コメ王国の新イタリアン!米ピューレを使ったパスタが、もっちもちで美味しすぎた
新潟県の名産品と言えばお米。県内飲食業界ではコメ王国新潟をPRすべく、お米の新しい食べ方を提案する店や米粉スイーツを扱う店が続々と登場。そんな中、今最も注目したいのが、米でも米粉でもない新たな形態「米ピューレ」を使ったイタリアンです。ニュースタイルイタリアンの形を提案する、新潟県でも唯一無二のお店で、新感覚の美味しさを味わってきました。

酒屋発!和と洋が融合する新しいイタリア料理店


店内奥のレストランスペースは木をふんだんに使った、落ち着いた和の空間が広がります。酒屋さんが経営しているため、日本酒が一堂に並ぶ圧巻のディスプレイや趣ある暖簾にも注目です。
新感覚イタリアンの立役者「米ピューレ」とは?

スープのような液体にはとろみが付き、アイスクリームは溶けづらくなり、ピッツァ生地はボディがしっかりとして具材がこぼれ落ちにくく、パスタはアルデンテが長持ちするなど、使い勝手が良いのが特性なんだとか。
同じ素材を使用しても、さまざまな食感を演出できるとは驚きです。
お得感いっぱいのコースランチで、米づくしイタリアンを堪能!

メインはピッツァ、パスタ、リゾット、ドリアの豊富なメニューからセレクト。今回はピッツァもパスタも両方食べられる2人前の「シェアランチ」(3,000円・税込)で、「クアトロフォルマッジ」(+300円・税込)のピッツァと「アサリとチンゲン菜のスパゲッティ」をオーダーしました。
まず、スープと前菜が運ばれてきました。それでは、いただきます!

米ピューレのとろりとした粘性を活かし、なめらかな食感に仕上げられています。米のほのかな甘みとかぼちゃのホクホク感が相性ぴったりです。

前菜には米ピューレは使われていませんが、一品一品手が込んでいて、見た目も鮮やかです。


いよいよメインのピッツァが到着です。熱々のうちにいただきま~す!

生地がしっかりしているので、確かに具材がこぼれ落ちにくいです。
弾力があるサックリとした薄めの生地は、歯切れがよく、米ピューレ入りならではの新食感。
ブルーチーズの個性的な風味が香り、複雑なチーズの旨みが混じりあいます。生地と具材の相性もぴったりです。
この米ピューレ入りピッツァは、癖になる!何枚でも食べられちゃいそうです。

ちなみに夜のピッツァメニューには、チーズのようなコクをもつ酒粕入りのクワトロフォルマッジ「酒かすと4種類のチーズ」もあり。煮切りみりんをかけることでデザート感覚でも楽しめるんだとか。珍しい発酵食品満載ピッツァもぜひ食べてみたいです。
続いてはパスタです。
実はこちらのパスタは、店内にある製造所で手作りされています。

では、いただきましょう!

気取らずに食べてほしいというオーナーの思いから、フォークの他に箸も用意されていました。さすが「お箸の国のイタリアン」というだけあります。
さてパスタのお味は…

そして食感はモッチモチ!噛みしめるごとに素材の味わいが広がり、できることなら永遠に噛みしめていたいとさえ思わせてくれます。

実は撮影に時間をかけすぎていたため、麺が伸びてしまっていないかと思ったのですが、アルデンテのまま!
通常のパスタは冷めるにつれふやけてしまいますが、冷めると固くなる性質がある米ピューレを絶妙に配合することで、時間が経っても歯ごたえのある食感を保てるのだとか。実に理論的に考えられています。
さて、ランチメニューもいよいよラスト。締めはドルチェです。

なんとドルチェにも米ピューレが使われているんだとか!
米ピューレを混ぜこんだジェラートのブリュレは、パリパリ食感のカラメルがアクセント。酸味と甘みのバランスが絶妙です。米ピューレを入れることで安定剤不使用となり、甘すぎず後味すっきり。

「米粉シフォンケーキ」はふんわりしっとり。こちらは米ピューレではなく、米粉を使用しているそうです。米粉特有のしっとり感が楽しめます。

「ひと昔前に比べると日本人は和食を食べなくなっています。私たちはお米そのものを提供するというより、その素晴らしい特性を活かし、イタリアンで間接的な米普及をしていきたいのです」。こう語るのはオーナーの長谷川和広さん。日本の米文化への熱い思いが伝わってきました。


このランチ1人前で、米を約600粒(茶碗1/5杯分)摂ることができるそう。「ごはんという主食としてではなく、間接的に米を摂取する」というオーナーの想いが垣間見えるメニューの数々でした。
米スイーツをお土産に

先にレストランのランチメニューを紹介しましたが、お店に入ってすぐ目の前に飛び込んでくるのが、スイーツコーナーです。ランチのコースでもいただいたジェラートやシフォンケーキをはじめ、お米を使ったスイーツがずらり!
ここで販売されているスイーツはすべて、店内で食べてもテイクアウトしてもOKです。


名物の米ピューレ入りジェラートは、自然な甘さでなめらかな口当たりが特徴。さらに、米ピューレの粘性のおかげで増粘多糖類などの安定剤も入っていないので、小さいお子さんにも安心して食べさせることができますね。

米粉シフォンケーキには、米を飼料にして育った鶏が生む赤玉「玄たま」を使用。ふんわりしっとりとした食感で、ほんのりとした甘みが米粉ならでは。

新潟プリンには、新潟県・塚田牛乳の牛乳と、こちらにも「玄たま」を使用。米ピューレの配合量により、固めの「しっかり」とやわらかめの「なめらか」の異なる食感を楽しめます。上品な甘さの「和三盆」も人気です。
さらに、夜にはお酒に合う豊富なアラカルトメニューが揃い、手長エビのグリルやトリッパのトマト煮など、より本格的なイタリア料理が味わえます。ぜひディナーも楽しんでみたいですね(コースは税込・3,000円~)。


新潟自慢の米は、まだまだ可能性を秘めているということを感じさせてくれたラト・リーチェ。「米ピューレ」が、食感や味わいを劇的に変えてしまうのには驚きでした。特にパスタとピッツァは、これまでに食べたことがない新感覚の味わい!感動に満ちた料理の数々でした。
新潟の新名物「米ピューレイタリアン」は、県内でもここだけの唯一無二の味わいです。米の魅力を堪能できるニュースタイルをぜひお試しください。
撮影:梅沢春子
お箸の国のイタリアン ラト・リーチェ
新潟県新潟市江南区西町3-3-25
[営業時間]レストラン11:30~15:00(L.O.14:00)、火~木・日曜・祝日18:00~21:00(L.O.20:00)金・土曜・祝前日18:00~22:00(L.O.21:00)
ジェラート販売11:00~19:00
[定休日] 月曜、第2・3火曜
025-288-5234

渡辺真理子
新潟県在住のフリーライター。タウン誌、フリーペーパー、Web媒体などの執筆を手がける。得意ジャンルはグルメ。地域ならではのキラリと光る「ステキ」を見つけては、発信することを生きがいとしている。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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