宮古島の「ユートピアファーム」で夢のマンゴースイーツ食べ尽くし

2017.08.12

マンゴーの生産地として知られる沖縄県。ミネラル豊富な土壌が甘みを与えると、特に人気が高いのが本島から南西へ約300km離れた宮古島のマンゴーです。とろけるような果肉と濃厚な甘さ、芳醇な香りは一度食べるとやみつきに。今回は極上の宮古島マンゴーを現地ならではのお手頃価格で味わえるおすすめスポットをご紹介します。

旅行者が次々と訪れる人気の観光農園へ

夏の始まりを告げるまぶしい太陽とともに、今年もマンゴーの季節がやってきました。沖縄県の中でもマンゴーの拠点産地に指定されている宮古島では、この時期になると至る所で「完熟マンゴー」「マンゴー販売」といったのぼりがはためき、大きな盛り上がりを見せています。
▲夏に旬を迎える完熟マンゴー

レストランやホテルなどの飲食店で旬の味覚を楽しむのも素敵ですが、せっかく産地を訪れるならば、よりフレッシュで香り豊かなマンゴーを味わいたいもの。そこで向かったのは宮古空港から車で約10分の「観光農園ユートピアファーム宮古島」です。
▲ログハウス風の建物が目印

マンゴーをはじめとするトロピカルフルーツの農園を母体とするこちらのコンセプトは「本物の味をお届けすること」。併設するパーラーでは愛情をたっぷり注いで育てた果物を贅沢に使い、様々な自家製スイーツを提供しています。
▲お昼過ぎは混雑必至ですが、料理の提供は早いので意外とスムーズに入れます。ゆっくりとマンゴーを堪能したい人は午前中または夕方の時間帯がおすすめ

お店を訪れると人でいっぱい!取材したのは7月の初旬、マンゴーシーズンは序盤だというのに既に多くのお客さんで賑わっていました。ファミリーにカップル、友達同士など客層は問わず、食堂のような家庭的な雰囲気に和みます。
▲カウンターで直接注文&お会計するシステム
▲宮古島出身のベテランスタッフさんたち。マンゴーのことならお任せを!

皆さんのお目当てといえばやっぱりマンゴーです。採れたての完熟マンゴーをそのまま味わえるカットマンゴーをはじめ、マンゴープリンやゼリー、レアチーズケーキなどオリジナルのスイーツメニューが並びます。そのラインナップは10種類以上。じっくり悩んでとびきりのマンゴースイーツを楽しみましょう!

色鮮やかなマンゴー&トロピカルスイーツが勢揃い!

ここに来たらぜひとも食べておきたい逸品ばかりですが、今回は数あるメニューの中でも特に人気の高い3品を教えていただきました。まずはユートピアファーム一押しの看板スイーツからご紹介。
▲「マンゴーソフト(Lサイズ)」570円。Sサイズは430円(いずれも税込)

それがこちら!マンゴーの果肉がゴロンとそのまま入ったマンゴーソフトです。全体的にマンゴー色に染まっているかと思いきや、こちらでは北海道産の濃厚なバニラソフトに直接果肉をたっぷりと練り込むスタイル。収穫したばかりのマンゴーをカットして瞬間冷凍しているので、なめらかな果肉の食感はもちろん、独特の甘い香りまで感じることができます。
濃厚な味わいのマンゴーと乳製品の相性はバッチリ。マンゴーの果肉はランダムにミックスされているのでミルクが多めの部分もあるし、マンゴーそのものの部分もあり、食べ進めるごとに色々な味わいが楽しめます。また、ソフトクリームをがっしりと支えるワッフルコーンもこだわりのひとつ。店内で一枚一枚手焼きしており、やや分厚い生地で最後まで湿ることなくサクサクの食感をキープしています。

オリジナルのソフトクリームはマンゴーの他にも園内で収穫される三尺バナナやパパイヤ、紅芋など、様々なバリエーションがあります。どれもオーダーしてから具材を練り込むのでいつでもできたての美味しさ。グループで訪れた場合は、具材を変えて食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。
▲手際よくマンゴーをカットして盛り付け。カウンター越しに調理工程を見るのも楽しい!

続いてはマンゴーの収穫時期(通常6月下旬~8月上旬)のみ登場する限定メニューをご紹介しましょう。ユートピアファームでは新鮮なうちに冷凍保存することで一年中マンゴースイーツを提供していますが、生のマンゴーを味わえるのは夏の間だけ。その貴重な生マンゴーを惜しげもなく使って作るのが大迫力の王道パフェです。
▲期間限定販売の「ユートピアマンゴーパフェ」1,950円(税込)

