絶景好きなら一度は行くべき!鳥取「浦富海岸」の絶景を完全攻略!

2017.10.09

日本全国に美しい景色は数あれど、久しぶりに「これぞ絶景!」と呼べる場所に行ってきました。それは鳥取県の「浦富(うらどめ)海岸」。目が青くなるんじゃないかと思えるほどの美しい海で、荒波に削られたダイナミックな海岸線も圧巻。そこで、東西15kmという広い海岸線に点在する見どころをピックアップしてみました。ぜひ参考にして、お気に入りの撮影スポットを見つけてくださいね。

ビーチと岩場の絶景がコラボ!ドライブで巡る東エリア

まず知っておいてもらいたいのが、浦富海岸は鳥取県の東端から西へ15kmも続く長いエリアで、絶景ポイントをすべて歩いて回るのはかなり困難ということ。とはいえ、散策路でしか見られない景色もあるので、すべて車で回るのも無理。つまり、予備知識を持たずに行くと、せっかくの景色を見逃してしまうこともあるんです。
▲JR岩美駅のすぐ横にある「岩美町観光会館」

そこで、浦富海岸を楽しむなら、まず行って欲しいのが岩美町観光会館。見どころをまとめたパンフレットが多数あるほか、移動の所要時間や効率的な回り方など、詳しく教えてもらうことができます。
▲観光会館内にある「Free!」のグッズコーナー

さらに、岩美町がTVアニメ「Free!」の舞台になったことから、関連グッズもいっぱい。
▲「いわみガイドクラブ」の片村文系(ふみつぐ)さん

そして、観光の心強い味方が岩美町の自然や歴史、文化、グルメなどを案内してくれる「いわみガイドクラブ」。浦富海岸も見どころを分かりやすく案内(1時間30分/税込3,000円~)してくれるので、ガイドをお願いしてみるのもおすすめです。ガイドは要予約(電話)で、岩美町観光会館が窓口になっています。
ということで、今回はいわみガイドクラブの片村さんに案内してもらいながら浦富海岸を回ることに。
▲東端は兵庫との県境

まず、車を走らせて向かったのは鳥取県の最東端。兵庫県と接する場所にある陸上(くがみ)展望駐車場です。
▲浦富海岸の広域マップ

ここに案内看板があったので、これで浦富海岸の概略を説明したいと思います。
現在地は右上で、左(西)の「網代(あじろ)」と書かれているところまでが浦富海岸。さらにその約8km西は鳥取砂丘になります。
大雑把に言うと、東側は車で、西側は徒歩で回るのが一般的で、すべてをじっくりと見て回ろうと思ったら、1泊2日を要する広さです。
▲いきなりのパノラマに驚く展望台からの眺め

駐車場から5分ほど遊歩道を歩くと、最初の展望台に着きます。スコーンと開けた日本海のパノラマが広がり、左手には西脇海岸や羽尾(はねお)海岸などの美しいビーチも見えます。
▲波の浸食でトンネルができた陸上洞門

冬の季節風と荒波の浸食でできた陸上洞門は浦富海岸の代表的な景観の一つ。穴に近づくことはできませんが、遠くから眺めても充分に満足できる景観です。
▲泳いで洞窟をくぐることもできる西脇海岸

陸上展望駐車場から西に5分ほど車で走ると西脇展望駐車場に到着。ここはすぐ下がビーチ(西脇海岸)になっていて、切り立った岩と松の木の美しい景観を楽しむことができます。
▲西脇海岸はシュノーケリングでも人気の美しいビーチ

ここにも西脇洞門や四通(しつう)洞門など天然のトンネルがあり、夏は泳ぐ準備があれば泳いで行って洞門の中をくぐることもできます。
▲ぜひ立寄りたい「山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館」

西脇展望駐車場から国道178号を西に車で約5分。「山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館」は山陰海岸に生息する生き物や山陰海岸の形成などについて紹介する施設です。
▲山陰海岸ジオパークの魅力をさまざまな資料や映像で紹介

