世界に誇る高尾山は絶景、ビール、温泉と楽しさ満載の楽園だった!

2017.09.05

都心からわずか1時間とアクセスが便利なのに、キレイな空気と東京を一望できる絶景、本格登山とお気軽ハイキングのどちらも楽しめる高尾山は、フランスのガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』が三つ星として掲載した、世界に誇れる山。晴れた日には、山頂から富士山も見渡せる絶景もさることながら、春の桜、秋の紅葉、夏にはビールまで楽しめる楽園、高尾山の魅力をたっぷりご紹介します。

▲6月中旬~10月中旬はビアガーデンで絶景とビールが楽しめます

12:00 都心からわずか1時間!
あれ、なんだかもう空気が違うみたい

▲巨大な木のオブジェのような高尾山口駅は周囲の自然ともマッチ

新宿から京王電鉄の準特急電車に乗って1時間ほどで高尾山口駅に到着。2016年度グッドデザイン賞も受賞したという高尾山口駅舎から、歩いて5分ほどのケーブルカー乗り場の清滝(きよたき)駅へ移動、そこから約6分で標高472mの高尾山駅をめざします。

山麓から高尾山駅までは、ケーブルカー、リフト、歩き、の3つのルートがあり、リフトだと約12分、歩きでは約1時間くらいかかります。今回は最短ルートのケーブルカーを利用しました。
▲こちらが高尾登山電鉄の清滝駅。隣接する山麓駅からリフトで登ることも可能です
▲ケーブルカーはあおば号、もみじ号の2台が15分おきに上がったり下がったり。あおば号に乗り込みます
▲途中、もみじ号とすれ違いました
▲日本一の急こう配(31度18分)を登っていきます
▲高尾山駅に到着!ここからは歩いて山頂をめざします

ちなみに、取材に訪れた7月中旬のこの日の服装はTシャツ、ジーンズ、スニーカー、帽子。普段着ですが、それなりに歩くのでやはり動きやすい服装がおすすめ。リフトやケーブルカーを使う場合でも、サンダルやヒールの靴は避けたほうが無難。また、都心よりは涼しく、急な天気の変化にも備えて、ウィンドブレーカーやパーカーなど、羽織れるものがあるとよさそう。

12:30 ハイキングスタート!
見どころ満載の1号路を行く

高尾山駅から標高599mの山頂までは、歩いて約40分。登頂難易度の異なる6つの散策コースがありますが、今回はメインルートの1号路(表参道コース)を使って山頂をめざします。
▲1号路の表参道コースは舗装された道を行くので初心者にもおすすめ!

見どころが多いのもこのルートの魅力。「さる園・野草園」「たこ杉」「お茶屋」など、立ち寄りたくなるスポットがたくさんあり、飽きずに楽しく登っていけます。休憩処やフォトスポット、ベンチなどもあり、登山初心者にやさしいコースです。
▲歩き始めてすぐ、最初に出合うのがこちら「たこ杉」。根っこがタコの足のよう。なんと樹齢およそ450年!
▲たこ杉の隣には人気運アップのスポット「開運ひっぱりだこ」。タコの頭をなでると人気運上昇!

12:40 ここが運命の分かれ道。男坂、女坂、どちらを行く?

少し上ると、運命の分かれ道?とも言わんばかりの二股が現れます。煩悩の数と同じ108段の急な階段を上る男坂(写真左側)と緩やかな坂道を行く女坂(写真右側)で、中央にある仏舎利塔を左右から迂回して歩くルートです。ここは迷うことなく女坂へ。体力に自信のあるかたは男坂へどうぞ。仏舎利塔は、秋に訪れると見事な紅葉を楽しむことができます。
▲体力があるときに男坂にも挑戦したいけど、今回は緩やかな女坂を選択
▲仏舎利塔の紅葉はそれは素晴らしいのです!
坂道を登りきると、二つの坂は合流。その合流地点でひと休みして、名物胡麻団子をいただくことに。お茶屋さんが多いので誘惑も多いのです。
▲高尾山名物胡麻団子(350円・税込)をいただいて一息。みたらし団子のような味です

13:00 パワースポットがいっぱい!薬王院で開運を祈願!

