紅葉に染まる世界を空中散歩!御在所岳と湯の山温泉は絶景スポット満載だった

2017.10.07

三重県と滋賀県にまたがる標高1,212mの御在所岳(ございしょだけ)は、春夏秋冬それぞれに大自然の表情を楽しませてくれる人気のスポット。なかでも秋の紅葉シーズンになると、黄・オレンジ・赤…と、木々が鮮やかな色を差す絶景ポイントとなるため、県内外から多くの人が訪れます。今回は御在所岳の紅葉と、帰りに立ち寄りたいおすすめの湯の山温泉「ホテル湯の本」のお風呂をご紹介します。

▲例年10月下旬~11月中旬ごろに紅葉の見頃となる御在所岳中腹エリア

御在所岳の紅葉の見頃は、例年山上エリアが10月中旬~10月下旬ごろ、中腹エリアが10月下旬~11月中旬ごろ、そして温泉街エリアが11月中旬~11月下旬ごろ。と、上から順に下りてきます。
▲見頃を迎えた山上エリアの紅葉
▲11月中旬~11月下旬ごろの御在所岳の麓にある湯の山温泉街

御在所岳は、登山やロッククライミングを楽しむ人たちにも人気のスポット。今回訪れたのはまだ紅葉を楽しむには少し早い9月でしたが、ロープウエイと観光リフトを利用して頂上まで上り、紅葉時の写真と比較しながら御在所岳の魅力をご紹介していきます。
御在所ロープウエイの乗車駅へは、東名阪自動車道・四日市ICから車で通常なら約30分で到着しますが、紅葉シーズンはかなりの渋滞が予想されるので、公共交通機関を利用するのがおすすめ。

近鉄四日市駅から湯の山温泉行きの電車に乗り約30分、終点の湯の山温泉駅からは三重交通バスで湯の山温泉まで通常なら約8分。バス停からは徒歩約10分で御在所ロープウエイ乗り場に到着です。
御在所ロープウエイの湯の山温泉駅までは一本道なので、バスも渋滞に入ってしまうことにはなりますが、その距離はだいぶ短縮できます。

御在所ロープウエイからの絶景を楽しむ

湯の山温泉駅の標高は約400m。
ここからロープウエイを利用して標高約1,200mの山上公園駅まで一気に上ることができます(乗車運賃:大人〈中学生以上〉2,160円、小人〈4歳以上小学生以下〉1,080円・往復、ともに税込)。
▲御在所ロープウエイ「湯の山温泉駅」

ロープウエイのゴンドラは1分間隔で発車します。
さぁ!次はいよいよ私たちの番。

中は広々!最大で10人乗ることができます。
シートに座ったところで、ワクワクが最高潮に。
スゥ~!っと地上から離れて山の頂に吸い込まれていくような感覚。
下に見える湯の山温泉街がぐんぐん小さくなっていきます。
▲ロープウエイから見下ろす湯の山温泉街周辺
▲紅葉の季節になると緑色の木々に、黄色・オレンジ色・赤色と、鮮やかな色の葉が入り混じり、山を彩ります
この日は四日市市街は晴れていたのですが、山のお天気は少し怪しい雰囲気。山上を見上げると、先を行くゴンドラが雲の中に消えていきます。
▲CMの撮影などで使われることもあるという険しい岩肌

むき出しになったゴツゴツとした岩が見えてきました。
「え~!あんなところに人がいる!!」
ところどころで登山やロッククライミングを楽しむ人たちが断崖絶壁の上に立つ姿を見かけますが、見ているだけで手のひらにじんわりと汗がにじみます。

そして「ドーン!」と目の前に現れた大迫力の「白鉄塔」。
標高約940mの地点にそびえ立つロープウエイの支柱です。
▲御在所ロープウエイのシンボル的存在の白鉄塔

高さは61mもあり、ロープウエイの鉄塔の中では日本一。ロープウエイが開通した1959(昭和34)年当時は、世界一の高さを誇っていたのだそう。

運が良ければロープウエイから御在所岳に生息するニホンカモシカを見ることもできるのだとか。
視線を下に落とすと、麓に広がる四日市市街から伊勢湾までが見渡せます。
「すご~い!」あっという間にこんな高さまで上ってきました。
ほとんど揺れないのでまったく怖くはないのですが、下を見下ろすとあまりの高さにお腹のあたりがちょっとムズムズします。
▲秋にはあたり一面が赤や黄色に色づきます

