温泉女子も大満足!蔵王温泉を「湯めぐりこけし」で満喫

2017.09.12

西暦110年開湯とされ、約1900年の歴史がある蔵王温泉。周辺エリアはウインタースポーツのメッカとして有名ですが、季節を問わず楽しめるのが温泉めぐりです。今回は「湯めぐりこけし」を利用して、蔵王温泉を日帰りで満喫しまくる旅にご案内します。温泉はもちろん、食べ歩きグルメや愛らしいものづくり体験も楽しめますよ。

▲大露天風呂をはじめ風情のある入浴施設がたくさん!

東北最大級のマウンテンリゾートにある古湯

JR山形駅から車で40分ほどの場所にある蔵王温泉。開湯は1900年前とも言われ、江戸時代から多くの登山客が疲れた体を癒してきました。昭和に入り、スキー場がオープンしたことをきっかけに一年を通して観光客が訪れるように。今では東北最大級の総合マウンテンリゾートとしてその名が知られています。
▲温泉街から眺める緑の山々は、冬になると東北最大級のスノーエリアに変身します

「湯めぐりこけし」でお得に温泉三昧!

そんな蔵王温泉を満喫するなら「湯めぐりこけし」がおすすめです。

「湯めぐりこけし」とは、蔵王温泉街にある複数の旅館や日帰り温泉施設で入浴が楽しめるプランのこと。シール3枚に絵付け前のこけしがついていて、シール1枚につき(一部では2枚)1人1カ所の日帰り入浴ができます。
▲「湯めぐりこけし」の料金は1,300円(税込)

蔵王温泉の日帰り入浴は、通常1カ所につき500円~1,000円の入浴料がかかります(施設によってまちまち)。それが、3枚でこの料金というのはかなりお得ですね!なお、セットでついてくるこけしには、追加料金230円(税込)で絵入れ体験をすることもできます。入浴だけを楽しみたい方にはこけし無しのプランもありますよ(1,080円・税込)。

取り扱っているのは、蔵王温泉バスターミナルに併設している観光案内所のみ。蔵王温泉に着いたら、まず最初に「湯めぐりこけし」を購入し、温泉街を散策しながら「湯めぐり」スタート!
▲昔ながらの風情を残す温泉街
▲ほのかな硫黄のにおいに期待も膨らみます
▲温泉街で源泉の井戸を見つけました。5秒くらいしか手を入れられないほど水温は高め

蔵王温泉は、強酸性の硫黄泉でpH1.25~1.6。源泉温度は45度~66度と高めです。きり傷、火傷、虫刺され等、皮膚病に高い効能があるとされ、肌を白くする効能から「美肌の湯」としても有名です。なお、強酸性のお湯は金属を黒く変色させる作用もあるので、入浴時は身につけている貴金属を外すことをお忘れなく!

壮大な自然の中で露天風呂を満喫!「蔵王大露天風呂」

まず最初に訪れたのは、温泉街から車で5分ほどの山奥にある日帰り温泉施設の「蔵王大露天風呂」。「一度に200人は入れる」と言われる、蔵王を代表する野趣あふれる巨大な野天風呂です。4段からなる階段式で、すべてを合わせると100畳もの広さに。上流の2段が女湯、下流の2段が男湯に分かれています。
▲露天風呂へは屋根のある階段を下っていきます

「蔵王大露天風呂」の周りは樹木に囲まれ、夏でも少しひんやりと感じるほど。渓谷沿いにあるので、川のせせらぎや鳥の鳴き声をBGMに心行くまでゆっくりできますよ。
▲釘を使用していない木造りの番台と脱衣所を完備。シャワー施設はないので洗髪はできません

温泉は源泉100%掛け流し。血管の若返りと硫黄泉による美肌効果があるとされているので「美人づくりの湯」とも呼ばれています。
▲薄暗い夕暮れどきは、ひと味違う風情が!

