絶景!宍道湖の夕日を見るなら島根県立美術館へ

2018.01.21 更新

国宝・松江城を有し、美しく雄大な宍道湖(しんじこ)に囲まれた島根県松江市。「水の都」とも呼ばれる松江の象徴的な風景といえば、宍道湖に沈む夕日です。宍道湖畔に建つ島根県立美術館は「日本の夕陽百選」にも選ばれた夕日の鑑賞スポット。水辺のアートを楽しみながら、美術館で夕日の絶景を堪能してきました。

▲夕日につつまれる美術館。野外彫刻と夕景のコラボレーションも芸術的

水と調和し、夕日とともにある美術館

JR松江駅から徒歩約15分。宍道湖畔に沿うように立つカーブ状の建物が島根県立美術館です。1999(平成11)年に開館した同館には水との調和をテーマに、絵画をはじめ、版画、写真、工芸など各分野の優れた作品が展示されています。同館から眺める夕日も素晴らしく、2009年に『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で一つ星に輝きました。
▲水面と大地をつなぐ「なぎさ」をイメージした優美な建築は、大阪万博の「エキスポタワー」や「江戸東京博物館」などを設計したことでも知られる菊竹清訓(きよのり)氏によるもの
▲ロビーは宍道湖側が全面ガラス張りになっており、湖との一体感を感じられる

美術館の目の前に広がる宍道湖は、出雲市と松江市にまたがる全国で7番目に大きな湖。静かな湖面を野鳥がゆっくりと泳ぐ様は、眺めているだけで気持ちが癒されます。ロビーから湖畔へは出入り自由で、入場料もかかりません。宍道湖の波が打ち寄せるなぎさは市民や観光客の憩いの場になっています。
▲宍道湖の対岸には松江市街が見える。この巨大な石のオブジェは野外彫刻のひとつ。座って湖を眺めるのにぴったり

美術館から見る宍道湖の夕日は格別!「日本の夕陽百選」の絶景

そんな島根県立美術館の一番の特徴は、敷地内から宍道湖の夕日が見られること!その眺めは「日本の夕陽百選」に選ばれるほどの絶景です。訪れた人がゆっくりと夕日鑑賞できるよう、開館時間も日没に合わせて変動。3~9月は日没後30分まで開館しています(10~2月は18:30まで開館)。
▲日没を待つ間、周辺を散策。だんだんと日が落ちていき、期待が高まる

一年間の日没時刻は島根県立美術館のホームページから確認できます。そこで日没の30分前に美術館へ到着、絶好のシャッターチャンスを狙うことにしました。
▲空がだんだん茜色になるにつれ、なぎさにはたくさんの人が集まってきた

この日は雲が出ていたので、沈んでいく夕日をはっきり見られませんでしたが、雲に反射した夕日が複雑で美しい光を放っており幻想的です。
▲夕日がゆっくりと宍道湖の向こうの山に沈んでいく

そして、夕日が沈んだ後、空はますますドラマチックに変化していきます!波状の不思議な雲の形が浮き彫りになり、空全体がピンクや紫色のグラデーションに染まりました。息をのむ美しさです。
▲茜色に染まる宍道湖を、観光遊覧船がゆっくりと運航していく
▲ガラス張りの窓も夕日に染まる

まるで自分の体まで夕焼けに溶け込んだような不思議な時間を満喫しました。夕日の美しさは季節や天候によって毎日変わるのが魅力。松江を訪れた際は、ぜひ島根県立美術館で絶景ハンティングをおすすめします!

宍道湖の景色を一層ユニークにしてくれる野外彫刻

島根県立美術館は夕日以外にも魅力的なスポットがいっぱい。美術館の敷地内には7つの野外彫刻があります。美術館周辺を散策しながら彫刻に親しむという面白い鑑賞スタイルです。
▲渡辺豊重《会話》(1998年)

《会話》と題されたこの彫刻は、会話の楽しさを表現した作品です。2m80cmの巨大なふたつの彫刻が会話しているようなその姿。見ていると楽しさや軽快さを感じます。影の形も面白いですね。
▲建畑覚造《WAVING FIGURE》(1998年)

こちらも高さ2m40cmの巨大な作品。波状の曲面が鏡のように周囲の自然を映し出しています。夕日の時間はこの彫刻も赤く染まり、全く違う印象になります。
▲山根耕《つなぎ石作品-35》(1998年)