20分ほど進むと「髙尾山薬王院(以下、薬王院)」が現れます。正式名称は「髙尾山薬王院有喜寺(ゆうきじ)」。今から1260余年前の天平16(744)年に、聖武天皇の勅令により開山された由緒あるお寺です。
高尾山には多くの天狗伝説や天狗信仰があり、神格化されているため、薬王院の山門をくぐるとすぐ、2体の天狗様が迎えてくれます。
▲大きな天狗像。置いてある大きな団扇をもって記念撮影をする人も
水屋でお清めをしたら、まずは参拝。石段の下で一礼をしてから本社に続く石段をあがります。
▲大本堂でお参り。「なむいづなだいごんげん」と唱え手前の五色の綱を引きながらお願いごとをします

参拝以外にも、ご利益を叶えてくれるパワースポットを巡れる楽しみがあるのが、薬王院の魅力の一つでもあります。境内にはいくつものご利益スポットがあるので、一つひとつ巡ってみるのも楽しいですよ。
▲六根清浄石車(ろっこんしょうじょういしぐるま)。石車をぐるぐるとまわすことで、人間の五感と心を清めてくれるとか。山内に24カ所あるので探してみて!
▲願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)。願いが叶うように強く念じながら石の輪をくぐり、大錫杖(だいしゃくじょう)を打ち鳴らします
ほかにも縁結びのご利益が得られる「愛染明王(あいぜんみょうおう)堂」や、金運アップのご利益が得られる「八大龍王堂」など気になるスポットが点在しているので、時間をかけてまわってみるのもおすすめです。

13:30 地上599mから関東平野を一望!頂上に到達

参拝を終えたら、薬王院の境内を抜けて、山頂をめざします。薬王院から、頂上まではあと一息。木立の道を、自然を楽しみながらゆっくりと進んでいきます。
▲木立の中にはこんな休憩スポットも。あと一息です
▲木立の先に山頂広場が見えてきました
▲頂上に到達!天気がよければ、富士山や江ノ島、房総半島、筑波山まで見渡せます
山頂は自然公園になっていて、お花見や紅葉の季節にはたくさんの人で賑わいます。公園中央には高尾ビジターセンターがあり、フリーマガジンやイベント、動植物など高尾山に関する詳しい情報を得ることができますよ。無料のスライドショーやガイドウォークなどもあるので上手に利用してみるのもありですね。
▲景観の名称は設置の看板を見ながらチェック
▲どんな動植物に出合えるのかは、山頂の掲示板でチェック
▲ちょうちょが飛んできて帽子にとまってくれました。夏場にはアサギマダラという旅する蝶に出合うこともできます
▲秋に訪れると、山頂からの見事な紅葉を楽しむことができますよ

頂上まで来たら小腹がすいたので、頂上付近の茶屋でひと休み。高尾山名物とろろそばをいただきました。
▲「やまびこ茶屋」は緑を眺めながらおそばをいただけるお茶屋さんです
▲森を眺められるテラス席へ
▲「ざる山菜とろろそば(1,150円・税込)」をいただきました。温かいお蕎麦もあります

森林浴を楽しみながらのお蕎麦は最高!とろろと山菜がお蕎麦に絡んで、優しい味わいです。
腹ごしらえが済んだら、同じ道を通って下山することに。頂上付近には少し大きめのトイレもあるので、立ち寄ってから下山するのがおすすめです。ちなみに、山で出たゴミはすべて持ち帰るのがマナーですよ。

下りのルートは他に吊り橋を通る4号路や深い常緑樹の森を行く3号路などもあり、その日の体調や気分でルートを変えてみると、1号路より登山気分を味わうことができます。
▲木立の影がまるで切り絵のよう。下りは景色や自然を楽しむ余裕もあります
▲高尾ビジターセンターで教えてもらった場所に、むささびの巣を発見!左側の木の穴です。わかりますか?
▲帰りは、上りで断念した男坂を通って。下りは余裕でした!

14:30 さる園で、サルの赤ちゃんに癒される

上りはゆっくりまわって1時間ほどかかった道のりも、下りはあっという間。高尾山駅付近まで戻ってきたので、2017年の春に7頭のサルの赤ちゃんが生まれたばかりという「さる園・野草園」にも立ち寄ってみることに。
▲1号路のルート上にある「さる園・野草園」。高尾山駅から徒歩3分ほどです
さる園には約70頭のサルが住んでいて、2017年の春に7頭の赤ちゃんが生まれたばかり。こちらのさる園ではサルたちに芸を仕込んだり、しつけをしたりはせず、サルの生態に合わせる形で、飼育をしているのだとか。年に一度の健康診断の時以外は、サルたちはストレスを感じることがほとんどなく、仲良く共存しているそうです。
▲おそらく日本一景色のよい猿山でしょう
▲中央がボス猿。面倒見がよく仲間からの信頼の厚いボスだそう。飼育員さんが教えてくれました
▲入口付近にはヤマユリが咲いていました。次はゆっくり野草園もまわってみたい

15:00 開放的な山のビアガーデンで絶景とビールを満喫!

