出産祝いにおすすめ!世界にひとつだけの手作りベビーシューズを贈ろう

2017.08.17

大好きな友人に赤ちゃんが誕生。そんなときお祝いの贈り物はどうしていますか?せっかくなら思い出に残る、特別な贈り物をしたいですよね。というわけで、初心者でも気軽に体験できるベビーシューズ作りに挑戦してきました。手作りの靴ではじめの一歩を応援できるなんて、なんてロマンチック!

こんにちは、アラサーをやや飛び出し気味のライター福田です。近年周囲の出産ブームに巻き込まれ、ベビーグッズにばかり詳しくなる日々。最近も友達に赤ちゃんが生まれ、新鮮味のある贈り物に悩んでいたところです。

そこで、神奈川県茅ヶ崎市にある「to靴工房」さんへ。なんでも革のベビーシューズが作れる体験コースがあるそうなんです!
▲本日の舞台は神奈川県茅ヶ崎市です!

でも超がつくほど不器用な私。実を言うと編み物だって完成に至った試しがありません。そんな私に本格的なベビーシューズがちゃんと作れるのでしょうか…!?人に贈れるレベルのものが本当に完成するのか一抹の不安を抱きつつ、JR茅ヶ崎駅に降り立ちました!

靴が大好きな先生が開く体験教室へ

茅ヶ崎駅から15分ほど歩き、「シェア工房ロビィchigasaki」に到着。家具工房も併設されたこちらの施設に、今回ベビーシューズ作りを体験する「to靴工房」があります。
▲おお…なんだかおしゃれな空間!
古民家を改築した作業場には、見本の靴や型、ミシンなどが所狭しと並んでいて、まさに職人の部屋といった雰囲気です。
▲優しい雰囲気の川島先生

出迎えてくださったのは、「靴が大好き」とやわらかい笑顔で話す「to靴工房」代表の川島ち乃先生。靴作りの世界に入って18年(2017年現在)。靴職人として、オーダーメイドの靴を作ったり、こちらで靴作り教室を開いたり、ワークショップを開催したりされているそうです。
福田「先生、私とても不器用なんですけど大丈夫でしょうか…?」

先生「大丈夫ですよ。みなさんちゃんと履いて歩けるものを作って帰られていますから!」
作業スペースに向かうと、机の上にすでに道具が準備されていました。右の2つは、革を切る道具と革を引っ張る道具だそう。
この体験では、靴に使用する革の色を約3種類の中から選べます。今回は薄い茶系の革を先生が選んでいてくださいましたが、予約時に事前に希望を伝えておくと良さそうです。薄い茶色は、手のあぶらや経年変化で徐々に飴色に変化していくのも楽しみのひとつなんだとか。プレゼントしたベビーが20歳になる頃には、どんな色になっているのかな?

先生「革の素材はすべて植物の渋(タンニン)でなめされたものを使っています。天然素材ですので、赤ちゃんにあげるものとしても安心ですよ」

これは嬉しい。赤ちゃんはなんでも口に入れたがるので、万が一舐めてしまっても安心なものを選ぶのは重要ですもんね!

安心、優しい素材に気持ちを込めて作るベビーシューズ

先生「では隣で一緒にやっていきましょう」
今回使用する靴の型は、赤ちゃんが歩き始める頃のサイズである13cm。革は先生がすでに切ってくださっており、かかと部分の黒いゴムも最初から付いているので、体験では、中敷となる革を靴型に釘で打ち付けて仮固定する工程からスタートします。

と、ここでさっそく不器用人への最初の試練が!く、釘が真っすぐ打てません~。
先生「こ、これはさすがに直したほうがいいですね…(笑)」

先生の苦笑と応援を背に受けながら、釘を2本無駄にしつつも片足分の固定が完了。もう片方は順調に1回で釘を打つことができました。靴も釘も小さいので、太ももの間に挟むなどして靴型を固定しながら作業するのがコツのようです。
ちなみにベビーシューズに使っている革は、表面は牛革。直接足にあたる部分は豚革を使っているのだそう。

先生「豚革は毛穴の数が多く通気性がいいんです。直接肌に触れる部分は、より優しいほうが良いので豚さんを使用しています」

なるほど。天然素材でなめしているのと合わせて、優しさいっぱいの靴なのですね!先生との会話を楽しんでいるうちに、私の作業もだんだんと波に乗ってきました。次は、表面となる革を中敷の裏に接着していきます。
▲作業用の黒いバンドで表面の革を仮固定し、歯ブラシで接着剤を塗って…
▲革をぐーっと引っ張る

「ワニ」と呼ばれる道具を使って革を引っ張り、接着剤を付けた面に貼り付けていきます。この革を引っ張る作業を「釣り込み」というのだそう。
▲「引っ張る」「叩く」といった作業に使う、靴職人の必需品「ワニ」

驚いたのは、革ってこんなに伸びるんだということ。けっこう力がいりますが、リズムに乗ってくると楽しい作業。引っ張ってぺたん、引っ張ってぺたん……だんだん無心になってきました。
次に、革の重なりをできるだけ細かくし、きれいなヒダを作る工程です。靴は曲線なので、当然革に重なりが生まれます。あとで靴底を貼るので、できるだけ平らにするのがポイント。革にハサミを入れたり目打ちを使ったりして、重なりをできるだけ細かくし、きれいなヒダを目指します。とはいえ、これが初心者にはなかなか難しい!困っていると先生が優しい声をかけながら随所で手を差し伸べてくれます。
▲隣で励ましてくれる優しい先生

先生「この苦労が思い出になるんですよ。それに、あとで叩けば平らになるから平気、平気!つじつまは私が合わせるから、どんどんやっていってくださいね」

今回の生徒は私1人でしたが、実際の体験教室も最大3人までと少人数制なので、マンツーマンに近い指導をしていただけそうです。

だんだんと靴の形が見えてきた!

