恋叶ロードで縁結びから絶景の夕陽まで♪ロマンチックドライブ旅

2017.08.19

大分県の国東半島の入口に位置する豊後高田市(ぶんごたかだし)。ここに「恋叶(こいかな)ロード」と呼ばれる海岸線沿いのドライブルートがあります。全長20kmの道路には恋が叶うと言われる神社や、デジタルアートを体感できるスペース、絶景の花畑や夕陽が望めるスポットが点在。カップルはもちろん、友人同士にもぴったり!素敵なドライブが楽しめますよ。

▲真玉(またま)海岸の夕陽は、「日本の夕陽百選」にも選定

「恋叶ロード」のスタートは
可愛い壁画から!

「恋叶ロード」は国道213号線の「昭和の町」から北上した「長崎鼻(ながさきばな)」周辺までの全長約20kmの道。車で走ると、たった20分程度の距離ですが、そこに名勝地や観光スポット、飲食店が点在しているのです。

今回のドライブルートは、豊後高田市の観光や魅力ある街の形成を担う豊後高田市観光まちづくり会社の長島彩希(あやき)さんにご案内いただきました。
▲長島さんは神奈川県横浜出身!豊後高田市に移住して今年で3年目

まずは真玉庁舎に車を停め、徒歩で3分ほどの場所にある「恋叶トンネル」へ。
▲トンネル内に絵が描かれてます!

「恋叶トンネル」は、幅5m、長さ420mほどの人道トンネル。コンクリートの壁には2m置きに可愛いイラストが!
これは人物が入って完成するアート作品で、ケーキ入刀、指輪をプレゼントしプロポーズ、相合傘…など、さまざまな恋愛のシチュエーションが体感できるイラストが描かれています。
▲指輪を持って、プロポーズ!

一般公募の上、採用されたデザインを元に、高田高校美術部の生徒さんたちが描いたという作品が15点並びます。実際に入って撮影しましたが、思った以上に楽しいです!
ちょっとクスッと笑っちゃうようなものもあり、ココで撮影した写真をSNSにアップする人が多いというのも納得です。
▲ちょうちょになってヒラヒラ~
▲ウエディングケーキ入刀!

笑いながら写真を撮ったり、映ったり。カップルでも友達とでも、楽しくなれるスポットですよ。

国東半島に咲く1年の花を
1時間で体感するアート作品

「恋叶トンネル」から真玉庁舎に戻り、さぁココからドライブスタートです!
真玉庁舎から車で5分ほど走ると、真玉海岸の目の前に「チームラボギャラリー真玉海岸」があります。
ご存知の方も多いこの「チームラボ」は、国内外問わず様々な場所でデジタルアート作品を展開しているウルトラテクノロジスト集団。
2014年10月から11月にかけて開催された「国東半島芸術祭」の際に発表した作品を、2015年3月より常設展示しています。
▲縫製工場だった場所を利用

まず目に入るのが、投影された作品名。
『花と人、コントロールできないけれども、共に生きる-Kunisaki Peninsula』。
国東半島に咲く花々をモチーフに、たった1時間で1年の四季を感じる作品なのだとか。
作品名を展示された場所から先は真っ暗の闇!携帯電話で照らしてくださる長島さんに手を引かれながら進み、闇を抜け、そして広い空間へー。
…思わずため息が漏れるほどの幻想的な美しさ。四方の壁一面に花の映像が投影されています。
「美しいだけじゃないんですよ。作品が変化する“双方向型アート”なんです」と長島さん。
分かりやすく言うと、観ている私たちの動きによって作品が変化する…というもの。壁に触れると花は枯れ、数m離れると花は元気を取り戻します。
▲壁(花)に触れると、みるみる茶色に萎れていきました…
▲私の周りから花が散っていきます

これは、自然との共存についての比喩だそう。近づきすぎると枯れるが、程よい距離を保てば自然は生き続ける…というメッセージ。

約250平方メートルの空間に投影された花は、1月から12月までの四季折々の花々へ5分ごとに変化していきます。人の動きによって変化するため同じ花の景色は見られない。だから、今ここで見ている形状の作品は2度と見ることはできない唯一無二の景色なのです。

空間の真ん中に座ってただぼうっと眺める人や、何度も訪れるリピーターの方もいるそう。
ちょっと不思議で幻想的なデジタルアート作品、ぜひ体感してみてくださいね。

花柄のキュートな小型車で爽快ドライブ

「チームラボギャラリー真玉海岸」では、絶対利用してもらいたいサービスがあります。それはコレ!!
じゃじゃ~ん!超小型モビリティです!
▲スタッフの谷口さんから操作方法をレクチャーいただきました!