木々の隙間から入る心地よい日差しを受けながら、壮大な自然の中で入浴。開放感たっぷりの大露天風呂は蔵王ならではの醍醐味です。

宿泊施設の温泉を贅沢に楽しむ「花ゆらん」

続いて、宿泊施設の温泉にも立ち寄ってみましょう。今回訪れたのは、温泉街を一望できる高台に建っている「蔵王つららぎの宿 花ゆらん」。客室は全9室で、宿泊できるのは高校生以上という大人のプライベートな空間を大切にした旅館です。
▲レンガの壁が印象的な外観

「湯めぐりこけし」で入浴できるのは11時~14時。連休やお盆休み、スキーシーズンなどの混みあう時期は宿泊者優先になることがあるので、事前の確認をおすすめします。
▲湯船は3~4人が入れるこじんまりとしたサイズ。男女別の内湯となっています

温泉は源泉100%掛け流し。お湯は、思わず「あつっ!」と声が出てしまいそうなほど熱めですが、入っていると慣れてきて体の芯まで温まってきます。少しぬめり気もあり、ツルツルお肌になりそう!

洗い場には、寛いでもらうために畳が敷いてあります。足にも優しく、転んだりすることはありません。また、シャンプー、リンスは7種類置かれているなど、女性に嬉しいサービスも!
▲半露天風呂を意識しているだけあって、眺めの良さは格別

自然あふれる山々と温泉街の景色を真下に眺めながら、忙しい日常から解放されるひととき。大人だけが楽しむことを許された空間の中で、思う存分癒されてみては。
その他にも、大正ロマンあふれるノスタルジックな旅館や個性的な浴槽のある旅館、さらに冬季も営業している日帰り温泉施設など、「湯めぐりこけし」で入浴できる温泉はたくさんあります。
▲蔵王温泉屈指の老舗「おおみや旅館」。日帰り入浴時間は11:45~15:00、入浴料は大人・小人とも648円(ともに税込)、定休日なし
▲「蔵王国際ホテル」の八右衛門風呂。日帰り入浴時間は12:00~15:00、入浴料は大人1,080円、小人540円(ともに税込)、定休日は水曜
▲通年営業の立ち寄り温泉「天然露天風呂 ゆ~湯」は利便性抜群。入浴時間は6:00~21:30、入浴料は大人600円、小人400円(ともに税込)、不定休

なお、「湯めぐりこけし」で余ったシールは、協賛店で1,000円以上お買い物すると1枚420円の商品券としても利用できるそう。シールに有効期限は無いので、次回の時まで取っておいてもいいかもしれませんね。 詳しくは蔵王温泉協会までお尋ねください。

湯めぐりの後は丸いおやつで腹ごしらえ

湯めぐりの後は、温泉街の食べ歩きグルメも楽しみましょう。
蔵王温泉に来たら食べたいのが、「稲花餅(いがもち)」。
▲一口大の餅が笹の葉に並び、ビジュアルも可愛い!

うるち米ともち米を粉状にして水で練った中にこし餡を入れ、団子状に丸め蒸し上げて作る蔵王温泉の名物おやつです。山から採ってきた笹の葉に3個載っています。
▲立ち寄ったのは蔵王バスターミナルそばの「白樺商店」(営業時間9:00~18:00、不定休)

「稲花餅」を販売している店は温泉街に数軒あり、イートインできるお店もあります。今回訪れたのはテイクアウト限定の「白樺商店」。こちらの稲花餅は1枚・140円(税込)で、お昼頃には売り切れてしまうほどの人気!添加物を使っていないので、その日のうちに食べるのがお約束!
▲食べるときは手で取らず、パクッと口の中へ。笹の葉の匂いがほのかに

次に、醤油の香りに誘われて進んでいくと、店先で「玉こんにゃく」を煮ている店を見つけました。
▲店先で玉こんにゃくを販売していた「雪ぐら」(営業時間8:00〜19:00 、木曜定休)

山形はこんにゃく芋の産地で、昔は家庭でこんにゃく芋を栽培しているところもあったほど。その名残りからか、県内の観光地に行くと必ずと言っていいほど「玉こんにゃく」が売られています。
▲「玉こんにゃく」は1本100円(税込)。3つの丸いこんにゃくが可愛い

水を使わずに醤油だけで煮た丸いこんにゃくは山形県民のスローフード。醤油の色と味がしみ込んだ熱々のこんにゃくにからしを付け、ふうふうしながら食べるのが最高です!

200円の共同浴場や無料の足湯も源泉100%掛け流し

「湯めぐりこけし」の対象外ではありますが、温泉街にある共同浴場や足湯もおすすめです。

共同浴場は「上湯」「下湯」「川原湯」の3軒。いずれも木造りで落ち着いた雰囲気の中で温泉を楽しむことができます。気軽に入れる温泉ということから、多くの温泉ファンが訪れます。
▲3軒とも営業時間は6:00~22:00。入浴料金は大人200円、子ども100円(ともに税込)
▲「上湯」の内部。宿泊客には、共同浴場のサービス券をくれる旅館もあります

一方の足湯は「ろばた前の足湯」「新左衛門の足湯」「下湯隣の足湯」の3カ所。どこもきれいに管理され、源泉掛け流しの温泉気分をいつでも自由に味わえます。湯温が高いので最初は熱く感じますが、次第に慣れてくると心地良い温かさに。足を拭くタオルをお忘れなく!
▲宮城県から来たという3人組が楽しんでいたのは「ろばた前の足湯」。屋根があるので雨の時も大丈夫!
▲広くて開放的な「新左衛門の足湯」。屋根がないので晴れた日に

温泉風情を楽しみながら街中の名所旧跡巡り

温泉を満喫して癒された後は街並みを散策。蔵王温泉は街中に名所旧跡がコンパクトにまとまっているので、移動するのにもそれほど時間はかかりません。
▲温泉街のシンボルともなっている「酢川(すかわ)」。温泉と山水が混じっているため、温水が流れています。温泉水の強酸性で、川底が白い

蔵王温泉の鎮守とされる「酢川温泉神社」は、温泉街を見守るように高台に建つ蔵王温泉唯一の神社。873(貞観15)年の話として「日本三代実録」にも登場します。
▲酢川の上流に祀ってある「酢川温泉神社」の入口にある真っ赤な大鳥居
▲木漏れ日がさす長い石段
▲現在の酢川温泉神社は1959(昭和34)年に建て替えられました

旅の記念に、こけしの絵付けを楽しもう

最後に忘れてはいけないのが「湯めぐりこけし」にセットで付いてきたこけしの絵付けです。絵付けができるのは、「蔵王高湯系こけし」を販売している「田中こけし屋」。蔵王温泉では唯一絵付けができるお店です。
「蔵王高湯系こけし」の特徴は、胴体が太くて短めなこと。頭は大きく、鼻が長めで、胴には菊や紅花等さまざまな植物が描かれているのが一般的です。
▲眉や目のように細く描くところは楊枝を使って

通常、「田中こけし店」ではクリアに塗装されたこけしに「蔵王高湯系」の絵付けを指導してくれますが、「湯めぐりこけし」には自由な発想で絵付けをすることができます。用意された絵の具は緑、赤、黒の3色。所要30分ほどで完成できるので、初心者でも楽しめますよ!
▲山形らしく、さくらんぼの絵を描いてみました

なお、「田中こけし屋」はお休みの場合があるので、事前に連絡を入れてからうかがったほうが良さそうです。
温泉に浸かって癒されたり、硫黄のかおりに懐かしさを感じながら食べ歩きをしたりと、リーズナブルにプチ旅行を楽しむことができる蔵王温泉。ファミリーで、お友達同士で、お一人で…。「湯めぐりこけし」でお好きな温泉を探してみませんか?

撮影:佐藤友美
写真提供:蔵王温泉観光協会
佐藤昌子

佐藤昌子

エディター&ライター。山形県知事認可法人アトリエ・ミューズ企業組合専務理事。山形県内を中心にタウン誌、フリーペーパーや企業広報誌等ジャンル問わず、印刷物の企画、取材・編集の仕事を手掛ける傍ら、モデルハウスのディスプレイやリメイク等『気持ちの良い暮らし方』も提案している。

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