嵐山渓谷の紅葉と昭和レトロな玉川温泉を楽しむ絶景&癒し旅

2017.11.09

都心から車で約1時間半、埼玉県にある嵐山町。「あらしやま」ではなく「らんざん」と読むこの地域を代表する観光名所に「嵐山渓谷」があります。実は嵐山渓谷は、真っ赤に染まる紅葉を見ることができる関東でも有数の絶景スポット!それに加えて、良質な温泉施設も点在する穴場観光地なのです。そんな嵐山渓谷と昭和レトロな温泉施設「玉川温泉」を巡るおすすめコースを、紅葉シーズン前の10月に一足先に楽しんできました。

▲嵐山渓谷の紅葉の見頃は、例年11月中旬~12月上旬(写真提供:嵐山町観光協会)

観光ボランティアガイドで「嵐山渓谷」を存分にたのしもう!

嵐山渓谷は、関越自動車道・東松山ICまたは嵐山小川ICから車で約15分。「嵐山渓谷バーベキュー場」が散策のスタート地点です。嵐山渓谷を散策するなら、無料の観光ボランティアガイドの利用がおすすめ!ガイドさんと歩きながら周辺の歴史や見どころを聞くことができるので、散策をより一層楽しむことができます。
▲嵐山渓谷バーベキュー場は、大自然に囲まれながら手ぶらでもバーベキューを楽しめる人気スポット!(写真提供:嵐山町観光協会)

観光ボランディアガイドは、2週間前までに電話またはFAXで申し込みを受け付けています。バーベキュー場で合流をした後、紅葉の名所「冠水橋」や展望台の「松月楼」跡地、与謝野晶子の歌碑など、渓谷沿いの見どころを案内してもらえます。
なお、観光ボランティアガイドでは、嵐山渓谷以外にも嵐山町内の観光スポットを案内してもらうこともできますよ。
▲バーベキュー場でこの日のボランティアガイドの瀬田さんと待ち合わせ。まず、この日のコースについて説明を受けます
▲散策コースは自由に選べますが、今回は気軽に絶景スポットを回ることができる片道約30分のコースを案内してもらいます
▲それでは散策スタート!広い河原を歩き始めます

嵐山という名前は、日比谷公園や明治神宮の設計を手掛けた日本で最初の林学博士・本多静六が名付け親。昭和初期に静六がこの場所の紅葉の景色を見て、京都の嵐山(あらしやま)に似ていることから、この地を「武蔵嵐山(むさしらんざん)」と名付けたことに由来しています。本多静六は「関東平野にまれに見る景勝地たることは疑いありません」とまで評したそうです。
▲渓谷には槻川(つきがわ)が流れています。散策途中では静かな川を飛び石で渡る場面も
▲紅葉シーズンの11月中旬~12月上旬には、川に映る真っ赤な紅葉を見ることができます。息を呑むほどの絶景ですね…
散策中には、随所で瀬田さんが細かく見どころを説明してくれます。「さて、ここは昔、何があった場所でしょう?」とクイズ形式でユニークに話を盛り上げてくれることも!
▲気持ちいい自然の中を歩いて行くと…

スタート地点から15分ほどで、見どころの一つである「冠水橋」にたどり着きます。昭和初期はこの冠水橋の上流で水をせき止め、池のようにして景観を楽しんでいたそうです。
▲フォトジェニックな「冠水橋」にたどり着きます
▲この冠水橋と紅葉のコラボがたまらない絶景です!(写真提供:嵐山町観光協会)
▲散策路の途中にはこんなお猿さんも(笑)。「ゆっくり楽しんでくださいね」と語りかけてくれているようです

嵐山渓谷は昭和初期、観光地として大変なにぎわいがあり、多くの人たちが利用した料亭旅館「松月楼(しょうげつろう)」もあったそう。その料理旅館が今は展望台になっています。
▲紅葉とともにたたずむ展望台(写真提供:嵐山町観光協会)
▲展望台に上がれば、当時の松月楼からの眺めを体験することができます

展望台からさらに10分ほど歩くと、与謝野晶子の歌碑があります。昭和14(1939)年に与謝野晶子が娘とともに嵐山渓谷を訪れ、渓谷の自然などをテーマに29首もの短歌を詠みあげたと言います。29首の短歌が生まれたということは、それだけこの地が美しかった、ということでしょう…。
▲歌碑には、菅谷村(現嵐山町)をテーマに詠んだ「比企の渓」(26首目)が刻まれています

ここで今回の散策コースの片道が終了。この場所でボランティアガイドの方と別れてゆっくりと写真を撮影するのもよし、ガイドさんと帰り道を共にし、さらに嵐山渓谷について知るのもよし。好きなように時間を利用することができます。
▲岩畳とともに水面に映る紅葉は必見です!

なお、2017年11月18(土)~12月10日(日)は「嵐山渓谷紅葉まつり」、12月2日(土)・3日(日)には「嵐山渓谷紅葉まつりイベント ウォーク&グルメ」が開催されます。嵐山渓谷バーベキュー場を会場に、地元の飲食店などが出店し、嵐山町観光ボランティアガイドによるガイドウォークも行われる一大イベント。赤く彩られた紅葉と共に嵐山町ならではのグルメを堪能してみてはいかがでしょうか?
▲「嵐山渓谷紅葉まつりイベント ウォーク&グルメ」の様子(写真提供:嵐山町観光協会)
※紅葉写真は2016年以前のものです。

昭和レトロでインスタ映えもバッチリ!お肌もツルツルになる「玉川温泉」

嵐山渓谷で紅葉を存分に楽しんだ後は、温泉で癒されるのがオススメの観光コース。嵐山渓谷バーベキュー場から車で約10分、隣町のときがわ町にある「玉川温泉」は、良質な泉質の温泉を楽しめるほか、昭和レトロのコンセプトを楽しめる日帰り温泉施設です。
▲外観から昭和の雰囲気を醸し出している玉川温泉
▲入り口にあるシンボル、オート三輪のミゼット。思わず写真を撮りたくなるかわいい姿です
▲中に入ると、懐かしの駄菓子やサイダーがずらっと並んでいます。まるで昭和の街にタイムスリップしたよう!

