札幌すすきので寿司を食べるならここ!地元民おすすめの名店
札幌の一大繁華街、すすきの界隈で寿司を食べるならここ!すすきのには、回転寿司から高級店まで予算に応じて美味しい寿司を楽しめるお店がたくさんあります。その中から、地元民おすすめの、リーズナブルに味わう庶民派のお店、目の前で握られる寿司をゆったり味わえる大人なお店、を紹介します。※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

北海道は海の幸の宝庫!新鮮なネタが身近で手に入るのでどのお店もレベルが高く、たとえ回転寿司店であっても美味しさにびっくりすることが多いです。甲乙つけがたくどこに入ってもきっと満足できると思うのですが、今回はその中でも特にココ!というお店を紹介します。

庶民の味方!リーズナブルにしっかり味わえる「和食と鮨 に条」

観光客であふれる二条市場とは一変、「和食と鮨 に条」の店内は地元の人たちの姿が目立ちます。平日は近隣の会社勤めの人のランチスポットとして、夜は家族連れのほか近隣ホテルからやってくる出張族で賑わいます。

「安くて美味く、いつ行っても安心感のある店を目指している」と語る山本店長に、一押しのメニューを3つ作ってもらいました。
1つ目は当然ながら“にぎり”!数種類あるにぎりのうち、一番人気がこちら!

ネタは北海道産にこだわらず、その時にいい素材を市内の市場で目利きし仕入れているそうです。そのため、寿司の内容は時期により多少入れ替わりがあっても大半は通年同じものを味わえるので、いつ行っても美味しさに裏切られません!

13貫もあるのでこれだけでお腹が満たされますが、絶品料理はまだまだ!ぜひ味わいたいのが、生簀のネタ。

今回この生簀からピックアップしたのは、北海道厚岸産のカキ。


大きすぎるので2口に分けて食べてみると、口の中が潮の味とカキのミルキーな風味でいっぱいに!
最後に紹介するのは、にぎりに続く人気メニューの「ばくだん」。

ウニやイクラ、マグロ赤身、タコ、納豆などさまざまな具材をかき混ぜてワサビ醤油をかけ、スプーンですくって海苔にのせ巻いて食べます。
手巻寿司のシャリがないバージョンのようでもあり、数多くの寿司ネタを一緒に食べるような不思議な感覚。素材の甘さや濃厚さなどが入り交じり、口の中でさまざまなうま味が暴れまくり!にぎりの他に2~3人でシェアして食べるのに絶対おすすめですよ!

寿司など生ものだけではなく、焼魚や天ぷら、フライ、煮つけなどもあるうえ、海鮮類以外に肉や野菜もあるので、いろいろ食べたいという人も大丈夫。寿司を中心にすすきの周辺で気軽に美味しいものを食べたいなら、この店は外せません!
和食と鮨 に条
北海道札幌市中央区南3条東2-6-1 プレサント1階・2階
[営業時間]11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)
[定休日]不定休
011-219-1346
上質な空間で大将の技を目と舌で味わう「鮨 富士」


お店を切り盛りするのは、大将こと店主の工藤真也さんと女将の工藤久美子さん。

大将は札幌市内にある有名寿司店「すし善」で21年、東京・銀座の名店「鮨処 順」で6年修行したのち、2008年に生まれ故郷の札幌で「鮨 富士」を開店しました。
ここで楽しめるのは江戸前寿司。北海道産を中心に国内各地の新鮮なネタを仕入れ、握っています。
最高の食材を熟練の技で編み出した絶品寿司をコースで味わえる!
でも、「鮨 富士」なら安心!単品でのオーダーもできますが、一見さんにもわかりやすいようにコースメニューがあり、多くの人がこちらを注文するそうです。

今回紹介するコースメニューは、お通し、お造り、小鉢2品、焼き物、にぎり8貫、お椀、香の物が順番に出てきます(仕入れ状況により内容が変わる場合もあります)。

今回はお通しの次に、おすすめの一品料理をサービスしてくれました!