ジオパークとは美しい自然景観や学術的価値を持つ自然遺産のこと。浦富海岸は山陰海岸ジオパークの一部で、国内に8カ所(2017年9月現在)しかない世界ジオパークのひとつ。美しいだけでなく、約2,500万年前の日本海形成から現在までの過程を知ることができるエリアなので、貴重な地質や地形にもぜひ注目です。
▲マリンスポーツの体験ができる「渚交流館」

海と大地の自然館の西隣には、浦富海岸でシュノーケリングやシーカヤック、ダイビング、サーフイン、SUP(サップ)などの体験ができる「渚交流館」があります。体験はいずれも3日前までの予約が必要で、料金は税込5,500~8,000円。詳しくはホームページで確認してください。
▲浦富海水浴場のすぐ横にある「荒砂(あらすな)神社」

海と大地の自然館や渚交流館から車で西に3分ほど走ると「浦富海水浴場」があり、付近の岩場の上には「荒砂神社」があります。
▲神社ファンは要チェック

荒砂神社本殿には見事な五段の龍が彫られていて、これは数多くの伝説を残す彫刻師、左甚五郎(ひだり じんごろう)の高弟・小倉園三郎(おぐら そのさぶろう)によるもの。神社マニアはもちろん、一見の価値がある作品です。
▲本堂の裏は日本海と砂浜を望む絶景ポイント

石段を上がると本堂の裏に展望台があり、うっとりするような絶景が広がります。青い海と空、それに美しい砂浜と松の木が一幅の絵画のようです。
▲浦富海水浴場の前には松を抱いた小島

遠浅の海はエメラルドグリーンとコバルトブルーのグラデーション。ぽつんと浮かんだ島は「宮島」や「向島」と呼ばれていて、ビーチのシンボル的存在です。

見どころが次々と!遊歩道で巡る西エリア

きれいな浜が連なり、女性的な美しさの東エリアに対し、西エリアは断崖や海食崖など荒々しい男性的な景観が多く見られます。
▲西エリアをクローズアップした案内看板

ここでもう一度、別の案内看板を使って西エリアの巡り方を説明しましょう。
西エリアは切り立った岩場が続くため、車道から眺められるポイントはほとんどありません。案内看板で白く表示されているのが車道(県道155号)で、その海側に緑色で表示されている遊歩道があります。
▲「城原(しらわら)展望駐車場」から眺めた「菜種五島(なたねごとう)」。いちばん大きいのが菜種島

遊歩道の東端には城原展望駐車場があり、ここは数ある展望スポットの中でも外せない絶景ポイント。周囲約400m、高さ60mの菜種島をはじめミサゴ島、北門島、中門島、南門島の5つを見下ろすことができ、観光パンフレットなどにも使われる浦富海岸の代表的な景観です。ゆっくり観光する時間がない人も、ここだけは見ておきたいスポットです。
▲「鴨ヶ磯(かもがいそ)展望駐車場」からの遊歩道

遊歩道は片道約3km以上あり、アップダウンもあるので往復すると3~4時間。かなり本格的なトレッキングになるので、おすすめしたいのは案内看板の「現在地」になっている鴨ヶ磯展望駐車場から東を回るルート。全行程は約3kmで、所要時間は約1時間30分です。
▲遊歩道を下ると「水尻(みずしり)洞門」が現れる

入江に谷水が小さな滝のように注ぎ落ちることから「水尻」と名付けられたこの場所。滝の先には水尻洞門があります。
▲冬の季節風が岩山にぽっかりと穴を空けたという

ここも水がとてもきれいな場所です。洞門から差し込む光とキラキラ輝く海面が、神秘的なムードを醸し出しています。
▲文豪も美しさを絶賛した「鴨ヶ磯(かもがいそ)」

箱庭のように無数の島が点在する鴨ヶ磯と周辺は「松島は松島、浦富は浦富」と浦富海岸の美しさを讃えた島崎藤村(とうそん)が「神秘の幽境」と絶賛した場所。
▲澄みきった水と島々が海の大庭園を思わせる

鴨ヶ磯の砂浜は石英や長石などで形成され、ガラスを砕いたような透明感から天然記念物にも指定されています。さらに水深25mまで見通せる海水の透明度。そりゃ美しいわけです。
▲菜種五島も間近に

