鴨川温泉でおすすめの隠れ宿はここ!「是空」の絶景貸切露天で波音と潮風に癒される旅

2018.06.21 更新

千葉県房総半島のほぼ最南に位置する鴨川市。海や山、水族館などがあり、多くの人が訪れる人気の観光スポットです。しかし、鴨川の魅力はそれだけではありません。鴨川温泉を源泉とする温泉宿や日帰り温泉を目的に訪れる人も数多くいるのです。今回は、そんな鴨川温泉で潮風と温泉に癒される隠れ宿をご紹介します。

こんなところに宿が?まさかの断崖絶壁に立つ宿

東京から車で約2時間。東京湾アクアライン、鴨川有料道路を経由して国道128号線を南へ進むと、こんなところに宿が?と一瞬見逃してしまいそうな断崖に隠れ宿があります。その名も「是空(ぜくう)」。もともとあった温泉宿を2014年にリニューアルオープン。連日ほぼ予約でいっぱいの人気の宿です。
▲一見シンプルな外観。JR内房線・太海(ふとみ)駅から徒歩15分ほど

パッと見は少し大きめな平屋建て。しかし実は、かつて多くの日本画家たちが波を求めて訪れたという、荒磯の斜面にまるで沿うように建てられている5階建ての宿なのです。
▲磯からの眺め。今ではこの場所に新しい建物は建てられないそう
▲月と海をイメージした是空のロゴマーク

石造りがモダンなエントランスを抜けると、まずはロビーへと案内されます。
▲ロビーへ向かう内廊下は砂浜のイメージ。壁には貝殻がデコレートされています
▲夜には貝殻がライトアップ。「ムーンロード」と呼ばれているそう

ロビーへと向かう廊下を抜けると思わず息をのむ絶景が出迎えてくれます。なんと建物の4階に位置するロビーからは約180度パノラマの外房の海が一望できるのです。ロビーにはゆったりサイズのソファ、窓外のテラスにはデッキチェアが置かれており、そこからゆっくりと海を眺めることができます。
▲ロビーからテラスに出れば、パノラマオーシャンビュー

ロビーは深夜以外はいつでも開放しており、館内着での出入りもOKなので、読書を楽しんだり、お昼寝をしたりと思い思いに過ごすことができます。ロビーに備え付けられたお茶やコーヒーは、宿泊者は自由に飲むことができます。
そんな寛ぎ空間のロビーでゆったりしたいところですが、まずはチェックイン。チェックインを済ませたら部屋へと案内してもらいます。
▲海に面したロビー。家具の色や形を揃えていないため、堅苦しさを感じません

「是空棟」は全室半露天風呂付。海を眺めながら心を空にしてリラックス

是空には半露天風呂を備えた贅沢な客室の「是空棟」とリーズナブルな客室の「そとぼう棟」の2つの宿泊棟があり、すべての部屋から太平洋の大パノラマを望むことができます。
今回は、2014年に全面リニューアルした「是空棟」に泊まることに。是空棟の客室は13部屋あります。
▲海を眺めながらの入浴は最高!太平洋を昇る朝日が眺められる部屋も

また、広さや雰囲気が異なる5タイプの畳敷きの部屋は、どれも和モダンな印象で広々としていて清潔。5~6人で宿泊できるタイプの部屋やこじんまりした2~3人用の部屋など、用途に合わせて使い分けできそう。どの部屋も窓からは水平線を眺めることができます。
▲今回宿泊した部屋は全窓が海に面し解放的。テラスには陶器製のお風呂が備え付けられています
▲テラスに出ると見えるのは海だけ!遠くに船も見えます

「家族やカップルはもちろんなのですが、親御さんへのプレゼントや、逆にお子さんへのプレゼントにもよく利用されているんです」と支配人の須金(すがね)さん。広い部屋であれば、親子三代での宿泊も可能なので、素敵なプレゼントになりそうですね。
▲こちらの部屋は6名まで宿泊できる広さ。テラスにある大きめの石風呂は、部屋側からは見えない造り
▲アメニティも充実しているのも嬉しいポイント!化粧水や乳液に加えコットンや綿棒、ヘアブラシやゴムなども

