成田国際空港の新しい魅力発見!3つのターミナルを巡る見学ツアー

2017.08.23

日本の玄関口として多くの人が利用する「成田国際空港」。通常、旅に出る時や帰ってきた時、また家族や友人の送迎時に利用することがほとんどだと思う成田国際空港ですが、飛行機好きはもちろん、出発前やトランジットの待ち時間でも楽しめる、新しい魅力を発見できるガイドツアーがあると聞いて、早速行ってきました!

成田国際空港は、国際線だけでなく国内線の利用者も多く、3つのターミナルに分かれているのが特徴。

第一ターミナルには、南ウイングに全日空が加盟しているスターアライアンス、北ウイングにスカイチームと航空連合により使用するウイングが分かれており、第二ターミナルは日本航空が加盟しているワンワールド、第三ターミナルはLCC(ローコストキャリア)専用になっています。そんな成田国際空港の3つのターミナルを巡るガイドツアーに参加しました。
▲成田国際空港では様々な航空会社の飛行機をたくさん見ることができます

成田国際空港のガイドツアーに出発!

このガイドツアーは「EventOfficeミキキートス」が、第一ターミナル→第三ターミナル→第二ターミナルの順に、それぞれの魅力をガイドしてくれます。1日に午前と午後の2回催行されていて、今回は、14:00出発の午後ツアーに参加することにしました(約3時間半/2,980円(税込)※2017年9月以降)。
▲「EventOfficeミキキートス」の庭野さんが案内してくれました。どんな質問にも答えてくれます!

ガイドツアーの集合場所は、成田国際空港の第一ターミナル。航空検定に合格した元海外ツアーコンダクターの庭野さんと合流したら、ツアーガイドブックとイヤホンガイドを受け取ります。ツアー参加者が全員揃ったところで、イヤホンガイドに不具合がないかを確認した後、空港内での注意事項を聞いたら出発!本来ならば、長時間滞在する必要がない空港という場所で、どんな楽しみ方があるのかワクワクしてきました♪
▲ガイドブックとイヤホンガイドを受け取ります

まずは、歩いて第一ターミナル中央ビル5階の展望デッキを目指します。ここでは離着陸する飛行機や、空港内を行き来する車両や人を見ることができます。

5階の展望デッキに行く通路には、通称「ガチャガチャ」とも呼ばれるカプセルトイのマシーンがたくさん並んでいます。ここは、海外から来日した旅行者が、最後に残った小銭を使ってカプセルトイを手に入れるだけでなく、このカプセルトイを目的に空港を訪れる方も少なくないそうです。そもそも旅行と関係がないカプセルトイを目当てに空港に行く人がいるなんて、ツアー冒頭からびっくり!
▲約350台のカプセルトイマシーンがズラリ!たくさんの人がカプセルを片手に楽しんでいました

エンジン音を響かせて飛び立つ飛行機に夢中!滑走路が一望できる第一ターミナル展望デッキ

カプセルトイマシーンエリアを抜けてフードコートのそばにある扉を開けると、左右に広がる約4,000mのA滑走路とたくさんの飛行機が目に飛び込んできました!
▲左右に滑走路が広がり離着陸が頻繁に行われています

ここから見えるA滑走路の長さは、なんと日本一とのこと!目に見える範囲だけでも十数機の飛行機が停まっていて、その景色は一見の価値あり。ほかの参加者からも「うわぁ~っ!」と感嘆の声が聞こえてきました。2017年7月現在、成田国際空港で離着陸がしっかり確認できる左右に広がった滑走路を見ることができるのは、この第一ターミナルの展望デッキだけなんだそうですよ。
▲展望デッキを歩きながら、空いているベンチへ移動します

展望デッキでは空いているベンチに座って、成田国際空港の歴史や見えている施設と設備等の説明をしてもらえます。雨が降っている日は少し奥になりますが屋根のある場所で、ベンチが空いていない場合は天候に関わらず立って説明を聞くこともあります。ここには1時間弱滞在するので、天候や体調に合わせて帽子や傘、上着、飲み物などを持参するのがおすすめです。
▲ベンチに並んで説明を聞きます
▲時にはフリップを示しながらわかりやすい説明が続きます

まずは、消防設備や燃料タンクについて、滑走路に記載された文字や数字、行き交う車両の役割、燃料補給の仕方など、飛行機や空港の知識が全くない人にもわかりやすいようにかみ砕いた説明をしてくれました。

庭野さん「飛行機の燃料は、タンカーで千葉港に届いたら、川や高速道路の下を通って直結で成田国際空港まで届いているんですよ。」

えっ!港から空港まで直結!しかも高速道路の下を燃料が通っているなんて、びっくり!
▲滑走路の奥に並ぶ、たくさんの燃料タンク

説明を聞いている間にも、飛行機がどんどん飛び立ち、体の芯にまで響くような「ゴォーッ」という大きなエンジン音が周囲に響き渡ります。その音が聞こえるたびにガイドブックから目をそらして、離着陸する飛行機を探してしまいました。

次に、離着陸で飛び交う飛行機の特徴と、ガイドブックの飛行機の説明が書かれたページを照らし合わせながら、機種を当てるクイズも。飛行機に興味がなかった筆者も飛んでくる飛行機を見て我先にと機種を当てるために、気付けば必死でページをめくっていました。
▲見ている間も、どんどん飛行機が飛んでいきます

ツアーでは、いつも乗っている飛行機の仕組みを教えてもらったり、もうすぐ引退してしまう機種が目の前にきたり、普段であれば見逃してしまう空港の様子をくまなく見ることができます。
いままで飛行機をじっくり見る機会もなかった筆者は、安全に飛んでくれたらなんでもいい、と思っていたので、飛行機の各機種の違いを知ってちょっと面白く感じてきました。
▲珍しい飛行機が来ると教えてもらえるので、写真もたくさん撮影できます

この展望デッキには、旅行者を見送る人、大きなカメラを抱えて飛行機の写真を撮りに来ている人、デートをしている人、のんびりと過ごしている人など、様々な人がそれぞれの目的に合わせて滑走路を眺めていました。取材日は天気が良かったので、青空の下、くっきりと遠くまで見渡すことができ楽しめました。平日に比べると土日は人が多くなるそうです。
▲説明が終わったら、展望デッキで記念撮影!

出発階は旅に出る人があふれ、活気に満ちています

飛行機と空港の魅力に気付き始めた所で、4階出発ロビーへ向かいました。4階では、まず北ウイングと南ウイングをつなぐ中央ビルのショッピング街で約10分間の休憩。この時間に気になるお店で買い物をしたり、ブラブラとウィンドウショッピングを楽しんだりできます。各自気になるお店に入ったりして、成田国際空港らしいお土産も見つけられそう♪
▲ショッピング街では、庭野さんおすすめのお店も教えてもらえます!

実は成田国際空港の売上高は、国内有数のショッピングモールにも引けを取らないそうです。日本文化を感じられるグッズから、旅行に必要なアイテムや美味しい飲食店まで、多岐に渡るジャンルのショップが並んでいますが、そんなに売上高があることにびっくり!
▲北ウイングの出発ロビーは、たくさんの人で賑わっていました

休憩が終わると北ウイングへ。出発ロビーは、旅行に出発する人と見送りの人で溢れていました。これから異国に旅立つわくわく感がこちらにも伝わってくるようで、その空間にいるだけでドキドキしてきました。ここでは、自動チェックイン機や自動でスーツケース等の荷物を預けられる設備を見たり、世界各国で販売しているコカ・コーラの瓶が展示されている珍しい自動販売機を見たりします。
▲自動でスーツケースを預けられるんだとか。空港での煩わしい待ち時間も短縮!
▲ロシア語や韓国語、アラビア語、バングラデシュ語、タイ語などたくさんの国で販売されている瓶が展示されています
▲出国審査後に通る3階の免税店エリアを出発ロビーから見ることができます。ショッピングバッグを持った人がたくさん歩いていました
この頃には他の参加者たちとも仲良くなってくるので、雑談したり、空港内の気になる場所をお互いに教え合ったり、ひとりで参加しても楽しく過ごすことができます。そして再び中央ビルのショッピング街を通過して、南ウイングへ。取材日の午後は南ウイングでの発着便が多かったため、北ウイング以上に賑わっていました。
▲窓から見る、搭乗準備中の大きな飛行機が並んでいる姿は圧巻!保安検査場を通らなくても、出発ロビーから飛行機が間近に見えます

