日本一高い天空の散歩道!九重“夢”大吊橋で360度の絶景体験

2017.10.15

くじゅう連山の手前、九重町の山中に長さ390m、高さ173mの九重“夢”(ここのえ“ゆめ”)大吊橋はあります。人が渡る吊り橋としては高さ日本一!四季を通じて絶景が楽しめますが、秋の紅葉時期は特に人気。紅葉には少し早い9月末、高さ173mからの絶景を見に九重“夢”大吊橋へ行ってきました!

2017年に来場者1,000万人達成!
高さ173m、日本一の大吊橋

九重“夢”大吊橋は、2006年10月30日に落成。落成からわずか9日間で入場者数が10万人を超えるという当時から規格外の賑わいを見せました。
それから10年を過ぎた今でも、平日にもかかわらず多くの観光客が訪れる一大人気観光スポットです。

2017年3月には入場者1,000万人を達成!もちろん海外旅行客やリピーター客もいるのですが、単純に換算すると日本人13人に1人が入場したことになる計算に!すごい!
▲平日でも観光客で大賑わい!

ちなみに九重“夢”大吊橋の落成時は、390mの長さも含め日本一でした。2015年12月に、長さ400mの静岡県「三島スカイウォーク」が落成し、長さの日本一はお譲りしています。

スリルと興奮を味わいに
いざ日本一の大吊橋へ!

▲この九重“夢”大吊橋は、一般応募により5,890点の中から選ばれた名前

大分自動車道・九重ICから約25分の九重“夢”大吊橋は、県道40号線の「中村エリア」と、鳴子川を挟んだ「北方エリア」を結ぶ橋。アクセスが良く、収容駐車場も多いため、ほぼ多数の方が中村エリアから渡ります。

私も中村エリアの窓口からチケット(大人500円・税込)を購入。このチケットデザインは新緑・紅葉(2パターン)・雪景色の4種類があります。どの景色のチケットに出合えるかは当日のお楽しみ!
▲特別に4種類お貸しいただきました!

さぁ、いよいよ大吊橋へ。
標高777mの山間に架けられた高さ173mの大吊橋…。高所恐怖症ではないけれど、ビビりな私が大丈夫なのでしょうか。一抹の不安を抱えながら橋の袂へ進みます。
▲間近で見ると、やっぱり大きい~!

遠くから見ても大きさが伝わりますが、近くまで行くとやっぱり大きさに圧倒されます!入口の左側には崖側に突出した展望広場があり、そこから撮影もできますよ。
▲そこから撮影するとこんな感じ

大吊橋の幅は1.5m。数人とすれ違っても大丈夫な広さです。吊橋と言えども、コンクリートや鉄骨でできているから安定感があります。おおっ!意外にスイスイ行けちゃうかも!
▲あまり揺れないので安心!

総重量564tを支えるアンカレイジは、中村エリア側に2つ、北方エリア側に1つ。設計強度としては119t(65kgの人が約1,800人乗っても耐えられる)だそう。
▲ここで大吊橋を支えているのですね…
▲吊り橋から伸びるケーブル。細いけどしっかり頑丈!

日本の滝百選「震動の滝」を真横から!
夕方には滝に虹がかかることも?

九重“夢”大吊橋の醍醐味といえば、吊橋を渡ってスリルを味わうのはもちろんですが、何といってもそこから眺める景色です!景色を眺めながら歩く大吊橋、「天空の散歩道」と謳われるのも納得の爽快感!
▲橋から眺める九重の山々

大吊橋からは2本の滝が見えます。それは雄滝と雌滝。雄滝は「日本の滝百選」にも選ばれた「震動の滝」で、落差83m!!もし夕方に訪れるなら、運が良ければ滝に虹がかかる幻想的な風景に出合えるそうですよ。
▲落差83mの雄滝「震動の滝」

そして、これからの季節は紅葉が見頃に。大吊橋の眼下を流れる鳴子川の両岸に広がる「鳴子川渓谷」。そしてそこから繋がる玖珠(くす)川の両岸にわたる「九酔渓(きゅうすいけい)」。2つの連なる渓谷が例年10月下旬から11月中旬までは、山々が一面燃えるように色づき、見渡す限りの紅葉景色が広がります。
▲この眩しい程の緑の山々が…
▲紅葉のピークにはこんな景色に!
▲紅葉シーズン初期は、緑や黄色もキレイ
▲吊り橋を下から見上げた景色。あんなに大きな吊橋が、まるで糸のよう…

紅葉時期は見事な景色が楽しめますが、特に人気のシーズンのため土日祝日は混雑することも。早朝8:30~10:00頃もしくは夕方16:00~クローズまでなら、紅葉時期でも比較的空いているそうなので、計画される方は参考にしてくださいね。

中央に進むにつれ風&高さの恐怖が… 。
吊橋のスリル、侮れません~!

「平気、平気~!」と歩を進めていたのですが、中央に進むにつれ「ビュオオオオ」と強風が!頑丈な吊橋が、ゆ、ゆ、揺れる~!

さらに、390mのちょうど中央部分はスリルスポットとして、吊橋の床から173m下の川が見えるようになっています…!
▲ひえ~~!思わず足がすくみます

スリルスポットの右手には大吊橋から眺められる眺望の説明パネルがあります。
▲右に雄(男)滝、左に雌(女)滝、中央の山々は久住山、三俣山、星生(ほっしょう)山などの説明が

その上には風速計があり、ものすごい勢いで回っています。
▲写真だと止まって見えますが、実際はずっとくるくる回っていました

この風速計で常時15m以上を観測すると、入場禁止となるそうです。この風の強さ!14mほどあるのでは?と思ったのですが、7~8mでした。15mってどんだけスゴイ風なの!

