名古屋めしよりディープ!愛知県民が愛する超ご当地グルメ10選

2017.12.21 更新

愛知県のグルメといえば「みそかつ・手羽先・ひつまぶし」などの「名古屋めし」が有名で、いまや首都圏にも専門店があるほどです。でも今回は、そんなメジャーな「名古屋めし」ではなく、地元民にはおなじみ過ぎるけれど、地元民以外にはあまり知られていない愛知県の超ご当地グルメを紹介します。

ご当地スーパー「ヤマナカ」で超ご当地グルメを物色!

ご当地食はご当地スーパーで探せ!ということで、フィール、アオキスーパー、イオン、アピタ・ピアゴなど筆者の自宅近所にある地元スーパーの中でも、一番近い「ヤマナカ 西枇(にしび)フランテ館」に足を運びました。
▲株式会社ヤマナカは昭和32(1957)年設立。ヤマナカ、フランテ、フランテ館、ザ・チャレンジハウスという4種類の店舗スタイルがあります。「ヤマナカスーパーチェーン♪」という店内音楽も地元民にはおなじみ(!?)の老舗スーパー

今回はこちらで気軽に買えるものの中から、イチオシの超ご当地グルメを10点ご紹介します!

【1】庶民のソウルフード「SUGAKIYAラーメン」

▲写真提供:寿がきや食品株式会社

まずは名古屋を代表するソウルフードと言えるラーメンチェーン「スガキヤ」のラーメンです。といっても、もちろん実店舗ではなく、お店の味を家でも楽しめるよう「寿がきや食品」が開発したカップと袋タイプの「SUGAKIYAラーメン」です。
▲右が「カップSUGAKIYAラーメン」。左の「カップ名古屋駅でおなじみのきしめん」も寿がきや食品の商品です(各192円)
▲袋麺タイプも各種あります。右から「八丁味噌煮込みうどん」、「即席 SUGAKIYAラーメン」、「即席 台湾ラーメン ピリ辛醤」(各127円)

SUGAKIYAラーメンは、カップタイプも袋タイプも“ノンフライめん”と“液体スープ”を使用。お湯を注ぐだけでできるカップ麺は、しなやかでもっちりとした食感の麺が特長で、袋タイプは煮込んでもコシの強い麺が特長です。味は店舗のラーメンとほぼ同じ和風だしのきいたとんこつスープです。

地元民の筆者からすると、完全に全国区の商品だと思っていたSUGAKIYAラーメンですが、カップ麺も袋麺も、愛知・岐阜・三重の東海三県での販売が全国約65%のシェアだそうです(販売地域は沖縄を除く全国)。
周りを見渡せば、寿がきや食品の商品だらけ!右手に持つ「5食入カレー煮込うどん」、左手に持つ「5食入本店の味 メンマしょうゆ味」も筆者はよく食べます。
名古屋名物の「みそ煮込うどん」や「台湾ラーメン」などをセットにすれば名古屋観光のお土産としても喜ばれるのでは?
▲ちなみに西枇フランテ館には、筆者もよく利用するスガキヤの実店舗もあります!定番ラーメンよりもチャーシューが増量され卵がのった「特製ラーメン」(450円)(写真提供:スガキコシステムズ株式会社)

【2】パッケージが超かわいい「キリンラーメン」

SUGAKIYAラーメンに続き、即席ラーメンコーナーで次なる商品を発見!名古屋というより西三河地域のソウルフードとして有名な「キリンラーメン」です。愛知県碧南市の小笠原製粉が作っています。
昭和40(1965)年に誕生し、平成7年に生産中止。平成22年に地元民の熱い要望により復活した歴史を持つキリンラーメン(1袋142円)。商品名には、“キリンの首のように、末永く、親しみやすい商品に!”という思いが込められているそうです。
▲あっさり優しい味で筆者の5歳の娘もお気に入り。筆者は鍋のシメに使うこともあります(写真提供:小笠原製粉)

麺に豆乳と米粉が練り込まれているキリンラーメンは、麺をゆでると豆乳が溶け出しまろやかになり、米粉のおかげでもっちりとした食感を楽しめます。
▲動物を採用したパッケージと種類の豊富さも特長。コンプリートしたくなるかわいさ!(写真提供:小笠原製粉)

西枇フランテ館にあったキリンラーメンは1食詰のしょうゆ味ですが、みそ・しお味、他にカレイ(カレー味)、イルカ(塩とんこつ味)、カピバラ(ゆず風味しょうゆ味)などキリンのお友達ラーメンもあり!

