那覇で沖縄そばを食べるならココ!いま行きたい個性派そば店3選
沖縄県民のソウルフード「沖縄そば」は、沖縄旅行で絶対食べたいメニューのひとつです。とはいえ、県内には300を超える沖縄そば店があると言われていて、「どこで食べるのが正解?」と困ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、那覇で生まれ育った筆者が、地元で特におすすめの個性派3軒をご紹介します!※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。
古島駅近くの「田そば」で、大迫力の三枚肉そばを味わう





「そば」を名乗ってはいますが、沖縄そばの原料は、蕎麦粉ではなく小麦粉です。スープは豚骨ベースやカツオベースのことが多く、麺の形や太さも、お店によってまちまちです。
また、「沖縄そば」=「ソーキそば」と思う方も多いようですが、「沖縄そば」と書かれているメニューは、いわゆる三枚肉(豚のばら肉)がトッピングされたそばのこと。加えて、カマボコやネギがのっていることが多いです。一方「ソーキそば」は、豚の骨付あばら肉をトッピングした沖縄そばの一種です。

驚きのこのメニューは、もともとは三枚肉好きな常連さんのために作った裏メニューだったそう。そこから口コミで広まり、初めて作った時から2年後に正式なメニューとなりました。以来17年間、田そばの看板メニューとして地元の人から観光客まで幅広く愛されています。

特大の三枚肉は、「田そば」などにのっている三枚肉と同じように鍋で煮込んだあと、さらにひと手間かけているそうですが、詳しい内容については企業秘密。仕込みに時間がかかるため、毎日10食のみの限定メニューです(予約不可)。






田そば
沖縄県那覇市真嘉比3-5-22
[営業時間]11:00~19:00
[定休日]火曜
098-884-5150
やちむん通りまで徒歩1分!オシャレな「OKINAWA SOBA EIBUN」

壺屋は、沖縄で作られる陶磁器「やちむん(沖縄の方言で焼きものという意味)」発祥の地。その中心となる「やちむん通り」は、道の左右に陶磁器や雑貨を扱うショップが立ち並び、観光やお土産選びに人気のスポットです。




ガラスの引き戸を開けて店内に入ると、4人掛けのテーブル席3つとカウンター席が並んでいます。沖縄そば専門店といえば食堂風のノスタルジックな店構えが多いなか、若者や女性も入りやすいオシャレな造りがとても新鮮!
カウンター席の前の黒板には、おすすめのメニューが並びます。

一方で、従来の客層である単身男性やシニアのグループも続々と来店するのがエイブンのすごいところ!様々な層のお客さんに愛される秘密は、こだわりのスープにあります。

エイブンの沖縄そばは、豚骨ベースに鰹節や昆布の出汁を合わせた特製スープが特徴です。沖縄そばの有名店で修行し、いろいろなお店を食べ歩いたという店主の中村栄文(えいぶん)さんが、最後まで飲み干せるスープを作ることにこだわったそう。



まずはトッピングだけ、次に麺と絡めながら、さらにパクチーを足して……と、いろいろな楽しみ方ができる点もおもしろい!生粋の沖縄そばというより、ラーメンやまぜそばにも近いような、独特の味わいはクセになります!



先ほどの牛もやしそばはしっかりめの味付けでしたが、こちらはとてもさっぱりしていて、食欲のない時でもお箸が止まらなくなってしまいそう!冷製メニューですが、一年中味わうことができますよ。


写真の沖縄そばは、「あさりとアーサー(あおさ)とめかぶの海鮮そば」(単品・850円)で、こちらは土日の朝しか食べられないメニューです。
休日の朝、那覇でお過ごしの際は、ぜひ“モーニングそば”に出かけてみてください♪
OKINAWA SOBA EIBUN
沖縄県那覇市壺屋1-5-14
[営業時間]11:00~17:00
[定休日]水曜
098-914-3882
古民家でいただく新しい沖縄そばのかたち「沖縄そば懐石 尊尊我無」

沖縄の旬の食材を使った懐石を楽しみながら、こだわりの沖縄そばをいただけるお店があります。那覇市樋川(ひがわ)の「沖縄そば懐石 尊尊我無(とうとがなし)」は、赤瓦屋根の古民家を改装し、2017年9月にオープン。
2軒目に紹介したエイブンからは、歩いて約10分。やちむん通りからもすぐの場所にあります。

お店は昼と夜の2部制で、昼はお手頃な価格で絶品の沖縄そばをいただけますが、夜は完全予約制の「沖縄そば懐石コース」(前日までに予約)のみというこだわりのお店。靴を脱いで上がる店内は、3つの個室がメインになっています。


尊尊我無の沖縄そば懐石は、「一口(沖縄そばがき)、前菜、御椀、御造里、焼物、主鉢、氷果、沖縄そば、甘味」の贅沢なコース(9品8,640円~)になっています。

沖縄へ移住するにあたり「沖縄の食材を使ったおもてなしをするお店を出したい」と考えていた伊丹さん。そんな時、「沖縄そばをメインにしたお店をやってみないか?」という話をもらいました。「それなら、最後に沖縄そばを食べてもらおう。締めとしての沖縄そばを美味しく感じられるような懐石コースをやろう」と、沖縄そば懐石のコースが誕生したのです。
取材時はランチタイムでしたが、今回は特別に、その中から3品を用意してもらいました。
沖縄そば懐石コースの最初に登場する「一口(沖縄そばがき)」は、他店ではまず見られない珍しいメニューです。

本来の「そばがき」は、蕎麦粉を熱湯でこねて餅状にしたもの。蕎麦粉の旨味をそのまま感じられるため、お酒の肴などにもぴったりですね。





例えば、この日の「前菜」はこちらの5品。一番上の「海ぶどうとスターフルーツとハーブのレモンゼリー和え」は、秋から冬が旬のスターフルーツやバタフライピーというハーブを、宮古島産レモンのゼリーで和えて冷やしたものです。
つづいて時計回りに、「紅芋と豆腐餻(豆腐の発酵食品で沖縄の珍味)のはさみ揚げ」、島七味でピリッとさせた「豚の中身(内臓)の煮物」、高級魚「赤マチ(ハマダイ)の手綱(たづな)寿司」。そして、真ん中が県産のピーナッツを使った「うりずん豆のピーナッツ和え」。

食材はすべて、伊丹さんが信頼している卸売業者や、県内各地の市場を毎日回って仕入れます。自らの目で選んだその日一番と思える旬の食材を「どんな風に美味しい料理にするか?」と、日々全力で向き合っています。


豚骨ベースの優しい出汁に、ツルツルと喉越しが良く、小麦の味を感じる細麺がしっかりマッチ!懐石コースをいただいた後にもちょうど良い味わいや量感に大満足なうえ、「沖縄そばってこんなに美味しかったのね!」と驚きました!

「尊尊我無の心でお店づくりをしていきたい」と語る伊丹さんに会いに、ぜひ足を運んでみてください。
沖縄そば懐石 尊尊我無
沖縄県那覇市樋川2-16-15
[営業時間]11:00~14:00、18:00~22:00(予約制)
[定休日]水曜
098-996-1159

※記事内の価格はすべて税込です

久高葵
沖縄で生まれ育った、沖縄在住ライターです。沖縄の「美味しい・おもしろい・気になる」を発信したいと奮闘中。 また、ひょんなことがきっかけで泡盛に興味を持ちはじめ、2016年春に泡盛マイスターの資格を取得。『泡盛じょーぐー(沖縄方言で「大好き」の意味)』としてお酒にまつわる情報も発信しています。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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