【女子旅におすすめ】こけし発祥の土湯温泉へ、お手軽トリップ♪

2017.11.10

福島市にある土湯(つちゆ)温泉は吾妻(あづま)連峰に囲まれた自然豊かな温泉地。宮城県の鳴子、遠刈田(とおがった)と並んで三大こけし発祥の地としても有名です。温泉はもちろんのこと、こけしの絵付けや、名物グルメも大充実で、女子旅におすすめなんです!忙しい毎日で疲れ切った体と心を癒しに出かけてみませんか。

巨大こけしと渓谷美に感動

土湯温泉へは、車の場合、東北道の福島西ICから国道115号経由で約15分、磐越道なら猪苗代・磐梯高原ICから国道115号経由で約50分。バスやタクシーならJR福島駅から約40分とアクセス良好です。

筆者は車で向かったので、土湯温泉観光案内所の横にある無料駐車場(利用可能時間8:30~19:00)を利用しました。
▲観光案内所は土湯温泉街の入口にあります

ここで、対象の温泉に1割引きで日帰り入浴できるお得なチケット「湯ったり入浴券」を購入できます。450円、630円、720円(すべて税込)の3種類があり、利用施設によって価格が異なるので、入りたい温泉を確認してから購入しましょう。
▲今回は良質な自家源泉が自慢の「ニュー扇屋」の温泉に入るため、630円の「湯ったり入浴券」をゲット!

観光案内所では名産のこけしをモチーフにしたキャラクター「きぼっこちゃん」のグッズも販売しているので忘れずにチェック!
左から時計回りに「靴下」各430円、「手ぬぐい」各1,080円、「マスキングテープ」各430円、「キーホルダー」1,080円、「こけし」800円、「マスコットキーホルダー」800円、「トートバッグ」1,080円、「メモ帳」各180円、「チャーム」410円(すべて税込)。どれもかわいい~。

さて、温泉を楽しむ前に、まずは温泉街を散策することにしました。

観光案内所の近くには、高さ3m・500kgもある巨大こけしが展示されています。巨大こけしの前には顔出しパネルもあり、記念撮影にピッタリですよ。
▲観光案内所の篠木郷子(きょうこ)さん(左)と一緒にパチリ!

次に、展望台へ行ってみることに。展望台は国道115号へと戻る道沿いにあり、土湯温泉街を一望できるんです。
▲観光案内所から徒歩5分ほどで到着
▲展望台から眺めた土湯温泉街の景色。街の真ん中を平成の名水百選・荒川が流れます

土湯温泉街には無料で利用できる足湯が点在しています。展望台から戻る途中、そのうちの一つ「土ゆっこ」(利用可能時間10:00~17:00)に立ち寄ってみることにしました。
▲展望台から「土ゆっこ」までは徒歩5分ほど。この階段を上って下った先にあります

「土ゆっこ」は緑に囲まれ、東鴉川(ひがしからすがわ)が流れる渓谷にあります。木々を眺め、川のせせらぎを聞きながら足湯に浸かっていると、体も心も癒されるのを感じます。
▲お湯加減がちょうどよく、つい長居しちゃいそう

ひと休みしたら、東鴉川の上流にある「滝のつり橋」へ。ザーッと川が流れる音を聞きながらマイナスイオンをたっぷり浴びるのが気持ちいいですよ!
▲写真上部に見えるのが「滝のつり橋」。東鴉川に架かる小さな橋からは、滝とつり橋を一望できる
▲階段を上った先にある「滝のつり橋」。さわやかな風を感じながら滝を見下ろす

ここでしか味わえない、絶品つけ麺を堪能!