【3】名古屋B級グルメの定番・あんかけスパのための「ヨコイのソース」

麺つながりでスパゲティ。そして名古屋のスパゲティと言えば「あんかけスパ」。ということであんかけスパの名店「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」オリジナルの「ヨコイのソース」です。
▲左が「ヨコイのソース(創業)1人用」(204円)、右に並ぶのが「ヨコイのソース(創業)4人用」(667円)

こちらもSUGAKIYAラーメン同様に、実際の店舗の味を自宅でも楽しめるよう開発されたソースです。商品名に「創業」と付いている通り、昭和38(1963)年の創業当時の味が再現されています。

ちなみに「ヨコイのソース(現在)」という現在の店頭で味わえる味を再現した商品もあります。筆者は別のスーパーで購入し食べ比べてみましたが、どちらも胡椒のきいたオリジナルミートソースに違いはありませんが、(創業)の方がトマト度が高く、(現在)の方がデミグラスソース度が高い気がしました。
▲「ヨコイスパゲッティ2.2mm」(204円)もパスタコーナーに売っています。太麺でもちもちしていてあんかけソースによく絡むので、お土産の際はセットにすることをオススメします!

と、ここで筆者も初めての冷凍の「ヨコイ」を発見!
▲ヤマナカの冷凍食品コーナーで見つけた「冷凍 日清 ヨコイのあんかけスパゲッティ」(278円)

ヨコイ好きとしてはたまらず購入。
▲中を開けるとこんな感じです。

お皿に乗せてレンジでチンするだけ、しかもトッピングの具も入っています。通常のヨコイのソースの場合は具材を自分で準備する必要があるので、これは筆者のようなめんどくさがりのために開発されたとしか思えない便利食品です。
▲麺もソースも味は完全に「ヨコイのスパゲッティ」のミラネーズカントリー(通称ミラカン)味。ちなみにミラネーズがソーセージ、カントリーが野菜のトッピングのことです
▲こちらは本家「スパゲティ・ハウス ヨコイ」の看板メニュー「ミラカン」です(写真提供:スパゲッティヨコイ)

【4】誕生から40年!ソフト麺タイプの「お子様スパゲティ」

スパゲッティ繋がりということで、次は「お子様スパゲティ」(2食入138円)を紹介します。「お子様スパゲティ」は、昭和52(1977)年に販売開始されたロングセラー商品です。愛知県知多郡阿久比町(あぐいちょう)に本社のある名城食品が製造しています。
▲「お子様」という名前ですが年齢制限はありません。1袋に2食分入っています

「お子様スパゲティ」の特長は、まず見た目。トマト味が付けられた麺はケチャップ色です。そして学校給食でおなじみのソフト麺を思わせる食感が郷愁をそそります。
具材と一緒に炒めるだけでトマト風味のスパができあがるという超簡単なのもいい!フライパンで炒めてもいいですが、電子レンジもOKです。お値打ちなのもさらにいい!

名城食品の銭場さんによると「原料を混ぜ合わせる際に、真空状態にしてミキシングしています。それにより麺生地の組織が密になり、ほどよい固さの麺になります」とのこと。
▲「お子様スパゲティ」を使えば、名古屋の喫茶店メシの定番・鉄板イタリアンスパゲティも簡単!(鉄板が必要ですが……)(写真提供:名城食品)

【5】モーニングに欠かせない「つぶあんトッピング」

名古屋は喫茶店文化も有名ですが、名古屋の喫茶店メニューといえば「小倉トースト」が外せません。そして小倉トーストに欠かせないのが「小倉あん」です。
▲右が今回紹介するチューブタイプの「つぶあんトッピング」(参考価格220円・税抜)で130g入りです。左は容器タイプでドンと500g!

「つぶあんトッピング」は、三重県津市に本社のある井村屋が製造しています。販売は全国展開していますが愛知県のシェアがダントツ!そんな「つぶあんトッピング」誕生のキッカケを井村屋担当者に教えてもらいました。

「2001年の発売当時、東海エリア、特に名古屋では小倉トーストが喫茶店などで普及しており、家庭でも手軽に好きな時に好きな分だけ井村屋のあずきを楽しんで頂きたいと考え開発したのが“そのままつぶあんトースト”です。2011年頃には日本の朝食のごはんとパンの割合がほぼ同数になり、パンの需要がさらに増えると考え、さらに美味しくお求めやすい価格で容量を多くしたのが今の“つぶあんトッピング”になります」