風を直に受けるのに加え足元も揺れるので、さっきまでの余裕はどこへやら。一転してへっぴり腰に。
▲カメラマンが撮影したへっぴり腰の私。あ、歩けません…

こんな私の隣を中国からの観光客とおぼしき小学生くらいの子供たちが小走りで通り過ぎていきます。やめて~。

そして左手には、大吊橋の高さ比較のパネルがありました。173mって思ったよりもずっと高いのですね。だってゴジラを見下ろす高さなんですもの。
▲ゴジラ(100m)やピラミッド(約146m)より高いとな…!

気を取り直して前に進もうとしたら、警備員さんに遭遇。そういえば複数の警備員さんが橋を行ったり来たり…。
そう、この大吊橋には、4人の警備員さんがそれぞれ100mごとに常駐し、危険がないか監視してくださっているのです。
「吊橋、怖くないですか?」と聞くと、「毎日ずっと歩いていますから。まったく怖くないですよ」との答え。頼もしい!
▲風で髪の毛バッサバサです

中央部分を過ぎれば比較的揺れも小さくなり、安定感もUP。中央部分のみ少し怖いですが、程よいスリルと恐怖、そして何より絶景を見られるので小さい子供から年配の方まで楽しめますよ。ただ、ミニスカートや帽子を着用の際はご注意を!

約15分ほどで大吊橋を渡り終え、逆側の「北方エリア」に到着!
こちらにも駐車場があり、北方エリアから入場することもできます。
▲北方エリアの券売所入口

北方エリアでは歩行者用階段通路を登って、展望台へ。徒歩5分程度で、大吊橋の全景を眺められる展望スポットに到着します!
▲展望台からの眺め!大吊橋全体を見渡せる絶景ビュー!
▲紅葉する10月下旬から11月中旬はこんな景色に

食事処も多数あり、食事をしながら絶景を楽しめるテラス席もありました。そんな楽しみ方もいいですね!

帰りにはグルメもお忘れなく!
おすすめ土産&テイクアウトグルメ

スリルと恐怖の興奮からお腹が減ったら、再び橋を渡って戻り、中村エリアでお食事はいかがですか。九重“夢”大吊橋には食事や買い物ができる「天空館」があります。
▲九重産の野菜なども販売。天空館の営業時間は8:30~17:00(7~10月は~18:00)、無休

ここで人気なのが「九重“夢”バーガー」。と言ってもメニューは1つだけではありません。なんと6種類!!

豊後牛ハンバーグの「モモガー」、濃厚な猪肉を使った「シシガー」、鹿肉を生姜醤油ソースで味わう「鹿ガー」、豚肉にピリ辛ゆずマヨの「豚ガー」の4つの美味しさがあり、さらに「モモガー」には小さめサイズ「レディース」とビッグサイズ「ドリーム」があります。
料金はレディースが400円、ドリームが800円、その他はすべて550円です。※各税込
▲一番人気の「モモガー」の通常サイズ。豊後牛のジューシーなハンバーグは食べ応えあり!

九重産の野菜がたっぷりで、ボリューム満点!複数人で来られるなら、みんなで違う種類を頼むのもいいかもしれませんね。

そして可愛いお土産も発見!バラ栽培も有名で、バラ風呂などもある九重町ならでは。
▲バラマドレーヌ650円(税込)6個入り

バラをかたどったマドレーヌです。ラベンダーやラズベリーなどのエキスでカラフルに色付けされキュートです!友達にも、自分へのお土産にもピッタリですよ。

「素晴らしい景色を見て欲しい」
そんな思いから完成した“夢”の吊橋

九重町は自然と温泉に恵まれた町。12もの温泉が湧出する「九重“夢”温泉郷」と、今回紹介した九酔渓やくじゅう連山などの自然といった素晴らしい観光資源があるものの、それを十分に生かすことができていなかったそう。
▲九重“夢”大吊橋から車で約20分、県道11号線の爽快なドライブルート・やまなみハイウェイ

「こんなに美しい景色があるのに」「こんなに良質の温泉が湧いているのに」「こんなに美味しい食材があるのに」…。
そんな地域の人々の「素晴らしい九重町をもっと知ってもらいたい」という思いを叶えたのが、2006年に誕生した九重“夢“大吊橋です。

ここを拠点に、観光客は温泉に入ったり、九重産の食材を味わったりして旅を楽しんでいます。
▲九重“夢”温泉郷の一つ、筌(うけ)の口温泉までは車で約5分
▲入浴しつつ九重の自然を体感できる長者原(ちょうじゃばる)温泉まで車で約15分

文字通り、九重と他の地域の人たちとの“夢”の架け橋である「九重“夢”大吊橋」。秋だけでなく雪景色や新緑など、素敵な景色は季節毎で楽しめます。
▲新緑の時期は爽やかな景色と風が心地よい
▲雪景色の九酔渓
▲雪の際も強風など悪天候でなければなければ入場できます

春夏秋冬、色んな表情を持つ九重町。
ぜひ、お出かけして九重“夢”大吊橋からの絶景、そして温泉やグルメなども楽しんでくださいね。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴はや18年。3歳娘の子育てをしながら、旅行情報誌を中心に活動中です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP