海遊館を1日満喫!ジンベエザメのエサやりもガイドツアーで見学してきた

2017.10.22 更新

大阪・ベイエリアにある「海遊館」は、約620種30,000点もの生き物が楽しめる世界最大級の水族館。国内はもちろん海外からの観光客も多く訪れている、大阪を代表する人気観光スポットの1つです。そんな「海遊館」の魅力を余すことなく堪能するなら「プレミアムツアー」がおすすめ!普段は入ることができないバックヤードも見学できるとあってリピーターも続出するという人気ツアーに参加し、海遊館を1日満喫してきました。

▲海遊館の顔といえばジンベエザメ!大きな水槽をゆったり泳ぐ2匹が出迎えてくれます

太平洋に生息する生き物たちにあえる水族館

1990(平成2)年に開館した海遊館。市営地下鉄・大阪港駅から徒歩約5分というアクセスの良さもあり、老若男女に親しまれ続けている水族館です(入館料:大人(高校生・16歳以上)2,300円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4歳以上)600円、シニア(60歳以上 ※要証明書)2,000円 ※すべて税込)。
▲8階建てのメインの建物と、エントランスビルからなる海遊館。エントランスビルには海遊館への出入り口のほかに、催し物会場やオリジナルグッズを販売する店舗がある

海遊館では、太平洋を取り巻く「環太平洋火山帯」と、多種多様な生き物たちが生育する地域「環太平洋生命体」を忠実に再現。館内には、4階から6階までぶち抜いた深さ9mの巨大な「太平洋」水槽があり、それをぐるりと取り囲むように日本や外国の海、北極や南極に暮らす生き物たちが展示されています。
▲通路はゆるやかなスロープだから、薄暗い中でも足元を気にせず歩けます

その中を上から下へ、スロープを下りながら時計回りにゆっくり見て回れる造りになっており、2匹のジンベエザメがいる巨大な「太平洋」水槽を右に見ながら、左にある別の水槽でも他の生き物が見られるなど、生き物たちに囲まれる楽しさをたっぷり味わえるのが海遊館の魅力です。

リピーターも続出!人気のプレミアムツアー

そんな海遊館で人気なのが、所要時間90分のプレミアムツアー。館内の見どころだけでなく、好きな生き物を事前に伝えておくと、豊富な知識を持つガイド「マリンメイト」がツアー中にたっぷり解説してくれます。だから毎回内容に変化があり、リピート率が高いツアーだと評判なのです。さらにバックヤードも見学でき、なかでもジンベエザメのエサやり見学は大人気!実際どんなツアーなのでしょうか?さっそく潜入してきました。
▲集合場所は、海遊館のチケット売り場横にあるインフォメーション前。スタートの15分前までに集合し、受付で代金を支払います

プレミアムツアーは基本的に土・日曜の9:45スタート(開催のない月もあり)。定員20名なので早めに予約するのがベターですが、当日余裕があればその場で参加可能です(1名税込1,000円。小学生以上対象、保護者同伴なら4歳から参加可 ※入館料別途)。

開館前に一足お先にスタート!この特別感に期待が高まる

ツアー参加者は、一般の来館者より15分前に館内に入れます。一足先に入ってカワウソやアザラシなど動きのかわいい人気者たちを、ツアーメンバーだけでゆっくり見て回ることができるそう。入館前から期待に胸が膨らみます!
▲ツアー参加者は裏口から入館。普段は資材や機材、エサなどを運搬するエレベーターで、最上階の8階まで上がります

ツアー参加者には、出発前にワイヤレスガイドが配られます。これでマリンメイトさんの解説を聞くことができます。

今回のプレミアムツアーのガイド役は、マリンメイトの荒井さん。
「毎日お魚に囲まれていますが、いつも表情が違うので飽きません。同じ瞬間は二度と見られない、これが水族館の魅力だと思います」と笑顔で語ります。
▲趣味は海釣りとのことで、海の魅力を知り尽くしている荒井さん

