500本のさくらんぼ!時間無制限のさくらんぼ狩り!!月山錦の畑!」(中学生以上3,000円、小学生2,300円、幼児無料)。

大粒の黄色いさくらんぼ・月山錦は、せん定が難しく間引き作業も細かいという栽培者泣かせの品種。そのため市場にはほとんど出回らず、出回っても高値なのだとか。それが食べ放題だなんて贅沢!例年8月上旬~中旬の完熟期にはグンと糖度がアップ。さくらんぼの中で最も高い糖度になるそうです。
▲取材時の月山錦。食べ頃にはきれいな黄金色になるそうですよ

取材時(7月上旬)は残念ながらまだ食べられる状態ではありませんでしたが、なにせここは50種1,500本の木が揃う、さくらんぼ好きにとってのパラダイス。月山錦はなくとも、「一般の畑!」(中学生以上1,500円、小学生1,000円、幼児無料)プランで、他のいろいろな品種を食べ比べしてきました!

長靴の貸出などサービスが充実

なだらかな斜面に広がる畑の面積は4万7,000平方メートル。
広大ですが、スタッフがその日の「旬」の畑を教えてくれるので、無駄に歩き回る必要はありません。平日であれば、遠くの畑への送迎車も出ています。
▲ロゴマーク入りのオリジナル送迎車

畑全体にビニールの屋根が設置されているので、天気を気にすることなく体験できるのも嬉しいポイント。畑には常にスタッフがいて、とり方やおいしい実はどれかを教えてくれます。
▲ビニール屋根付きです

他にも細かなサービスが充実しており、例えば、荷物は無料の鍵付きロッカーに預けることが可能。長靴、傘、レジャーマットは無料貸出。さらにフリーWi-Fiもサクサク繫がり、幸せの瞬間をSNSにアップし放題!入口付近には、車椅子や歩行杖利用者優先のバリアフリーの畑「シルバー園」もあります。
▲右手のブルーのネットの向こうがシルバー園です

そんな至れり尽くせりのサービスは、大橋さんの父である初代が現役の頃から、家族でアイデアを出し合い、いろいろ試しながら形にしていったのだといいます。

すべては「お客さんに喜んでもらいたいから」。そんな大橋さん一家やスタッフの気持ちが伝わる、おもてなし力の高さに感動です。

7種を食べ比べて大満足!

てくてくと畑の中を歩くと、どの木のさくらんぼにも手が届きやすいことに気がつきます。これは、子どもや女性のことを考え、脚立に登らなくてもとれるように、冬の間に豪雪をかき分けて畑に入り、せん定をしているからだそう。
それにしても、すずなりにぶら下がるさくらんぼの形のきれいなこと!つややかでプリプリです。ビニール屋根のおかげで、風雨にさらされないのも理由のひとつでしょうが、やはり作り手の愛情がこもっているからに違いありません。
もいで口に入れると、みずみずしくておいし~い!どうしよう、止まらな~い!幹にぶらさがる札で品種を確認しながら、木から木へ。

この日に食べた品種は、先代が偶然見つけたという芦別市のオリジナルブランド「平和錦」、アントシアニンたっぷりで黒色の「日の出」、完熟期には黒さと甘さが増すという「レッドグローリー」、知名度が高く園でも代表格の「佐藤錦」、これまた黒色の「紅さやか」、北海道生まれの「ジューンブライト」、酸味がほとんどない「早生水門(わせすいもん)」。
▲甘くてやわらかな平和錦
▲完熟するとグンと甘みがアップする日の出
▲皮が厚めで酸味をほとんど感じないジューンブライト

丸い実やおしりが尖った実など形はさまざま。「これは苦みがある」「こっちは酸味がたまらん」など、日常ではなかなかできない食べ比べができて大満足。さくらんぼツウになった気分です。
▲並べると違いがよくわかります!上段左から平和錦、日の出、レッドグローリー、下段左から佐藤錦、紅さやか、ジューンブライト、早生水門

大橋さんいわく「黒いさくらんぼが好きな人や、月山錦のような酸味のないものが好きな人など好みは分かれますね。私はピンク色の大玉の『南陽』が好き。佐藤錦同様、甘みと酸味のバランスがいい人気の品種です。こちらも8月上旬からがおいしいんですよ」。

みなさんもいろいろ食べて、自分好みの味を見つけてくださいね!
▲1本に月山錦、佐藤錦、日の出がなっている木を発見!「お客さんに楽しんで欲しくて」試したそう。すばらしい接ぎ木の技術です

化学肥料は用いず有機肥料で栽培

ところで、ここのさくらんぼは、化学肥料ではなく有機肥料を100%用いた農法でつくられています。有機肥料を使うと味に深みが出るといい、平成17年度の全国果樹技術・経営コンクールではそのおいしさが認められ、北海道の果樹園では初めての最高賞「農林水産大臣賞」を受賞しています。
大橋さんら作り手たちは、「質のよいさくらんぼは健康で元気な土から生まれる」という土づくりへの思いを胸に、ミネラル豊富な海洋深層水やさくらんぼ栽培で不足しがちな酸素を与えるほか、土着の微生物を培養して使用するなど、いい土をつくるためのいろいろな取り組みをしています。

虫除けの薬の散布も最小限。草刈りを徹底して風通しをよくするなど、その分、手間をかけているのです。

お話を聞いて、だからこそこのおいしさなのだなと感じ入りました。

帰りはぜひお土産も!

入口付近の販売スペースには、数種類の完熟さくらんぼをのせた「さくらんぼチーズタルト」やジャムなどの加工品が並んでいました。帰りはここで、ギフトやお土産を選ぶのもいいですね。
▲「さくらんぼチーズタルト」(3,700円)はクリーミーなチーズケーキと、さくらんぼのさわやかな甘み・酸味が相性抜群!
▲自家製のジャムは3種。「南陽」(85g 580円)、「サミット」(85g 600円)、「月山錦」(85g 640円)。「さくらんぼゼリー」400円
▲完熟さくらんぼを詰め合わせた「冷凍さくらんぼ」(約160g 600円)

大橋さくらんぼ園は道央自動車道利用で、新千歳空港から約2時間20分、札幌から約2時間。富良野や美瑛、旭川方面に向かう途中の町なので、ドライブの立ち寄りにもおすすめです。

悔いのないよう食べ尽くしてくださいね!

※記事内の料金・価格はすべて税込です
ふみ

ふみ

フリーライター/札幌生まれ札幌育ち。タウン誌の営業・編集を経て独立。北海道全域を取材しながら雑誌、新聞、Web媒体で執筆している。企画や編集も行い、企業のコンセプトブックや顧客向け冊子などを手がけることも。インタビュー、観光、温泉、グルメ、雑貨、ファッション、コスメ、健康…と、わりといろいろな分野で書けるオールラウンダータイプ。

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