山形県民が熱愛する超ご当地グルメ8選!ダマさっだど思って食ってみねが~?

2018.02.11 更新

「芋煮」や「だし」ほどメジャーでなくとも、山形県民が日常的に慣れ親しんでいる味はたくさんあります。今回はその中でも、スーパーやコンビニで手軽に買うことができる品々をチョイス。旅行やお仕事で山形を訪れたときのちょっとしたお土産にも喜んでもらえそうな、ローカルフードを8つ厳選してご紹介します!

地元のスーパー「おーばん」で見つけたご当地グルメたち

山形ケンミン熱愛のご当地グルメを探すなら地元のスーパーに行くのが一番!というわけで、尾花沢市で1984(昭和59)年に創業し、今では県内に12店舗を展開している地元のスーパー「おーばん 山形嶋店」にお邪魔してきました。
▲「おーばん 山形嶋店」は、JR山形駅から北へ車で15分ほどのところにある郊外店です

大相撲の佐渡ヶ嶽親方(元・琴の若)が尾花沢市出身ということで、おーばんでは会社を挙げて佐渡ヶ嶽部屋を応援しています。部屋の力士が白星を挙げると、一部商品が割引になる『頑張れ佐渡ヶ嶽部屋 勝どきサービス』を全店で行っているんですよ。

店長の荒武(あらたけ)浩之さんと一緒に、さっそくご当地グルメ探し。まずはお菓子コーナーへ行ってみましょう!

その1.一粒食べたらやめられない豆のお菓子「でん六豆」

山形ケンミンなら生まれた時からテレビCMで聞いたことがある「でん、でん、でん六豆、うまい豆~♪」というフレーズ。「でん六豆」は1956(昭和31)年に、地元の企業・でん六から発売された、山形を代表する豆菓子です。
▲「でん六豆」(110g入り・税込198円)。マスコットキャラクターは黒いくまの「でんちゃん」。山形のゆるキャラの元祖!?

ピーナッツまるごと一個を、白砂糖をまぶしたスナック生地で包んでいます。表面の優しい甘さと、真ん中のピーナッツの香ばしさが癖になってしまう美味しさ。ポリッと噛んだ後のサクサクっとした食感がたまりません!
▲「昔から変わらず売れ筋商品です」と、荒武店長も太鼓判

でん六豆には1972(昭和47)年から、節分の時期になると可愛い「赤塚不二夫の鬼の面」がおまけに付くようになりました。「山形県内ではすべての家庭でそのお面をつけて豆まきをしていた」と言っても過言ではないほど。これは「山形あるある」ネタですね。
▲両耳の小さな穴に輪ゴムを通せばお面ができます

その2.日本で初めて作られた薄焼きせんべい「オランダせんべい」

次に見つけたのは、子ども心に「なんでオランダなの?」と不思議に思っていた「オランダせんべい」。米どころ庄内地方に拠点を持つ「酒田米菓」が、1962(昭和37)年に発売したうす焼きせんべいです。
▲庄内産のうるち米100%を使った「オランダせんべい」はコスパ高過ぎ!(20枚入り・税別150円)

なんと、こちらは日本で初めて作られたうす焼きせんべいなんだそう。その厚さ3mm・大きさは直径6cm。風味が落ちないように生地づくりから焼き上げまで熟練した職人の手で丁寧に行っており、パリっとした軽い食感とほどよい塩味が特徴です。
▲可愛いキャラクターは「オランダちゃん」

ちなみに「オランダ」の由来は、庄内地方の方言で「私たち」を「おらだ」と言うこと。「おらだのせんべい」が変化して、「オランダせんべい」と名付けられたのだそうです。洋風な味わいをオランダのイメージに重ね、かわいいパッケージのデザインができました。

東北地方限定発売の「オランダせんべい」、山形でヨーロッパを感じてみてください!

その3.カルシウムたっぷり!硬いミルクの「おしどりミルクケーキ」

「おしどりミルクケーキ」も山形ケンミンが愛するお菓子の代表格です。ミルクケーキというと、どんなイメージを持ちますか?フワフワなカステラにクリームがたっぷり…みたいな?

いえいえ、山形のミルクケーキはこれ!!!
▲ミルク味(税別200円)。1枚ずつ包装されたミルクケーキが9本入っています

おしどりミルクケーキを販売しているのは、高畠町にある日本製乳。1919(大正8)年創業、日本初の粉ミルクを作った会社として有名です。

意外なのは見た目だけでなく、食感のほうも。約7cmの長さのミルクケーキを割ってみるとポキッと音が!「硬い!」小さく割って口に入れるとポキポキポキ。

せんべいを食べるようにしっかりと噛んでいると、次第にミルクの味が口の中に広がっていきます。コンデンスミルクのような濃さと、懐かしささえ感じる優しい甘さが調和するミルク菓子がおしどりミルクケーキなのです。
▲左上から時計回りに、チョコレート、ブルーベリー、ラ・フランス、さくらんぼ、ミルク味。最近は様々な味が登場し、通年商品で10種類あるそう