30cmはあろうかという背の高い専用グラスにズシリと乗ったマンゴーに驚き!上から生マンゴー、バニラソフトクリーム、アクセントのコーンフレーク、そして再びの生マンゴー、その後にヨーグルトと彩りの良いドラゴンフルーツの果肉&ゼリー。最後まで食べ飽きないように具材の順番にも配慮しており、最初は濃厚、徐々にさっぱりとした味わいに変化していきます。
上から見ると純白のソフトクリームをぐるりと囲んだマンゴーは花のような美しさ。注目して欲しいのがこの形状です。おなじみのダイス状に細かくカットするよりもサイズが大きい分、とろりとしたマンゴーの食感とあふれ出る果汁を思いっきり堪能できます。
このビックサイズをそのままガブリ!口に運べば濃厚な甘さがじゅわ~っと広がります。これぞ産地ならでは!と叫び出したいくらいの贅沢です。
お値段は少しお高めに感じるかもしれませんが、同じ島内でも倍以上の値段で提供している飲食店もあるなか、高価な宮古島産の完熟マンゴーをまるごと1個使っていると思えば納得。小売店や仲卸を通さない現地農園だからこそできるメニューなのです。

さて、ここまではマンゴーが主役のスイーツを紹介してきましたが、ラストは別のフルーツを使ったひんやりスイーツをピックアップ。
▲「フルーツフローズン」550円(税込)

目が覚めるほど真っ赤なこちらは、園内で収穫されたドラゴンフルーツとクラッシュアイスで作ったフルーツフローズンです。インパクトのある見た目ですが、これが天然の色。着色料は一切使用しておらず、夏にぴったりなさっぱりとした甘さが爽やかです。
サボテン科に属するドラゴンフルーツはビタミンやミネラル、食物繊維を多く含み、最近では健康や美容に良いスーパーフルーツとして注目を集めています。
▲トロピカルフルーツは見た目や味だけでなく栄養価も優秀

もちろん前述のマンゴーにも嬉しい栄養価がたっぷりと詰まっています。眼精疲労や美肌に役立つビタミンAの含有量はフルーツの中でも群を抜いており、完熟した果実は抗酸化力の高いβカロチンも豊富。ビタミンCや葉酸、また体内からナトリウムの排出を促すカリウムも多く含まれています。

スイーツだけでなく食事系のマンゴーメニューもおすすめ

▲「マンゴーカレー」650円(税込)

ちなみに「甘いものが苦手」という辛党の方はちょっぴり変わったマンゴーメニューはいかがでしょうか?マンゴーを隠し味に使ったマンゴーカレーです。
しっかりと煮込んでいるため果肉そのものは溶けていますが、辛さのあとにやってくる上品な甘さはマンゴーのもの。スイーツだけでなく食事にも合うマンゴーの実力、いやはやなんともお見それしました!
注文したメニューはパーラーの店内、もしくは温室の一部を開放した飲食スペースでゆっくりと味わうことができます。いつも暖かな日差しが降り注ぐ温室は雨の日でも濡れる心配なし。色鮮やかなハイビスカスや南国の植物に癒され、心身ともにリラックスできますよ。

南国の果実や花が咲き誇る園内を見学

夢のマンゴー三昧を叶えた後は広大な園内を見学してみましょう。パーラーの奥には収穫を待つマンゴーの農園や、ブーゲンビリア、ハイビスカスが咲き誇る熱帯果樹園が広がっています。入館料は大人350円(税込)、15歳以下は無料。温室が大半を占める園内は気温が高いため、事前に水分を補給したら農園見学に出発です。
入口を抜けるとまず目に飛び込んでくるのはたわわに実ったパパイヤやバナナの木。どれも縦横無尽に枝をのばし、なかにはぐにゃりと曲がって地を這うような大木もあります。
▲冒険心をくすぐる見学コース

これはユートピアファーム独自の倒伏(とうふく)栽培といい、わざと倒すことでスムーズに収穫する狙いがあるのだとか。ところどころに設置された説明カードでその意図を理解しつつ、見学者は枝をまたいだり、背をかがめて進んだりとジャングル体験を楽しみます。
そして次に現れたのは何棟も続くビニールハウス。中に入ると、先ほど食べたマンゴーが収穫の時期を待っていました。ほのかに甘い匂いを漂わせて、無数のマンゴーが実る景色はまさに壮観です!
▲こだわりの肥料と丁寧な栽培で育てる自慢のマンゴー

宮古島の中でも有数のマンゴー農園であるユートピアファームでは化学肥料を一切使わず、独自のノウハウで培った有機肥料を使用。代表であり、ご自身も農業歴30年以上のキャリアを持つ上地登(うえちのぼる)さんをはじめとする熟練のマンゴー職人がたっぷりと愛情を注ぎ、年間5万個ものマンゴーを生産しているそう。
▲マンゴーの土づくりから収穫まで、いくつもの工程を経て収穫を迎えます

実が落ちないように枝の一本一本に紐を吊って固定させる「玉吊り」、そして果実のひとつひとつに「袋かけ」を行うなど、一年を通して繊細で緻密な作業を必要とするマンゴー。その努力を重ねることで、糖度や色艶が申し分のないマンゴーができると思うと、マンゴーに対する思いがさらに深まってきました。食べるのは一瞬なのに作るのは難儀!マンゴー、あの美味しさをありがとう!
▲マンゴーといえばこのアーウィン種が主流

ちなみに、私たちがよく目にするマンゴーは写真上のアップルマンゴーですが、他にもさまざまな種類があることをご存知ですか?こちらではもう一つ、別のマンゴーを栽培しています。
▲キーツマンゴーの大きさはアップルマンゴーの約2倍!

