銀閣寺参道、哲学の道…ぶらり散策して見つけた素敵なお店3選

2017.11.15 更新

京都市左京区、東山のふもとにある「哲学の道」は、京都市内でも有数の人気を誇る散策路。木々の木漏れ日を受けながら、ぶらりと散策して見つけた素敵なお店をご紹介します。

四季の表情を映す散策路を、のんびりお散歩

哲学の道は、東山山麓を流れる琵琶湖疎水沿いに続く1.8kmほどの散策路。銀閣寺橋周辺から永観堂付近の若王子橋までの沿道に植えられた木々は、桜、新緑、紅葉と季節ごとに表情を変え、その美しい景観を求めて多くの人が訪れています。
▲白川今出川の交差点付近に設置された碑。ここから散策道がスタート

哲学の道はもともと、明治23(1890)年に琵琶湖疏水が完成した際に、管理用道路として設置された道でした。そのころ、京都大学の哲学者である西田幾多郎(にしだきたろう)などの文化人が近くに住んでいて、彼らが思案を巡らせながら散策していたことから「哲学の道」と呼ばれるようになりました。
現在は散策道として整備され「日本の道100選」にも選ばれています。周辺にも個性的な飲食店や雑貨店などがあり、たくさんの観光客賑わっています。
▲桜咲き誇る春の哲学の道。京都でも屈指の桜の名所

沿道には数多くの桜が植えられています。これは哲学の道周辺に住んでいた日本画家、橋本関雪(はしもとかんせつ)と妻よねが、大正10(1921)年に300本の桜の苗木を京都市に寄贈したのに始まります。当初の木はすでに樹齢が尽きたといわれていますが、代替わりをした今でも「関雪桜(かんせつざくら)」の名を冠して人々に愛されています。

敷地内の日本庭園が美しい、老舗化粧品店【よーじや】

哲学の道を半ばまで歩くと、趣ある日本家屋に掲げられた看板を発見。あぶらとり紙など和風の女性化粧品で有名な「よーじや 銀閣寺店 ショップ&カフェ」です。京都らしい風情漂う外観がとっても素敵。さっそく中に入ってみましょう!
門をくぐると日本家屋の母屋があり、その奥に広々とした純和風の庭園が広がります。窓が大きく取られた母屋はカフェになっていて、庭を眺めながらゆったり時間が過ごせそうです。
店内では、あぶらとり紙をはじめとしたさまざまな化粧品雑貨が販売されています。この時も多くの女性客が訪れ買い物を楽しんでいました。
▲和のイラストがかわいらしい「あぶらとり紙」。この時には右側の秋限定「あぶらとり紙 ゆず」もありました
大正生まれの「あぶらとり紙」(1冊 税別330円)は京都の舞台や映画関係者、花街の女性たちに愛用され、いまや全国的な知名度を誇る人気商品になっています。
お店の方に人気商品を聞いてみたら「和紙たおる」(税別860円)をおススメしてくれました!こちらは水に溶けない和紙を伝統製法で織り上げたボディタオル。水を含みやすい和紙ならではの優しい洗い心地が特徴で、余分な皮脂や老廃物も落としてくれる優れモノだそうです。

京都らしくてカワイイお土産を探すなら、ぜひ立ち寄ってみてください。
疎水には、いくつもの小さな橋がかかっています。舗装された散策路の向かい側にも、実は歩ける道があります。時には橋を渡って、違う視点からの眺めを楽しんでみるのも一興です。
ふと足元に目をやると、野良猫の姿をよく見かけました。どこかに居心地のいい住処でもあるのでしょうか、そののんびりしたカワイイ姿には、猫好きでなくともほっこりと癒されてしまいました。