おすすめは、山形特産のさくらんぼ味。噛んだ瞬間さくらんぼの甘酸っぱい風味が口の中に広がり、何度も噛んでいるうちにミルク味が調和していきます。同じく、山形を代表する果物ラ・フランス味も、洋梨の甘さとミルク味の相性がピッタリ。
▲陳列棚には様々な種類のミルクケーキが並んでいます

袋には「乳由来のたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれているため、『食べる牛乳』としておすすめできる一品です」とのコメントが。ちなみに「おしどり」は山形の県鳥なんですよ。

その4.雪国で生まれた南国味のドリンク「パインサイダー」

喉が渇いたのでドリンクコーナーへ行ってみましょう。
陳列棚でひときわ目立っていたのが、イエローのボトル缶の「パインサイダー」。昭和30年代に発売された山形県発祥のご当地ドリンクです。
▲昔懐かしい昭和の味をボトル缶で再現した、三和缶詰の「やまがたパインサイダー」(380ml・税別120円)

昔から親しまれているパインサイダーは、県内にある複数のメーカーから発売されています。ラベルのデザインや微妙な味の違いを飲み比べてみては。
▲グラスに注いでみると、ほんのりパイン色

今回は東村山郡中山町に本社のある三和缶詰のものを試飲。さっそく飲んでみると…。刺激を感じる少し強めの炭酸と、すっきりした後味。しゅわしゅわっとした口当たりとほのかなパイン味が、どこか懐かしさを感じさせます。
▲炭酸が口の中でしゅわしゅわとはじけます

ちなみに「パインサイダー」と言いつつも、パイン果汁は入っていません。ほのかなパイン色の正体は、なんと県花の「紅花」を使った色素。

サイダーの誕生については諸説ありますが、雪国の山形ではなかなか口にすることができなかった南国のフルーツ「パイナップル」への憧れから生まれたというのがいちばん強い説のようです。
▲フタのデザインは、花笠踊りの「花笠」をモチーフに

その5.何個でも食べたい!クセになるスモーク卵「スモっち」

店長の荒武さんと一緒に、今度は加工食品のコーナーにやってきました。次に紹介するのは「スモッち」。2006(平成18)年頃に誕生した比較的新しいご当地グルメながら、メディアなどに取り上げられて人気を呼んだヒット商品です。
▲ネーミングが可愛い「スモッち」(税別125円)

「スモッち」は、山形市のお隣り天童市の半澤鶏卵が販売している燻製卵。契約農家の若鶏が産むこだわりの卵を塩だけで味付けし、山形産のさくらんぼと桜のチップで1時間程燻製したあと、特製の冷蔵庫でしっかりと熟成させます。一つ出来上がるまでに一週間かけて作っているんだとか。
▲恐竜の卵のミニチュア版のような燻製卵。袋を開けた瞬間、香ばしい薫りが広がります

茶色の殻を割ると、綺麗な白い半熟卵が!
▲卵は契約農家で育てられています

とろっとした黄身の柔らかさと適度な塩加減に、スモークの風味が効いた絶妙なおいしさ。保存料を使用していないので、安心して食べられるというのもうれしいですね。そのままおやつ代わりに、お酒のおつまみとして、ラーメンに入れてなど楽しみ方はいろいろ。

その7.東北限定!「日清のどん兵衛芋煮うどん」

山形県を代表する郷土料理と言えば、芋煮汁。秋になると、県内の河原は芋煮会を楽しむ人たちで賑わいます。芋煮会の締めには、残った汁の中にうどんを入れたり、カレールーを入れたりして、味変させて楽しむのが県民ルール。
▲「日清どん兵衛」、山形代表は芋煮うどん!(税別180円)

そんな山形の芋煮文化を手軽に楽しめるのが、毎年期間限定で販売される東北限定「日清のどん兵衛芋煮うどん」です。2005年の発売以来、地域に根ざした商品として人気を呼んでいます。
▲かやくとスープを袋からあけてみると、オレンジ色の具が!?

具の中には、芋煮の定番具材である里芋と肉とシイタケとネギと…オレンジ色の物体が入っています。こちらの正体はニンジン。

山形県は山形市のある村山地方、最上地方、置賜地方、庄内地方の4つの地方に分けられ、それぞれの食文化に特徴があります。芋煮の材料や味付けも異なり、村山地方の芋煮汁にニンジンは入りませんが、庄内地方では入れる家庭が多いようです。

5分後、しょう油味の芋煮うどんが完成です。
▲もっちりうどんに絡むしょうゆ油仕立てのつゆ。かやくの里芋は粘り気も再現されています

実際の芋煮は里芋と牛肉が主役のため、しょう油ベースのだしに酒と砂糖を多めに入れて、少し甘めに味付けされています。しかし、この「どん兵衛」はうどんが主役のため、甘さは控えめ。どちらかと言えば、辛めの味付けになっています。

「軽いので、県外の方へのお土産としても人気です」と荒武店長。「おーばん」でのご当地グルメ探しはここで終了。この後もご当地グルメ探しは続きます!