次はお造り。そのときどきの旬のネタが出てきます。今回はアカガイ以外すべて北海道産。

「食べる順番はあっさりしたものから食べて、味がしっかりしている脂身の多いネタでシメるのがおすすめ」と大将。
はじめに口にしたのは、芽ネギを巻いた小樽産ヒラメ。その後は積丹(しゃこたん)産ソイ、宮城県閖上(ゆりあげ)産アカガイ、猿払(さるふつ)産ホタテ、津軽海峡の戸井産マグロ、余市産ブリの背と続き、ラストは同じくブリの腹。ワサビ醤油で刺身を食べつつ、時折北海道産のワカメをポン酢で食べると箸休めになります。

言われたとおりの順番に食べていくと、口の中がだんだん魚の風味で強く満たされていき、お造りだけでフルコースを味わった気分!
このあとは小鉢2品と焼物が続きます。



既に口の中がうま味に満たされ尽くした気分ですが、このあといよいよメインのにぎり!一貫ずつ順番に出てきます。

女将「お出ししますか?」
大将「お願い」
女将「はい」
阿吽の呼吸で通じ合うかのような大将と女将。にぎりが始まる頃あいを見計らい、女将が指先用のおしぼりと岩海苔入りのお椀を出してくれました。
お椀は信州味噌と愛知県産赤味噌が7:3の割合で、赤だしの個性ある味わいが寿司の風味を壊さず絶妙なバランス!香の物とともに口直しにちょうどよいです。

いよいよ、にぎりスタート!
1品目=スルメイカ
本ワサビではなく山ワサビをおかかと和えたものが盛られ、煮切り醤油がかかっています。
2品目=コハダ
シャリは小さめでネタがたっぷり!煮切り醤油が塗ってあるので、そのまま食べても十分美味しい!

3品目=マグロの漬
1つがネタの上に本ワサビを添えたもので、もう1つはシャリとの間に海苔をサンドし、煮切り醤油を塗って和カラシを添えたもの。和カラシは辛くなくまろやか!
マグロの漬のシャリは他のシャリとは異なり、赤酢で作った酢飯。味がしまります。

4品目=日高産サケの銀聖(ぎんせい)
銀聖とは北海道日高地方で漁獲される天然秋鮭。銀毛鮭(ぎんけざけ)の王様と言われるだけあり、脂が程よくのってうま味もしっかり!こちらは本ワサビではなく、ピリ辛の北海道産山ワサビで味わいます。上に添えられた大葉とともに程よいアクセントに。
5品目=戸井産マグロの大トロ
戸井は函館市の一地区で、大間のマグロで有名な青森県大間町と津軽海峡を挟んだ向かい側。大間マグロと同じ海域で水揚げされたマグロのカマを使用した大トロを味わえるんです。脂ノリがハンパなく、口の中でしゅわっと溶けてしまうほど!

6品目=浜中産バフンウニ
「岩塩か煮切り醤油、どっちでいきますか?」
バフンウニは大将が好みを聞いてから握り、ウニの上にどちらかを添えて出してくれます。ウニを塩で食べるのは珍しいと思い、岩塩でお願いしました。
ひと口サイズですが、何十貫も食べたかのように口の中がウニの風味でいっぱいでウニの海で溺れたみたい!いやぁ~絶品!

7品目=自家製イクラ
ウニ同様、ひと口サイズの丸い軍艦。お酒を飲む人が多いので、ボリュームを控えめにしているそうです。食べるとじわじわ溶けだすイクラが口の中を制圧!たったひと口でも口の中がイクラ尽くしに!
8品目=小樽産シャコ
春と秋に収穫されるシャコのボイル。脂ノリや味わいが強いものが続いた後、ギュッと凝縮されたうま味を感じるシャコがちょうどよいシメになりました。

これで全品終了!コースメニューなので金額のことを気にせず、安心して料理を楽しめました。
熟練の技を目の前で眺めつつ、大将と女将と話をしながら味わえる和やかな雰囲気も心地よく、上質なひと時を過ごせました。目と耳で美味しさの期待が広がり、舌でそれを確信。最高の素材を絶妙なバランスにアレンジする大将の技に感激!
鮨 富士
北海道札幌市中央区南3条西5-14 三条美松ビル3階
[営業時間]17:30~23:00 ※事前予約をお願いします
[定休日]不定休
011-219-7880

川島信広
トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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