2018年の7月頃からは、床部分にガラス窓がはめ込まれたゴンドラが徐々に導入される予定なのだそう。
足元から御在所岳を見下ろすなんてスリル満点!
空中を飛んでいるような感じでしょうか?想像しただけでドキドキします。
▲山上に近づくと、進行方向右側にそそり立つ屏風岩が現れます

間もなく山上公園駅、山々を見下ろす約15分間の空中散策が終了です。
ロープウエイを降りて、辺りを散策してみましょう。

山上公園駅周辺の美観を楽しむ

ロープウエイを降りると、空気がひんやり。
湯の山温泉駅と山上公園駅の温度差は平均約5度、最高で10度も低いことがあるそうなので、寒さ対策をお忘れなく。
ロープウエイを利用する場合は、散策するための遊歩道が整備されているので気軽に出かけることができますが、坂道や階段もあるので歩きやすい靴で出かけるのがおすすめです。
散策しながら、山上公園駅から「富士見岩展望台」へ向かいます。
緑豊かな夏も気持ちがいいですが、紅葉シーズンも格別です。このあたりも赤々とした風景が堪能できます。
▲艶やかな紅葉をまとう、こんもりと丸い山肌は展望台に向かう途中に見られます

山上公園駅から歩いて6分ほどで、富士見岩展望台に到着。巨岩の上に設置された展望台は、空に向かってせり上がる形になっています。
▲富士見岩展望台付近も取材時は青々としていましたが…
▲紅葉シーズンになると絶好のフォトスポットに
四日市市街や伊勢湾、名古屋駅前のツインタワーまでもが見渡せるはずだったのですが、残念なことにこのときは雲に囲まれており、ぼんやりと四日市市街が見える程度です。
天気がよく空気が澄んでいると、ここから富士山を望むこともできるのだそう。

展望台からの景色は少し残念でしたが、展望台まわりの景色はとても気分爽快!
引き続きあたりを散策しながら山上公園駅のほうへ戻る途中の景色を楽しみたいと思います。
▲富士見岩展望台近くの散策路周辺。取材時は青々としていましたが…
▲紅葉シーズンには美しく紅葉した姿が楽しめます

ひととき風に流され、雲がサーッと消えました。
「やったー!晴れた~!」

視界がひらけ伊勢湾までもが広く見渡せます。
「ドカーン!」
目の前には巨岩も現れました。

御在所岳のあちこちで、おもしろい形をした岩が見られます。
▲右上にボコッと乗っている巨岩が、高さ10mもある「大黒岩」
▲大黒岩の横に見える岩が「鷹見(たかみ)岩」

私には、何人もの人が肩を寄せ合ってひそひそ話をしているように見えてしまう「鷹見岩」。
おもしろい形をした岩もいいですが、さきほど乗ってきたロープウエイと御在所の山々とが織りなす景色も趣きいっぱい。
▲山上エリアの紅葉。後方左側に見える尖った山は鎌ヶ岳

紅葉シーズンには、ステキな景色が思う存分楽しめます。
▲御在所岳にはフォトジェニックなスポットがいっぱい!
紅葉シーズンには、この絶景をカメラに収めようと多くの人が詰めかけるというのも納得です。

観光リフトで御在所岳のてっぺんを楽しむ

山上公園駅付近の景色をひとしきり堪能したら、さらに上、御在所岳の頂上を目指しましょう。

山上公園駅から徒歩約1分のところにある観光リフト「ロープウエイ駅」から観光リフトに乗って、一気に頂上まで上ることができます。
▲観光リフト「ロープウエイ駅」

リフト乗り場に出ると、景色がガラッと変わりました。
なだらかに開けた場所は、冬になると三重県唯一のスキーゲレンデになるんです。
▲観光リフトの右側に広がるスキーゲレンデ
▲芝生の上をポップなカラーのリフトが流れています。秋には両サイドの木々も美しく紅葉します
▲頂上を目指して歩く人たち

頂上へは歩いて上ることもできますが、私たちは迷わず楽ちんな観光リフトを体験。
▲頂上までは徒歩約30分。観光リフトで約10分

「これ、想像以上に楽しい!」
秋になって紅葉の中をリフトで移動するなんて、なかなか優雅で贅沢な楽しみ方。
観光リフトは距離が長いので乗りごたえも十分です。

観光リフト「頂上駅」に到着!!
「う~っ!まっ白…なにも見えない…」
▲御在所岳頂上、標高1,211.95mの一等三角点。写真手前が三重県、奥が滋賀県の県境

晴れていると周辺の山々や町並みが一望でき、伊勢湾や滋賀県の琵琶湖までも見えるそうですが、この日は一面霧に覆われてしまいました。

霧に覆われた幻想的な景色もこれまた一興ということで、気を取り直して、頂上から少し下りたところにある紅葉スポットに行ってみることに。

記念碑やパワースポットを巡るのもオススメ!