滝のつり橋の階段を上り下りしてお腹が空いたので、来た道を戻り「つけめん まさはる」へ向かいました。温泉地でつけ麺とは少々意外な気もしますが、行列ができる有名店なんです。
▲観光案内所の3軒隣りにある「つけめん まさはる」

店主の中沢正晴さんは元大工。東京でつけ麺の店を経営する父のもとで修業したあと、2010年に奥さんの地元である土湯温泉でこの店をオープンしました。
▲座敷席とカウンター席、テーブル席の計19席

メニューは醤油、味噌、ごま、野菜の各つけ麺4種類。それぞれ辛いバージョンもあります。ほかにもカレーつけ麺やラーメン3種、餃子など豊富です。麺は並盛350gですが、同じ金額で大盛500gも注文できます。

筆者が注文したのはお店イチオシの「醤油つけ麺」(750円・税込)。豚骨、鶏ガラ、魚介類を長時間煮込み、一晩寝かせたスープは濃厚!香りは魚介ですが、豚骨の味が強く、甘みがやや強め。手作りのチャーシューやメンマ、黄身がとろとろの半熟卵も絶品です。
▲オリジナルの太麺は中沢さんが東京の製麺店に独自の配合で特注。もちもちでおいしい!

麺を食べ終わったら、つけ汁をスープで割って飲み、最後の最後まで堪能できます。このつけ麺を食べるために土湯温泉に訪れる人がいるというのも納得のおいしさです。

ドキドキのこけし絵付け体験

お腹が満たされたあとは、こけしの絵付け体験に挑戦です!おじゃましたのは「アサヒ写真館ギャラリー」。
▲まさはるの3軒隣りにある「アサヒ写真館ギャラリー」

ここには、店主の佐藤一弘さんが東北各地から集めたこけしが展示してあり、購入することもできます。
▲店内には800~1,000体ものこけしがずらり!

アサヒ写真館は佐藤さんの祖父が昭和4(1929)年に創業。祖父はカメラマン兼こけし職人でした。その後、土湯を訪れるたくさんの人にこけしにふれてもらおうと、佐藤さんの両親が、昭和36(1961)年にアサヒ写真館ギャラリーをオープンしました。
▲素材も形も表情も服の色も、ひとつひとつ違う。ビンテージの貴重なこけしも多い

3代目の佐藤さんも本職はカメラマンですが、こけしの魅力を伝えるため、観光客向けにこけしの絵付けを教えています。

ということで、さっそく「こけしの絵付け体験」(1体950円・税込、要予約)スタート!

佐藤さんに、こけしの形に削られた木をろくろにセットしてもらったあと、左手でろくろを回転させながら、右手に持った筆で描いていきます。まずはこけしの頭頂部に土湯こけしの特徴である「蛇の目模様」を描きます。
▲はじめは佐藤さんに一緒に筆を持ってもらいます

次に、胴体の部分に洋服を描いていきます。自分の好きなように色やバランスを考えて、自由に描けるのが楽しい!

でも筆につける絵の具の量が多すぎたり、筆入れに集中しすぎて回転が遅くなってしまったりすると、きれいに線が描けず、滲んでしまいます。
▲ドキドキ、そしてブレブレ…

洋服を描き終えたら、ろくろからこけしを外して、土湯こけしの特徴であるカセ(前髪と耳ぎわの髪の間にある髪飾り)や、目・鼻・口を描いて仕上げます。
▲たくさん展示してあるこけしを参考にしながら顔を描く
▲裏に日付と自分の名前を入れたら、世界にひとつだけのこけしの完成!
▲上手にはできなくても、自分で作ったこけしは愛おしい

店内には「喫茶ハーモニー」もあり、こけしに囲まれながら、ゆったりとお茶やお菓子をいただけます。素朴で優しい表情のこけしは、眺めているだけでも癒されます。
▲「卵卵ポテトセット」(840円・税込)。スイートポテトの「卵卵ポテト」はふっくらとしていて懐かしい味。上品な甘さがあり、抹茶とよく合います

源泉かけ流し温泉とおいしいスイーツで大満足

Myこけし作りを楽しんだ後はいよいよ温泉に入るべく、「ニュー扇屋」へ。ニュー扇屋は昭和45(1970)年創業、良質の自家源泉を有する旅館です。
▲アサヒ写真館ギャラリーから徒歩3分ほどのところにある

計8つあるお風呂のうち、日帰り入浴では展望露天風呂の「翔雲」、または大浴場の「華扇」・「彩雲」を利用できます。露天風呂と大浴場は日によって男女入れ替え制なので、確実にどちらかに入りたい場合は事前に問い合わせを。日帰り入浴は14:00~17:00まで。土日は混雑するため、早めの時間帯がおすすめです。
▲豊かな自然に囲まれた展望露天風呂の「翔雲」。秋は紅葉、冬は雪景色を楽しめる(写真提供:ニュー扇屋)
▲大浴場の「華扇」。「彩雲」も同様の造り(写真提供:ニュー扇屋)