海景色が一層引き立つ「そとぼう棟」。五感で自然を楽しむ贅沢

「そとぼう棟」の部屋は全部で8室。それぞれ10畳間・12畳間・16畳間のゆったりとした旅館タイプの和室です。昔ながらの造りですが、リニューアルで水回りなども新しくなっているため、こちらもモダンで清潔な印象は変わりません。是空棟に比べると、部屋にお風呂がない分お得に宿泊ができます。
▲海が近くに感じられるそとぼう棟はリピーターに人気が高いそう

窓から見える海と松の景色が、まるで日本画のような美しさ。テラスはありませんが、そのためか海にとても近い印象を受けます。そとぼう棟が好きで選ぶ方も結構いるそうです(部屋の指定はできません)。

断崖を望む二つの大浴場をチェック

続いては、是空棟の1階にある大浴場へ。大浴場は2つあり、朝夕で男湯女湯の入れ替えをしているそうです。こちらは鴨川温泉の源泉「なぎさの湯」が引かれており、泉質は弱アルカリ性で、無色透明のナトリウム泉。湯温は41~42度に設定されているので、熱い湯が苦手な方やお子さんでも安心です。
▲大浴場「岩音の湯」。岩に当たる磯の波音が聞こえてきそう
▲大浴場「波音の湯」。こちらは細長い湯舟で、その分窓が広いのが特徴

海が近いこともあり、大きな窓からは波に手が届きそう!台風の時には波が風呂に迫る勢いだとか。迫力がありそうですね。
▲木桶のような脱衣かご。こんなところにも癒されます

館内の大浴場のほかに、3つの貸切露天温泉がありますが、こちらはあとでゆっくりご紹介します。

地のものを活かした旬のお料理に満たされる

▲食事処の通路。左右に半個室のブースがあります

部屋でしばしリラックスしたあとは、夕食です。食事はロビー階にある食事処でいただきます。食事処は半個室のようなブースが17室とカウンター席が5席。周囲を気にせず、マイペースに食事が楽しめる造りになっています。
▲プライベートが保たれる半個室。海が見える席を用意してくださいました

鴨川市は伊勢海老や地魚などの漁獲量も国内随一。美味しい魚介類が存分にいただけるお料理も人気の理由の一つなんです。
▲いけすには伊勢海老やアワビたちが。新鮮な状態でいただけます

夕食のメニューは、季節に合わせて替わるそうです。取材に訪れた4月のメニューは、桜海老のしんじょう、ホタルイカの沖漬け、タコの柔らか煮、桜餅、砂肝のコンフィ、そしておまちかね、伊勢海老の舟盛りと続きます。さらに焼き物ではサザエのつぼ焼き、揚げ物ではホタテ貝の磯部揚げと、季節の魚介のオンパレードです。

メインは南房総のブランド牛、上総和牛のステーキ!上質な肉の味がして、お腹と心が満たされます。こちらの和牛は、地元高梨牧場のものを使っているそう。あくまで地元産の味にこだわります。
▲季節のメニュー例。鴨川の海の幸、山の幸を存分に

さらに〆には地魚のなめろうや、郷土料理のまご(出汁)茶漬けなど地元の味をたっぷりと味わい尽くすことができます。
▲オプションメニュー(時価)の金目鯛の姿煮。こちらも食べるべき一品

海を眺めながらいただく食事は大変美味しく、至福の時間を過ごせました。1~2時間かけてゆっくり食事をいただいたあとは、部屋やロビーで寛ぐもよし、もう一度温泉に浸かるもよし。思い思いにリラックスした時間を過ごすことができます。周囲にあるのは海だけ。心も体も開放して、何もしない贅沢を楽しみます。