実はこちら、「チームラボギャラリー真玉海岸」の入館料金(一般400円・税込)で利用できるサービス!二人乗りの電気自動車で、花柄が超キュートです~。この子、また名前も可愛いんです。5144の車のナンバーで、5144(恋しよう)号!
▲利用の際は運転免許証を持参で!海岸沿いの運転は超気持ち良いですよ

電気自動車だから静かですし、スタッフの方がきちんと操作方法を教えてくださるので普通自動車免許を持っている方なら運転は簡単です。基本的には事前予約制(空いていれば当日貸出も可能)で、約2時間で回るコース設定もあるので詳細は一度問い合わせてくださいね。この5144号では、長崎鼻まで行くことが出来るということで、せっかくなので5144号に乗り換えてドライブへ。
▲いざ、出発~!

海に突き出た岩窟に住まう
縁結びの神様に会いに

さて、5144号で快適ドライブ途中にたどり着いたのは、「粟嶋公園」。海に面した広場には何やら写真を撮りたくなっちゃうモニュメントがたくさん!
▲紐が結ばれ、ハートの形になってます。「結(ゆい)」のモニュメント
▲インスタグラム用のものも!楽しい!

公園には石窯で焼く本格ピザやイタリアンが味わえる「cafe & kitchen 結(ゆい)」があります。一部メニューはテイクアウトもできるそう。
▲2016年2月にオープンした「cafe & kitchen 結」

公園から海沿いへ歩いて行くと、展望台にもまたありました!
▲こちらのモニュメントは「縁(えにし)」
▲「縁」の真ん中には合鍵ならぬ愛鍵を取り付けます。取り付けると絆が強くなるという愛鍵は、「cafe & kitchen 結」にて1,080円(税込)で販売

「縁」のモニュメントからさらに海沿いへ。階段を下った場所に「粟嶋社」があります。
▲青空に映える小さな社

「粟嶋社」の創建は寛永2(1625)年。昔話「一寸法師」のモデルになったと言われる「小彦名命(すくなひこなのみこと)」を祀る神社です。もともとは、医療の神様として信仰されており、安産や婦人病などの祈願・成就を経て、女性の願いを何でも1つだけ叶えてくれる神社になったそう。

何でも1つ…、と言われても既婚者の私、恋愛の悩みはさすがにないなぁ~と話していたら、長島さん曰く、恋愛系でなくても大丈夫ということ。ならばたくさんあります!と、厳選したお願い事をしてきました。
▲ハートの形の「叶え岩」

神社に向かって祈願するのはもちろんですが、粟嶋社にはユニークな祈願方法もありました。社殿前の海を見下ろしてみると、数メートル離れた先にくぼんだハート形の岩「叶え岩」があります。お願い事をしながら、この岩に向かってお祓いした石「願い石」を投げ込み、くぼみに入ると願いが叶うとか。
▲願い石は2個で100円

いざやってみると難しい!潮が満ちている場合は岩が見えないこともあるので、お出かけの際は潮見表などを参考にしてくださいね。
▲ちなみに、私はかすりもせず…

「恋叶ロード」はアートも楽しめる
五感くすぐるドライブルート

国道213号線である「恋叶ロード」は車幅もあるため通りやすく、車の往来も多くないので走りやすいです。そんな気持ち良い道、何もないところで立ち止まってみてください。
その理由の一つが、「恋叶ロード」沿いにあるバス停。
54カ所あるバス停のイラストは、テレビドラマでも起用されている大分市在住のアーティスト北村直登(なおと)さんによるもの!54カ所すべて違う作品なんです。
▲どれも素敵~!このバス停はリスでした

キリンや鳥、犬など動物をモチーフにしたものや楽器や花などの作品もあります。
見比べて進むのも楽しいですね!

また、真玉海岸に隣接する豊後高田市消防団第8分団第5部詰所の壁面には水沢アキさんの娘であるフランセス・スィーヒさんによる絵が描かれています。大胆なタッチで描かれた作品は、絵本の世界のよう。海岸沿いに佇む家のように可愛い~。
▲まるで海外のような素敵な風景…
▲長崎鼻への案内看板もこんなに可愛い!

