三河湾に浮かぶ日間賀島でタコにおぼれる

2015.10.22 更新

愛知県の知多半島突端近くに浮かぶ離島、日間賀島(ひまかじま)。タコをはじめとした海の幸を堪能できる「グルメの島」として知られていて、年間を通して多くの観光客が訪れている。今回はそんな“小さいけれど、おいしい島”を気ままに巡りつつ、日間賀島の魅力を改めてお伝えしたいと思う。

“タコモチーフ”が至るところに!

知多半島の東岸を走る名鉄河和(こうわ)線河和駅までは名古屋から直通電車で約50分。そこから7分ほど歩いて河和港から高速船に乗り込む。
私事で恐縮だが、タコが好きだ。「ひ・ま・か」の3文字を聞くだけで小躍りしたくなる。今日も取材とはいえ心はウキウキである。

高速船なら20分ほどで日間賀島の西港に到着。さっそくタコのモニュメントが出迎えてくれる。なんとも可愛らしい。
島の住民の主な移動手段は軽トラックと原付バイクで頻繁にすれ違うのだが、島のサイズにぴったりでなんだか絵になる。そして観光客の移動手段として便利なのはなんと言ってもレンタサイクル。さっそく借りて島内を巡る。
▲ちなみに鍵はついていない
▲天気は快晴! サイクリング日和
ゆっくり歩いても2時間ほどで一周できる小さな島だが、自転車だと更にすいすい巡れる。何より風を感じて海辺を駆け抜けるのはこの上なく爽快だ。
▲東港にある、島唯一の信号機
▲島情緒を感じる風景もそこかしこに
そして、島内はタコのモチーフであふれていて、それを探すのも楽しみのひとつ。
▲マンホールも
▲風景印も
▲そして駐在所まで。恐れ入りました
どんなタコの美味が待っているか、否応にも期待が増してくる。

日間賀観光ホテルで味わう「かしき料理」

食事に訪れたのは三河湾一望のロケーションも素晴らしい「日間賀観光ホテル」。船の中で炊事をする役を担う、海を知り尽くした漁師のことを「かしき(炊)」と呼ぶのだが、このホテルもその「かしき」の精神を大切にし、新鮮な魚の旨みを最大限に引き出す調理法でお客さんに食べてもらうことを身上としている。

生簀には旬の魚が活気よく泳ぎまわっていて、この島の魅力がタコばかりではないことをうかがわせる。秋から冬にかけては渡り蟹も旬を迎えるのだという。

客の食べる量や好みに応じて様々なミニコースを用意しているのもこのホテルの大きな魅力。相談次第では好みの食材を少量ずつ味わえるのだから、なんともうれしい限りだ。今日はタコづくしのミニコースをご用意いただいた。
写真はしらす鍋も味わえる「ぐるたび限定コース」。コース名を予約時に告げれば同じ内容のコースを味わえる(仕入れ状況により内容は変更になる場合も)。
▲タコづくしのぐるたび限定コースは3,500円~(税別・写真は約2名分)
真打ちはなんといっても茹でタコだろう。食べやすいサイズにハサミで切っていただくのだが、その弾力が手に伝わってくる。口に含んでひとたび歯を入れれば、旨みが一気に広がり、もう感動モノ! 
大きさは人数や予算次第だが、この日のタコは直径20cmほどの壺にすっぽりおさまるほどで、食べ応えあり。
▲湯気と共に現れた丸々一匹のタコ
▲半分を唐揚げにしてもらうことも可能
そしてもうひとつ紹介したいのがタコしゃぶ。シラスと大あさりで取った出汁に、タコの身をくぐらせて味わうのだが、先ほどの茹でタコとは異なる食感を楽しむことができ、タコの旨みにも奥深さが生まれる。まさに三河湾の幸の華麗なコラボレーションである。
▲出汁として使用したシラス、大あさりももちろん味わえる。大あさりはごま油と醤油で味わうのがおすすめ
▲タコが少ししんなりしてくる位が食べごろ
先付けの塩辛から〆のたこ飯まで、まさに「タコづくし」。バリエーション豊かな料理の数々に感動しきりで、タコ料理の奥深さを感じることができた。
最後は海に向いたテラスに移動し、コーヒーや甘味を味わうのがおすすめ。潮騒を聞きながらのんびりと過ごすひとときは何にも代えがたい。
▲このまま寛いでいたい衝動にかられる
西港まで送っていただき、再び高速船に乗り込んだ。知多半島の先端からは目と鼻の先なのでいささか大げさなのだが、遠ざかっていく島をぼんやりと見つめるときは、なんだかセンチメンタルになる。
▲日間賀島西港の全景
安田淳

安田淳

主に東海地方の旅行やグルメ、プロ野球などの記事を執筆する。名古屋生まれ名古屋育ちゆえ名古屋めしには目がなく、仕事プライベート問わず「名店」と呼ばれる店を食べ歩いている。よく出没する場所はナゴヤドームとスーパー銭湯。

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