ニュー扇屋の温泉は8つすべてが、敷地内から湧く自家源泉「炭酸水素塩泉」と土湯温泉の共同源泉「単純泉」の混合泉。循環も濾過もしないため、源泉そのままかけ流しで堪能できます。

炭酸水素塩泉はメタケイ酸という保湿成分を多く含んでいるため、保湿効果が高く、湯上がりの肌はしっとりスベスベ、神経痛や筋肉痛などにも効果が期待できるそうです。ただし、約70度もありとても熱いので、水でちょうどよい温度に調整しながら入ります。

今回は特別に自家源泉を見せてもらいました。ロビーの下にパイプを通して源泉を流しているため、ロビーは1年中、ホットカーペットを敷いているようにあたたかいんです!
▲昔はここで源泉たまごを作っていたそう
▲宿泊者のみ利用できる貸切露天風呂「森の湯」。宿泊の場合は計8つの温泉めぐりを楽しめます(写真提供:ニュー扇屋)

湯上がりにロビーで、ニュー扇屋特製の「自噴源泉仕込 源泉たまご」をいただきました。

源泉たまごは、放し飼いで元気に育てられた新鮮な地養卵(白玉・赤玉)のみを使用し、ニュー扇屋の源泉でゆであげます。白身はほんのり塩味がして、黄身はコクがありとっても濃厚。
▲「自噴源泉仕込 源泉たまご」(6個入り648円・税込)

さらに、女将さんがひとつひとつ丁寧に手作りしている「源泉湯庵 森山の湯庵プリン」もいただきました。こちらも地養卵のみを使用し、完全無添加です。
▲「源泉湯庵 森山の湯庵プリン」。右が「プレーン」(350円・税込)で、左が「はちみつ」(388円・税込)。こちらもロビーでいただける

どちらもとろけるような舌ざわりが最高。「プレーン」は濃厚で優しい味わいです。

「はちみつ」には、土湯温泉近郊でとれたアカシア蜜と百花蜜をブレンドしたジュレがのっています。このとろりとしたジュレをプリンと一緒にいただくのがまたおいしい!気持ちまでとろけてしまいそうになります。
▲「はちみつ」にたっぷりのったジュレは見ているだけで幸せな気分に…

季節ごとにこのジュレが桃や梨になる予定だそう。食べ比べも楽しそうですね!

他にもあります!歩いてまわれる足湯やこけしスポット

土湯温泉で立ち寄りたいスポットをご紹介してきましたが、温泉街にはまだまだ見どころがたくさんあります。すべて歩いて行ける距離なので、ぶらぶらと散策してみました。
▲東北のこけしが約1,000体展示されている「土湯伝承館」。無料で見学できます(開館時間9:00~17:00)
▲山の守り神が祀られている「熊野神社」。土湯では昔から林業に携わる人が多いそう(参拝自由)
▲温泉の守護仏・薬師瑠璃光如来とこけし工人の祖・惟喬親王(これたかしんのう)を祀る「薬師こけし堂」(参拝自由)。冬は雪が積もり、ライトアップされて幻想的な雰囲気に
▲荒川大橋のたもとにある足湯「かじかの湯」(利用可能時間10:00~17:00)。熱めのお湯で全身ポカポカになります

山あいの小さな温泉地は、「温泉」「こけし」「グルメ」と魅力たっぷりな場所でした。温泉街全体の雰囲気が落ち着いているので、とくに大人の女子旅にピッタリ。寒さ増す季節、ゆったりくつろぎに訪れてみてはいかがでしょうか?
撮影:川村恵理
桑沢香織

桑沢香織

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。雑誌、書籍、小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。編集を担当した本に『わたしらしさのメイク』『おとなのヘアケア読本』(ともに技術評論社)、『劇団四季ミュージカルCATSのすべて』(光文社)、『大相撲手帳』(東京書籍)などがある。デコ新刊:『新幹線を走らせた男 国鉄総裁 十河信二物語』『増補 健康半分』『顔望診をはじめよう』『サバイバル登山入門』など。

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