名古屋港水族館を120%楽しむならイベントがおすすめ!シャチとマイワシのトルネードは必見!

2017.10.14

現在日本で2カ所にしかいないシャチに会える「名古屋港水族館」は、東海地区の人にとっては遠足やデートで馴染みのある人気スポット。今回は、数年ぶりに訪れて驚くほど癒された筆者が、楽しみ方のポイントを紹介します!

展示は500種類・5万点!見るだけじゃなく、トレーニングやエサやりも楽しめる!

名古屋駅から地下鉄で26分。名古屋港駅で下車して徒歩5分ほどの場所にある「名古屋港水族館」は、広さも水の量も日本最大級!
建物は北館と南館に分かれており、駅から歩いていくとまず北館のエントランスに到着!チケット(大人2,000円・税込)を買って入館します!
▲北館エントランスの上に見える「25」は、開館25周年を意味する数字です

北館は「35億年はるかなる旅~ふたたび海にもどった動物たち」、南館は「南極への旅」というテーマで多くの海獣や魚類が展示されています。

当初はそれらを隈なく見るつもりだった筆者ですが、オフィシャルサイトのイベントスケジュールを見て1日中イベントが行われていることを知り、全制覇しようと方針変更しました。

ということで今回は、名古屋港水族館のイベント体験がメインです!

ちなみにイベントは毎日行われており、「イルカパフォーマンス」、シャチやベルーガの「公開トレーニング」、ウミガメ・ペンギン・ゴマアザラシの「フィーディングタイム(エサやり)」など盛り沢山です。イベントの時間はオフィシャルサイトで確認を!
▲取材ということで、広報の佐藤さんに案内してもらいました。オブジェのペンギンたちとパチリ!

この日は開館時間に入館したおかげで、最初に体験しようと思った「イルカパフォーマンス」のスタートまで1時間ほど余裕がありました。そこで人の少ない平日の朝一ならではの楽しみ方を佐藤さんに教えてもらいました。

イベントが始まる前に南館から水槽を回ります!

▲約35,000匹のマイワシの他、クロヘリメジロというサメやスマなどが泳いでいた南館2階にある「黒潮大水槽」

多くの人は北館から見て回るそうですが、この日は北館に入ってすぐに連絡通路を使って南館2階の黒潮大水槽に向かいました。筆者とカメラマン以外に誰もいない開館後すぐの黒潮大水槽フロアは、とにかく静かで、マイワシがキラキラと輝く光景が美しく、最高に癒されました。

マイワシをボーッと眺めながらモーニングできるサービスがあればいいのに……と妄想していると、「イベント開始までの時間を有効活用しましょう!」と佐藤さんの言葉で現実に復帰。マイワシへの想いを断ち切り次の水槽へと向かいます。
▲まずは伊勢湾に住む魚が集められた水槽です。ブリやアジ、クロダイなど魚好きな筆者の食欲を刺激する魚たちが多数!
▲世界最大のカニと言われるタカアシガニも活きの良さが伝わる動きです
▲岩場に潜む生きものがいる水槽は通称「ヘルメット水槽」と言うそうで……さて筆者はどこにいるでしょうか?
▲正解は水槽の真ん中にあるヘルメット型ののぞき窓の中です。中からは魚目線で水中を観察できます
▲のぞき窓の中に入ると目の前の岩の隙間にウツボとイセエビがいてびっくり!
通路を順に進むと現れる「深海ギャラリー」にはダイオウグソクムシがいます。三重県「鳥羽水族館」の個体が長期間の絶食で話題になったダンゴムシの仲間です。ここには3匹おり、そのうちの1匹は意外に食いしん坊だそうです。
暗い深海ギャラリーを抜けると、一転して明るい「サンゴ礁大水槽」です。水中トンネルのようになっていて、これまた気持ちよくボーッとできる癒し空間です。ちなみにサンゴ礁水槽は、オーストラリアの広大なサンゴ礁地帯「グレート・バリア・リーフ」をモデルに作られたそうです。
頭上を見上げると、この大水槽の中で最も大きくて人気のある希少なエイ「シノノメサカタザメ」が悠然と泳いでいました。
佐藤さんによるとこのエイ、猛毒のフグを食べて死にかけたことがあるというドジッ子なエピソードの持ち主。個人的にはジンベイザメと同じように大きいけれど愛らしいなと思いました。
▲サンゴ礁大水槽で気になったもう1匹が、このナポレオンフィッシュ。海底に横たわって爆睡しており、エラの中を小魚たちにお掃除されていて驚きました

まず最初のイベントは「イルカパフォーマンス」

サンゴ礁大水槽のあまりの気持ちよさにボーッとしていた筆者の意識を覚醒させてくれたのは、広報・佐藤さんの「そろそろイベントが始まりますよ!」の一言。ということで、佐藤さんに連れられ北館3階にあるメインプールへ急ぎます。

この日、最初に筆者が体験したイベントは10:30からの「イルカパフォーマンス」。平日は3回、土日祝は4回行われています(時間などスケジュールは月替わり)。
▲「イルカパフォーマンス」が行われる北館3階のメインプールに向かう途中にある北館2階のイルカプール
メインプールは、長さ60m、幅30m、最大水深12m。3,000人収容のスタジアムがあり、その規模は日本最大。水上と水中のカメラで追ったイルカの迫力ある映像を楽しめる大スクリーンも併設されていますが、筆者はより間近で楽しみたかったのでプールの近くに陣取りました。
この日登場したイルカは、バンドウイルカが3頭、カマイルカが2頭。
水面にアーチを描くジャンプや、水上約6mの位置に吊り下げられたボールに向かって飛ぶジャンプのほか、トレーナーがイルカに乗る「サーフィン」や水中からトレーナーを押し上げてジャンプする「ロケットジャンプ」など多彩なパフォーマンスでした。
※サーフィン、ロケットジャンプなどのトレーナーがウエットスーツを着てプールに入りイルカと一緒に演技をする「水中パフォーマンス」はGW期間と夏休み期間限定
▲ステージにあがって挨拶する「ランディング」
▲トレーナーが投げたフープを拾い、鼻先で上手に回しながら戻ってきます
場内アナウンスで注意もされる「テールスプラッシュ」は要注意!イルカが尾びれで客席に水をかけてくれるのですが、自分の席まで水は届かないだろうという筆者の甘い予想を軽く裏切り、思いっきり濡れました……みなさん、お気を付けを!

約20分ほどのパフォーマンスで、イルカの美しくしなやかなボディと圧倒的な運動能力、トレーナーとの信頼関係を堪能しました。
※テールスプラッシュは夏期限定。

イルカの何倍もの迫力!「シャチの公開トレーニング」

さて次のイベントは11:30からの「シャチの公開トレーニング」(1日3回)です。シャチに会えるのは日本で2カ所だけということもありテンションが上がります。ただ、スタートまで少しだけ時間があったので、北館2階にある撮影スポット「シャチスタジオ」に行ってみました。
ここでは水族館のスタッフが、持参したカメラ(筆者はスマホ)とスタッフのカメラの両方で撮影してくれます。スタッフが撮った写真は購入することもできます。
▲スタッフが撮ってくれた写真の入ったオリジナルアルバム図鑑セット1枚1,200円(税込)
そうこうしている間にシャチの公開トレーニングの時間です。場所はイルカパフォーマンスと同じメインプール。佐藤さんによると「シャチたちは最近まで別のプールで公開トレーニングをしていて、メインプールに移ってきたばかりなんです」とのこと。
ちなみにさっきまでここでパフォーマンスしていたイルカたちは別のプールに移動しています。
▲イルカパフォーマンスの時にも見られたランディング!

名古屋港水族館には現在、ステラ、アース、リンという3頭のシャチがいます。2008年生まれのアースはステラの孫にあたり、リンは2012年に名古屋港水族館で生まれたステラの娘です。シャチはメスが群れのリーダーになる母系社会だそうで、リンもアースもステラにベッタリでした。

イベントは「公開トレーニング」の名前通り、パフォーマンスを楽しむというよりトレーニング風景を見られるという感じの15分。
この日はプールに慣れていないこともあってか、なかなかトレーナーの指示通りには動いてくれないシャチたちでした。
ただイルカたちのようにキビキビとした動きではないものの、のんびりとジャンプやスプラッシュしてくれる姿はなんとも可愛い。
メインプールは3階がスタジアムになっていますが2階は水中観覧席になっていて、イルカやシャチの水中での動きを見られます。同じイベントでも印象が全然変わります。
▲ジャンプする直前!
▲リンのジャンプ!右アゴにある黒い模様がリンの特長です

イルカに比べればエンタメ感は薄いですが、イルカの何倍も大きいシャチの迫力は半端ないです!

マイワシ35,000匹の乱舞は圧巻!

シャチの後は、筆者が一番楽しみにしていた「マイワシのトルネード」です。開館後すぐに見た黒潮大水槽に再び足を運びます。

2007年から始まったマイワシの群れの展示ですが、そもそもマイワシのトルネードが生まれたのは想定外で、エサを与えた時に興奮状態になったマイワシが大群で泳ぎ回る姿にスタッフも感動するほどだったとか。
それからエサの投入方法などを試行錯誤して現在のトルネードを完成させたそうです。

▲実際のショーは約5分ほど。何度見ても飽きない不思議な魅力があります

筆者的には朝一で見た黒潮大水槽が“静”だとすると、トルネードは“動“です。どちらも素晴らしい!

トルネードは平日は1日2回、土日祝は1日6回行われます。時間は月毎に変わります!

どっちが本物のサンゴでしょう?
見つけるとラッキーな魚も!

さて突然ですがクイズです。下の2枚の写真はどちらも南館2階にあるサンゴ礁水槽ですが、片方は本物の生きたサンゴ、もう片方はレプリカです。どちらが本物でしょうか?
筆者は水槽を目の前にしながら、「色の違うサンゴがあるな」くらいにしか思わず、佐藤さんに教えてもらって驚きました!
答えは、最初の写真、ダイバーのいる方がレプリカです。よく見るとありえないほど大きくて球状のレプリカサンゴがあります。本物の生きたサンゴは2枚目の「ライブコーラル水槽」になります。サンゴのために照明も変えているそうで、見え方が時間によって変わります。
ちなみにこのライブコーラル水槽には、約300匹の“ミスジ”リュウキュウスズメダイという魚がおり、その中に1匹だけ黒いスジが4本ある“ヨスジ”リュウキュウスズメダイがいるんです、と佐藤さん。クローバーを見つけると、つい4つ葉を探してしまう筆者としては目を凝らしました……。
▲発見しました、ヨスジです!よっしゃ、ラッキー!みなさんも、ぜひ見つけてみてください
▲サンゴ礁大水槽と同じエリアには、かわいい「チンアナゴ」もいます!

サンゴ礁大水槽の奥には、日本の水族館ではここだけでしか見られない「オオシャコガイ」がいます。
▲クマノミと比べるとその巨大さが分かる世界最大の貝「オオシャコガイ」

これに足を挟まれたら痛そうですね、と佐藤さんに尋ねると「閉じる動きはかなり遅いので、この貝に足を挟まれる人は相当鈍いですよ」と笑われました……。

1羽でも可愛いペンギンは、集団になると相当萌えます!

さて次は南館3階のペンギン水槽で13:00から10分間の「フィーディングタイム」(1日2回)。飼育係がエサを入れたバケツを持って現れるとペンギンたちが色めき立ちますが、見ている筆者も同様です!おかげで飼育係によるアナウンスの前半は全く記憶にないです…。それぐらいペンギンたちの動きは可愛くて夢中になります。
▲ペンギンは魚を頭から飲み込み、尾ビレ側から与えても必ず頭側に咥えなおすそうです

この水槽にいるのは南極やその周辺の島々に生息している4種類のペンギンたち。
目の周りに白いフチドリのあるアデリーペンギン、顔が白くてアゴに黒い模様のあるヒゲペンギン、両目をつなぐ帯状の白い模様が特徴のジェンツーペンギン、ペンギンの中で世界最大のエンペラーペンギンです。

水槽内は照明で南極の四季を再現しているそうで、取材時の水槽内の季節は春でした。
▲フォルムがかわいすぎるエンペラーペンギン!

意外に激しいウミガメのフィーディングタイム

ペンギンの後は13:30から15分間のウミガメのフィーディングタイム(1日1回)。ウミガメが水中で泳ぐ姿は南館2階の「ウミガメ回遊水槽」で見られますが、エサはペンギン水槽と同じ3階フロアで水上から与えます。
▲水槽にいるのはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類。写真はタイマイです

イベントでは飼育係が説明とともに、一匹ずつ狙ってエサの魚を投げ入れ記録していきます。素人目にはどれも似たようなカメをしっかり識別する能力に、さすが飼育係!と感服しました。

ひと通り飼育係が魚を与えた後、このイベントではお客さんもエサをあげられるんです!
カメは海藻も食べるそうですが、新鮮な海藻を大量に用意するのは難しいため、代わりにキャベツやレタスなどを与えているそうです。お客さんは飼育係から配られる葉物野菜をもらって投入します。筆者もチャレンジ!
▲のんびりしたイメージのあるカメですが、意外に激しいエサの奪い合いが勃発!

人間のためのフィーディングスペースは2カ所!

イベントの合間をぬって筆者のフィーディングタイム!ということでランチです。名古屋港水族館には、2カ所の人間用フィーディングスポットがあります。
▲南館2階のレストラン「アリバダ」は店内に大きな水槽があり、熱帯魚の泳ぐ姿を眺めながらゆったり食事ができます
▲本物のサメの肉を使った「シャークフライカレー」(1,380円・税込)

メニューにはハンバーグやパスタのほか、名古屋メシや低アレルゲンメニューなどもありましたが、筆者的に気になったのは「シャークフライカレー」。サメの肉は臭いというイメージのあった筆者ですが、全然臭いはせず、知らなかったら柔らかい鶏肉と勘違いしたかもしれません。
「シャークステーキ」(1,280円・税込)というメニューもあったので次回挑戦してみたいです。
▲南館3階の軽食コーナー「トータス」は港の景色を眺めながら食事できるフードコートになっています
▲トータスにもサメ肉を使った「シャークバーガー」(980円・税込)がありました。他にもあんかけスパや丼モノ、プレートセットなどがあります

白いイルカの「ベルーガ」に萌えキュン!

お腹もふくれたところで、北館3階に移動し、14:30から白いイルカ・ベルーガの「公開トレーニング」(1日3回)です。ちなみにベルーガを日本で見られるのは4カ所の水族館のみ。東海・関西地区ではここだけです。

野生のベルーガは、北極圏の海に住んでいるため、ここの環境も海水温や日照時間などが再現されています。この日はホドイ、タアニャ、ナナの3頭による15分間のトレーニングを見学できました。
▲お客さんがいっぱいでベルーガの人気の高さが分かります!
▲名古屋港水族館で2007年に生まれたナナちゃん。タレ目がかわいいです

最初は不格好な風体だなと思った筆者ですが、トレーニングを続ける姿に愛着が湧き、イベント後にはこの日見た多くの生きものの中で一番好きになっていました。
ベルーガの特徴は、まずメロンと呼ばれる前頭部。丸くてプルプルと柔らかく震わせることもできます。

そしてくちばしのような大きな口。すぼめることもでき、水を吹きだしたり、水中で空気を出してバブルリング(筆者は見られませんでした)を作ることもできるそうです。
▲口から水を上手に吹きだしています。回転しながらこれを行うのが「スプリンクラー」です

「スプリンクラー」の映像がこちら!

ほかにもボール投げや水吹きジャンプなども披露してくれましたが、一番印象的だったのは鼻の奥から発する声、というかキーキーという音。先に見たイルカやシャチと比べると、見ていてかなり臨場感のある賑やかなイベントでした。

新施設「でら近っ!“ごまちゃんデッキ”」は本当に近い!

▲2017年7月に完成したばかりの「ごまちゃんデッキ」。木製のため木の良い香りが漂っていました

この日の最後、15:30から体験したイベントはゴマフアザラシの「フィーディングタイム」(1日2回)。場所は北館2階のシャチスタジオの前を通って外へ出たところにある「しおかぜ広場」です。
名古屋人以外に説明すると、“でら”は“どえらい(名古屋市長の河村さん風に言えばどえりゃー)”の短縮形。つまりめちゃくちゃ近いということです。
デッキに入ってすぐ、“でら近く”にケープペンギンがいまいた。ペンギン水槽が南極を再現していただけに、こんな暑いところで大丈夫か?と心配になりましたが、ケープペンギンはアフリカ南部に生息する種類だから平気だそうです。
ちょうど羽根の生え替わる時期で羽根がボサボサになっている子もいました。

そしてケープペンギンの隣りにいたのは、ゴマフアザラシです。アラシとナノハの2頭へのトレーニングを兼ねた「フィーディングタイム」。いろんなポーズを決めてくれて写真の撮り甲斐がありました。
▲写真映えするラブリーなポーズに、お客さんからの歓声とシャッター音がUP!
▲シャチホコ!的なポーズを決める凛々しい表情もいいですが……
▲個人的には、ダラーッとした表情の方が好み。これがアクリル板を隔てて目前!
ということで1日を通して、とにかく生きもののかわいさと美しさに夢中になって癒されたなというのが感想です。賢くて愛嬌を感じられるイルカやシャチ、ベルーガ、ゴマフアザラシ、ペンギンの動きや表情もよかったですが、水槽を満たしている水自体のゆらぎや音も癒し効果抜群だなと思います。
筆者は1日中イベントに合わせて館内を廻りましたが、メインで見たいイベントの時間を軸に予定を立てるとゆっくり楽しめると思います。
また、基本的にずっと館内での見学になるので、天候を気にせずに済むのも魅力です(イルカのスプラッシュには注意!)。

旅行者の方にはシャチとマイワシのトルネードが超おすすめです。
個人的にはただボーッとするためにサンゴ礁大水槽と黒潮大水槽にまた行きたい!
▲黒潮大水槽フロアにあるクロマグロの模型で「すし●んまい!」のつもりの筆者

※記事内で紹介している各イベントの時間および開催回数は、取材時の情報です。
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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