さてここで、「つぶあんトッピング」を使って名古屋のモーニングの作り方をご紹介します!
▲用意するものは、食パンとバターと「つぶあんトッピング」
▲軽く焼いた食パンにバターを塗り、つぶあんトッピングをたっぷりかけて表面をならして……
▲コーヒーを入れて完成!筆者が使用した時は、つぶあんトッピング1本で、たっぷり盛ってトースト3枚分、チビチビ使って5枚分ほどでした

100%北海道産のあずき使用で、味も風味も抜群。しっかり甘いですが、後味はさっぱりで食べやすく、個人的にはバニラアイスにトッピングして食べるのが好きです。かき氷やあんみつに合わせるのもオススメです。

【6】コレをかければ何でも名古屋めし!?「つけてみそ かけてみそ」

名古屋の食文化の特長に“トッピング”というか“上乗せ”があると筆者は思います。前述のあんかけスパはあんや具材を乗せますし、小倉トーストもパンへのトッピングです。名古屋発祥の台湾ラーメンから派生した台湾まぜそばや台湾まぜ飯は、乗せる土台のバリエーション違いのB級グルメです。

ということで名古屋トッピング界の雄「つけてみそ かけてみそ」の登場です。
▲名古屋の食卓には欠かせない「つけてみそ かけてみそ」(289円)。地元スーパーではまとめ買いする人もたまにいます

「つけてみそ かけてみそ」を製造しているのは、天保元(1830)年創業の味噌メーカー・ナカモです。平成6年に発売された「つけてみそ かけてみそ」誕生のキッカケを杉本達哉社長に聞きました。

「元々田楽味噌や味噌おでんの素を販売していましたが、用途別の商品だと使用頻度が低いので、何にでも使える汎用調味料を作りたかったんです。あと卓上醤油はあってもなぜ卓上味噌がないのか?という考えから生まれました」
▲お惣菜コーナーで買った串カツにかければ、一瞬で名古屋めしの味噌串カツに変身!筆者のような料理下手でも、かければ料理が美味しくなるので重宝しています

気になるお味は、豆味噌に自社製造の米味噌を加えていることで、まろやかな甘みとコク、ゴマの風味があり、まさになんにでも合う万能味噌!

おでんにかければ味噌おでん、とんかつにかければ味噌カツ、焼きなすにかければなす田楽に、炒め物に使えば味噌炒めに。和洋中・肉野菜魚を問わず、とりあえずかけてみればいいという、商品名通りの簡単な使用方法が最高です。
ナカモのfacebookページで多彩なレシピが公開されているので参考になりますよ。

【7】半端ないラインナップの「えびせん」

愛知県らしいお菓子を探してお菓子コーナーにやってきました。すると「えびせん」の種類が豊富なことに気付き、調べてみると、えびせんべいの生産量は愛知県が日本一。明治時代に三河湾で大量に獲れたアカシャエビを利用して製造するようになったという歴史もあるようです。

贈答にも使われる坂角総本舗の「ゆかり」好きな筆者ですが、愛知がえびせん王国だったことを知りませんでした……。
▲スーパー用語で陳列棚のことをゴンドラというそうですが、西枇フランテ館ではえびせんにほぼ2つのゴンドラを使用!他に廻った2つのスーパーでは1ゴンドラでした

これだけ大量にあると正直迷います。そこで日和見な筆者は、人気のあるえびせんをお店の方に尋ねました。
▲西枇フランテ館にやってきて4年目という副店長の小野さん。普段は加工食品売場を中心に見つつ、店舗をまとめているそうです
▲2017年10月度の売れせんベスト3がこちら!
▲第1位は柴田製菓の「えび桜」(192円)。マイルドで万人受けしそうな味です
▲第2位は一色屋の「えびせんべい 上えび」(213円)。塩味と香りがきいてビールにもよく合います
▲第3位は一色屋の「えびせんべい 小花丸」(213円)。表面にタレのような味がついていて食べ始めると手が止まりません

ちなみに小野さんからは「特売などによっても売れ行きは変わるので、人気があるから売れたとは限りません」と水を差されました。とはいえ、同じえびせんでも、姿焼きやみりん焼きなどもありお値段も手頃なので、詰め合わせにすれば手土産にもちょうどいいなと思った筆者でした。

【8】愛知が誇るビスケット「しるこサンド」

愛知県・小牧市にある松永製菓が製造している「しるこサンド」は、もはや全国区のビスケットだとは思いますが、地元民の日常食としては外せません。名古屋駅やセントレアなどでしか買えない「メガしるこサンド」はさすがにありませんが、やはり地元スーパーはラインナップが豊富です。
▲定番のしるこサンド(213円)以外に、抹茶しるこサンド(203円)、しるこサンドクラッカー(127円)、しるこサンドスティック(129円)などが並んでいました。
▲筆者が一番好きなのは、愛知県・西尾産の抹茶を使用した「抹茶しるこサンド」。甘みと塩味と抹茶の香りが絶妙です

