頭からかぶりつけちゃう鮎づくし料理。秋には鮎の食べ放題も!

2017.09.22

飛騨の山中峠を源流とする庄川は、鮎が捕れる清流として有名です。その庄川沿いの富山エリアには鮎料理専門店が複数軒あり、中でも「鮎や」は鮎づくしのコース料理が味わえるほか、秋には鮎の食べ放題「鮎まつり」も実施されるとか。そんな人気店で、鮎の味わいを心ゆくまで堪能してきました!

清流・庄川沿いの鮎料理専門店で味わう旬の鮎

水がもたらす美食が多い富山。ホタルイカや白エビなどの海の幸を連想しがちですが、川の幸もはずせません。中でも春から秋は庄川の鮎が美味!古事記や日本書紀にも出てくるほど日本人に親しまれてきた清流の美味が、富山市からも金沢市からも車で約40分の距離で味わえるのです。
▲庄川では6月~11月には鮎釣りを楽しむ一般の人の姿も見られます
▲庄川にかかる大きな橋。鮎釣りのためのおとり鮎「種鮎」が販売(販売元「鮎や」)されるほど、庄川は鮎釣りが人気

今回は庄川沿いにある複数軒の鮎料理屋の中で、鮎料理専門店「鮎や」さんに伺いました。庄川の橋のすぐそばにあり、爽やかな緑に包まれ、川のせせらぎが聴こえる凛とした佇まいのお店です。
▲入口の右手には庄川の伏流水が流れ、店内へと続いています
▲店内では池へとつながり、大切に鮎が育てられています
▲網の中でぴちぴち元気よく跳ねる新鮮な鮎たち。庄川の鮎は女子でも食べやすい約18cmという小ぶりなサイズが特徴

どうして店内にこんなに鮎がいるのかと伺うと、「当店は川魚卸問屋でもあるんですよ」と支配人さんが教えてくれました。
1981年(昭和56)に川魚卸問屋として創業し、1983年(昭和58)から鮎や岩魚、鰻などの川魚を出荷販売を開始。初代社長が鮎料理にも詳しい板前であったことから、1991(平成3)年に鮎料理専門店「鮎や」も始めたそうです。

鮮度にこだわった贅沢な鮎を味わって

鮎の旬は3~11月。春の鮎は若鮎と呼ばれ、柔らかくあっさりとした味わい、夏の鮎は脂がのってジューシー、秋には子持ちの鮎が楽しめ、それぞれの季節ごとに味わいが異なるそうです。
特に「鮎や」の鮎は品質と鮮度にこだわった、とれたての鮎。鮎本来のおいしさを堪能できるとあって、期待が高まります。
▲机の間隔が広めにとられ、ゆったりとくつろげるテーブル席
▲店員さんが焼きたての鮎を含む鮎料理を運んできてくれました
▲「鮎料理(五品)」2,500円(税別)。ご飯・汁物・漬物付はプラス500円(税別)

今回いただくのは、炭火でふっくら焼き上げられた鮎塩焼きを含む5品の鮎料理。全ての料理に鮎があしらわれていて、鮎の味わいの幅広さを楽しめます。
▲ガラスの器には鮎のお造りと鮎のこぶ〆たたき風が盛られています
▲醤油を少しつけていただきます

生簀からすくいあげてすぐに造られているので、鮎の最もおいしい瞬間を味わえます。小さな鮎の姿からは想像できないほど肉厚で、噛むほどに口の中で甘さを感じられ、鮎の香りがふわっと広がります。爽やかな余韻も鮎ならでは。
▲頭から尾、骨までまるごと食べられる鮎塩焼き(5尾)

鮎といえば塩焼き!こちらでは料理人が炭火でじっくりと焼き上げてくれるので、ふっくらとした身と、パリパリの皮の焦げ具合が絶妙。やわらかさと甘さ、そして苦みのバランスがすばらしく、特に焼きたてはシンプルにして絶品です。塩にもこだわり、全国各地の塩の中から、この土地の鮎に合う味が吟味されています。
▲塩焼きはそのままでもおいしいけれど、醤油ベースの酢「鮎酢」をつけるとまた美味

ちなみに鮎塩焼きは追加注文も可能。1尾350円(税別)からで、大きさによって価格が異なるとのことです。
▲座敷席の障子を開けると、庄川の景色が広がります
▲まるごと1尾をカラリと揚げた鮎唐揚げ

日によって唐揚げか南蛮漬けのどちらかの料理になりますが、この日は唐揚げでした。生きた鮎に切り込みを入れて揚げているので、鮎が自然と扇形になるそう。カリッとした食感で、箸で簡単に切り分けられるほど柔らかい!もちろん、頭も尾も1尾全ていただけて、あっという間にペロリと完食。
▲2つの味わいが楽しめる鮎の塩辛「鮎うるか」

鮎の形をした器の中にあるのは、2色の鮎うるか。白色は鮎の真子と白子で作られた「子うるか」、黒色は頭から身、骨まで全て使った「身うるか」で、どちらも「鮎や」の鮎を用いて作られた鮎の塩辛です。お酒はもちろんごはんにも合いそうなほどコクがあり、深い味わいです。
▲味わったことのない鮎の新しいおいしさの数々に感動!

このほか、関西風うざく(うなぎときゅうりの酢の物)と夏野菜の炊き合わせが加わる「鮎料理(七品)」3,500円(税別)、鮎と茄子のゼリー寄せや鮎白子のテリーヌ、鮎焼き押し寿司など女性向けの鮎料理がふんだんの「レディース会席コース(十品)」3,000円(税別、平日30食限定)も楽しめます。
▲炭火で焼かれる2尾刺しの鮎。びっしりと並んでいます!

「鮎や」では、毎年10月中旬から11月末まで炭火焼の鮎塩焼きを1時間食べ放題で楽しめる「鮎まつり」が実施されます。鮎塩焼き単品の食べ放題ではなく、「鮎料理(五品)」に鮎めしが付き、さらに鮎塩焼き食べ放題がプラスされるコースで3,500円(税別)となります。その年の鮎の数によって何日から実施するかどうか決まるので、お店のホームページか電話で確認を。

広い店内はさまざまなシーンに対応

▲お店の前に流れる小さな川で泳ぐ鮎を見ながらお料理がいただけるテーブル席

全国各地から鮎の味を求めて訪れる人が絶えない名店なだけに、店内は座敷席のほかにカウンター、テーブル、まるで旅館の一室のような特別室までさまざまな部屋があり、さらにお土産コーナーもあります。
▲10名まで入れる特別室。この部屋の隣はソファー席となっています
▲奥の座敷席。8名用の席がふたつあり、机をつなげると約16名入るそうです
▲お土産コーナーには鮎親うるか1,500円や鮎子うるか2,500円、鮎甘露煮中5尾1,500円・小10尾2,500円など、さまざまな鮎加工品が並びます ※すべて税別
小ぶりで色つやもいい庄川の鮎。「鮎や」ではふだんのコース料理でも満足できますが、秋の鮎食べ放題「鮎まつり」は心ゆくまで鮎の味を堪能できます。新鮮だからこその多彩な食べ方、鮎を知り尽くした鮎専門店でなくちゃ体験できません。ぜひ「鮎や」で鮎の新しい魅力に出合ってみてください。
SARYO

SARYO

石川県の温泉地として名高い南加賀在住のライター・エディター、時々シナリオライター。北陸の地域情報誌に10年勤めていた経験と、国内も国外も興味津々な好奇心をフル活用し、さまざまな情報をお届けします。歴史、神社仏閣、旅、温泉に強く、利用者と同じ目線を重視するスタイル。

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