標高1,770mの「SORA terrace(ソラテラス)」で、一面に広がる雲の海と絶景を満喫!

2019.04.26 更新

長野県の北部に位置する山ノ内町は、スノーモンキーで有名な「地獄谷野猿公苑」や九湯めぐりで人気の「渋温泉」、俳人・小林一茶も愛した「湯田中温泉」などを有するほか、スノーリゾートとしても知られています。そんな山ノ内町で今話題となっているのが、スキー場「竜王マウンテンパーク」にある「SORA terrace(ソラテラス)」。標高1,770mの急斜面に建てられた雲の上のテラスから、一面に広がる幻想的な“雲海”が見られると評判なんですよ!グリーンシーズンの楽しみ方、ご紹介します。

標高1,770mの山頂を目指す、8分間の空の旅♪

「SORA terrace(ソラ テラス)」へ電車で向かう場合は、長野電鉄・長野駅から終着の湯田中駅を目指します。湯田中駅から「竜王マウンテンパーク(冬は竜王スキーパークとして営業)」までは、終日運行している無料のシャトルバス(予約不要)を利用するのがベスト。

竜王マウンテンパークに到着したら、ロープウェイ乗り場へ!標高980mのゲレンデの麓から、「SORA terrace」のある標高1,770mの山頂を目指します。
▲ロープウェイは20分おきに運行しているので、長時間待つことなく出発できる(往復:中学生以上2,500円・税込)

それにしても、このロープウェイ、すごい大きさ!聞けば、世界最大級のものだとか。どおりで大きいわけですね!
▲166人乗りのロープウェイ。冬は、大勢のスキーヤーやスノーボーダーを乗せて山頂を目指す
▲たっぷり20畳ほどの広さがあり、電車のように手すりやつり革なども付いている
▲目指すは、真ん中に見える山の頂! 

「ずい分遠くにあるようだけど、結構かかるのかなぁ?」
そんな心配をよそに、ぐんぐんとスピードを上げていくロープウェイ。すると、前方の頭上方向から下りのロープウェイが下りてきました。
「えっ?思っている以上に速いんですけど!」
▲時速25kmと、ロープウェイにしてはかなりのスピードで運行。急な斜面もどんどん進み、高低差が約800mもある山麓~山頂間を、わずか8分で結ぶ

すれ違ったと思ったのもつかの間、ものすごいスピードで麓へと下っていく対向のロープウェイ。ついさっきまでは頭上に見えていたのに!みるみると小さくなっていきました……。
▲紅葉の季節は、こんな絶景を眺めることも!

反対に、出発時はゴマ粒のようだった山頂の駅が大きくなってきました。きれいな山の景色を眺めながらだったので、本当にあっという間という印象!到着してしまうのがなんだか惜しいぐらいです。
▲たった8分で、こんな高さまで上ってきたなんてびっくり!空気の澄んだ日ははるか佐渡島まで見渡せるそう

眼下に広がる山々と街の景色。さっきまで見ていた光景とはまったく違う世界が広がっていました。この爽やかな景色だけでも見る価値があります!

目を見張るような美しい青!5,000本ものブルーポピーが咲く山野草ガーデン

ロープウェイを降りると、さっきまでの暑さがウソのように涼しい!取材した日は7月(※)だというのに、ひんやりとした心地よい風が吹いていました。なんでも、山頂の気温は麓より6~7度も低く、平均温度は夏場でも18度ぐらいしかないのだとか。日中は風も涼しく気持ちよく過ごすことができますが、急に気温が下がったり、風が強くなることもあるので、羽織るものを一枚持っていくとよさそうです。

※本記事は2018年取材記事を一部更新したものです。
▲山頂駅のすぐ隣に張り出した展望デッキ。あまりの高さに足がすくむ

「SORA terrace」の2018年グリーンシーズンの雲海発生率は64.3%だったそうですが、実は、雲海が最も発生しやすい時間帯は夕方なんだそう。おすすめの時間帯は日没の1時間前。夏場は17時頃、秋は15~16時頃に出かけると、雲海遭遇率がアップするそうです。
▲透明の板が張られた部分が、雲海を間近に見られる「SORA terrace」。黄色い建物はカフェレストラン「SORA terrace cafe」

日中に雲海が発生することもゼロではありませんが、残念ながらこの日はあたり一帯を見渡すいい天気。散策をしながら夕刻を待つことにしました。

テラスのまわりにある山野草ガーデンは散歩に最適。普段着のまま、約150種類もの希少な高山植物を季節に応じて見ることができます。中でも一番の見どころは、6月下旬~8月上旬に見頃を迎えるヒマラヤのブルーポピー!
▲本来は標高3,000~5,000mの高地に自生する植物で“幻の花”と呼ばれている。暑さに弱く、25度を超える環境だと枯れてしまう

全国にブルーポピーが見られるところはいくつかありますが、こちらは日本最大級の規模だそう。5,000株もの青い花が咲き競う様は見事の一言です。
▲“ヒマラヤンブルー”と呼ばれる神秘的な青が印象的。花の最盛期は7月中旬頃
▲“高山植物の女王”と呼ばれるコマクサの花も見ることができる

SNS映えするオリジナル“雲海”メニューも充実!