ここでは、出発ロビーの窓から搭乗準備中の飛行機が並んでいるのを見たり、出発案内板を見ながら「便名、フライトナンバーは、例外もありますが、日本から見て中国やヨーロッパなど西側に飛ぶ飛行機は奇数便、アメリカなど太平洋側に飛ぶ飛行機は偶数便が主になります。」と表示されている意味などを庭野さんに教えてもらったりします。

言われてみれば確かにその通りの数字が多い!こうやって改めて出発案内板を見ていると、備考に「未定」と表示されていて出発が遅れている便があったり、さらに、ほとんどの出発便がコードシェア便であることに気づきました。
▲出発案内板を見ながら、「あの意味は?」と質問が飛びます

これで第一ターミナルは終了。エスカレーターで1階のバスターミナルに移動して、ターミナル間を移動するシャトルバスを探します。さぁ、次の目的地、第三ターミナルへ!

デザイン賞を獲得したこともあるおしゃれな第三ターミナル!

バスターミナルにひときわ目立つ黄色いバスがやってきました。連絡バス(無料)は第二ターミナル行と第三ターミナル行があるので、行先に注意して乗り込みます。この連絡バスは後ろの乗降口からも乗れるので、前方の乗降口が混雑していたら、素早く後ろの乗降口から乗るのがおすすめ。
▲これが黄色い連絡バス。遠くからでも目立つ色のバスですが、行先には注意が必要!

バスに乗って約15分、第三ターミナルに到着。筆者は第三ターミナルに初めて足を踏み入れるため、どんな雰囲気なのか期待でドキドキ♪他のターミナルとは違い、出入口はバスの乗降口のみなのが特徴。離着陸する飛行機会社もLCCがメインになります。
▲第一ターミナルから連絡バスで約15分、第三ターミナルに到着!

第三ターミナルの2階へ上がると、まるで陸上競技場のトラックのような床と無印良品で統一された椅子等の家具といった、2015年度グッドデザイン賞を受賞したスタイリッシュでおしゃれな出発ロビーが広がっていました。利用者が多いのに混雑している印象が少ないのも、人の導線を計算して床のデザインがされていると聞いて納得です。
▲まるで陸上競技場のようなおしゃれな床が特徴

他のターミナルに比べると大きな施設ではないため、説明を聞きながらでも10分ほどで奥の出発口まで行けます。ここには、たくさんのLCC航空会社が乗り入れていて、数便ですがカンタス航空やJALとのコードシェア便もあるそうです。空港内の案内表示もわかりやすく、多くの利用者が出発までの時間を楽しげに過ごしていました。

ここで記念撮影と約15分のフリータイム♪第三ターミナルにあるショップは、ここ限定のお土産もあるそうなので、探して購入してみるのもいいですよね。また、第一ターミナルから、たくさん歩いているので、充実したフードコートでドリンクを買って休憩するのも良さそう。最後に国際線と国内線の出発口の分かれ道で記念撮影して、第三ターミナルを離れます。
▲国際線と国内線の出発口の分かれ道。道案内表示の壁の前でハイチーズ♪

成田国際空港建設に至る歴史を感じる第二ターミナル

第三ターミナルと第二ターミナルは歩いて10分弱ですが、この日はたくさん歩いているので、先ほどの連絡バスで最終目的地である第二ターミナルに向かいました。

到着ロビーの天井は、特徴的なギザギザのデザイン。到着ロビー全体に光が行き渡り、明るい印象でした。
▲到着ロビーのギザギザが特徴的な天井

ここでは到着案内板に表示されている内容の説明を聞きました。「『ARRIVING』『ARRIVED』の違いわかりますか?『ARRAIVING』は滑走路に着陸したこと、『ARRIVED』は荷物が引渡し場に搬出したことを表しているんですよ。」など、庭野さんがひとつひとつ丁寧に説明してくれます。何を質問しても答えが返ってくるので、この頃になると「なるほど!」しか口から出てこない状態に。
▲ここでもボードを使ってわかりやすい説明をしてくれます