それがこちらのキーツマンゴーです。緑色をしたキーツマンゴーは完熟してもそのまんま。しかもアップルマンゴーに比べて二回り以上も大きく、なんと1kg以上ものビックサイズに育つこともあるそうです。

出荷量がきわめて少なく、なかなか市場に出回らないことから「幻のマンゴー」「キングマンゴー」とも呼ばれるキーツマンゴー。筆者は数年前に運よく一度口にしたことがあるのですが、その濃厚な甘さは今でも記憶に残っています。

キーツマンゴーの旬はアップルマンゴーよりも少し遅め。ユートピアファームでは8月中旬から9月にかけて、キーツマンゴーのスイーツメニューも販売するのでタイミングがあえばぜひお試しください。アップルマンゴーよりも繊維質が少ない分、なめらかでクリーミーな食感がクセになりますよ。

200種類のハイビスカスや南国フルーツを間近で観賞

▲鳥の声を聞きながら見学コースを歩いていくと……

栽培方法を学び、マンゴーのビニールハウスで感慨に浸った筆者ですが、園内の見どころはまだまだあるんです!色とりどりの花々が咲き誇るトンネルをくぐった先には、さらに鮮やかな世界が待っていました。
南国ムードを盛り上げてくれるお花、熱帯・亜熱帯地方に広く分布するハイビスカスが辺り一面に咲いています。
こちらではオーソドックスなハワイアンタイプから、沖縄で「アカバナー」と呼んで親しまれている原種のハイビスカスまで、さまざまなタイプを栽培しており、約200もの品種を展示しているそうです。
▲赤やピンク、黄色にオレンジ、その陽気な色合いを見ているだけで気持ちがぱっと華やぎます
木の下を覗くと品種の名前を書いたプレートを発見。「ハミングバード」や「ブルームーン」、なかには五次元という意味の「フィフスディメンション」なる品種もあり、なかなかに奥深いハイビスカスの世界に触れることができます。
▲個性的な見た目のドラゴンフルーツの木

さらにコースを進むとドラゴンフルーツやパッションフルーツなどの熱帯果樹園が続いており、どれも気持ちよさそうにすくすくと育っています。
▲果皮が竜のうろこに似ていることからドラゴンフルーツと呼ばれるようになったそう
▲この実の正体はなんでしょう?正解はパッションフルーツ。甘酸っぱい香りとプチプチとした食感が特徴の果物です

ラストはブーゲンビリアの滝をくぐろう

気軽な気持ちで足を踏み入れた果樹農園ですが、想像以上に見応えたっぷり。さて、いよいよ見学コースも終盤。ラストを飾るのはハイビスカスと並んで「南国の花」として有名なブーゲンビリアです。
こちらでは約20年前からブーゲンビリアの苗を収集し、今では世界中から50品種にも上るブーゲンビリアを栽培。温室全体を包み込むように咲くブーゲンビリアの滝はまさしくユートピアに迷い込んだような幻想的な美しさです。
▲ふわふわと優しく揺れる癒しの花
▲ブーゲンビリア園に用意された椅子に座ってひと休み

ラストの直線通路ではブーゲンビリアの花で埋め尽くされた花の滝をくぐって終了。香り豊かな花々に癒され、みずみずしい果物をじっくりと観賞することができて大満足の内容でした。
▲最盛期を迎えたブーゲンビリアの様子(写真提供:ユートピアファーム宮古島)

夏の花と勘違いされるブーゲンビリアですが、秋から春にかけて最盛期を迎えます。最盛期には、上の写真のようなさらに美しい姿が見られるのでお楽しみに!

お土産の販売やマンゴーの発送も!

最後に、パーラーの一角では自家製ジャムの販売や完熟マンゴーの発送も行っています。ご家族や友人、もちろん自分用のお土産にしても良さそうなのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。
▲自家製ジャムは全7種類。780円(税込)~(※季節によって販売されるジャムの種類は異なります)

ご自宅のお土産には果実をそのまま食べるような自家製のジャムがおすすめです。数量限定なので見つけたらぜひ購入を!
▲パーラーでは贈答用のマンゴー発送も受付中(夏季のみ)

愛情をかけて育てられた宮古島の完熟マンゴーをたっぷりと味わい、色鮮やかな草花に癒される南国時間。旬を迎える夏の時期はもちろん、果樹園見学を含めて季節を問わず楽しむことができます。誰もが笑顔になれる特別なおいしさと癒しの空間を体感してみませんか?
阿久津彩子

阿久津彩子

WORD WORKS OKINAWA 運営&ライター。本島南部、中部と住む場所を変えながら、各地で出会ったヒト、モノ、コトを発信。がちまやぁ(沖縄で食いしん坊の意味)ぶりを発揮し、最近ではグルメ取材が多め。春のトマトと夏のマンゴー、島野菜全般に目がない。次は北部へ引っ越してシークヮーサー狩りを満喫したい。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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