遊歩道をさらに進むと、先ほど城原展望駐車場から見下ろしていた菜種五島が目の前に。かつて、菜種島の沖で難破した船から菜種が流れ着き、黄色い花を咲かせるようになったのが名前の由来とか。春には美しさが格別なんでしょうね。
▲白い小石の浜が広がる「城原海岸」

菜種五島の南側一帯は、丸くなった花崗岩の小石と石英の砂が真っ白い浜を形成しています。青い海と松のコントラストが美しく、シュノーケリングやダイビングなどの人気スポットにもなっています。
▲環境省浦富自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー井原早紀さん(左)と宮森由美子さん

一帯は国立公園でもあり、自然環境の保全や野生生物の保護管理などを目的に、アクティブ・レンジャーによるパトロールや調査が行われています。この日も置き忘れられたペットボトルなどをレンジャーが回収していました。皆さんも環境保全に注意を払って絶景を楽しんでくださいね。

海上から西エリアの見どころを巡る遊覧船も!

▲遊歩道の西側入口

鴨ヶ磯展望駐車場から車で5分ほど走って、網代地区にある遊歩道の西側の入口に移動しました。ここに来た理由は、まだどうしても見ておきたい場所があるから!そう、浦富海岸のハイライトと言ってもいい場所があるんです。
▲洞門のある小島に一本松が生えた「千貫(せんがん)松島」

それがこの千貫松島。周囲が約50m、高さは約10m。真ん中に奥行き約20mの洞門があり、頂上には一本松が。浦富海岸のシンボルの一つで、やはり観光パンフレットなどによく登場しています。
▲「網代展望台」から望む「観音浦」

さらに先に進むと網代展望台があり、荒々しく削られた岩壁や点在する島々を眺めることができます。
▲展望台を過ぎて別角度から見た千貫松島

遊歩道からは色々な角度から千貫松島を見ることができます。遊歩道入口からは片道5分ほどで、途中は起伏があって歩きにくい場所もありますが、浦富海岸に来たら絶対に押さえておきたい絶景ポイントです。
▲食事処も併設した遊覧船乗り場。遊歩道の西側入口からは車で約3分

これまで、展望台や遊歩道から景色を楽しんだ浦富海岸ですが、とっておきの観賞方法があります。それは西エリアを海から眺められる「島めぐり遊覧船」。
▲遊覧船は定員95人で、約30分おきに不定期運航(中学生以上1,300円、小学生650円 ※ともに税込)

予約は不要で、空きがあれば随時乗船することができます。
▲デッキにも座席がある

クルージング時間は約40分。デッキは潮風が気持ちいい~♪
▲船長の生ボイスで見どころを楽しく紹介

季節や天候でルートを変えることもあり、船内に流れる見どころガイドは録音ではなく、船長の生の声。だから臨場感もあるし、機転を利かせたユーモアもたっぷり。
▲遊覧船からしか見えない「白粉(おしろい)の断崖」

高さ約70mの絶壁には一部だけ白い場所が。これは野生の鵜(う)の糞で、春先にはユーモラスに飛ぶ姿を間近に見ることができるそうです。
▲海上から見た千貫松島。上から見下ろしたときとは、また違う印象を受ける
▲鴨ヶ磯では島の間を縫うように巡るため、アドベンチャー気分を味わえる
▲菜種五島もぐるっと周回
▲城原海岸の沖にある「黒島」が折返し地点

奇岩やダイナミックな景観を間近で鑑賞できるのも遊覧船ならでは。のんびりゆったりと楽しみたい人にはイチ押しです。
▲洞門や水深の浅い入江にも入る小型船(約50分)

さらに、遊覧船では通れない狭い航路を通る小型船(中学生以上2,100円、4歳~小学生1,500円 ※ともに税込)もあります。
▲箱めがねで魚が泳いでいる様子も観察できる

波が高い日などは運休することもありますが、箱めがねで海中観察も楽しめ、断崖の真下では圧倒的な迫力が体感できます。
浦富海岸は見どころが多すぎて困るほどの絶景名所。一生に一度と言わず、何度でも行って、その魅力を目に焼きつけてくださいね。もちろん、SNSにアップすれば「いいね!」獲得は間違いなし!
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP