「アグー村」で、沖縄ブランド豚の美味しさと可愛さにメロメロ!

2017.10.16

とろける脂身と甘みが特徴の沖縄ブランド豚「アグー」は、沖縄旅行でぜひ食べてほしい一品です。大自然が広がるやんばる(沖縄本島北部)で一頭一頭大切に育てられたアグーを美味しくいただけるうえ、アグーを直接観ることができる筆者いちおしの穴場スポット「アグー村」の全貌をご紹介します!

沖縄のブランド豚に会える「アグー村」へ!

沖縄自動車道の最北端、許田ICを下りて県道18号を車で走ること約30分。名護市大川にある「豚我小谷(とんがおごく) アグー村」(以下、アグー村)に到着です。
アグー村は、アグーの生産で有名な「我那覇(がなは)畜産」が2014年にオープンしたアグー豚のテーマパークです。「アグー豚を食べる場所はあるけど、アグーがどんな豚か見る場所がない。もっと知ってもらえる場所を作りたい」という願いのもとに作られました。
▲くねくねとした山道を下ると、かわいらしいエントランスが出現!
▲門をくぐると、三角屋根の「アグー館」が迎えてくれます

アグー村は、レストランや売店があるアグー館と、アグーへの餌やり体験ができるテーマパーク部分(入園料:高校生以上500円、小・中学生300円、6歳未満は無料)の、大きく2つに分かれています。アグー館だけの利用なら料金はかからないので、本島北部への旅の途中、アグーを味わうために立ち寄るのもいいですね!
ということで、まずは、さっそくアグーを味わってみましょう。

ボリューミーな「とんかつ定食」や「とんが丼」に舌鼓!

アグー館にあるレストランにやって来ました。
▲テーブルを取り囲むように、かわいらしい豚グッズがずらり!
▲ひとつひとつ表情も豊かで、見ていて飽きません

豚さんたちに癒されながら待つこと約10分。注文した看板料理が登場です!
▲手前が、一番人気の「とんかつ定食」(1,500円)。メインのとんかつ、ご飯、ミニ沖縄そばに、酢の物と副菜一品がセットになっています
見てください、この分厚さ!このとんかつは、那覇からわざわざ食べに訪れる人がいるほど人気なのですが、ボリューム満点なだけでなく、噛むほどに豚肉の甘みが感じられて絶品です!
▲「我」那覇畜産の「豚」丼、という意味が込められた「とんが丼定食」(800円)もファンが多いそう

豚バラ肉に甘辛いタレがしっかり絡み、食欲を刺激されます。
▲定番の「沖縄そば」(中600円、大700円)は、しっかり煮込まれたホロホロのソーキ(骨つきあばら肉)が乗っています!(写真は中サイズ)

沖縄そばは、とんこつベースのあっさりスープが麺によく絡み、たっぷりのソーキが味わい深くしてくれています。定食メニューには、すべてミニ沖縄そばがついてきます。とんかつや丼メニューとの相性も抜群!
どのメニューも、お皿に盛られた量を見て「食べられる!?」とひるんだのですが、美味しいものはぺろりと平らげてしまうものですね。心配無用でした!

沖縄の在来豚・アグーを知る

腹ごしらえが済んだら、アグー館2階でアグーについてお勉強。なんと今回は、我那覇畜産の専務自ら、特別に時間を作ってお話ししてくださいました。
▲我那覇畜産の我那覇崇さん。笑顔がトレードマークです!
約600年前に中国から渡来したとされるアグーは、沖縄で飼育されてきた在来種の黒い豚です。第二次世界大戦中や戦後、西洋品種が導入され交配が進んだことから、その数はどんどん減り、ほぼ絶滅したとされていました。

しかし1981(昭和56)年に名護博物館が中心となって調査したところ、在来のアグーを沖縄県内で約30頭発見。それらを集めて、沖縄県立北部農林高校で約10年かけ、元の種に近いものだけを残す「戻し交配」を繰り返し、戦前に近いアグーを復元することに成功しました。今では沖縄県全体で300頭ほど飼育されています。
アグーの外見は、硬く長めの黒毛で足が短く、お腹が下に垂れているという特徴があります。
また、出荷するまでには、一般的な豚の1.5~2倍の300日ほどの時間がかかります。
それでも、我那覇畜産では、食の安全・安心を守るため、個体情報、生産履歴などをデータベースで管理し、豚一頭一頭に目を向けて育てているそうですよ。私たちがいただいたアグーも、手間暇かけて大切に育てられていたんですね。

いよいよ、アグーとご対面!

アグーについて基本的なことがわかったところで、アグーの“家”に案内してもらいました。

アグー村の魅力は、やはり愛らしい姿のアグーを間近で見られること。衛生の関係上、普段は一般人が養豚場に入ることはできないそうなので、貴重な体験ができる場所です。
さらに意外なのが、家畜の嫌な匂いを全然感じないこと。動物園とかちょっと苦手、という方でも楽しめるテーマパークなんです。
▲日陰でのんびり休むアグー。元気が良い一頭は、こちらを向いてしっぽを振ってくれました。この近さで見られるなんて感激です!