「恋叶ロード」ドライブは、楽しむ景色は海だけではありません。バス停やトンネルの壁など至る所に描かれたアートに触れられることも大きな魅力。ただ走るだけでなく、カメラ片手に色んな風景も楽しんでみてください。

菜の花、ひまわり、コスモスなどの花名所「長崎鼻」。8月からはひまわりが満開に!

最後に訪れたのは豊後高田市の北端にある岬「長崎鼻」。広大な花畑があり、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス、冬は水仙と花の名所としても有名です。さらに海水浴場を備えたキャンプ場、ログハウスやバーベキュー広場などもあり休日は家族連れで賑わうリゾート地でもあります。
▲3月下旬が見ごろ!2,000万本の菜の花
▲10,000株の水仙は1~3月に開花

そして、2017年8月19日から9月10日は、「第5回ひまわりフェスタ2017」を開催。長崎鼻一面が140万本のひまわりに覆われ、華やかに!期間中は、ヒマワリ迷路やひまわり油を使った美容ジェル作り体験、ビーチ・ヨガなど催しもたくさん!
▲一面が黄色のビタミンカラーに!

海を望むカフェで、
風味豊かなフレーバーオイルを味わう

長崎鼻リゾートキャンプ場の中には海を一望する可愛らしいカフェがあります。
「花キッチンfiore(フィオーレ)」は、ピザやパスタなどがいただけるカフェレストラン。周防灘(すおうなだ)に面した窓からは、青い海と空を見ることができます。またテラス席もあり開放的な空気で食事やカフェができるので女性におすすめですよ。
▲地元で採れた野菜や魚介類を使用した料理が揃います

ランチはパスタ(1,100円・税込)が3種類、ピザ(1,200円・税込)が2種類。その他、季節に応じてスペシャルメニューもあり、色々目移りしそうです。結局マルゲリータのピザを注文。ランチはサラダ付きです。
▲ピザランチ。ドリンクは別料金

「よろしかったら、これかけて召し上がってみてください」と店長さんに渡されたのはフレーバーオイル。「にんにく&唐辛子&菜の花」と書かれたオイルを垂らしていただくと…
にんにくと唐辛子の辛さとオイルの風味が増して美味しい~~!!
注文を受けてから伸ばすという生地はモッチモチ、端はサクッ!

実はこのオイル、こちらの手造り!長崎鼻の菜の花やひまわりの花の種を使用して、昔ながらの焙煎圧搾法で作っているそう。長崎鼻にある小さな工場で、丁寧に丁寧にオイルを作っているため、残念ながら生産量は多くありませんが、購入も可能。美容に関心がある女性や安心を求める小さな子供のいる家庭に人気だそうです。
▲フレーバーオイルは6種類(各1,188円・税込/115g)

「バジル×ひまわり」「ハーブミックス×菜の花」など、フレーバーも美味しそうなものばかり!売店だけでも利用できるので、お土産に立ち寄ってみてはいかがですか。
▲「恋叶ロード」が2016年「恋人の聖地」に認定された記念に作られた「恋結ぶ鐘」も店の入り口にありますよ

夕刻になると辺り一面がオレンジ色に染まる
夕陽の、筆舌しがたい美しさ

しっかりとドライブを楽しんだ後は、5144号を「チームラボギャラリー真玉海岸」に返却。そして、すぐ側にある真玉海岸でゆっくり海を眺めてください。夕刻になると「日本の夕陽百選」に選ばれた景色が目の前に現れます。

真玉海岸は干潟であるため、波によって形成される縞模様を作り出しています。その縞模様と夕陽が作り出す色や模様は、日ごろ見る夕陽と全く違う壮大さと幻想的な美しさ。
▲雲の合間から見える夕陽が神々しいです
▲オレンジに染まる真玉海岸
▲こんな不思議な景色も

季節や見る場所によってもその表情を変える真玉海岸の夕陽。どんな夕陽が現れるかはその日のお楽しみにしててくださいね。
いかがでしたか?「恋叶ロード」には、ロマンチックな景色やスポット、歴史ある縁結びの神社などがギュギュッと凝縮されています。これだけ素敵なスポット揃い、カップルならより愛が深まりそう…。もちろん女子同士で行けば恋愛成就が叶いそうです。
素敵!がたくさんの「恋叶ロード」、ぜひドライブを楽しんでみてくださいね。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴はや18年。3歳娘の子育てをしながら、旅行情報誌を中心に活動中です。

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