金魚好き必見!奈良の大和郡山は金魚だらけの街だった!

2017.09.09

金魚の名産地・奈良県大和郡山市は、町中金魚だらけ!道には金魚の看板に金魚のマンホール、金魚が泳ぐ自動改札機から電話ボックスまで。金魚資料館で学び、金魚ソーダでティータイム…と、どこもかしも金魚、金魚、金魚!夏の金魚探しの旅に出かけてきました。

さまざまな金魚キャラがそこかしこに!

大和郡山市は、奈良県北部、奈良市と隣接する場所に位置し、豊臣秀吉の弟・秀長が居城した郡山城がある城下町。全国的に有名な金魚の産地です。
江戸時代、山梨・甲府の柳澤吉里(やなぎさわよしさと)が国替えの際に、大和郡山に金魚を持ちこんだことが始まりです。
当時は高級魚だったため、貴族や豪商の愛玩物として珍重されましたが、明治以後は庶民が飼い始め需要が増加。明治維新後に職を失った藩士や農家が副業として金魚養殖を行うようになり発展しました。今では年間約6,000万匹もの生産量を誇ります。

そんな金魚の町・大和郡山のキャッチフレーズは「平和のシンボル、金魚が泳ぐ城下町」。町のいたるところが、金魚モチーフのモノであふれています。
▲奈良市との市境近くにあるオブジェ

足元に目をやるとマンホールも金魚!
案内図にも陶板の金魚があしらわれ。
ポールには、大和郡山市の公式マスコットキャラクターの金魚が!
道路を通るたびにほっこりする、フェンスの可愛い金魚たち。
観光案内所の前にも立派な金魚の像。全国金魚すくい選手権大会マスコットキャラクター「きんとっと」が出迎えてくれます。

大注目の「金魚ストリート」で金魚三昧!

町中いたるところで出合う金魚キャラクターですが、今最もホットなのが、近鉄郡山駅からほど近くにある柳町商店街、別名「金魚ストリート」です。

最初に遭遇したのは、2017年春に登場した、「駅の自動改札機型の水槽」!
▲駅ではなく、地元の特産品や手作りパンなどを販売する「さくら倶楽部」の入口にあります

これは、2016年度に大和郡山市が開いた水槽デザインのコンテスト「全国金魚のお部屋・おうちデザインコンテスト」で最優秀に輝いた、県立高校1年生の女子生徒の案を実現したもの。
中には可愛い金魚たちが、ゆらゆらと泳いでいます。
こんな素敵な改札機があれば、電車に乗る人がもっともっと増えるかも!
ぜひ実現してほしいです!

自動改札機型水槽の道向かいには、「金魚自販機」…!?
中をよ~く見てみると、いました!金魚!
遊び心があってとってもユニーク。

この自販機を店先に置くのは、「きんぎょcafé~柳楽屋(りゅうらくや)・陽だまり~」。
店内にお邪魔すると、美しい金魚に目を奪われます。
テーブルにも金魚が泳いでいますよ!なんとも風流。
店主がデザインを考えてオーダーしたオリジナルの金魚テーブルも素敵です。
こちらでぜひ注文してほしいのが、可愛すぎるビジュアルの「きんぎょソーダ」。
▲きんぎょソーダ600円(税込)

金魚鉢をイメージさせるグラスに、レモンライム味のソーダ、パイナップルやキウイなどのフルーツがたっぷりと入り、見た目もお味も涼やか~。
金魚型の黄桃がぷかぷか泳いでいるようで、食べるのをためらっちゃうほどです。
そのまま商店街をまっすぐ進むと、見えてきました!
今や観光名所の一つとなった、金魚の電話ボックス!
本物の電話ボックスの中で、金魚たちが悠々と泳いでいます。
不思議な光景に思わず足を止める人続出!
癒し効果があるのか、ずーっと見ていられる光景です。

電話ボックスは、元ガソリンスタンドを改装したコーヒー店「K COFFEE」の店先にあります。
もともとはアートイベントの一環で展示されたものでしたが、イベント終了後は「K COFFEE」の店主がお世話をすることで、常設されることに。
多くの人がSNSで発信したことで、観光スポットとして有名になりました!