テーマパーク内の豚のほとんどは「ランウェイ」と呼ばれるゾーンで過ごしています。暑い日差しを避けて、日陰で休んだり水浴びしたり思い思いに過ごしている豚たちを、1階と2階の展望スペースから見ることができます。
▲ランウェイで思い思いに歩き回るアグーたち

豚の可愛らしさにウキウキしてきたところで、我那覇さんから「餌やりをするといいよ!」と声をかけてもらいました。やってみたい!
▲まずは2階展望台の柱に付いているベルを鳴らし、豚たちに「餌の時間だよー」と知らせます
▲ヨモギ、海藻、ニンニク、天然カルシウムが摂取できる与那国島産化石サンゴなどが配合された餌(1杯100円)を購入し、2階からパイプで送ります

すると…
▲おおーー!食べてくれていますよ!アグー1頭につき、一日に約1.5~2.0kgの餌を食べるそうです

アグー村では、アグーだけでなくLWD(ランドレース×大ヨークシャー×デュロック)やDB(デュロック×バークシャー)も含め3種類の豚を見ることができます。
▲こちらはデュロック(西洋赤毛豚)とバークシャー(西洋黒豚)をかけ合わせた種類。餌には見向きもせず、マイペースに水浴び中です
▲それぞれの特徴が書かれた看板があり、とても分かりやすい!こう見比べてみると、アグーの特徴がよくわかりますね

次は、「どうぶつ広場」を訪れました。
アグー村のランウェイ内には、現在20頭ほどの豚がいます。たいていは生後3日程で去勢をするため、ほとんどが雌か去勢済みの個体なんだそうです。そんな中、園内に1頭だけいる雄がこちらです。
▲アグーの雄。餌を食べていた雌たちに比べて力強い目をしています
▲「アグーの雄は、体も大きめで150kgほどあります」と、スタッフのトゥエンさん

続いて、アグー村の目玉!雌のアグーを間近で観ることができるスペースへ移動します。今回は特別に、ちょっとだけ触れあうことも許してもらいましたよ(一般の方は直接、豚に触れることはできません)。
▲オープン当初からいる、ビスコと名付けられた雌。まずは、我那覇さんとトゥエンさんが優しく声をかけます
▲おそるおそる近付きますが、ビスコは興味がなさそう
▲「キャー!毛がゴワゴワしてる!」

豚は本来、触られるのを嫌がることが多いそうですが、ビスコはよくしつけられているので、どこを触られても気持ち良さそうにしていました。(いや、もしかしたら眠い時に起こされて「勝手にして!」と思っていただけかもしれません)
▲時折目覚めては、優しい眼差しで見つめ返してくれました
▲涼しく動きやすい季節になると、お手やおすわりなどの芸も披露してくれるそう!(写真提供:我那覇畜産)

この日は暑さでバテてしまっていたのか実際の芸を見ることはできませんでしたが、可愛いビスコとふれあえただけで大満足でした!
▲楽しく遊んだあとは、園内に設置された「獣魂碑」の前で、豚たちへの祈りを捧げます。「美味しいお肉になってくれてありがとう」
▲園内の広場前には、水鉄砲や…
▲おもちゃのミニカーなどもたくさんあり、家族連れで来ても楽しそうです(いずれも無料)

まだまだあります!アグー村の魅力

レストランやふれあい広場など、魅力たくさんのアグー村ですが、天気の良い日にはぜひ、園内にあるトイレにも行ってみてください。
▲なんと青天井!開放的すぎるトイレにちょっとドキドキ(写真提供:我那覇畜産)

お帰りの前には、アグー館でお土産のお買い物も忘れずに!
▲壁の棚にお面やぬいぐるみ、置物など様々なお土産が並びます。子供用ビブ(650円~)やTシャツ(1,400円~)なども!
▲カラフルな豚のぬいぐるみは、サイズによって925円~6,264円まで
▲園内のいたる所に豚グッズが!写真を撮るのも楽しくなり、豚づくしの時間を過ごすことができました

普段美味しくいただいているのに、実際に間近で観ることは少ない豚。今回アグー村を訪れてみて、よくしつけされたアグーたちの大人しく愛嬌ある姿に、釘づけになってしまいました。
また、ラフテーやチャンプルーなど沖縄料理に欠かせない豚肉の中でも、旨味の強く人気の高いアグーを惜しみなく使った料理も絶品でした!

アグーの美味しさも可愛らしさも感じられるアグー村。本島北部に旅行の際は、ぜひ足を運んでみてください。

※記事内の料金・価格はすべて税込です。
久高葵

久高葵

沖縄で生まれ育った、沖縄在住ライターです。沖縄の「美味しい・おもしろい・気になる」を発信したいと奮闘中。 また、ひょんなことがきっかけで泡盛に興味を持ちはじめ、2016年春に泡盛マイスターの資格を取得。『泡盛じょーぐー(沖縄方言で「大好き」の意味)』としてお酒にまつわる情報も発信しています。

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