続いて大きな御影石を使ったこちらの作品。長さ約9mの石の彫刻です。石は硬くて重いイメージですが、この作品は不思議と優しい印象や包容力を感じます。腰掛けてのんびりとたそがれたいと思える作品です。

美術館の人気縁結びスポット!宍道湖うさぎ

野外彫刻のひとつとして、他の6作品とは異色の理由で人気を集めている存在があります。その作品が《宍道湖うさぎ》。
▲薮内佐斗司《宍道湖うさぎ》(1999年)

ブロンズでできた12羽のうさぎが湖畔を元気に跳ねています。大きさもほぼ実物大で、大人から子供まで大人気。
▲最後の1匹は宍道湖を眺めています。なにか願い事をしているようにも見えますね

神話にも登場するうさぎは、ここ出雲地方では「縁結びの遣い」とされ、縁起の良い動物。そんな理由もあってか、いつしかこの彫刻は縁結びスポットとして人気になりました。

ちなみに宍道湖側から数えて2番目のうさぎを、西の方角を向いて優しく触ると幸せが訪れる…というジンクスがあります。ここから西の方角には縁結びの神様が集まる出雲大社があるからでしょうか。美術館から良縁祈願をしてみては。

リストランテ「ヴェッキオ・ロッソ」でイタリアンと絶景を堪能

美術鑑賞と夕日の絶景を楽しんだあとは、美術館併設のイタリアン「ヴェッキオ・ロッソ」へ。ここでは、宍道湖を眺めながら食事が楽しめます。
▲レストランからの眺め。夕日を鑑賞しながら料理を待つ時間が贅沢です

地元食材を中心に、素材にこだわったこちらのレストランでは、宍道湖産のしじみや日本海で獲れた魚介など、季節ごとの新鮮で美味しい食材を使った料理をいただけます。

夕日観賞後はちょうどディナーの時間帯。まずはシェフの気まぐれ料理が日替りで少しずつ種類豊富に楽しめる「本日の前菜盛り合わせ」を注文。
▲魚介のカルパッチョ、グラタンなど6種類の料理がのった「本日の前菜盛り合わせ」(2,160円・税込)

ちょっとずつ色々な味を楽しめるのが女性には嬉しい!そして「島根らしいものを…」と、宍道湖産しじみを使ったパスタを注文しました。
▲「スパゲッティーニ 宍道湖産大きめのしじみのペペロンチーノ」(1,188円・税込)

しじみのパスタは初めて食べましたが、貝の出汁が出ていて旨みがあり、美味しかったです。もちろんプリプリのしじみの身も残さずいただきました!

このほか、お昼はランチコース、カフェタイムには有機栽培の豆を使ったコーヒーやオリジナルの縁結びスイーツが楽しめます。縁結びスイーツを食べて美味しく良縁祈願をするのも良さそう!
▲“ご縁”から着想した円形のパイの上に、イタリアの古典菓子バーチ・ディ・ダーマ(貴婦人のくちづけ)やフルーツがのった「好きにならずにはいられない」(800円・税込)

なお、レストランは美術館の中にありますが、入場券を買わなくても入ることができます。

ミュージアムショップで人気!うさぎの縁結びグッズ

美術館を訪れたら必ず寄りたいのがミュージアムショップ(2018年1・2月は改装中につき臨時店舗で営業中。3月いっぱいは閉店し、4月完成予定)。島根県立美術館1階のミュージアムショップには、島根ならではのグッズが揃っています。中でも人気なのが、島根県立美術館オリジナルのうさぎグッズです。
▲島根県立美術館オリジナルグッズ「幸運うさぎ」(1,080円・税込)

先ほどご紹介した野外彫刻のひとつ「宍道湖うさぎ」がミニチュアサイズになったこちらの商品。手のひらにすっぽりとおさまる御守りのような可愛らしさです。水晶とローズクォーツの2種類があり、お土産として人気。ここでしか買えません!
宍道湖畔の風景に溶け込んだ環境の中で美術鑑賞、そして夕日の絶景まで楽しめる島根県立美術館。縁結びスポット《宍道湖うさぎ》や縁結びスイーツで出雲地方らしい体験ができるのも大きな魅力です。松江観光の目玉のひとつとして、ぜひ立ち寄ってみてください。
賣豆紀有加里

賣豆紀有加里

島根県在住のグラフィックデザイナー。島根県の観光情報サイト、フリーペーパーなどでライターも務める。山陰のおいしいもの・楽しいこと・素敵な場所を発掘するのが趣味。(編集/株式会社くらしさ)

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