「K COFFEE」まで来たなら、少し寄り道を。
徒歩すぐの場所にある「ジェラテリア・バンビーナ」は、可愛いお花のジェラートが評判のお店。好きな3種類のジェラートを選ぶと、バラの花のように飾り付けてくれます。インスタ映えするとSNSで話題沸騰中!
▲「フラワー」430円(税込)。黄色はマンゴー、花びらの周りはイチゴや桃、パイナップルが入ったフルーツミックス

ジェラートは常時10種類あり、季節によって種類が変わります。すべて手作りで着色料・香料も不使用。余計なものが入っていないので、フルーツの甘さや味がそのまま生かされていて、ヘルシーであっさりとした味わいが魅力です。
金魚についてしっかりと知りたい人は、金魚の養殖を行う「やまと錦魚園」が無料開放する「郡山金魚資料館」へ。
養殖場の中に建つ建物で、レトロな入口から中へ入ります。
金魚に関する貴重な文献を展示するほか、30ほどの水槽に品種別に展示される金魚水族館が見どころ。見たことのある品種から珍しい高級金魚までが並び、各水槽には説明文が添えられているのでわかりやすいです。
ここまで、金魚のオブジェや金魚について学んできましたが、肝心の金魚すくいをしにいかなくちゃ!
ということで、ご紹介したいのは、年中金魚すくいが楽しめる「こちくや」。
金魚グッズの品ぞろえもピカイチです。
▲女子ウケしそうな金魚グッズがいっぱい!ガーゼハンカチ500円、湯上りタオル1,300円、うちわレターセット350円、金魚ソックス450円、金魚型巾着750円、ブリキの金魚450円、金魚すくい250円(すべて税込)

「こちくや」は、地元をはじめ遠方からも金魚すくいの練習に通う「金魚すくい道場」でもあります。
道場では、金魚すくいルールを遵守して行います。
このルールは、全国金魚すくい選手権大会の公式ルールと同じもの。
▲まずはルールを読んで把握しましょう

主に、ポイ(紙を貼った金魚をすくう道具)は柄を持つべし、容器は水を半分以上入れて水面に浮かべる、あいている手で容器を持ってはいけないなど。

この日は道場主の下村康氏(しもむらこうじ)さんがおられたので、コツを教えていただきました。
ポイは斜め45度の角度から水面に入れて底と平行にします。ポイの上を金魚が通るときにポイを揺らしながら上にあげ、金魚をポイの上にのせるイメージ。そのまま水を切りながら斜め45度の角度から水面にあげ、水を張った容器に入れます。

説明を聞くと簡単そうですが、これがなかなか難しい。でも、コツがわかればすくえるようになっていき、楽しくなってきてハマります!
道場に通う人の中には有段者も多く、最高位は九段。
「こちくや」として全国金魚すくい選手権大会に団体出場し、これまで多くの賞を受賞しています。店内にはトロフィーや賞状がいっぱい。

金魚すくいの達人が集う「全国金魚すくい選手権大会」

先ほどからちょくちょく出ている気になるワード「全国金魚すくい選手権大会」とは?
大和郡山市で1995年に始まった、金魚すくいを競技として位置付けた全国大会です。毎年8月の第3日曜(日曜が5回ある年は第4日曜)に開催され、2017年で23回目を迎えました。
▲過去の全国金魚すくい選手権大会の会場の様子

約1,000匹の金魚が泳ぐ水槽から、1人1枚のポイで3分間に何匹すくえるかを競います。金魚の種類は、大和郡山市で養殖されている代表品種「和金(わきん)」。個人戦(小中学生の部・一般の部)と団体戦の部(3人1組)が行われます。

出場するには、ハガキや大会ホームページからの応募に加え、事前に各地で行われる「認定大会」で上位に入賞すれば(個人戦の場合)、全国大会への切符を手に入れることができます。奈良県民は前日に行われる奈良県予選を勝ち抜けば出場できます。
▲水を張った容器はポイを持った手で引き寄せる、壁を使って金魚をすくってはいけないなど細かいルールが決められています

2017年の参加者は北海道から熊本県まで、計1,838人。最も多くすくったのは、小中学生の部で優勝した大阪市の小学5年生・難波大智さんで、43匹でした!
難波さんは家族とともに「こちくや」の金魚すくい道場で練習する門下生。道場の実力、恐るべしです!

金魚が恋しくなる夏はもちろん、一年中、金魚で盛り上がる大和郡山市。
「金魚ストリート」で金魚の魅力に触れた後は、来年の金魚すくい選手権大会を目指してみてはいかがでしょうか?
白崎友美

白崎友美

奈良の編集制作会社EditZ(エディッツ)の編集者。大阪、京都で雑誌や通販カタログなどの制作を行い、現在は居住する奈良県に軸足を置き、奈良の観光関連のガイドブックやホームページなどを制作。自社媒体の季刊誌『ならめがね』にて、「ユルい・まったり・懐かしい」奈良の魅力を発信している。

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