早朝、絶景の露天温泉で海に身をゆだねる

朝目を覚ましたら、建物の隣にある海を望む露天温泉風呂で朝風呂に入ることをおすすめします。通常は貸切予約(1枠50分・1,620円・税込※そとぼう棟宿泊者は無料)をして利用する3つの露天風呂を、6時から9時30分の間は宿泊者専用に無料開放(貸切ではありません)しているのです。
屋根もなく大変開放的な雰囲気の3つの露天温泉風呂は、「なぶとの湯」「があめの湯」「さきぼりの湯」。こちらも、大浴場同様に鴨川温泉の源泉「なぎさの湯」から引いているためナトリウム泉です。
▲海と一体化したような気分が味わえる「なぶとの湯」

ちなみに、なぶと、があめ、さきぼりというのは、この辺りの磯の名前だそう。磯にも名前があることを初めて知りました。
▲こちらは「があめの湯」。丸い桶型の湯舟
▲「さきぼりの湯」。こちらは石造りの湯舟

海を眺めながらの朝風呂は最高!磯の香りと潮風、波音に包まれていると、頭の中が空っぽになっていくように感じます。遠くに行き交う船を眺めながら、自然に抱かれていると、日本にいることを忘れてしまいそう。
無料開放時は、なぶとの湯が男湯、があめの湯とさきぼりの湯が女湯となります。
▲朝はがあめの湯とさきぼりの湯の間仕切りが開放されます

大浴場、露天温泉風呂は、どちらも日帰り利用が可能なので、海や山へのドライブの帰りに利用する人も多いそう。(1人1,300円・税込)。わざわざここを目あてに訪れてくる人もいるそうですよ。

今回は朝の利用でしたが、オレンジ色の夕景や漁火と星空を眺められる夜景もまたおすすめとのこと。次回は利用してみたいと思います。
▲夕方から夜の幻想的な時間帯もおすすめ
▲なぶとの湯からの朝日

お風呂のあとは朝食です。朝食は夜同様に食事処でいただきます。お釜で炊いたご飯は鴨川のブランド米、長狭(ながさ)米。お替わりもできます。
▲朝食メニュー例

海を眺めながらの至福の朝食。ご飯をお替わりしてしまいました。
▲朝の比較的穏やかな波を眺めつつ、カウンター席で朝食をいただきました

朝食のあとは、10時のチェックアウトまで最後にもう一度、という気持ちでお部屋のお風呂やロビーで、ゆったりと非日常を満喫しました。

フロント横では、鴨川の名産品を買うこともできます。朝食でいただいた長狭米と雲丹しいたけの佃煮を購入しました。
▲左から長狭米こしひかり2kg(1,050円)、雲丹しいたけの佃煮(1,080円)、燻製オリーブオイル(1,080円)、燻製しょうゆ(1,080円)、海人の藻塩(1,200円)※すべて税込

周囲にあるのは海だけ。何もしない贅沢を愉しむならここ

著名な作家さんがお忍びで訪れることもあるという是空。「是空とは、仏教の“色即是空”からとりました。ここでは日常生活をすべて忘れて無心になってもらいたいという願いが込められています」と、須金さんが教えてくれました。

確かにあるのは目の前の海と波音だけ。ゆったりとした空間がよく似合います。車で移動すれば、鴨川シーワールドやマザー牧場、鯛の浦など、観光スポットは色々あります。アクティブに過ごす休日の合間に、ほっと深呼吸するように訪れてみたい海辺の宿です。
平間美樹

平間美樹

某広告代理店で情報誌・Webサイト等の広告企画・制作を経て独立。現在、企画制作会社CLINK(クリンク)を運営し、結婚・進学・就職・旅行など幅広い分野で企画・ライティング活動中。テニス・フラ・猫にハマる日々。 テニス観戦でグランドスラムを達成するのが目下の目標。

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