「茶の菓」で有名なマールブランシュ京都本店の限定モンブランがスゴい
京都土産といえば、「お濃茶ラングドシャ 茶の菓」が有名。このお菓子を製造・販売している「マールブランシュ」の京都北山本店では、併設のサロンで限定モンブランデザートを提供しています。これが行列もできるほどの大人気!そこで今回は本店のモンブランデザートを中心に、チョコレート専門店「加加阿(かかお)365」など、京都市内に複数店舗を構えるマールブランシュの魅力をレポートします。

現在では、茶道のお点前・濃茶で使われる上質な抹茶を使用したラングドシャ「茶の菓」が、京都の新定番土産として広く親しまれています。

店舗は京都北山本店のほかに、カフェ併設店や系列店を京都市内に複数構えています。
れんがづくりの店構えが目印「マールブランシュ京都北山本店」

地元っ子はもとより、観光客もひっきりなしに訪れる人気店。店内には販売コーナーにティーサロンが併設されています。


その人気の秘密はティーサロンだけで提供されているモンブラン・メニュー。広報担当の西岡瞳さんによると、一年を通して味わえる「モンブラン・オートクチュール」と、季節限定のモンブランデザートの2種を常時味わえるのだそう。どんなデザートなのか早速オーダーしてみることにしました。
京都北山本店でしか食べられない極上のモンブランに大興奮!
そう、モンブラン・オートクチュールは、モンブランクリームでデコレートして完成させる様子を目の前で楽しむことができるんです。
さらに、ムースグラッセの周りをあしらう渋皮つきのマロンは、3種のラム酒から好みの銘柄で風味付けをしてくれるのだとか。これらは、一流レストランのアルコールリストに挙がるほどの高級なラム酒ばかり。自分好みの味付けで一つひとつ丁寧に仕上げてもらえるなんて、とっても贅沢ですよね!

さて、モンブランのデコレーションが始まりました。スタッフがラム酒と渋皮付きのクラッシュマロンを手早くあえ、ムースグラッセの周りにあしらいます。


そしてここからが見どころ。できたてのマロンクリームを、横に縦にとたっぷり搾り上げていきます。みるみるうちにモンブランの形になっていく様子は、見ているだけで感動もの!スタッフの見事なデコレーション技術にもうっとり。

最後に粉糖をふって完成!これが自分だけの特別なモンブランだと思うと、「はあ~」とため息が漏れてしまうほどにステキですよね。ティーサロンオリジナルのフルーツティーとともにいただきます。

フォークがすーっと入るちょうどよい柔らかさ。一口食べると、マロンクリームが口の中に広がります。まったりと濃厚で、口当たりはなめらか。栗の味わいもしっかり感じられて、口の中が幸せいっぱいに。
その後からムースグラッセの軽やかな甘み、クラッシュマロンの豊かなラム酒の香りがあいまって、「めっちゃおいしい……!」と思わずつぶやいてしまうほどの味わいです。

この一皿は、店頭で販売している「モンブラン」よりも約1.5~2倍ものマロンクリームを使用しているのだそう。またショーケースで冷やさないため、厨房で作られたクリームの美味しさそのままを味わえるのも「モンブラン・オートクチュール」ならではです。

え、これがモンブラン!?季節限定のモンブランも見逃せない

ピクニックに見立てたバスケットの中には、栗やりんご、チーズなどそれぞれの具材を小麦の薄皮(パータフィロ)で包んだホットスイーツが並んでいます。キャンディ型のビジュアルもカワイイ!

パータフィロは注文を受けてから焼き上げるので、サクッとした軽快な歯ざわり。もちろん具材との相性も抜群です。
そのままでも美味しいけど、別添のクリーム類にディップして味わうのも楽しい!モンブランクリームは、ホットミルクと割ってモンブラン・オレとしていただくのもおすすめですよ。
冬のほかにも、例えば、春には桜が香るソースやメレンゲをあしらい、春色全開のキュートなモンブランを。夏には栃木県日光「松月氷室」の天然氷を使った名物「雪の菓 モンブランかき氷」を提供するなど、どの季節に訪れても新しい美味しさに出逢えます。


マールブランシュがモンブランにこだわる理由
店がオープンした1980年代は、和菓子の栗の甘露煮を使った“和製”モンブランが主流だった時代。当時の店主は洋菓子の本場・パリで栗色の濃厚な味わいのモンブランに出逢い、日本のそれとは大きくかけ離れたビジュアルや味わいに衝撃を受けたそう。

「あの感動と味を京都でも」という思いで作られたモンブランは、ラム酒入りのフランス仕込みでありながら、京都の人々に愛される繊細な味、香り、季節を意識した“マールブランシュ流”へと独自に進化。そして現在、少しずつ改良を重ねたモンブランは4代目。これからも美味しいモンブランが味わえそうです。
また、モンブラン以外のケーキもおすすめ。こちらも人気の高い「京地卵の苺ショート」(561円)は、京丹波産の地卵を使ったふわっふわでコクのあるスポンジが特長。濃厚な生クリームと苺をたっぷりとサンドした、リッチなショートケーキです。

マールブランシュ 京都北山本店
京都府京都市北区北山通植物園北山門前
[営業時間]サロン10:00~20:00(L.O.19:30)、ショップ9:00~20:00
[定休日]なし
075-722-3399
サクッと寄りたい時は京都駅付近のカフェがおすすめ

マールブランシュ ジェイアール京都伊勢丹6Fサロン店
京都府京都市下京区東塩小路町901 ジェイアール京都伊勢丹6F
[営業時間]10:00~20:00(L.O.19:30)
[定休日]ジェイアール京都伊勢丹に準ずる
075-343-2727

マールブランシュカフェ
京都市下京区東塩小路釜殿町31-1 京都駅近鉄名店街みやこみち内
[営業時間]9:00~21:00(L.O.20:30)
[定休日]なし
075-661-3808
2017年9月にリニューアル。チョコレート専門店「加加阿365祇園店」

2014年に京都の花街・祇園にオープンした「加加阿365祇園店」は、マールブランシュのチョコレート専門店。2017年9月にリニューアルオープンし、看板ショコラの「加加阿365」に加え、新たにボンボンショコラ「きょうの宙(そら)」シリーズが登場しました。


「きょうの宙」は、金閣寺など京都の名所にちなんで作られたボンボンショコラ。ショコラティエが各名所のイメージに合わせて、ショコラの味わいを全て変えています。

例えば「清水寺」(330円)は、ビターチョコにオレンジの風味とヘーゼルナッツを組み合わせた爽やかな味わい。また「二条城」(330円)は、きなこの香ばしい風味にコク深いミルクがベストマッチ。すっと溶けたあとの余韻までおいしいショコラです。

京都でしか買えない、特別なショコラ。バレンタインにもおすすめですよ。
マールブランシュ加加阿365祇園店
京都府京都市東山区祇園町南側570-150
[営業時間]10:00~18:00
[定休日]なし
075-551-6060

※記事中の価格表記は全て税込です

中河桃子
編集・ライター、京都出身滋賀育ち。大学在学中に京都でライター業を開始。以後、関西・東京の出版社や制作会社で、グルメ・エンタメ・街情報を中心に18年以上携わる。新しいもの・おいしいもの・興味のあることは自分で体感しないと気が済まない現場主義。今は酒蔵巡り・和菓子作り・美術鑑賞・旅にハマり中。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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