「アグー村」で、沖縄ブランド豚の美味しさと可愛さにメロメロ!
とろける脂身と甘みが特徴の沖縄ブランド豚「アグー」は、沖縄旅行でぜひ食べてほしい一品です。大自然が広がるやんばる(沖縄本島北部)で一頭一頭大切に育てられたアグーを美味しくいただけるうえ、アグーを直接観ることができる筆者いちおしの穴場スポット「アグー村」の全貌をご紹介します!

沖縄のブランド豚に会える「アグー村」へ!
アグー村は、アグーの生産で有名な「我那覇(がなは)畜産」が2014年にオープンしたアグー豚のテーマパークです。「アグー豚を食べる場所はあるけど、アグーがどんな豚か見る場所がない。もっと知ってもらえる場所を作りたい」という願いのもとに作られました。


アグー村は、レストランや売店があるアグー館と、アグーへの餌やり体験ができるテーマパーク部分(入園料:高校生以上500円、小・中学生300円、6歳未満は無料)の、大きく2つに分かれています。アグー館だけの利用なら料金はかからないので、本島北部への旅の途中、アグーを味わうために立ち寄るのもいいですね!
ということで、まずは、さっそくアグーを味わってみましょう。
ボリューミーな「とんかつ定食」や「とんが丼」に舌鼓!


豚さんたちに癒されながら待つこと約10分。注文した看板料理が登場です!



豚バラ肉に甘辛いタレがしっかり絡み、食欲を刺激されます。

沖縄そばは、とんこつベースのあっさりスープが麺によく絡み、たっぷりのソーキが味わい深くしてくれています。定食メニューには、すべてミニ沖縄そばがついてきます。とんかつや丼メニューとの相性も抜群!

沖縄の在来豚・アグーを知る


しかし1981(昭和56)年に名護博物館が中心となって調査したところ、在来のアグーを沖縄県内で約30頭発見。それらを集めて、沖縄県立北部農林高校で約10年かけ、元の種に近いものだけを残す「戻し交配」を繰り返し、戦前に近いアグーを復元することに成功しました。今では沖縄県全体で300頭ほど飼育されています。

また、出荷するまでには、一般的な豚の1.5~2倍の300日ほどの時間がかかります。
それでも、我那覇畜産では、食の安全・安心を守るため、個体情報、生産履歴などをデータベースで管理し、豚一頭一頭に目を向けて育てているそうですよ。私たちがいただいたアグーも、手間暇かけて大切に育てられていたんですね。
いよいよ、アグーとご対面!
アグー村の魅力は、やはり愛らしい姿のアグーを間近で見られること。衛生の関係上、普段は一般人が養豚場に入ることはできないそうなので、貴重な体験ができる場所です。
さらに意外なのが、家畜の嫌な匂いを全然感じないこと。動物園とかちょっと苦手、という方でも楽しめるテーマパークなんです。

テーマパーク内の豚のほとんどは「ランウェイ」と呼ばれるゾーンで過ごしています。暑い日差しを避けて、日陰で休んだり水浴びしたり思い思いに過ごしている豚たちを、1階と2階の展望スペースから見ることができます。

豚の可愛らしさにウキウキしてきたところで、我那覇さんから「餌やりをするといいよ!」と声をかけてもらいました。やってみたい!


すると…

アグー村では、アグーだけでなくLWD(ランドレース×大ヨークシャー×デュロック)やDB(デュロック×バークシャー)も含め3種類の豚を見ることができます。


次は、「どうぶつ広場」を訪れました。
アグー村のランウェイ内には、現在20頭ほどの豚がいます。たいていは生後3日程で去勢をするため、ほとんどが雌か去勢済みの個体なんだそうです。そんな中、園内に1頭だけいる雄がこちらです。


続いて、アグー村の目玉!雌のアグーを間近で観ることができるスペースへ移動します。今回は特別に、ちょっとだけ触れあうことも許してもらいましたよ(一般の方は直接、豚に触れることはできません)。



豚は本来、触られるのを嫌がることが多いそうですが、ビスコはよくしつけられているので、どこを触られても気持ち良さそうにしていました。(いや、もしかしたら眠い時に起こされて「勝手にして!」と思っていただけかもしれません)


この日は暑さでバテてしまっていたのか実際の芸を見ることはできませんでしたが、可愛いビスコとふれあえただけで大満足でした!



まだまだあります!アグー村の魅力

お帰りの前には、アグー館でお土産のお買い物も忘れずに!



普段美味しくいただいているのに、実際に間近で観ることは少ない豚。今回アグー村を訪れてみて、よくしつけされたアグーたちの大人しく愛嬌ある姿に、釘づけになってしまいました。
また、ラフテーやチャンプルーなど沖縄料理に欠かせない豚肉の中でも、旨味の強く人気の高いアグーを惜しみなく使った料理も絶品でした!
アグーの美味しさも可愛らしさも感じられるアグー村。本島北部に旅行の際は、ぜひ足を運んでみてください。
※記事内の料金・価格はすべて税込です。
豚我小谷 アグー村
沖縄県名護市字大川69
[営業時間]10:00~17:00
[定休日]月曜
[入園料]高校生以上500円、小・中学生300円、6歳未満は無料 ※アグー館のみの利用は無料
0980-55-8822

久高葵
沖縄で生まれ育った、沖縄在住ライターです。沖縄の「美味しい・おもしろい・気になる」を発信したいと奮闘中。 また、ひょんなことがきっかけで泡盛に興味を持ちはじめ、2016年春に泡盛マイスターの資格を取得。『泡盛じょーぐー(沖縄方言で「大好き」の意味)』としてお酒にまつわる情報も発信しています。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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