▲コロンと丸い形がかわいい! 

「釣り込み」の作業が終わると、靴の形が見えてきました。ここでやっと、「私にもちゃんとした靴が作れるかも」という実感が湧いてきます(遅すぎるけど)。
その後は、優しく叩いてつま先の形を丸くなるように整え、裏側の余分なヒダを丁寧に削って…
▲ザクザクと小気味好いテンポでヒダを削ります

さらに平らにするためにやすりの機械でヒダを削ります。まずは先生がお手本を見せてくれます。
▲すごい勢いでまわる機械にびびって近づけないわたしを手招きする先生

高速でまわるやすりに靴裏をあてると、ギュインとすごい音が!おそるおそる削った部分を見ると、やすりに当てた部分がうっすら削れています。どうやら少し長めにあてていないといけない模様。
先生は余裕の表情で長くあてていましたが、私はというと一瞬あてては裏を確認という作業を繰り返すありさま。だって削りすぎちゃったらこわいんだもん…。それでもギュインという音と感触がだんだん快感になってきて、無事に先生からOKが出るくらいまで平らにすることに成功!
▲やってみるとおもしろくてクセになる!(つい削りすぎそうに)

さらに裏側を平らにするために、革が貼られていない中央部分にコルクを埋め込みます。
靴の構造なんて想像したこともなかったので、発見だらけの作業工程。私が普段履いている靴にもコルクが入っているのかなと考えたりしながら、とうとう靴作りのフィナーレ、靴底の貼りつけまでこぎつけました。
▲靴底に接着剤をたっぷり塗って…
▲裏側にペタンと貼り付けたら、外を歩ける正真正銘の靴の完成! 

靴底を貼り付けるまではなんとなく飾り物を作っている気分だったのですが、貼り付けた途端に「これを履いて歩いてもらいたい!」という想いがマックスに。まだハイハイをしている友人のベビーが歩きはじめる姿が脳裏に浮かんで、もう親戚のおばちゃん、いや、本物のおばあちゃんの気分!?やっぱりはじめてのお散歩は、ここ茅ケ崎の砂浜かなぁとか。え、もちろん私も参加予定ですよ?

そしてこちらが完成した靴!
▲小さくて、なめらかな丸みを帯びた優しい風合いのベビーシューズが仕上がりました!

約3時間の体験コースは基本的にここで終了。でも作業が順調にいき時間に余裕があれば、装飾までさせていただけるとのことで、私もやらせてもらいました。装飾は革で飾りを作って貼り付けるか、「電気コテ」で手書きの焼き印を入れるかのどちらか。悩んだ末に、焼き印で友人のベビーの名前にちなんだマークを入れることに。
▲友人のベビーの名前にある「陽」の字にちなんだお日様マーク

実はこれが今回の靴作りの中で唯一失敗が許されなかった工程かも。余った革で予行練習をし、震える手でいざ!いかがでしょうか、ニコニコなお日様マークです。
▲どうか気に入ってもらえますように!

革を使った装飾の場合は、リボン型やレース型に切り出して貼っても、可愛い靴になりそうですね。はじめの不安はどこへやら、もう一足作りたくもなりましたが今日はここまで。持ってきたボックスにできたてほやほやの靴を入れ、帰り道に友人のもとへ発送します!(プレゼント用のボックスは各自で用意しましょう)

友人からベビーが履いた写真が届きました!

ということで、友人にベビーシューズを贈ったところ、早速履いたようすの写真を送ってくれました!かわいい~!
▲不思議そうに靴を眺めるベビー

友人にもとても喜んでもらえたので安心しました。ベビーにとって生まれてはじめての靴が、手作りの靴って素敵ですよね。大好きな友人の可愛いベビーのことを思いながら、ものづくりをするのはとても楽しいものでした。
▲まだよちよち歩きだけど、気に入ってくれたみたい

ちなみに、今回の体験料金は21,000円(税込)。決してお安くはないですが、手作りのプレゼントには何物にも代えがたい価値があるのではないでしょうか。
ものづくり好きの女性はもちろん、もうすぐベビーが生まれるご夫婦が体験してもきっと素敵な思い出になるはず。贈る方も贈られる方も楽しいベビーシューズ手作り体験。みなさんもチャレンジしてみてくださいね!
福田真木子

福田真木子

きものとお山をこよなく愛するビュティーライター。引っ越しを機に賃貸DIYに本気を出そうと目論見中。きものだけインスタやっています。

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