※ここまでご紹介した商品の表示価格はメーカー希望価格です。「おーばん」各社の販売価格ではありません。

その7.山形に根付いた棒状のお好み焼き「どんどん焼」

おーばんを後にして、同じく東北・関東北部を中心にチェーンを展開するスーパー「ヨークベニマル落合店」へ。こちらのフードコートで販売されているのが、山形県民が愛するファーストフード「どんどん焼」です。
▲「どんどん」という名前は、お客さんを呼ぶ鳴り物の音から付けられたそう(税込200円)

山形でどんどん焼が売られるようになったのは戦前と言われています。箸にくるくるっと巻いて食べる、山形オリジナルの食べ物。お好み焼きのような味わいで、お祭りやイベントの屋台フードとしても親しまれています。
▲「どんどん焼」を販売する「CoCo夢や」
▲生地の中に入れるのは、紅しょうが、ネギ、かつお節、天かすなど

片面に魚肉ソーセージ、海苔、青のりなどをのせて薄く焼きます。裏返しをしてソースを塗り、2本の箸でくるくるっと巻いてソースを付けたらできあがり。
▲丸い魚肉ソーセージと四角い海苔が可愛いアクセント。1本そのまま特製ソースの中にくぐらせて完成です。ソース味と醤油味の2種類あるので、お好みで

ソースがたっぷりかかった生地は柔らかめのもちもちっとした食感。生地の中に入っている紅しょうがの味が効いています。温かくても冷めても、どちらもおいしい!山形では食事というより、おやつ感覚で食べる「どんどん焼」ですが、ボリュームたっぷりなので一本食べるとなかなかの満腹感ですよ。
▲箸は抜かずにそのままかぶりつくのがどんどん焼のルール!
▲「どんどん焼きをいちばん多く焼いてきたのは私だと思うよ」と笑うCoCo夢やの社長、工藤真一さん。イベントに出張したり、各地で「どんどん焼」を提供したりしています

「CoCo夢や」は県内を代表するどんどん焼チェーン。山形市内にある「山形屋台村 ほっとなる横丁」などにも店舗を構えています。「CoCo夢や」以外にも、どんどん焼を提供しているお店は山形市内に数軒あるので、近くにないか探してみてくださいね。

その8.その名の通り、チョコレートがベッタリ!「ベタチョコ」

最後にご紹介するのは、1948(昭和23)年に創業の高畠町の製パン会社・たいようパンの「ベタチョコ」。東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に発売され、今もなお地元で愛されている懐かしい味のチョコレートパンです。
▲小さい時に食べた思い出がある山形ケンミンも多いはず(税込130円)

開いたコッペパンにバタークリームを塗り、その上にチョコレートをたっぷり塗った「ベタチョコ」。1番の特徴は、その名のごとくパンの表面にベッタリとチョコが塗られていることです。一個食べると満足してしまうほどのボリュームなので、食べ盛りの男子中高生のおやつにもピッタリ。
▲生地とチョコレートの間にバタークリームがサンド。裏側はチョコが塗られていません

ふわっとしたパン生地にチョコとバタークリームの甘さがマッチした美味しさ。勢いよくかぶりつくと、チョコがパリパリと剥がれてくるので、半分に折って食べるのがおすすめです。おしゃれ過ぎない昔ながらの素朴な味が、次代を超えて愛されている理由なのかもしれません。
▲コッペパンのように折って食べるのが通!
▲粒々のいちごチョコでコーティングした「ベリーミックスベタチョコ」(税込150円)や、ホワイトチョコを使った冬季限定の「ベタチョコ(冬)」(税込130円)など常時10種類以上がラインナップ

購入できるのは、山形市から車で南へ1時間ほどの場所にある本社工場の直売所。営業は水・土・日・祝日9:00~のみで、商品が売り切れ次第終了します。直売所まで足を運べない人は、県内のイオン各店や山形県庁の地下売店などで期間限定で実施される出張販売を訪れてみて。詳細は公式ホームページでチェックできますよ。
いかがでしたか?軽めのお菓子系からじっくりと味わいたい食事系まで、山形県民が愛するご当地グルメやローカルフードはまだまだあります。地元のスーパーで店員さんに聞きながら、地元の味を探してみてください。次はどんな美味しいものに密着しましょうか。

【取材協力】スーパーおーばん山形嶋店、CoCo夢や、たいようパン株式会社

撮影:佐藤友美
佐藤昌子

佐藤昌子

エディター&ライター。山形県知事認可法人アトリエ・ミューズ企業組合専務理事。山形県内を中心にタウン誌、フリーペーパーや企業広報誌等ジャンル問わず、印刷物の企画、取材・編集の仕事を手掛ける傍ら、モデルハウスのディスプレイやリメイク等『気持ちの良い暮らし方』も提案している。

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