受け付けで入館料を支払い、早速昭和レトロの世界を楽しみに行きましょう(入館料:大人平日800円、土・日・祝850円 ※館内着は別途200円 ※すべて税込)。

玉川温泉のコンセプトが昭和レトロなのは、元々あった建物の造りがかなりレトロだったため、それならいっそのこと「昭和」に振り切ってしまおう!と改装してオープンしたのが経緯だそう(笑)。そのコンセプトが今ではインスタ映えのするポイントとして、注目されています。
▲館内はまるで昭和の街並みのような内装。流れてくる歌謡曲が懐かしさを感じさせます

温泉以外にも、地元で採れる食材を使った料理の提供、専属の整体師がつくボディケアなど様々な癒しサービスがあるのが玉川温泉の特徴です。
▲廊下にあるちょっとした小物にも昭和レトロが感じられます
▲懐かしの黒電話も、思わず手にとって写真におさめたくなります

昭和レトロの空気感を味わったら、温泉でまったり過ごしましょう。浴場は「和(なごみ)の湯」と「昭(あきら)の湯」の二つあり、それぞれ週替わりで男女入れ替え制。また、土・日・祝日のみ早朝(5:00~8:00)の割引営業もやっています。
▲脱衣室は木のぬくもりを感じられる内装。これらは、地元・ときがわ町の木を使用しているそう
▲こちらは「和の湯」の屋内浴場
▲日本に3人しかいないと言われる温泉絵師が描き下ろした銭湯絵。玉川温泉をイメージしたミゼットやレトロなポストが描かれています
▲「和の湯」の露天風呂は幅が広く、一人一人ゆったりと入れる構造
▲こちらは「昭の湯」の屋内浴場
▲「昭の湯」の露天風呂は岩造りとなっており、風情を感じられますね

玉川温泉の特徴の一つに泉質の良さがあります。地下1,700mから湧き出る温泉はPH値10.1のアルカリ性単純泉。このPH値が高いほど泉質がよく、日本でも有数の数値だそう。入った瞬間にわかる、ヌルッとした強アルカリ性のお湯は肌表面の角質を落とす効果があるそう。
▲湧き出る温泉は加水せず、源泉そのまま。なんとも贅沢です!

また、こちらのお湯は身体への刺激が少なく、デリケートなお肌の方にも負担が少ないそう。お風呂上がりは保湿を忘れずに行うことが、美肌効果もにつながるコツとのこと。
▲女湯には泥パックも用意されています。これはうれしい!

温泉にゆったりと浸かった後は、館内で心ゆくまでくつろぐのがオススメ。くつろぎスペースの充実した設備も玉川温泉の特徴です。
▲こちらが、くつろぎスペースの「木の図書室」。15席以上ソファがあります
▲雑誌の種類も豊富で、ゆっくり本を読みながらくつろぐことができます
▲「木の図書室」から外に出られる「玉川テラス」には、なんとハンモックも!いつまでもここでゆったりとしてしまいそう…

続いては、食を楽しみましょう。館内にある玉川食堂では、地元の食材を使った料理から、昔懐かしの昭和レトロ感が満載のおやつまでいただくことができます。
▲座敷とテーブル席がバランスよくある玉川食堂。営業時間11:00~22:00(L.O. 21:00)※ドリンク受付10:00~21:00
▲一番人気は、地元ときがわ町の食材をふんだんに使用した「ときがわ御膳」(税込1,580円)
▲地元製麺所で製造された、ときがわ産名物「ひもかわ」。2cm近くある幅広の麺が特徴で、モチモチの食感がたまらないうどんです
▲昭和レトロ感のある「金魚鉢のクリームソーダ」(税込580円)。金魚鉢の大きさを眺めて、ついつい笑顔になってしまいます
▲「給食のおやつ」(税込500円)は、昭和30年代に給食に登場した揚げパンと、ミルメーク付きの三角牛乳が楽しめます!思わず「なつかしい!」という声がきこえてきそう(笑)

食事を楽しんだら、コンセプトをこだわり抜いた売店にふらっと立ち寄ってみましょう。昔なつかしの駄菓子から、レトロなラベルのご当地サイダーまで、すっかり昭和レトロの空気感に浸った私たちの心をさらにトキメかせてくれます。
▲売店には昔懐かしの駄菓子がたくさん!
▲「あ、これよく食べてた!」と、友達との会話もはずみます
▲レトロなラベルのサイダーが所狭しと並べられています。全国から集めたご当地サイダーだそう(税込180円~)
▲なんと駄菓子の詰め放題まで!湧き上がるワクワク感が…

昭和レトロの空気感がたまらない玉川温泉。嵐山渓谷を散策した疲れをしっかりと癒すことができそうですね。ぜひ、秋の紅葉シーズンに、関東随一の絶景と昭和レトロな温泉銭湯を楽しんでみてください!
▲入り口を裏の方に回っていくと、ヤギのヘルマー部長がいます。かわいい!
浅見ゆたか

浅見ゆたか

埼玉秩父のローカルWebメディア「ちちぶる」編集長。秩父の魅力を再発見し発信しつつ、地方フリーランスの働き方を広めるため、リモートワーク・テレワークを促進する活動なども行っている。

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