ツアーで最初に訪れるのは「日本の森」エリアです。太陽光が降り注ぐ空間に、森林の水辺や渓流が再現されており、コツメカワウソやオオサンショウウオが生息しています。
▲「日本の森」。まるで温室のような空間
▲クルクルと動き回るコツメカワウソは、海遊館でも人気(写真提供:海遊館)

植えられている木は全て本物ですが、ただ1本、エリア中央にあるひときわ大きい木だけは作り物。なんと内部にエアコンが入っているというウラ話に、一同びっくり!
▲枝の先端が、エアコンの吹き出し口になっています

なんてかわいい!なんてクール!海遊館の人気の生き物たち

「モンタレー湾」水槽で待っているのは、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシ。飼育員さんたちが、ちょうどエサやりを行っていました。この時間帯に周りにいるお客さんは、まだツアー参加者だけ。一足先に入館できたおかげで、少人数で、間近でゆっくり見学できました!
▲「モンタレー湾」水槽で行われていた、アシカのエサやり風景
▲みんなに向かって敬礼のポーズをしてくれるアシカ

モンタレー湾の水槽は縦に長く7階から5階までつながっていて、生き物たちは上下を自由に行き来します。
▲6階から見た「モンタレー湾」の水槽。水に潜ったゴマフアザラシに手を振ると近寄ってきてくれました!

7階の「南極大陸」水槽にいるオウサマペンギンは、世界で2番目に大きな種類。マリンメイトの荒井さんによると、7~9月は、足の上で卵を温めているペンギンが見られることもあるそうです。
▲オウサマペンギン。両翼のつけ根にバンドを装着したペンギンは、海遊館生まれだそう

続いて同じフロアにある「グレート・バリア・リーフ」水槽へ。オーストラリアの北東岸、世界最大の珊瑚礁を再現したこちらのエリアでは、色彩豊かなナンヨウハギやアケボノチョウチョウウオなどが出迎えてくれます。
▲精巧に再現された珊瑚の海を泳ぐ魚たち(写真提供:海遊館)

ここで荒井さんからクイズ!
「彼らのエサは何でしょうか?」
▲答えはなんでしょう?知りたい方は、ぜひプレミアムツアーに参加してみてくださいね

このように、参加者や子どもたちを飽きさせないような工夫も随所に盛り込みながら、ツアーは続きます。

いよいよ、秘密のバックヤードへ!海くん&遊ちゃんの迫力お食事風景を見学

6階にある「太平洋」水槽が見えてきたところで、ツアー参加者は一般順路から離れて関係者用通路へ。いよいよバックヤードに潜入です。
▲潜入前に、消毒液で靴の裏もしっかり清潔にします

バックヤードでは、「太平洋」水槽にいるジンベエザメへのエサやりの様子を見学できます。見学場所は水槽の上部にあるデッキなので、入り口では水槽に持ち物が転がり落ちないようバッグやポケットの中の物を全て預けます。靴の裏をきちんと消毒したら、さあジンベエザメのところへ!
▲うわあ!広い!

上から見下ろした「太平洋」水槽は十字の形をしています。飼育員さんは水面のすぐ上にある通路からエサやり。ツアー客はさらに上階の通路からその様子を見学します。
▲あ!ジンベエザメが来た!

海遊館にはジンベエザメが2匹います。大きな「太平洋」水槽の真ん中あたりで、いよいよジンベエザメの海くん&遊ちゃんのエサやりがスタート!それぞれの飼育員さんが、大きなひしゃくでバチャバチャと水面を叩き始めました。これが食事の合図です。
▲ひしゃく目がけて、ジンベエザメが水面へ顔を出してきます
▲早く早くー!と、大きな口をガバア!
▲口の中へ、すかさずエサを流し込む!