日没までまだ時間があるので、食事がてら「SORA terrace cafe」で休憩をすることに。スキー場の食堂とは思えないほどラグジュアリーな造りで、入口付近にはオシャレな暖炉スペースやカフェバーが設けられています。
▲2017年8月にリニューアルオープン。スキーシーズンは、ゲレンデのレストランとして営業する
▲150席もある広々としたカフェレストラン。ゆったりくつろげるソファ席をはじめ、テーブルやカウンター席など、さまざまなタイプの席が用意されている
▲カフェ内で雲海を待つ人たち。若い女性やカップルの姿が多く見られた

窓側の席からは、テラスをはじめ外の様子もバッチリ見ることができます。くつろぎながら絶景を眺めたい人はこちらのカフェレストランから、臨場感を味わいたい人はテラスで雲海を楽しむのがよさそう!
▲テラスでポーズをとりながら写真を撮る女子たち。SNSにアップするのかな?

ここでいったんお食事タイム!料理のおいしさにも定評のあるこちらのお店。味のよさだけでなく、雲海に見立てたオリジナルメニューがSNS映えすると評判なんですよ♪
▲オーダーごとに焼き上げる熱々の「雲海パイ包みスープ」(850円・税込)。パイの下には、地元の名産・ネマガリダケ(細いタケノコ)が入ったクリームスープが!

まずは、雲海をイメージしたパイをザクザク壊し、スープにひたしながらいただきます!スープをすくうと、今度は中からサクサク、コリコリのネマガリタケと鶏肉が出てきました。バターが香るパイとクリーミーなスープの相性も最高!サラダも付いているので、この一品だけでも、しっかりおなかが満たされます。
▲サラダとバゲットが付いた「雲海クリームパスタ(明太子)」(1,300円・税込)もおすすめ!

雲海に見立てた明太子入りホイップクリームがのったフェットチーネも本格的な味わい。クリームはホイップされていて、ふわっふわの食感が楽しめました!もちもちの幅広麺にまろやかな明太子クリームがしっかり絡んで、食べ応えも満点です。
▲竜王の空をイメージした「スカイソーダ」は各500円(税込)。左から、ブルースカイライム、サンライズレモン、サンセットオレンジ

さっぱりとのどを潤してくれるフルーツソーダをはじめ、ドリンク類も充実しているので、おしゃべりを楽しみながら雲海を待つのもおすすめですよ。

おすすめはサンセットタイム!雲海と夕日が織り成す幻想的な世界

さて、そろそろ17時を過ぎる頃だというのに……以前として見晴らしのよい状況が続いていたこの日。雲海が発生する時は、突然足下の山からもくもくと雲が沸いてくるそうなのですが……そんな気配はまるでなし。代わりに(?)、雲間から光の柱が降り注ぐ“天使のはしご”と呼ばれる神秘的な現象を見ることができました。
▲美しい“天使のはしご”と遭遇。何本もの光の柱が放射線状に降り注いでいた

結局18時まで粘ってみたものの、残念ながらここでタイムアップ。この日、念願の雲海を見ることはできませんでした……。もしも、雲海が見られていたら、こんな素晴らしい光景が眼下に広がっていたそうですよ!
▲見たかったなぁ、一面に広がる雲のじゅうたん! 

雲の上に立っているような不思議な気分が味わえるんですって!幻想的ですよね。
▲夕刻には、こんなに美しい光景が見られることも!

ちなみに、下記のような条件の時に、雲海がよく発生するそうです。
●山麓の気温が下がる朝や夕方の時間帯
●山麓から山頂を見て雲(霧)がかかっている時
●夏の夕立など急な雨が降った時
●日中との気温差が大きい時

山麓と山頂で天気が異なることも多いので、下界の天気が悪い日でも諦めずに山頂まで上ってみることをおすすめします。運が良ければ、そんな日でも絶景の雲海と出逢えるそうですよ。

夜は、スターガイドによる星空観賞会を開催!

「SORA terrace cafe」にはお土産処もあるので、帰りがけに覗いてみてはいかがでしょうか。信州土産のほか、オリジナルの雲海関連グッズもそろっています。
▲建物の1階部分にあるお土産処(営業は9:30~18:00)

一番人気のお土産は、雲をモチーフにしたかわいいマシュマロ!
▲ふわふわ食感の「雲海マシュマロ」(1,300円/6個入り・税込)
▲カフェレストランで販売している写真の「SORA珈琲」(650円・税込)にも、雲海マシュマロが使われている。「マグカップ」(800円・税込)は土産処で購入することも可能

美しい雲海がクローズアップされている「SORA terrace」ですが、実は夜の星空も見事。7月~10月の土・日曜、祝日を中心に、「星空ナイトクルーズ」と称して夜間営業を行っています。夜空に輝く星や月を眺めながら、スターガイドによる楽しい星空解説も聞けるのだとか。会場にはハンモックが設置されているので、寝そべりながら満天の星を眺めるのもいいですね!

「SORA terrace cafe」内では合計3ヵ所でプロジェクションマッピングも設置しており、星が出てくるのを待つ時間も飽きることなく楽しめますよ。
▲予約不要で参加できるナイトクルーズ
いかがでしたか?天空に広がる「SORA terrace」。幻想的な雲海や満天の星など、非日常の美しい光景と出合いに、ぜひ訪れてみてください。

スノーモンキー見物ができる「地獄谷野猿公苑」や「渋温泉」「湯田中温泉」などの人気観光スポットも、シャトルバスの発着場である湯田中駅からアクセスできるので、SORA terraceと組み合わせて楽しんでくださいね。
シャトルバスは終日運行しているので、SORA terraceでサンセットを見た後にそのまま温泉街に宿泊、なんてのもおすすめですよ。
(写真・香田はな)
松井さおり

松井さおり

出版社勤務を経て、フリーランスのライター&編集者に。雑誌や書籍を中心に、主に、食・旅・くらしなどにまつわる記事を執筆している。現在は、東京から長野県長野市に拠点を移し、県内外を奔走する日々。(編集/株式会社くらしさ)

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