ゆっくりと下ってきたら、ちょうど「高尾山ビアマウント」オープンの時間になりました。高尾山駅すぐ、標高約500mの展望台に6月中旬~10月中旬の期間のみ営業するビアガーデンがあり、夏の高尾山の風物詩にもなっているんですよ。
▲ケーブルカー高尾山駅横の階段を上ったところにあります

会場は最も高い位置にあるスラブ席、森に囲まれたガーデン席、円形の屋内フロアで景色と料理を楽しめるホール席の3つがあります。ニーズにあわせて席が選べるのも嬉しいですね。どの席を選んでも、2時間食べ放題・飲み放題で、男性3,500円、女性3,300円(ともに税込)です。
▲座席数は全部でなんと600席!こちらは景色がよく人気の高いスラブ席
▲スラブ席からの絶景。東京都心はもちろん、埼玉、千葉、神奈川まで、一都三県が眼下に広がります
▲絶景をバックにビールがうまい
▲ビュッフェ形式のお料理はイタリアン、中華、和食、洋食、ラーメン、鉄板焼き、デザートと種類も豊富。味、バリエーションともに◎
料理もドリンクも種類が豊富で、その多さに驚かされます。ピザは本格窯焼き、ビールは国内4銘柄がすべて楽しめるほか、カクテルやワイン、日本酒、焼酎、ソフトドリンクまでバラエティ豊富!呑兵衛にはたまりません。
▲八王子で朝採れたトウモロコシもその場で焼いてもらえます(期間限定)
▲野菜がたくさん食べられるのも嬉しい
高尾山ビアマウントの営業期間中は、下りのケーブルカーの終発時刻が21:15。平日仕事を終えてから行っても、十分帰ってこられるので、平日夜もおすすめです。
▲夜は都会のイルミネーションを楽しみながら美味しいビールがいただけます!

17:30 山を降りたら、日帰り天然温泉で旅の余韻にひたる

ビアガーデンを存分に楽しんだあとは、ケーブルカーで下山。京王電鉄・高尾山口駅のすぐ隣にある「京王高尾山温泉 / 極楽湯」へ。
▲駅直結の入口。駅に隣接しているので仕事帰りに立ち寄る人も多いそう
こちらの温泉は、地下約1,000mから湧き出る天然温泉の露天岩風呂(ぬる湯・あつ湯の2種類)をはじめ、檜風呂、替り風呂、露天炭酸石張り風呂、座り湯、水風呂と、男女ともに7つのお風呂が楽しめます。
▲天然温泉の露天岩風呂は、美肌によいといわれており、柔らかい湯ざわり
▲こちらが露天炭酸石張り風呂
清潔な館内では靴を脱いで裸足で歩き回れるので、山歩きで疲れた足も解放されます。リュックなど大きな荷物が預けられる大きめのロッカーが完備されているのも、山麓の温泉ならでは。荷物を預けてゆっくりと過ごせます。
▲館内には、帰りの電車の発着時刻がわかるディスプレイ型時刻表も。電車の時間を確認しながらくつろげます
▲お食事処の窓からは電車を眺められるので、鉄道好きの人にもたまらないスポット。たまにしか見られないという高尾山トレインにも遭遇!
温泉で癒されたあとは、ほぐし処(9:00~22:30/最終受付22:00)やうたたね処でゆったりくつろぐこともできます。また、お食事処(9:00~23:00/L.O.22:00)で高尾山の名物料理をいただくこともできるので、最後の最後まで登山旅を楽しみつくすことができます。
▲おすすめは高尾山名物とろろなどの人気メニューをひとまとめにした「高尾山御膳(1,680円・税込)」。牛タン、麦飯、とろろ、お蕎麦、天ぷら、マグロと美味しいもの尽くし。おなかに余裕があればぜひ!ほかにもメニューが豊富です
お食事処には個室も2つあるので団体予約も可能。高尾山ハイキングと宴会をセットで楽しむ人も多いそう。都会の喧騒を離れて、自然と温泉に癒されながらの酒宴。家族や仲間と大勢で訪れるのもありですね。
▲支配人の横田さん。スタッフの皆さんもとても気さくで温かく迎えてくれます

ゆったりと温泉に浸かって、約半日の旅の疲れも癒されました。

19:00 帰路へ。また週末に来よう。今度は誰と来よう?

山登りとビールと温泉と。3つを思い切り楽しんだ半日。都心からわずか1時間で、ここまでの自然を満喫できる場所は高尾山をおいて見当たらないのでは?そう思うほど、充実した日となりました。たとえば、休日の午後「そうだ、高尾山に行こう」とすぐに出発しても遅くない。そんな気軽さも高尾山の魅力ではないでしょうか。

春はお花見、夏は森林浴、秋には紅葉を愛でに。何度訪れても、まったく別の表情で迎えてくれる、まさに世界に誇れる山です。
▲秋の高尾山もまた絶景です。いつ訪れても癒される、まさに楽園です!
平間美樹

平間美樹

某広告代理店で情報誌・Webサイト等の広告企画・制作を経て独立。現在、企画制作会社CLINK(クリンク)を運営し、結婚・進学・就職・旅行など幅広い分野で企画・ライティング活動中。テニス・フラ・猫にハマる日々。 テニス観戦でグランドスラムを達成するのが目下の目標。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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