▲なだらかな石段が続く遊歩道

山頂から遊歩道を散策しながら、向かったのは記念碑広場。
▲中央に見えるのは、鈴鹿国定公園に指定された際に建てられた記念碑
▲うわ~記念碑周辺の紅葉もきれい。写真映えする絶景にうっとり!

頂上付近の景色を堪能したところで、御在所岳には他にもパワースポットとされる場所があるので、ここであわせてご紹介しておきましょう。
▲絶対に落ちない奇岩「地蔵岩(じぞういわ)」

四角い岩が絶妙なバランスで2つの岩に乗る「地蔵岩」。「絶対に落ちない!」ということで、受験生に人気のスポットです。

御在所岳の中腹あたりにあり、登山道の途中で見ることができます。
軽装で気軽に行けるところではないので、登山に自信のある方は、しっかりと装備をしてチャレンジしてみてください。
▲地蔵岩付近の紅葉

山上エリア、中腹エリア、温泉街エリア。どこの紅葉時期を選ぶか迷うところだと思いますが、どのエリアの紅葉も最高にキレイなのできっと大満足できるはず。

さて、御在所岳の壮大な景観を楽しんだところで、お腹もペコペコ。
山上公園駅から徒歩約8分のところにあるレストランへ向かいました。

レストラン「アゼリア」の名物・御在所カレーうどん

山上公園駅の近くにあるレストラン「アゼリア」へやってきました。
▲「アゼリア」近くの紅葉もキレイ

御在所名物と噂の「御在所カレーうどん」をぜひ食べてみた~い!
▲名物の「御在所カレーうどん」900円(税込)

「じゃ~ん!」
麺には太めでもっちもちの伊勢うどんが使われており、カレーとの相性も抜群!
トッピングされているのは特製の豚の角煮、サクサクの天かす&ねぎ&彩りのきざみ唐辛子。
豚の角煮は、大自然の中で育てられた三重県産の「さくらポーク」を使っているのだそう。
しっとりとした弾力のあるお肉ですが、口の中に入れたとたんホロホロっとほどけるやわらかさ。
スパイシーなカレーと合わさることでお肉の甘みが際立ちます。

そしてもう一品ご紹介するのは、「猪肉味噌焼き定食」。
▲「猪肉味噌焼き定食」1,200円(税込)

猪肉と湯の山温泉のご当地味噌「僧兵(そうへい)味噌」を、朴葉の上で焼き絡めていただきます。

「プツプツプツ…」芳ばしい香りがしてきたら、味噌を絡めながら猪肉を返します。
濃い目のしっかりとした味なので、ご飯がガツガツと進みます。

レストラン「アゼリア」は、2018年の夏にリニューアルオープンする予定なのだそう。新しく生まれ変わるアゼリアも、今から楽しみ!

お腹も満たされたし、次は御在所岳のふもとにある温泉に立ち寄って、温まってから帰りましょう!

御在所岳の麓にある湯処・湯の山温泉「ホテル湯の本」

▲しっとりとした雰囲気の「ホテル湯の本」のロビー

「ホテル湯の本」は、御在所ロープウエイ乗り場のすぐ近く、駐車場の真ん前にあります。

ホテル湯の本所有の泉源の泉質は単純温泉。疲労回復や神経痛、美肌効果が期待できるといわれています。

露天風呂(男女各1)や大浴場(男女各1)、貸切風呂(2)があります。大人800円・小人400円(ともに税込)、貸切風呂は別途2,000円(税別・1回45分)。
▲御在所岳が望める展望大浴場

秋になると、露天風呂から望む山も色づきはじめます。
▲名古屋方面が一望できる露天風呂
▲紅葉の中の露天風呂
▲御在所岳の岩肌を思う、石造りの貸切風呂「流星」
▲マイクロバブル付きの貸切風呂「緑山」

素晴らしい景色の中で楽しむ温泉は最高!
スタッフの方々の温かい笑顔のおもてなしにも、ほっこり癒されました。
御在所岳の絶景・紅葉を楽しみ、名物料理に舌鼓。麓に下りたらまったりと、温泉につかって疲れを癒やす。
友達同士はもちろんのこと、カップルやご夫婦で楽しんでいただきたい秋の風物詩「紅葉狩り」を、御在所岳で満喫してみてはいかがでしょう。

※紅葉の写真はすべて2016年以前のものです
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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