スーパーやコンビニによって取り扱っている種類が違ったり、新発売や生産中止などもあるので、「しるこサンド」ファミリーの商品は、見つけた時が買い時です。

また以前に紹介した「しるこサンドの森 あんびすきゅい」に行けば「生しるこサンド」も買えますし、「あんびすきゅい」の隣りにあるアウトレットでは超お値打ち商品が買えるので、わざわざ訪れる価値ありです!
▲愛知県・小牧市にあるしるこさんどの森「あん・びすきゅい」

【9】家庭でも作る定番おやつ「鬼まんじゅう」

さて次は、和菓子コーナーで見つけた庶民のおやつ「鬼まんじゅう」(通称鬼まん)です。
他地域で見かけることもあるそうですが、意外にも愛知県や岐阜県を中心とした東海地方の郷土菓子だそうです。地元民にとっては家庭や給食での定番おやつとして、筆者も子供の頃に親によく作ってもらった記憶があります。
▲西枇フランテ館の鬼まんは商品名が「ごろごろ芋まんじゅう」(3個入198円)でした

鬼まんは、材料の小麦粉と砂糖と水、そして小さくカットしたサツマイモを混ぜて蒸すだけという超簡単で素朴なまんじゅうです。見た目が鬼の金棒のようにゴツゴツしているからその名が付いたとも言われています。
▲店内で見つけた鬼まん用のミックス粉(142円)。愛知県以外で売れるか心配になるニッチな商品ですが、「入荷後にすぐなくなるほど人気です!」と小野さん

愛知県内なら和菓子店、スーパー、コンビニなどでほぼ買える鬼まんですが、観光客が名古屋に来た際にお土産として買うなら、名古屋駅の名鉄百貨店B1にある「浪越軒」や「吉芋」の鬼まんが買いやすくてオススメです。
▲「浪越軒」の鬼まん。一番右が定番の白。真ん中がサツマイモの皮付き。左が黒糖タイプの黒(各1個152円)(写真提供:浪越軒)

筆者が自宅で作るのと違って上品な味わい!しかも3種類の食べ比べができるのでお土産にすると喜ばれること間違いなしです。

【10】日本初の本格的粉末インスタントカレー「オリエンタルカレー」

最後の地元食は、みんなが大好きカレーです。紹介するのは、愛知県・稲沢市にある株式会社オリエンタルが昭和20(1945)年に発売したロングセラー商品「即席カレー」!
▲パッケージもレトロでかわいい「即席カレー」(138円)

この「即席カレー」の最大の特長は、一般的な固形タイプのカレールーと違って粉末タイプなところ。

発売当初から添加物をできる限り少なくし、自然な食品作りを目指しており、今でもほとんどレシピが変わっていないという完成度の高さもロングセールスを続ける秘密です。脂肪分控えめで味付けが優しく、老若男女が食べやすいのも特長!

さらに粉末だから、カレーライス以外にもチャーハン、焼きそば、野菜炒めなどをカレー味にするのに使え、メニューの幅が広がるという利点も!
▲オリエンタルは特製のチャツネ(調味料)と一緒にじっくり煮込んだ「マースカレー」を第2弾商品として昭和37(1962)年に発売!これはそのレトルト版(246円)です
▲調理不要のレトルト版を実食しました。辛さ控えめでまろやかで、子供でも安心の優しい味でした
愛知県の超ご当地グルメ、いかがでしたでしょうか?
すでに知っているものもあったかもしれませんが、愛知県民が日常的に食べているものばかりなので、地元気分をより楽しみたいなら「名古屋めし」とともにチェックしてみてください。

紹介した商品はほぼすべて地元スーパーやコンビニで買えるのでお土産にもしやすいはずです。
個人的な番外編として地元の名古屋牛乳が作っている「ローヤルトップ」(価格は店舗によって異なる)をご紹介。
独自製造方法により1本(180ml)に9gのハチミツの栄養分を損なわず配合した炭酸ドリンクです。味はハチミツの味を感じられるいわゆるオロ●ミンC系。

最近はあまり見かけなくなりましたが、筆者的には懐かしいドリンクのひとつで、銭湯や道の駅などで見つけると買っています!
※ヤマナカ・フランテ・フランテ館での取扱商品は店舗により異なります。
※価格はすべて税込です。時期・店舗により価格が異なる場合があります。

【取材協力】ヤマナカ 西枇フランテ館
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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