次は大きな荷物を持って移動する人にぶつからないように注意しながら、エスカレーターを使って3階の出発階へ移動します。

出発階に着くと手続きカウンターや出発案内板を見て、第一ターミナルで教えてもらった情報をおさらい。すでに忘れていた内容もあって、「そうだった、そうだった」とちらほら声があがります。
▲設備を見ながら、第一ターミナルで教えてもらった情報をおさらい

そのまま自動化ゲート利用登録カウンターへ。ここは、国際空港での出入国審査時にスピーディに審査が完了する自動化ゲートを利用できるための登録カウンター。第一ターミナルの2階にもあります。

庭野さん「これは成田国際空港だけでなく、東京国際空港(通称:羽田空港)や中部国際空港、関西国際空港にもあって、スムーズに出入国ができるシステムです。ピーク時に空港を利用する時や頻繁に仕事や旅行で空港を利用する人は登録しておくと便利ですよ。ただし、パスポートにスタンプを押してもらえないため、記録をパスポートに残しておきたい人は自動化ゲートを利用しないで、万が一の時に備えて登録だけしておくのがおすすめです。」
▲自動化ゲート利用登録カウンター。登録しておくと、スムーズに出入国ができます

続いてエスカレーターで4階に上がり、南・北にある見学デッキの北側へ。ここでは現在使用しているB滑走路が見えます。さらに、第三ターミナルの奥には新しい搭乗スポットを作っていて、それが完成すればさらに多くの飛行機の発着が可能になり今まで以上に便利になるそうですよ。
▲4階へと上るエスカレーターから眺める出発階は、広くて白を基調とした綺麗なフロア
▲飛行機の向こうに新しい搭乗スポットを建設中

北側の見学デッキで説明を聞いたあとは、中央にある商業エリアを歩きながら、反対側にある南側の見学デッキを目指します。商業エリアには、人気の日本製電化製品を売っているお店や人気のキャラクターショップなどがあり、日本での最後の買い物を楽しむ旅行者でにぎわっていました。
▲旅行の最後にトイレのウォッシュレットや炊飯器などの大きな電化製品を何個も購入していく人も

そしてツアーの最終地、南側の見学デッキに到着。14時過ぎからスタートしたツアーも3時間半が過ぎ、景色はもう夕方になっていました。デッキからは飛行機へ指示を出す管制塔や、成田国際空港建設にあたり、成田周辺住民の方の建設反対運動の歴史を物語る金網で囲われたエリアなどが見えます。
▲金網で囲われたエリア。周辺住民の方の反対運動の歴史を実感

午後ツアーの最後には、時間が合えば珍しい2階建て飛行機のエミレーツ航空が到着するところを見ることができるかもしれません。

庭野さん「成田国際空港の魅力はなんといっても離着陸する飛行機の機種が、国内の他の空港に比べて多様なことなんです!2階建ての飛行機も珍しいですよね。」

これは午後のツアーに参加した人の楽しみになりそう。
▲珍しい2階建て飛行機のエミレーツ航空

冬は暗くなるのが早いため、夕日に輝く飛行機や空港の夜景が楽しめるそうですよ。明るい時間帯でツアーを楽しみたいという方は午前中のツアーがおすすめです。
▲夕日に輝く飛行機も素敵!

これで、成田国際空港ガイドツアーはすべて終了!3つのターミナルを隅々まで回り切った充実感と、最初にはほとんどなかった飛行機と空港への興味が湧いてきました。次に海外旅行に行く時には時間に余裕を持って成田国際空港へ向かい、ツアーのおさらいをしながら空港内を散歩してみようと思いました!
▲ツアー後、空港内をウロウロしている間に夜になっていたので、夜景も楽しめました!

この見学ツアーは、最大でも10名という少人数なので、わからないことや気になることがあれば気軽に質問できます。飛行機や空港の知識がなくても安心して参加でき、ひとりで参加しても、3時間半のツアー時間で他の参加者と仲良くなれるのもこのツアーの魅力!たくさん歩くので、歩きやすい靴で参加してくださいね。
▲取材日は偶然にも満月!満月が輝く空港もなかなか遭遇できない光景です

ツアーに参加するために空港に訪れるのはもちろん、旅行の出発前や到着後でも参加できるので、トランジットの合間や、出発までの時間つぶしにもピッタリ♪見慣れた成田国際空港でいつもとは違う時間の楽しみ方を見つけに、見学ツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
岸 久美子

岸 久美子

東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)

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