エサは主にオキアミというプランクトンの一種で、1回の食事で3kgを平らげます。食事は1日2回なので合計6kg!さらにエサと一緒に吸い込む水量は、ひと口で100Lにも及ぶそう。これは一般家庭の満タンにした浴槽、およそ2杯分というから驚きです!
▲ジンベエザメにも歯はあります。1本の大きさは1~2mm。その小さな歯が、口の中になんと8,000~9,000本もあるそう

海くんも遊ちゃんも、高知県沖からやってきました。推定年齢は海くんが4~5歳、遊ちゃんは9~10歳です。最大12mにまで成長するといわれるジンベエザメですが、「太平洋」水槽の深さは9m。今は水槽をゆったり泳いでいる2匹ですが、あと数年で太平洋の海に返すのだそうです。海遊館ではジンベエザメがいない時期もあったので、2匹が仲良く泳ぐ姿は貴重といえます。
▲ジンベエザメの立ち泳ぎ。実はオキアミを食べているジンベエザメの、水中での様子はこんな感じです(写真提供:海遊館)

ジンベエザメの産卵は、まだだれも観察できておらず寿命も不明。まだまだナゾの多い、神秘的な生き物なのですね。そんなジンベエザメの大迫力のエサやり。たっぷり見られて大満足でした!

1万匹のイワシから振り返ると…ここが「太平洋」水槽のビューポイント!

ダイナミックなジンベエザメのエサやりを見学した後、バックヤードから再び一般のルートに戻ります。5階にある「チリの岩礁地帯」水槽では、約1万匹のマイワシやカタクチイワシが、群れになって泳いでいます。
▲うろこをキラキラ光らせながら泳ぐイワシの群れ

イワシを眺めつつ、ここで後ろを振り向いてみましょう。なんと「太平洋」水槽が大きく目の前に迫ってきます!
▲ちょうどジンベエザメが目の前を横切っていました!先ほど食事を済ませた海くんかな?遊ちゃんかな?

実は「太平洋」水槽のこの辺りは、柱が少ないためガラスが大きく、比較的混まないエリア。ジンベエザメの他にアカシュモクザメやエイなど、「太平洋」水槽に住むさまざまな種類の生き物たちを水槽の底から見渡せる、隠れたベストポジションなのです!
▲さわれる気がする!と、思わず魚たちに向かって手を伸ばしてみます
▲うわあ!目の前におおきなエイが!

「太平洋」水槽のガラスの厚さは30cm。アクリルガラスを使用しています。
▲30cmの厚さだけど、透明度を保つように工夫して作られています

「太平洋」水槽をじっくり見学しながらスロープを下って4階へ。「日本海溝」水槽では、人気ものの大きなタカアシガニを見ることができます。長い手足を広げると端から端まで約3mになるそう。
▲長い手足に子どもたちも興味津々。タカアシガニのエサは、シシャモだそうです

最後に3階の「ふあふあクラゲ館」にやってきました。ここは日本沿岸に生息するクラゲを中心に、12種約600点を展示しています。ビゼンクラゲなど、季節によって出現する珍しいクラゲの展示も行っています。
アカクラゲは、2m以上の繊細な触手が美しい!でも荒井さんより「触手に強い毒があるので、海で見つけても近寄らないでくださいね」とご注意が。
なお、この「ふあふあクラゲ館」ですが、2017年11月にいったん閉館。2018年3月にリニューアルオープンします!

ふわふわと泳ぐクラゲたちを見学したら、約90分のプレミアムツアーは終了!いったん一般通路から出て、ワイヤレスガイドを返してから解散します。

内容の濃い、充実したツアーでした。実はバックヤードに入る直前あたりから、後から入場してきた一般客に追いつかれたので混雑しましたが、ワイヤレスガイドのおかげで荒井さんのガイドもきちんと聞きながら楽しめました。
▲ガイドツアーAコース。このツアーでは、「海獣」の魅力をたっぷり楽しむことができます(写真提供:海遊館)

海遊館には、ほかにもバックヤードツアーをはじめ、海獣や魚類をテーマに解説してくれるツアーを開催しています。ホームページをチェックして、お好みのツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