にぎりたての具だくさんおにぎりをテイクアウト【青おにぎり】

お散歩を続けていると少し小腹がすいてきました!というわけで、おすすめのグルメスポットをご紹介。哲学の道から西へ100mほどの通りにある「青おにぎり」は、手作りおにぎりの専門店。個性的なお店の前では、おにぎりの神様を祀る“おにぎり神社”が設置されています。
店内は10席ほどのカウンターでイートインもOK。テイクアウトの場合は笹の葉に包んで持たせてくれます。店内には、店名にちなんだ「青おに」の絵がたくさん飾られていました。
手際よくおにぎりを握るのは、オーナーの青松さん。お店を初めて6年(2017年時点)、現在は一人でお店をきりもりされています。イートインは予約不可で来店順に対応するため、ランチタイムは行列ができる日も多いそう。確実に味わうなら前日までにテイクアウトの予約をするのがおススメです。
メニューは鮭、うめ、こんぶなどのオーソドックスなものから、キーマカレーやクリームチーズおかかなど個性的なものまで豊富にそろいます。今回は、左からピリ辛じゃことピーマンの具が入った「青鬼の爪」(税込180円)、すじこ鮭(税込220円)、もっちり玄米塩にぎり(税込180円)の3つをチョイス。

絶妙な塩加減でふんわりとほどけるお米と、しっかり味の具が口の中で一体になる具入のおにぎり、もちっとした食感と噛むほどに味がでる玄米おにぎり、どちらも食べごたえ十分であっというまに平らげてしまいました!

絶品の手作りおにぎり、散歩のお供にいかがですか?

銀閣寺参道にあるショコラ専門店【ベルアメール京都別邸】

哲学の道の北側の突き当りを、東山の方向へ上ると銀閣寺(慈照寺)へ至ります。その参道には多くのお土産店や飲食店が立ち並んでいて、哲学の道の静かさとは対照的な賑わいを見せています。

そろそろ足も疲れてきたところ。一休みしてカフェタイムといきましょう!
最後に紹介するのは、その銀閣寺へ至る参道に2017年9月にオープンしたばかりの「ベルアメール京都別邸 銀閣寺店」。

ひとつずつ丁寧に作られるショコラは、厳選されたカカオを使用し、日本の風土や気候にあわせたフレーバーになっています。
目にも鮮やかな色とりどりのショコラ。日本の季節を表現したイラストがプリントされた「ショコラ雅(一粒税込260円)」は、あさがおのデザインはラムネモヒート味、お月見はきなこキャラメル味といった具合に、和洋の素材を組み合わせた新しい味わいが楽しめます。
こちらは「瑞穂のしずく(一粒税込260円)」。京都伏見の日本酒や国産茶、国産フルーツのジュレが入っていて、ショコラとのマリアージュが楽しめるシリーズです。
▲大西茶園 新宮茶 初採り(税別900円)

さて、お待ちかねのカフェタイム。店内のイートインスペースで頂きましょう。
愛知県新宮産の無農薬茶葉の中でも、柔らかい新芽を手摘みしたお茶と、そのお茶に合わせて特別に作った限定ショコラのマリアージュが楽しめるセット。お茶のうま味と茶葉を練りこんだショコラの相性は抜群で、温かい新宮茶がほっとしみ込んでいきます。
▲播磨園 有機栽培抹茶(税別900円)

20日以上日光を遮断した茶葉を丁寧に挽き上げた抹茶にも、ショコラティエがセレクトした相性ピッタリのショコラが1つ付きます。頂いたのはきなこキャラメル。優しい甘みと、抹茶のまろやかな味わいが絶妙に口の中で溶け合い、心をゆるりとほどいていきます。
小さいながらも丁寧に造られた庭園を眺めながら甘いショコラと温かいお茶を味わって、癒しのひと時を過ごしてください。

季節ごとに表情を変える、哲学の道の風景

最後に、四季折々の美しい風景をご紹介。
先述のように、春は桜の名所として多くの観光客が訪れます。1.8kmも続く桜並木の下をのんびり歩けば、春の訪れが感じられます。
桜が散ったら新緑の季節。若々しい木々の、緑の木漏れ日と爽やかな空気は夏の訪れを予感させます。梅雨の前にはアジサイの花もそこかしこに咲き、季節の移ろいを感じさせます。
肌寒さを感じる季節になれば、木々の葉は緑から黄色、そして朱色と絶妙なグラデーションを表現します。一年で最も多くの人が訪れる秋は、まるで絵画のような風景の中を散策することができるのです。
いかがでしたか?
琵琶湖疎水の傍らで、ゆっくり流れる時間を感じながらのお散歩タイム。京都らしい風情を味わいながら、個性的なお店を巡ってみては。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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