入り口からもう一度回ろう!他にもある海遊館の楽しみ方

海遊館は、エントランスビルの3階サービスカウンターで手に透明なハンコを押してもらえれば、1日何度でも出入りできるシステム。プレミアムツアー参加者もハンコを押してもらえるので、気になった生き物たちを、もう一度見に行ってみるのもおすすめです。
▲3階の海遊館入口すぐにある海のトンネル「アクアゲート」。周りを泳ぐ魚たちは、時々入れ替わります
▲アカハナグマは「パナマ湾」水槽で見られます。木登りが得意なので、よく天井の方にいます
▲5階の「クック海峡」水槽。アカウミガメたちは、それぞれ水槽の底で休む場所が決まっているそう。息つぎのために浮上し、また底に潜って20~30分休み…を優雅に繰り返します

「生き物たちのお食事タイム」は、海遊館のウェブサイトで確認できます。お目当ての生き物のお食事タイムに合わせて水槽の前へ移動するのもいいですね。
▲7階「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ。熱心に食事をしている姿が人気
▲「タスマン海」水槽では、カマイルカが飼育員さんの手からじかにエサをもらいます。ここでは時々、水中でボール遊びをするカマイルカたちが見られるそう(写真提供:海遊館)

また17:00以降の館内は、静かなBGMで満たされ、月明かりのような照明が水槽を青く照らします。ゆったりとした気分で、昼間とはまた違った表情の生き物たちに出合えるかもしれません。
▲6階の「瀬戸内海」水槽をゆったり泳ぐ魚たち。幻想的な青い光に包まれて、見ている私たちもうっとり(写真提供:海遊館)
▲17:00からの夜の海遊館は、デートコースにもおすすめ(写真提供:海遊館)

常設展の他に、企画展も充実。2018年春までは「顔博」を開催しており、メガマウスの標本やフサギンポなど、とても個性的な顔を持つ生き物たちを紹介しています。会場は海遊館のコース出口の手前にあり、海遊館に入館した方は無料で入れます。
▲顔のまわりにフサフサのあるフサギンポ。こんなユニークな生き物たちが大集合!
▲「顔博」会場前のタッチプールでは、泳ぐエイに触れることができます。エイの尾には触らないように気をつけましょう

お気に入りの生き物たちと、まだまだ一緒に

館内には小休止できるカフェや、自然や海をテーマにした生き物のオリジナルグッズを取り扱うショップがあります。
特に立ち寄りたいのが、入館者だけが入れる3階のオフィシャルショップ。大容量のバッグや、上質な手ぬぐいなど、ここでしか手に入らない海遊館限定オリジナルグッズが多くあるので見逃さないで。
▲海遊館エントランスビル3階にあるオフィシャルショップ(写真提供:海遊館)
▲「ショルダーバッグ(ジンベエザメ)」(税込2,355円)。ジンベエザメの特徴でもある大きな口でいろんな物を呑み込んでしまう、大容量バッグです(写真提供:海遊館)
▲「海遊館×にじゆら 手ぬぐい(ペンギン)」(税込1,620円)。海遊館に生息するペンギンが描かれています。忠実に再現された子どもペンギンにも注目!(写真提供:海遊館)

4階「日本海溝」水槽の奥にある「カフェ・マーメイド」では、明るく広々した空間でちょっと休憩することができます。
▲「カフェ・マーメイド」。店内の広い窓からは、旅客船や帆船型観光船サンタマリアなどが行き交う大阪港を見渡すことができます(写真提供:海遊館)
▲ココアパウダーのジンベエザメがかわいい「ジンベエラテ」(税込450円)(写真提供:海遊館)
▲ラムネ味とバニラ味の青と白で、ジンベエザメの体の模様を表現!「ジンベエソフト」(税込400円)(写真提供:海遊館)

愛らしく、優雅に泳ぐ生き物が私たちの目を楽しませてくれる「海遊館」。ツアーで説明を聞きながら生き物をよく観察すれば、好奇心がより刺激されることでしょう!「海遊館」を訪れる際は、ぜひツアーもチェックしてみてくださいね。
國松珠実

國松珠実

大阪エリアの女性ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」所属。人と話すのが好きで店舗や企業取材を得意とする。また旅行好きが高じて世界遺産検定1級を持っている。 編集/株式会社くらしさ

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